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2019年4月の1件の記事

リビルド

「ライムライト」再演初日を観てきました。

とりいそぎつらつら。
★★★ネタバレです★★★

やっぱこれ優れた作品だなあと思いつつ、初演とのあまりの違いに頭を整理するのに今日は必死。
違いの大きな要素は一幕演出・テリー・ネヴィル。

一幕。
演出変更で分かりやすくマイルドになり(初演を形作っていた曖昧な空間ゆえの刺激やメリハリも失われ)、二幕は役者変更でインパクトが段上がりした。

テリー。初演の野々すみ花さんのテリーは天上の踊り手というか、この世の、同じ次元の生き物じゃない尊さ軽やかさがあって。本人がどんだけ真剣な気持ちでカルヴェロに「愛してる」といっても、もう絶対カルヴェロからはテリーに届かない、カルヴェロからの「違うんだよ」っていう空気に舞台も客席も共感してる、テリー本人にだけ分からないズレがあったんだけど。その絶望的な隔絶の儚さ哀しさ美しさが、カルヴェロの、崇めるようなテリーへの「届かない」感と響き合ってて、そこを愛してたんだけど。

今回のテリーはなんか人間なせいか(語彙)、「愛してる」にものすごいこう、強さと質量がありまして、重みの置き所が完全に変わった感じ。「カルヴェロに対する愛」についてのネヴィルとの言い合いがめちゃくちゃ意味のあるシーンになったことが目ウロコでした。
テリーのカルヴェロへの愛の形はテリーにしかわからない。カルヴェロの優しい拒絶もネヴィルの的を得た否定も、どっちも完全に正しい、正しいんだけど、テリーにはテリーの筋があんだよお前ら話聞けよ、と初めて思った。カルヴェロを幸せにする生き方をテリーが選んだっていいじゃない…。
前半は「はかなくないなあ」っていう印象でうーんと思ったんだけど、後半のドラマに新しい納得感をくれたことが嬉しい。ここからも楽しみにしてます。

ネヴィル。ありがとう(凝縮)。
いやーーー「軍人からのダンスの誘いは断れないんですよ」がしゃらくさく聞こえないって凄いよね。作品の見方が180度変わるよね。テリーとのやりとりのひとつひとつが細やかで、「言葉にはないけど仕草でわかる」心の流れが見て取れて、あーーーーこういうのを求めていた()。ラストの絵が「カルヴェロの傍らにネヴィル」になったことはしかし初演ウォッチャーとしては受け止め切れなくて今宵は保留。ごめん。納得はできる。
しかしこの活躍ぶりなら一幕から現実感出してもいいっていうか、回想シーン、もうちょっとしっかり描かれちゃってもいいんじゃないかと思った。

もう寝るので続きはおいおいに。

もうちょっと。

カルヴェロの老いと若さ。それぞれに磨きがかかったなと。一幕の宇宙に流れる力の長台詞(雑ですまない)がボディに来ました。ほおおお。

ポスタント。もうなんか不安になるくらい板についている(不安て)。ボダリングとのテンドン的コンビネーションはガンガン攻めていたがどんどん行ってしまうんだろうな(もっとやれ)。

じゅんさんは天才だって知ってたけど天才。毎度毎度出てきて一言でキャラ定まるもんなあ。二幕の「フットライトをつけて!」で拍手しそうになったし、ラスト手前のテリーに出番!って叫ぶ声にはボロッと泣いたし。

やっぱいい作品だなあライムライト。
初演ノスタルジーも再演リスペクトも深めて参りたい春でございます。

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