カテゴリー「エニシングゴーズ」の9件の記事

えにしんぐとーく6

「エニシング・ゴーズ」語り残し。

■ろんさむとーく2
トークショー一夜目のこといくつか。
帝劇に比べてぐっと舞台が小さくなって、キャストが密集したっていう話。瀬奈さんいつもどおり伸ばした手が何か濡れた物に触れた?!とギョっとしたらビリーの頭だったとか、全員でワーッと集まるシーンで誰が隣に来るか微妙にいろいろ変わったとか…そういやガブリエルとかパーティのシーンとか結構東京とは違う2ショット3ショットがあったなあ。
東京では個室だったけどBravaでは男性陣は同じ部屋だったそうで、そのあたりの裏話も面白かったです。ケンヤさんが突然、楽屋の窓を開けて「マリオー!!!」と叫んだとか、そういう(笑)。
「吉野さんがみんなのマイクを持ってきてくれたりする」という武岡さんの振りで、いい話になるかと思ったら「たまたまいなかったケンヤさんの分のマイクのコードをペットボトルに巻きつけてリアクション待ち」という実に誰からしいエピソードに発展。
「おいなんだよこれマイクは歌わねえよ!」って!
「ペットボトルは歌わねえよ」だろうそこは!マイク!マイクは歌うだろう!!
…と笑いの発作に襲われる当事者ズはもう「男子」としか言い表せませんでした。こういう楽屋ネタ本当はどっっっっっさりあるんだろうなあといつもワクワクする(笑)。けんやさんブログ記事あざーした。これはさらなる発展形か?
「裏で僕の歌を歌ってくれるんですよ」という話も。「僕の歌」と聞いて自慢の息子がーの歌かと思ったらはるかにストレートな意味でホイットニーさんの歌だった。ほいっとにー。ほいっとにー、ほんとにほいっとにー…。2年ばかり前の「お前と初めて会ったのは古い宿屋の前の歌」とかもそうですが歌詞とタイトルが分かちがたいんだよね「ほんとにホイットニー」の歌。
途中で帰るお客さんがたまたま最前列を通っていった時の「あ…」っていう目線の動きと恭しい「ありがとうございましたー」と会釈するしぐさであるとか(バイバイする白手袋がまぶしい)、客席で携帯電話が鳴ったときにスラリ立ち上がって「鳴ってますよー」指摘するモードチェンジぶりとか、ラスト、置き去りになってエクスカリバーを即席マイクにして「ほんとにホイットニー」を歌う姿とか、いろいろ堪能したトークショーでした。

■ぷちねた拾遺
・一幕中盤、虫取り網しょったムーニーに対していつも脳内で「インテリげんちゃんの夏休み」って唱えてたんですが。みんな思ってるかと思ったら特に言われてなかった。もうこのコピーも古くなったのか…(調べてみたら20年前だってさ…………)。
・帝劇カテコで「しーたの!ちょーしーたのでした!」大はしゃぎのすみれちゃん。これからも勉強してもっと日本語のミュージカルやりたいです…とにかく、この美しさと憎めなさは財産(笑)。でもプロが舞台で言っちゃいかんことは周りの誰かが教えてあげてください…23歳って心を大人に入れ替える分岐点だぜ(持論)。
・ビリーが「自分はスネークアイズじゃない」と告白するところ、ムーンフェイスのケースから銃じゃなくヴァイオリンが…ってのの後、退場してくホイットニーさんがよくヴァイオリンを弾くまねをしてたんですが、それにやんわり「違いますよ」的ツッコミをしてたように見えたオークリー卿、千秋楽だったか自分もフルートを吹いていた(本来の立ち位置)。あのまま公演が続いてたらミセス・ハーコートも小太鼓のひとつぐらい叩いたかも知れない。そんなツッコミ不在の大人チームが好きでした…。
・ファンサイトに書きそびれた。「エニシングゴーズ」の終盤で「抱き合ったり」でリノとビリーが抱き合うとき、両手広げて立ったまま目をギュッとつぶるイヴりんキュートでした。

もともと「ミュージカルはミュージカル・コメディの略」なんだそうで、そのパワーや可能性をどっかり体験できた「エニシング・ゴーズ」でありました。目的地が「楽しませよう」に尽きるからなのかも知れないなあ。ホント瀬奈さんの帝劇楽の「楽しんでもらうことが好き」が全体に漂ってた作品だった気がします。
お蔭で楽しんだし、盛り上がったし、K吾ファン的にもなんかすげえいろいろ「開拓」できた気がする(笑)。まだまだもっと、いろんな扉があるんだな、とかそういう…出会いもいっぱいあって嬉しい限り。
「古き良き」に位置づけられるミュージカルって、今のミューオタの中にぶわわっ!ってブームを起こすことは考えづらいけど、需要は確実にあるし、こんな風に上質にかつ時代に合わせて作ってくことで新しいファンを増やしてくことができるんだろうなと。コール・ポーターにいい思い出なかった自分も今回、いろいろ塗り替えられました。…ポーターさんには何の罪もないんですが、あの「パナマ・ハッティー」だけだったからな今までマトモに観たのは!!!(「あの」のニュアンスは最寄りのK吾ファンか今拓哉ファンに聞いて下さい)。

一ヶ月、楽しみ倒しました。また、会えますように。

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えにしんぐとーく5

「エニシング・ゴーズ」拾遺ちょいちょいと。

■トークショー二題
大阪のソワレでは二晩続けてトークショーがありまして。この二つの雰囲気がぜんぜん違ったのがおかしかったです。
一晩目(武岡、瀬奈、田代、吉野、大澄)
二晩目(武岡、瀬奈、鹿賀、塩田)
カッコ内は椅子の並びです。
こう見事に各々「どうぞどうぞ」の「素は控えめ」メンバーが揃ってしまった第一夜、雰囲気自体はすっごい大人しいのに個々のネタがいちいち濃い(わりと誰かのせいで(笑))、緊張と笑いの連鎖って感じ。いっぽう第二夜は「歓談」で。ネタ的に何があったっていうわけじゃないんだけど、挨拶して座って話し出した瞬間の雰囲気、場がふわっ…って落ち着いたのが凄く印象に残りました。鹿賀さん中心にトーク広げてけばいいんだ、っていう「当たり前」加減と、実質、武岡さんと塩田さんがダブルで進行役になってたところを考え合わせると、まあ、そりゃそうかもなあ(笑)。
ネタ系は別途。

■どっちなんだと問うがよい
「おまけに雨だわ」「夕焼けと星空 地平線で溶け合う」
「パーティーに飛行船で乗りつけた」「貧乏暮らしに逆戻りなのよ」
「お下がりなんだ社長の息子さんの」「初めてのスーツをブルックスブラザースで作ってから一週間」
野暮ですけどね!こういうのはいっぱいあるね!まあ一番わかんなかったのは話全体をつきぬける若い二人の告白ループでしたが(笑)「だから『好きだ』って最初から言ってんじゃん」と思いつつ、不思議とイライラはしなかったんだよなあ。とはいえ、あの二人は結婚後もこのパターンを続けそう(^^;)。
サブタイは奈須さんのエッセイに出てた「生きるがよい、死ぬがよい、どっちなんだと問うがよい」から。

■カモメ目線
千秋楽は二階席のいちばん前の下手という、どこか一箇所選べと言われたら迷わず選ぶであろう面白くって観やすい、嬉しい席でした。帝劇と比べるからかもですが、ちっかいんだBravaの二階って。見下ろすとすぐ下の手前まで舞台がせりだしてるし、ダンスや何やかやも奥までよく見えるし。そして今回、三階オケピとちょうど同じぐらいの高さなので、踊りまくる管&打楽器チーム(まあ弦も踊るけど姿勢的に限界が)から塩田さんの目の前のモニター、ホイットニーさんのメガネ強奪シーンの間、待ってるアーマがビリーに占ってあげてるトランプの面までよく見える(笑)。さすがに一階客席を縫っていく「乗船」は見えないですが…誰ぞの入場でワーッと笑いが起きていたのはうらやましかった。

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ANYTHING GOES(解析編)

「エニシング・ゴーズ」英語のスクリプトを探索して得たネタいくつか。

■まず配役ページで衝撃を受けた。
RENO SWEENEY, a sexy evangelist turned nightclub singer

伝道師、本業だったんだ…!!!
いや、ナイトクラブ歌手が本職で、礼拝とか「ニューヨーク一の伝道師」って全部シャレで言ってんだと思ってましたすいません(^^;)。
ムーンフェイスはパブリックエネミーサーティーン、つまりリストの13番目。たぶん24601が24653になる類の変更だと思うんですが、ずいぶんランクが落ちてるな日本語は(笑)。リスト落ちの原因は原典でも虫歯ですが、言い方がサラッと「あんた虫歯でランク落ちしてたわよ」っていう言い方で、単なるシャレだったのかもですね。
あと、ホープの説明がまさにデビュッタント(デビューしたてのお嬢様≒初舞台の俳優)でちょっとウケた。

■固有名詞
女の子四人の名前はプリティ・キューティ・ビューティ・スパゲティでなくピュアリティ(純粋)・チャスティティ(純潔)・チャリティ(博愛)・ヴァーチュー(美徳≒貞操)…いずれもガールズじゃなくてエンジェル1・2・3・4となってて、伝道師のアシスタントっぽさが強いですね。ヘンリー・ドブソン師が「あなたにもあなたのお友達にも興味はない」っていうところでは「あなたのお友達の堕天使」っていう表現があったり。日本じゃ蛇足かもですが、この人は神父でなく牧師さんっぽい。リノにつんけんした態度を取るのは、たぶん伝道を行う立場同士の反発もあるんじゃないかと想像する。
英語の言いようだと愛称がけっこうついて回るのですが、エリシャはエリィ、イヴリンはイヴィでこれは今のメンツでも使ってほしいところがあるな(笑)。
それとムーニーさんの銃の愛称はストラディヴァリウス(笑)だからヴァイオリンケースなのかも知れないし、逆かも知れないし。

■逆さ言葉じゃないんだよね。
イヴリンの台詞は「米国スラングを聞きかじったイギリス紳士が半端に使いまくってアメリカ人を辟易させる」という意味では全く同じなんですが、いっこいっこの台詞の間違え方は方向性がかなり違いますね。女の人とそーゆー気分になるの意の"hot pants"ていう言葉を覚えたら、用法まちがってるし場ももちろん読まないし…で使いまくるとか、そういう感じ。アメリカ人、爆笑だったんだろうなあ。これはこれで観てみたいなあ。もうちょっと勉強していつの日かBWで。
日本語版の逆さ言葉はほぼ創作、むしろ芸術ですね(笑)味のつけかたは実に中の人テイストが出ていたと思うんだけど(「たーうってーるぶーくらで」で歌って踊るあたりとかアテ書きと見まがうわ)、以前のオークリー卿はどうだったのかな…。


■ちなみにティーバックは
もちろん"TEA BAG"だ(^^;)(想像以上に客席の勘違い率が高かった)(なんでだよ…)

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えにしんぐとーく4

「エニシング・ゴーズ」ぷちねたまとめて。

■オープニングこまごま
・冒頭、フレッド坂元くんがカクテルこさえる手元によく見とれていた。うんまいなあ…ビリーとリノのやりとりに絡むでも無視するでもなく、ゆったり関わってる雰囲気と要所要所のハハハハ!って笑い声がホント素敵でした。
・ある時客席で隣に座った方が、オペラの上げ下げから類推したところ加賀谷一肇ファンの方で、その時にがっつり加賀谷くんの香盤を学んだ。前にもこんなことあったな(笑)…しかし冒頭ではもちろん誰ファンだか分かんなかったんで、オープニングでシャァァァァァァ滑ってくあの後ろのウェイターさんもかーくんだと認識したのはずいぶん後だった(笑)。
・中央のフレッドのカウンター超えやダンス、お客さんの面々のサラーッと踊り出して最高に何気なく現状復帰するカップルたち、一個一個に目を奪われてましたし。
・青山水兵はあれ、ナイトクラブでケンカした彼女からの手紙をアーマに破かれたってことなんだろうか。

■アンサンブルさまざま2
・水兵といえばハシゴ滑り降りがツボだった。青山くんとか健人君とか。
・ハシゴといえば「神父を見なかったか」コンビの坂元くんが上二段ぐらいからダァン飛び降りるも超カッコよかった(あくまでさりげないのが坂元クオリティ)。
・ヘンリー・ドブソンの倉田さんて昔スーザンでいろいろ救ってくれた人ですが(わかりにくいわ)、セレブがいなくて退屈してる乗客たちの場面の手すりの使い方がとても好きでした(ホントにわかりにくいわ)。もたれたり寄りかかったり、一旦片手を置いてから離れたり。このへんの一連の場面では木村晶子さんとのペアで、はしごにシンメトリーで飛びついたり浮き輪つけたまま抱きついてぐるぐる回ったり何かとGJだった…みんなそうだけどタイミングとリズムが美しいんだよなあこのメンバー。
・カテコのテープ投げ、上手の若者ズの高さ&飛距離がすごい…と前々から思ってたんですがBravaで二階まで届いてたのあれ福永君かな?綺麗だったー。
・「エニシング・ゴーズ」は観たいポイント満載だった中、贔屓と両方目に収めようとして最もあがいたのが加賀谷兄のタップとキューティ高橋千佳ちゃんの腹筋(笑)…ホントあれ「進撃」のミカサのコスプレをしてみて欲しい絶対似合うから。それとすみれちゃんは一度でいいから男装してメガネと立体起動装置を(もうやめます)(ああ進撃あいしてる)

■俵君はパーサー服でパンフに載るべきだと思う
ツボ増えすぎたので独立さす(^^;)
・「ちゃーおーのいーよーをむーのた」にちょっと間を置いてから「ひーこー?それともちゃーこ?」って反応する仕様になったの良かったなあ…「パーサーが咄嗟に気を利かせた」感も出てるし、オークリー卿の「ちゃーこちゃーこ!」ってちょっと嬉しそうな「通じた!」感も増してて。
・ホイットニーさんにプロポーズされるとこのタイミングとモードチェンジぶりは芸術…「困ります結婚してるんです(くねっ)」の度に奥さんか旦那さんか問いただしたくなった。
・二幕あたまのパーティで集合写真とるところ、正面中央へのスライディングとシャッターの瞬間だけニカッ!が好きでした。

■早替えランキング
・ラブリーで乗客姿に全とっかえして踊って消えてすぐパーサーに戻ってスネークアイズを逮捕する俵くん
・フレンドシップの後「脱がせやすい服」に着替えて髪形も変えてイヴリン部屋に現れるミス・スウィーニー
・ジプシーご先祖隊のあと速攻戻ってアーマを追っかける水兵の皆さん
・スコットランド服姿で奥側に逃げ出して、ぐるっと後ろ回ってスーツに早替えしてお婆ちゃんの上っ張り着て車椅子で滑り出てきて「ラブリー」歌うまりおくん…これはトークショーでもネタになってましたね。

■たぶんメッキとか相当ハゲたと思うんだよね。
・ああっ(膝ガターン)まだ来てなかったんでしたお茶ー!
・らーちかずくでうーおそするところを(屈んだ拍子に鞘がっちゃん)ばーはくの(白馬にまたがって)まーさーじーおーのように(ドカッドカッドカッドカッ)けーたすにはいるずーはーだったんですよね。
・ここにいらしたんですかお母さん(鞘ガンガンガンガンガンガン)(最下段で脚ガターン)探してたんですよどうですこれ!
…てな騒音メーカーの、プロポーズで跪くときにはカチャとも鳴らさない剣あしらいにときめく。(はいはい)

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えにしんぐとーく3

「エニシング・ゴーズ」終了。大阪から帰ってきました。

ブログの間が空いちゃいましたがいろいろ体験しておりました(笑)。東京も大阪も、そらもう楽しかった。
旬を過ぎちゃうネタもあるかもですが、テーマ別に書いてきたいと思います。

■キュッとね。
シアターBrava!は「江戸の青空 弐」でも来てるんだけど「グレイ・ガーデンズ」の印象が強くて。なんでかっていうとクリエからBravaに行った時の「うっわ近い!そしてけっこう明るい!アレもコレも見えるな!この場面で表情とれちゃうなんて!」…というインパクトが印象に残ってたから。「エニシング・ゴーズ」の場合は帝劇からのチェンジだったんでその感動はより強くて。横幅がキュッと狭まってワールドオーダー(人数四倍)並の密集状態、奥行もグッと縮まってキャストがいつ甲板から落っこちても不思議じゃない前衛体制、近いし明るいし視界に収まるし、やっとジプシー全員観れたよ!!!(←悲願でした(^^;))…とはいえ狭いは狭いので、「エニシング・ゴーズ」でイヴリンが上手から中央のリノに向かってぱーぱーぱっ!!!の曲に乗って6歩ぐらいで高速移動するところが3歩ぐらいになっちゃったのが多少寂しかった&その手前、走り出て行くホープを追っかける時にものすごい「蛇行」をかけてたのがスペース的に無理に…もうやめます。
トークショーでK吾さんが「この後大事にしたいこと」を聞かれて「ここ(舞台前方淵)にマイクがあるんですけどそれを踏まないように。…新鮮に。…つきぬける!」って言ってましたが(ちなみに「新鮮に」は前段でちゃんと意気込みを語った瀬奈さんの言葉に被せたわけだが)そう思ってみるとホンットにギリギリなんだよね舞台。二階席で観てると、ガブリエルの終盤手前で水兵を馬跳びで飛び越えるルカとヨハネとかほんとすごい。手に汗握りました。

■せれぶりてぃー
乗客リストから船長が必死でセレブを探すところ。ジョニデやギア様に対するパーサーの「今は1934年です」のツッコミが「ジャン・バルジャン…?」に対しては違って響いたのが印象的でした。…このネタ東京の後方席(爆)ではバカ受けしてましたが大阪の温度差にはびびったね(^^;)。千秋楽では東京同様「…せなじゅん!」「エリザベートの!」でガーン盛り上がってて楽しかったです。個人的には前楽の「…かがたけし!」「シラノだー!!」のパーサー俵君がめっさ可愛かったのが印象に残っている。

■大楽こまごま
リノの「行きましょ行きましょ行きましょ」が増量したりイヴリンの「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」が増量させられたり、細かいネタはありますけども、全体のパワーが客席の手拍子とぶつかり合って盛り上がる、いい意味でシンプルに盛り上がった千秋楽だったと思います。手拍子については「客層的に裏打ちがそう簡単に行き渡らない」とか「曲が長いし緩急多いから手拍子入れたり切ったりにテクが要る」とか「そもそもタップに手拍子鳴らすの嫌」とか今回、いろんな課題(ってほどじゃない、客席の勝手な葛藤)があったんですが、楽にもなっちゃうと流石に皆さん上手で気持ちいい(笑)。水夫カルテットでも手拍子入ったのには驚きましたが(そしてバンドさんで暇してた管楽器チームがユラユラ踊る姿とか超シュールでしたが)なんか、いい感じだった(笑)。"You're the Top"の終盤も気持ちよかったー。「エニシング・ゴーズ」や「吹け!ガブリエル」はもはや「みんなで作ろう」って勢いでしたね。

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えにしんぐとーく2

「エニシング・ゴーズ」本日、ひさびさの一階席。

★★★ネタバレです★★★

雨脚つよいしチケット持ってないしどうしよっかなー、と思ったのですが。なんか昨晩「二階席の楽しさはわかった、うん、もう分かりすぎたので一階に帰って見届けたい」という欲が炸裂し(^^;)。
当日券で観て来ました日曜マチネ。いろいろな意味で行ってよかった…客席のテンションがダイレクトに舞台に伝わる循環ステージだからしてやっぱ「日曜昼」の初見率の高さと客席の素直さは惜しすぎる(常に周囲の人に甘えていきてるリピーター)。

■一階二階
しばらくB席の住人だったのですが、バンドを見下ろすぐらいの目線で眺めると、舞台がいい感じに「甲板」に見えて楽しいです。B席の先頭にあたる二階のI列って目の前に壁があってこれがちょうど「甲板の手すり」の高さで視界に収まるのでよく遊んでました…微妙に船長とオークリー卿で手すりの高さが違ったりするが。ほかにも、二階席は舞台奥までよく見えるので、大ナンバーの振付にマスゲーム的な楽しさも加わってきてめっさ面白いですし。
しかし「乗船」がどんなことになってるかはやっぱり一階じゃないとわかんないし、「エニシング・ゴーズ」にしろ「吹け!ガブリエル」にしろ、これ一階後方で「奥行き」を観ながら楽しむのがすっごい面白いな、というのがここまでの印象なので。
そんなわけで当券でいいところあるといいなと………思ったらいろいろ取り放題で困った(雨だしね(^^;))末、最後列サブセンの通路際があったのでそれをGET。うわこのブロック同じ列に私しかいねえ(爆)観やすいわ楽しいわで。乗船の際にビリーやらドブソン神父一行やらみんな通る場所ですから、彼らが入ってく際に客席の雰囲気が動くのが肌に伝わってくるし。ハーコート母子+婚約者が入った時なんかざわめくことざわめくこと…至近距離で見るチーキーちゃんに反応してたんだろうな、思えば。自分としてはニコニコ後ろ振り返って道草してる(結果愛想撒いてる)ヒゲが楽しくて嬉しくて仕方なかった。初日すぎてすぐの頃は「ホープ振り返る」「母上振り返る」「伯爵振り返…ったらどなたもいらっしゃいません」という三段オチが成立してた気がするんだけどあれは偶然だったのかな(笑)。

■プラムブロッサムちゃん
正直「中国人」キャラクターのアルアル口調はレトロにも程があると思う派なんですが、この作品ではそれがないとラストのペテンの流れが成立しないんだな、と初見の時ムリヤリ腑に落としました。終盤のコスプレ男性陣の間が多少アレだろうが(黙れ)小梅ちゃんが生まれたくだりの「あんにんまんごー」が力づくでもっていく。「その言葉をまってました…アル!」の言い方も瀬奈さん流石だなあと(笑)。
ところで「今まで誰にも明かされることのなかったオークリー家の秘密」はプラムブロッサムちゃんとは分かち合ったんだな伯爵。もう何件かありそうですねひみちゅ。(特に!このわたチに…!!)。

■元ネタは米スラングとイギリス英語のズレを楽しむものらしい。
「ばーはくのまーさーじーおーのように」が未だに解読できない(^^;)。
案1「さながら白馬の王子のように」
案2「漂白のマサ次郎のように」
案3「もえろアーサー白馬の王子のように」(カリバーつながり)
たぶんそもそも聞き間違ってる。
基本イギリス貴族ってのは時代的にアーサー王とか何の関係もないと思うので、家宝のエクスカリバーの名前はイヴリンの数多いお茶目なご先祖の誰かが勝手につけたんだろうと…あるいはサー自身がそう呼んでるだけかも知れないと邪推してます。ひょっとすると本当にゴルフクラブを改造したのかも知れん(言いすぎ)。
ちなみに自分、長年大好きなゲームでエクスカリバー物凄く重要アイテムなもんで、贔屓がしゃらーんとか剣抜いてエクゥスカリバァとかイイ声でポーズ決めるたんびにけっこう頭おかしくなります(笑)。今はヒゲだけど黒い骨シャツとか着るとどっかのフェイカーに結構似てるんですよ(そっちジャンルの方々に無意味に宣伝)。

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えにしんぐとーく

「エニシング・ゴーズ」いろいろ雑感。

★★★ネタバレです★★★

■アンサンブルさまざま
今年のベストバーテンダー賞は坂元くんできーまり(笑)。「ウェディング・シンガー」のリッキーとはまた系統が違いますが、カウンターでの手つきの確かさやら立ち姿のキビキビ感やらさりげなく正確な動きがいちいちツボ。しょっぱなの歌なしダンスのセンターかっけーです。
ジャンクションチームはこの人のほかにビューティ(ガールズで長い黒髪のハスキー)福田えりちゃんと水夫のコーラスで高音出まくりの木内健人君がいる。…なんとなく今の伯爵を囲んだ扮装4ショットが見てみたい(笑)。
水夫カルテットといえば小原さんの低音の導入部がものすっごいおかしい…素晴らしくイイ声と歌ってる歌詞のしょうもなさ加減がツボすぎていつもぐふぐふ笑っちゃってます。
パーサー俵君は大活躍。きっと職業柄数ヶ国語に堪能で、だから伯爵の偽スラングも即座に理解できるんだ。ホイットニーさんにプロポーズされた後のちょっと嬉しそうなオーラも大好きです(笑)。

■ビリー&ホープ
作品上最大の謎カップル(^^;)。何がきっかけでこじれて仲直りしたのか分からん。
ビリーはいろんな要素の入った人なのですが意外と掴めなくて結構ミステリアスだと思います。貧乏だけどモテてる、仕事できるのかっつうと旅支度でパスポート忘れる、機転が利くはずなんだけどチャンスを別に生かさなかったり(なんであそこで正体ばらしたんだろ)。"You're the Top"のリノとのやりとりが大好きなので、もういいや単に素敵な人だって思うことにしよう、というのが今の落としどころなんですが。
ホープ・ハーコート嬢。綺麗だし細いし首が長くて髪アップでハンジさんそっくりだし(何言ってんだ)ビジュアルどストライク。二都でさんざん「どうなんだ」と思ったルーシーの迷惑そうな口調が別に役作りじゃなくて本人の特徴だったと分かってホッとした(言いたい放題)。いや、このキャラ嫌いじゃないです(笑)。ただ問題は彼女の持つ必殺技「ボケ殺し」でござって(^^;)…リズムさえ合えば最高におかしい「スネークアイズよ」の成功率がだいたい50%ぐらいだ(「アメリカだってそんな言い方しないから」も勿体なぃぃぃ)。

■おぷてぃみすてぃっく
礼拝シーンは隅から隅までツボ。福音伝道の集会っぽいやりとりって私おっかなくて基本的にダメなんですが(苦笑)、爽やかな茶化しっぷりにゲラゲラ笑ってしまった…笑ったといえば一幕のムーンフェイスの「父と子と母と兄と叔父と叔母の名においてアーメン」もめっさツボに入った。本質的に素敵な人たちが不謹慎に騒いでるのって気持ちいいよなーと。
そして「吹け!ガブリエル」ってこれまたものすごく景気のいい歌ですね、クリスチャン的に(笑)。ディエス・イレの逆というか…普通「大天使ガブリエルのラッパ」って世の終わりの象徴で、そこで「裁かれる」ことに対して「悔い改めよ」っていうプレッシャー抱えてくのが本来だと思うんですが。この曲だと、最後の審判ええドンと来て下さい自分いろいろやらかしましたけどもう悔い改めましたんでセーフ!地獄行き回避!レッツ一緒に飛ぼうぜむしろ貴方のバンドに入れて下さいな!…みたいな(笑)。

■45歳って瀬奈さんが言ってました
昨日は鹿賀さんの誕生日で。カーテンコールでケーキが出て全員でバースデイソング…までは予想したんですがこの演奏のアレンジが、まりお君が指摘したとおり「エニシング・ゴーズ」と「ハッピー・バースデイ」を混ぜ込んだ構成ですっごい素敵でした。

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ろんさむとーく

「エニシング・ゴーズ」トークショーの回行ってきました。

いろいろ面白かったんだけど全体に、なんていうかしめやかなトークショーだったなあ(笑)。本編あれだけカーッとやりきってる作品なので、ある意味ちょうどいいのかも知れない。

話題で思い出したところランダムに。語り口調はたぶん不正確ですが、雰囲気だけでも。

冒頭。「私、進行を勤めさせて頂きます、船長の…船長ってねえ名前がないんですよ脚本にも『船長』って書いてあるだけなんです」…これで自己紹介が終わったので武岡さん名乗ってない(笑)。
登場の四人はみんな前の人のすそを掴んでました。ちなみに掴めるだけのスソは伯爵の燕尾のシッポとリノの羽織りもののシッポだっただけだったんですが(笑)。…そのまま電車ごっこ状態で上手袖まで行っちゃって戻ってくる四人、武岡さんの「誰のアイデアなんですか?の問いに
瀬奈→田代→吉野→←大澄
こういう順番で指を差し合っていた。まあ右側の二人の共犯だろう。

オークリー卿はもちろん剣帯着用。
席に着いた拍子にサーベルが床に当たってがっちゃがっちゃ音がしたり、
もう公演四日目を迎えまして…の振りに小声で「なかび?」とか呟いてたり、
前の二人がしっかり「ここまでの感想」を述べて下さった後の自分のターンを
たのしいですね。
で終わらせて場内の爆笑を買ったり…という、まあかなりいつもの調子でいろいろ繰り広げている白い人、その一個一個に身を二つに折って笑っているケンヤさんであった(ツボどころいっしょ(笑))。

みなさん共演されてますよね、という話で。まりお君とK吾さんだけ初共演、とのこと。ガブリエルの振付で「ここはこうしたら」みたいなアドバイスをもらうことが多いみたいなんですが、会話が流れるうちに「いろいろおしえていただいて」の台詞を白燕尾にとられてしまい(笑)イヤイヤイヤイヤ、と慌てるまりお君と、また爆笑するケンヤさんであった。
「吹けガブリエル」ではラッパのパッパラ吹かす振りが大好きなんですが、ここも相当、練習されたのだそうで(キレがいいねと褒めるK吾さん)…そんなまりお君はしかし、作品に備えて頑張ってタップの稽古に通ったのに肝心の「エニシングゴーズ」ではビリーのタップはなかったという(^^;)。

変装が多いビリー。早替えが地味に多くて(笑)、袖に入った瞬間4、5人の人にばばばって着替えさせられて登場、の繰り返しなので、とっくり自分のカッコを見たことがないそうな。
まりお君がミッキーマウスの真似が上手という話題で「なにそれ。見たい」と食いつく白燕尾(ミッキーには一家言あるもんな(笑))。ビリーが社長の前で裏声を使うところ、脚本のト書きに「ミッキーマウスみたいに」ってあるんだそうで。ネタで見事なミッキー声出してたけど、あれだけできるんだったら本編でもさらにやっちゃっていいと思う(笑)。

やっぱり出たティーバックの話題。「またティーバックなの?」とけんやさんに言われたそうで(笑)。
紅茶のティーバックは正しくは"TEA BAG"なんでしょうが、日本語では最後が「ク」になるのが発音上は自然っていうかもはや和製英語になってて"T-BACK"と区別がつかない。なんせやってる人が人だから、それなりに笑いが起きるわけで、それにしたってそれは「何で知ってんのw」というネタ系の笑いだろう…と思ってたんだけど、けっこう本気で客席に「Tバック」と思われている現状を今週を通して思い知った(^^;)。これだけみんなの心にアレが染み付いてること自体は、贔屓が言うように「ありがたいですよ?」ではあるんだけど、これでいいのかといつも思う(苦笑)。

…余談ですが、ティーバッグが広まったのはもちろんアメリカのほうが先で、紅茶の本家である英国でも使われるようになったのは1960年代なんだとか。だからってわけではないでしょうが1934年、"TEA BAG"も増してや"T-BACK"もご存じないであろう伯爵は「ティーバック野郎!」と呼ばれてもキョトンとしてるんだけど、"C-CUP"に対してはそれなりのリアクションをしている(笑)。
…実際ティーバッグを目にしたらこれは便利ですねって大喜びするだろうなあ。

自由なオークリー卿うらやましい…という瀬奈さん、あの螺旋階段降りで家宝の剣をカンカン打ち付けて降りてくるとこでいつも袖で大笑いしてるとのこと。ジプシーの曲でわけの分からない叫び声が入る伯爵の血の騒ぎっぷりに笑っちゃいそうになった…とおっしゃってましたが、たぶんそのうち「あれまだ序の口だった」ってことになるので、今後ともよろしくお願いします(^^;)。本当はひいひい(中略)ばあちゃん「以外」全員ジプシーなんじゃねえのイヴリンのご先祖。
ちなみにジプシーの曲はすぐ後に牢屋の場面があるので、前の曲で踊り倒したリノは速攻で汗引っ込めて出てかなきゃいけない。ここで「すぐに出てくのすごいですよね!」と褒め称える伯爵。あのシャツ脱いだりしながらゼエゼエしつつ「すごい、あの人は凄い」とか繰り返してるらしい(笑)。

好きな曲の話題。断然"You are the Top"だという瀬奈さん。振付は大澄さんなんだそうで、お稽古でむちゃくちゃ楽しそうだったケンヤさんは本編でも踊っちゃいたい勢いが感じられました。
あとムーンフェイスの「青い鳥のように」がいい曲ですね、と語る伯爵が勝手に窮地に陥った。

「辛いことがあっても明日からがんばろう!って」
-辛いことあるの?
「そりゃありますよ!」
-何が?
「…………いきてくのが。」

流れに任せるとこういう陥穽にはまる(わりとよくある話(笑))。

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問答無用

月曜始まり・月曜終わりの「エニシング・ゴーズ」、昨日が初日でした。

いやー……「楽しかった」…。

カギカッコのニュアンスについては警告後に。

★★★ネタバレです★★★

こりゃ、すごい。なるほど、すごい。
別のとこにも書いたけど「楽しい」っていう言葉の次元とケタが違う。

音楽はゴージャスに。踊りはもっとゴージャスに。舞台いーっぱい使って、豪華なキャストをぜーーーたくに使う(某場面のソロタップは息が途切れるほどツボった)。

話はけっこう込み入ってるのに本質的にシンプルで。
誰も挫折しないし。
悲劇とか起きないし。
特に悩まないし。(クンツェ作品÷8000ぐらいは悩むか)
くわーっと盛り上がったらスパーンとフィナーレ、船がロンドンに着くとかムーンフェイスが逃げおおせるとか若い二人が幸せを誓うとか、そういう収束に別段辿り着かずに終わるあたりに涙を流して笑いました。普通ならあのクライマックスの後エピローグのひとつも置くと思うんだけど、終わったら終わったで「別にいいか!」って感じさせてしまうあたりが「古風」なんだろう逆に新しいよ、一周回ったよ(笑)。

そしてこのスチャラカストーリーを見事に盛り上げるキャストの説得力。いや、技量とか体力とかそういう話でなく(どっちもあるけどさ)、特に主要人物、少しずつ、なんていうか生理的な時間の流れがずれてる人たちによる混成テンポがたまりません。たぶん他の作品に入ったら全員「この人だけ浮いてんよ」って思われるキャラを全部この作品っていう鍋に入れたら何かが成立した…っていう…………酷いこと言ってますが。だって。…だって不思議じゃね?あのジプシーの曲のリノとオークリー卿のマッシュアップ感(^^;)。なんで合うんだ、なんで。

贔屓ネタ他ネタ、例によってコツコツいきます。サーベルを鞘に収めようともがく仕草だけで10日は食える。
…見ようによっちゃあ「眼帯の恋が三年越しで叶った」と取れなくもないキャスティングなんですが(笑)あまりのビジュアルの相違に脳がおっつかないなあ。

東京たったの三週間ですが、楽しく追っかけまわしたいと思います。

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