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うらすさび7

「戯伝写楽」いろいろ。

■1/26アフトクぷちぷち
「ま、お酒の入らない飲み会みたいな感じでー、気楽にー」というMC東山君の前フリに違わず(笑)実にたらったらしたリズム&絵面で、でもすごーく内容がちゃんとしているという奇跡のようなアフタートーク。
・「なんか面白いことありましたか。僕のいない間に」というフリに答えてさとしさん、初日のラストシーンで飛び出し小刀が吹っ飛んだ話。「狂言ばかりがうまくなるぜ」って言いながらぴょーんと跳ねさせた小刀が、そのまんま客席へ…っていう再現に大受け。
・舞台稽古で十郎兵衛が浮雲を「脱がせすぎた」話。「とっさに僕がブラジャーになって隠しました」
・壮さんと東山君の気安い絡み…か?いやむしろバトル…か?なやりとりがバシバシ飛び交う。花魁の舌打ちが聞けるアフトクも珍しい(笑)。
・孔雀の打ち掛けを「ホラ着せてあげる」と与七の背中にかけてあげる花魁。そのまま背中の模様を見せてまっすぐ立ち、顔だけこっちに向けかっこいいポーズをとる与七。
・しょこたんがラストの挨拶で話す間、そのまま立ってる与七。…絵的に、ものすごい邪魔(笑)。
・小西君、ラスト挨拶で客席へ「ヨシ君、この人、ときどき英語しゃべりますから気をつけててください。バイバイとか言いますから」撃沈東山。
さすがの楽しさでした。久留米初日もアフタートークありですが、メンツ的にまたMCヨシ君だよね…(戦慄)(爆弾がいる)

■似顔絵の話
ラストシーン、十郎兵衛がおせいの描いた自分の似顔絵を破こうとして思いとどまる、というところ。
アフタートークでさとしさんが言ってたのですが、初演ではあの絵はバラバラに引き裂いてパーッと撒いて退場していたと(そういえばそうだった)。でも、今回はなぜか、その破くという行為ができなくなった。しょこたんのおせいを見ていて…というところもあるし、自分がこの8年で変わったのかも知れないし、なんか破けない、と。
 し「じゃあお芝居によっては破くかも知れないってことですか」
 さ「ああもうビリッビリに破くかも知れない」
なんて軽口も交わされており、そこは「へぇぇー」で終わったんだけど。
後からジワジワ来たのが、あの十郎兵衛の似顔絵って、作中で浮雲の死の後におせいが描いた唯一の絵なんだよなあと。
「光だけ見ていた」おせいは、浮雲との邂逅で「闇」「いつわり」といった、濁の世界に踏み込んだ。そのまま浮雲の死に触れ、取り付かれ、十郎兵衛の小刀を浴びたことで、そこから戻ってきた。
あの「いい男」の絵は、それまで世に出た写楽の絵や、浮雲もの死の絵も越えた、光も闇も、ぜんぶの要素を写すことができるようになった、写楽を超えたおせいの絵なんだろうなと。十さんの「面白い」ところをついに描ききることができた、結果、おせいにしか見えない「いい男」の全容が絵に現れてたってことなのかなーと。
…例によって、文にすると今更感が凄いですが。
十郎兵衛を描ききって、おせいは去っていく。
その絵を捨てられなまま、十さんは歩いていく。
いい、ラストじゃねえか…。

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