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1789らんだむとーく2018-3

「1789」東京公演が終わっちゃいました。
公演の感想は最近はTwitterが多いんですが、どーしても長くなるところは今後もブログで行きたいと思います。
(訳:あまり楽と関係ない話をします)

■パン屋襲撃について
「1789」を見渡して最強キャラを挙げろと言われたらソレーヌではあるんだけど、その強さは「弱いのに強くならざるを得なかった」強さでもあるんだよなあと。
前半のおどおどした感じ、どこか気後れしたような態度。「リュシルとわたし、友達になったの」の言い方が以前から大好きなんですけど、もともとソレーヌって細やかで引っ込み思案で、だから周りの女達や子供達の苦しみが肌で分かったし心を通じ合えたんじゃないかなと。最弱の人々がギリギリで苦しんでる、もうダメだ今日、いま行動を起こさなきゃ子供が死ぬ!なのにまあ悠長だなオイ代議士!ジャーナリスト!!!…っていうのがあのパン屋襲撃の原動力だと思ってて。
うまく言えないんだけど、あのシーンを「女のほうが優れているという主張」と取りたくはないんだよなあ…歌詞で「バカな男」つってるけど、本題は
「飢えと貧しさ、寒さに震え、生きている、絶望して(いるけど)」
「怖いモノなど何一つない(って本当は嘘でむちゃくちゃ怖いけど)」
「(男の救いを待たずに自ら戦うしかない)」
なんじゃないかと。
ソレーヌ達は軽率なんじゃなくて、単に行動が早かった(現実を知ってるから)、そして相手が平民のパン屋だった。それを正すなら「やめるんだ」じゃなくて「相手が違う」であり、「ちょっとだけ待て、交渉するからもうちょっとだけ待ってくれ」って頭下げるのが筋だと思うんだよ(苦笑)。パン屋くんと握手するソレーヌの辛そうな顔がホントしんどい。そらパン屋くんは悪くない、でも(ソレーヌにとって身内同然の)あの子もあの子も今夜の食事がないんだよ…そういう悔しさには出口がないんだし。
かくして実際「ベルサイユへ行って新たに交渉を」しに行った男性陣はわりと直後に帰ってきて
「ネッケルが罷免された!武器を取れ!」ってサワヤカな顔で宣言する。おい。
この場にソレーヌいなくてよかったな男子(微笑)。

■彼女を追う
その後もロベスピエールの恋人ばっか探してたので覚書。以下「彼女」は固有名詞です(笑)。
・一幕ラストで踊ってる後ろにデムーラン達が現れて、ロナンが出て行くのと入れ替わりに前に出てくる、ここでロベスピエールと目を合わせて頷きあってる。
・の後、ペイロール達に抵抗してワーッてなってるところで、転んで倒れ伏してしまう。そこへロベピが駆け寄ってきて助け起こし、そのまま「よし球戯場へ行こう!」
・二幕冒頭。ネットを外してる前で手をとって頷きあってる。
・ロベスピエールが語り出すところではすぐ後ろでガン見している。「権力と戦うぞ!」からイントロに入るところの彼女とロベピの息の合い方めちゃカッコいいぞ(下手推奨)。
・曲のフィニッシュ・銃声、国王登場…というところで中央のロベスピエールは正面向きながら右手を後ろに、彼女はその手を繋ぎながらもう一方の手も添えてる。(形は違えど初日からやってたよねこれ…無限にときめいたよホント…)
・「銃剣を突きつけられるまで退かない!」ガーン!というところでロベスピエールが思いっきり彼女を庇う。
・ロナンがきて兵隊たちが退却、「俺たちは兄弟だー」の暗転の中で喜び合って抱き合ってる(このカップル基本的に張りつめてるので、笑顔があるのってここぐらいなんだな…)
・パン屋襲撃ではロベスピエールが乗り込んで来たとこで一度、あの目で見られて辛そうに顔をそむける。ここは違う人なのかと思ってたけど、やっぱり同じ彼女みたいですね。
・緑の葉をとってあげて渡す。
・ペイロール達が襲ってきたところは盛りだくさん。ロベスピエールの後ろに庇われる間ずっと手を添えてたり、逆に助けようとしたり、他の女の子を助けたり。ペイロールの前にロベスピエールが!というところでは悲鳴を上げて(名前を呼んで?)駆け寄るんだけどダントンが止めて、そのあと自分で助けに行く。きゃー。
・サイラモナムール。ここは以前しつこく書いた。
・別れ。最後の最後に銃を渡しに来るけど、眼に万感込めてるけどサッと銃を渡してパッと離れていく。もう戦闘モードに切り替わってる筈のロベスピエール、ここで最後にほんの軽く彼女を追うように右手を上げる、ホントに一瞬。
…こうやって並べてみるとホントずっといる、役名ないのが不思議なくらいだな。
まあ名前もわからない、ひとりの恋人、っていうほうがロマンだし好みですけれども。

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コメント

片帆様

千秋楽で、龍マリーが「革命にも疲れていませんか?」のようなことを仰っていましたが(苦笑)

確かに(笑)観るだけなのに、エネルギー使っていました(苦笑)→鋭意充電中です。
暫くは、催眠術に惑わされず、真面目なシトワイヤンな生活に戻らねば。

投稿: ジジ☆ | 2018/05/13 15:33

パン屋襲撃のなにがこんなにイヤなんだろ?とずーっと考えてたんですが、ソレーヌたちが「相手を間違えた」こと、この一点に尽きるんだろうなあと思います。
「パンがない!」→「小麦が不作だったからな…」とデムーランでも想像がつくそのへんの事情がボース育ちのソレーヌにピンとこない訳ない。
米騒動じゃあるまいし、パン屋襲ってどうすんだよー!ということがわかんないソレーヌじゃない(と、おもう)。
ああいう行動に至る過程も焦りも真っ先に犠牲にならなきゃいけない人々への思いも想像できるだけに、そういうソレーヌを、ああいう表層的な目線でとりあえずパン屋襲っちゃうようなキャラに貶めてほしくなかったなというのが初演再演通しての印象でした。ソレーヌ、大好きなだけに…!

余談ですが、そんな時でも王弟なんかは貴重な小麦粉を惜しげもなく髪粉に使って美貌に磨きかけてたんだろうなーと思うといい感じに腹立ちますね。
こう、あるところにはあるさ的な。

投稿: waka | 2018/05/13 18:32

アルトワ伯が出てない時はロベピー ウォッチャーになっていた私は、主役のカップルが歌っているのに、端っこのカップルを見てました(笑)。花岡麻里名さんのツイッターに「今日もマノンちゃんしっかり生き抜きます!」とあったので、彼女はマノンちゃんという名前らしいです。

投稿: カオル | 2018/05/14 01:35

ジジ☆さん
確かにエネルギー使いましたね。いい汗かいた4月5月でした。
真面目なシトワイヤンは働くのだー。

WAKAさん
わかる。でもソレーヌの行動自体は「もうどうしようもない、どっか爆発せざるを得ない、方角を定める余裕はない」ってことで、私は再演は腑に落ちたところあります。女たちのギリギリの絆に問答無用に持ってかれた。うんパン屋君は危ないので逃げてくれ、すまん。
これを言っちゃ本当におしまいなんだけど、正直、芝居の順番が違うんだというのは今でも思います(致命的)。革命の圧が、パワーが高まってバスティーユに至る、あの女たちの蜂起がせめてアンヴァリッド強襲に繋がったんならうまく流れたけど、一旦、鎮火して明るく「立ちーあがれーシトワーイヤン」→ペイロール強襲で敗色濃厚→次の場面では貴族がおびえてる→からのサイラモナムール(^^;)燃え上がるのか上がらないのかはっきりしろなのが二幕なのでありました。
そして王弟のあれ、小麦粉か、ひでえな(^^;)。

カオルさん
あ、やっぱり名前があるんだ(^o^)ロベスピエールがマクシム呼びされてるのはたまに聞き取れるんですが(ダントンの大音声のお陰で(笑))。
端っこカップルは本当ーにいつまでも初々しくて自然で素直で大好きです。初演でも「サイラ」では追っかけてたけど、今回はホント場面が増えて、お芝居一本得した気分です。

投稿: 片帆 | 2018/05/20 20:27

片帆様

うぇ~ぃ(笑)(失礼致しました)真面目にシトワイヤン生活に勤しみ、革命に、控え目に、参加予定です(笑)王弟には、勝てる気がしませんが(苦笑)

大変!小麦がないと、パンどころか、粉もんが(苦笑)浪速で暴動ですかね~(笑)

投稿: ジジ☆ | 2018/05/21 23:49

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