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Heaven's Feel 第二章雑感

メモ
「Fate/Stay night Heaven’s Feel」第二章「Lost Butterfly」を観てきました。

★★★ネタバレです★★★

原典はもう何度読み返したか知れないテキストだしPC版もレアルタ・ヌアも自分なりに何度も何度も掘り下げてきた(見切ったとは言わない)物語ですけれども、
そんな私にも完全新作でした。元祖Fateだけど新しいFate。UBWの時にもゾクゾクしまくった再構築。
ファンとして嬉しいしオタクとして楽しいし、物語の受け手としてボコボコに苛まれてしんだし。知ってたはずの苦痛と残酷さと救いと挫折と「そっち行っちゃう…ああ行ってしまう…」っていう慟哭を、まるで初見のごとく新たに味わわされた。さすが桜ルート。なんてえことしやがる。

第一章は「崩壊する日常」第二章は「選択」の物語だった、ていうことだけれども。
物語で描かれる主人公の「選択」はここまでの「衛宮士郎」を見てきた誰にとってもしんどいし、「Fate」と「Unlimited Blade Works」二つの物語を経てきた後ならもう、「あ…」「あ…」「ああぁ…」って無限の喪失感に襲われる。
雨のシーンでは切なくて泣いたし「裏切るとも」の士郎の慟哭に至って涙も枯れた(嘘ですボロッボロ泣き直した)。
「最も禍々しく」「最も美しい」Fateとはよく言った(T_T)大好きで大嫌いなHF、観られて本当によかった。最終章は来春。っていうからにはGWぐらいだろうなあ…それまでガクガク震えながら生きてゆく。

雑感。PC版(R18)のはなしもします。

■桜
しょっぱなの悪夢でいきなり泣いた。「自分以外の家族が電車に乗って反対方向にいってしまう」って子供の頃の悪夢のいちばん怖いシチュエーションで、それを必死に追いかける桜がまずしんどい。
「私、処女じゃないんですよ?」っていう台詞のタイミングが凄まじい。言わなきゃ言わなきゃ言わなきゃ嫌だ嫌だ嫌だっていう桜の貯めに貯めた最後のカタマリが一気に爆発する。この台詞の大切さがザクザク来た。これ原作では雨のシーンのけっこう最初のほうで言われてて、レアルタでは確かこの台詞自体がないんだけど。今回は桜の慟哭のクライマックス、鍵を差し出した士郎に対して叩きつける、しっかり本当に桜に出会える言葉になっててオイオイ泣いた。
そして吸血(これはレアルタモードだけどあんなに色っぽくなるとはw)、からの思いを遂げるシーンもよかった…。PC版の士郎と桜のそういうシーンはわりと濃厚かつ、ぶっちゃけ桜の「捕食」に近いなっていう不気味さもちょっとあったんだけど、今回はなんかねえ、そりゃエロいけれども二人の嬉しさというか桜への愛おしさのほうが先立ってみごとに、こう、幸せだった…。PC版のセイバールートや凜ルートでは終盤手前に現れる「好き同士の二人がついに結ばれる」っていう幸福感、桜ルートではいろいろ一足飛びゆえ味わいきれなかったんだけど(最初がスカートたくし上げるアレですから(^^;)、これがついに桜に対して味わえた気がする。

■凜と桜
「姉妹」がHFの主題のひとつであるけども。一章では「わたしのヒーロー」でドキッとして、二章では凜の凜らしい思いと気配りと照れ、桜の桜らしい憧れが描かれてて嬉しかったです。
とはいえ本番はこれからだ。棒高跳びの回想での「とらないで」はあったけど、完全なドロドロモードはほぼ先送りだな…これは三章が実に怖い(実はすげえ楽しみ)。「この女許せない」と書いて「ねえさんうるさい」ってルビる桜もまさしく桜さ。

■イリヤ
トペ・アインツベルン調のジャンプ抱きつきにわーい(笑)。買い物の帰り道でローレライ歌う場面も、映像だけだったけど嬉しかった。
士郎が大切な人を大切にする、「だから私は士郎の味方」っていう言葉は、最初に読んだ頃は普通の優しい励ましに思えてたけど、シリーズを見渡してこの時点のイリヤの思いを思うと胸にこみ上げるこみ上げる。大河の回想で「切嗣さんが何度も外国に行ってた(命を削ってもイリヤに逢いたかった)」ことをイリヤが知れるのは優しい展開だなあ…。

■アーチャー
所詮アーチャーが地軸なのですいません、今回はほんっと満たされた…。
見る前に植田嬢のインタビュー読んだんだけど「凛とアーチャーが学校に行くシーンがあって」って確か書いてあったんだけどアレを「学校に行く」と称するセンスに脱帽です。「アーチャーの乱入」はHFの花だけど(私にとっては)、一章の「その剣に触れるな」に続いて二章はまた大豊作。学校でもアインツベルンでもとにかくとっさにアーチャー!いざという時にアーチャー!ああ嬉しい。
戦って戦って対アサシンで「歪な英霊」の本領発揮して、とどめが血まみれで下向いて詠唱からのロー・アイアス…!!!花弁が七枚のアイアス………(号泣)
出番が少なめな故に凛との絆が濃く見えてて嬉しかった。「達者でな遠坂」も優しくて優しくて涙が出た。
対・士郎はまたぞんざいで最高だった…全てがこいつららしくて実に。あーでも「お前自身を裁くだろう」は聞きたかったなあ。HFのアーチャーの役割って半分は士郎が「正義の味方」を裏切ることへのカウンターでもあると思うので。この辺の「赤い罰」のくだりは三章で描かれるか否か。

■ライダー
あぁおぉう期待してたけどホンッットに綺麗だった…。燃えたぜゴルゴーン。ベルレフォーン今から楽しみでそわそわする。
朝食で桜と士郎の向かいにライダーが正座してるシーン、私はぶはっとか吹いちゃったんだけどあんまり周りの反応なかった…笑うところだろうあの最高の違和感。
アーチャーとのギスギストークも大層好きです…なんだかんだ事務的に、でも言う事は言うって感じの「正気ですか」もめちゃくちゃツボでした。

■イリヤとアーチャー
第二章で一番期待したのがアインツベルン城の戦いで(ミーハーですから)、期待の方向は「ひょっとしてもしかしたらアーチャー絶命後にイリヤが受け止める流れが描かれるんじゃ?」であってそれは叶わなかったんだけど(ていうか左腕移植のくだりのショートカットぶりが流石の容赦なさだった)、そうじゃないところからガンッガン殴ってきた。
士郎とイリヤをまとめて運んで、士郎ポイ投げしてイリヤは丁寧に両手で抱っこして降ろすアーチャー。ロングだけどイリヤがアーチャーを見てるのがわかる。
「イリヤの手をとったなら」の流れのアーチャーの、見えない表情の描かれ方。
イリヤが「シロウ!」って叫ぶ瞬間がアーチャーのアップ。叫び声に一瞬あれっとなるアーチャーのすごーくさりげない、気付きってほどでも戸惑いってほどでもない、ちょっとした筋肉の動き。
あーー絶対三章でもなんかある。なくても心で補完する。それだけのものは受け取った。

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