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うらすさび5

「戯伝写楽」東山バージョンの与七、初日を観てきました。

おぉもしろかったー。東山君ならではのテンポや華やアドリブ(たぶん)も最高でしたし、このタイミングで入ってくれたことで、栗山バージョンの与七との見え方の違いにもワクワクした。

栗山君の与七はデフォの印象が「独り立ちしたぐらいの青年、駆け出しの文筆家」て感じで、十郎兵衛は年の離れた兄貴か叔父貴って感じでしたが、対して東山君は、もう自分の生き方も芸術も在る程度確立してて、ただ立ち回り方を見極めながら世を渡ってるフリーの社会人みたいな感じ。こんなに世慣れてたっけか(笑)というか、ほぼ十さんと同い年ぐらいに見える。
「十返舎一九、まだまだ若い」が、栗山与七は見たまんま、東山与七はオトナに対するからかいっぽいというか。

おせいと出会った十さんが「こいつの奢りで歌舞伎につれてってやる」って二人で飛び出していったところの「しゃあないな!」
この時点で東山君は「あっこの人は腹に一物あるんだな」っていう感じ。
栗山君は単純に「楽しそう」なんだけど、この場合面白いのが、おせいに「だって与七さん」…って指摘されるとこのインパクト。「えぇ?単に親切な若者じゃないんだ?」ってなって、「ワイは一九や」で凄い爽快感が出る。

与七に借金したりおせいの生活を任せっきりにしたりする十さんの印象も、東山版だと「しょうがないなー(苦笑)」で済むけど栗山版だと「ダメだこの男」感が炸裂する。

いちばん違うなと思ったのは、おせいに役者絵を描き続けさせようとする十郎兵衛への「へぇー…」からの一連。栗山君は「なんでおせいの味方になってやらない!」って、クリアな怒り(おせいのために怒っているような)をたたきつける。東山君だと、最初は大人らしく「意外だな」って感想だけを告げるモードなのに、ふつふつとこう「芸術への態度」みたいなものへの怒りがわき上がってくる感じ。

栗山
・野心がある、これからの若者。
・大人な十さんに理想がある。「大人」
・だから、まっすぐに怒る。

東山
・清濁併せ持つ、世渡り上手な大人
・十さんの生き方にまぶしさがある。「けして自分にはないもの」
・だから、幻滅をたたきつける。

ってところかなー(ふわふわ)。

ちなみに栗山版にしろ東山版にしろ、与七が鉄蔵と意気投合する流れは今んとこ腑に落ちません(^^;)突然の肩ポン。あそこしか二人が一緒に仕事するキッカケのシーンがないのはわかるがしかし。

おまけ。
鶴喜さんって、ぐにゃ富さんとおつきあいされてるんでしょうか。
(ウィンクとか)(仕草とか)
(詳しく知りたいかというとそうでもないが)

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コメント

片帆様

義くん「与七」デビューしてきました(笑)
勿論、栗山さんもよかったですが、自分の中で、こんなに「待ってました」があったのにも驚きました。

大田先生、いや、圭吾さんと計画的に(笑)戯れちゃうカーテンコールも大好きです。
明日、千秋楽ですね。

投稿: ジジ☆ | 2018/01/27 23:57

ジジ☆さん
与七初日が過ぎたらもう終盤という感じで、東京千秋楽まで、あっという間でしたね。
今回は圭吾さんと東山君の接点はほとんどないですが(写楽フィーバーの踊りぐらい)、それだけにカテコの突然のコンビネーションが意味不明でたいそう面白かったです(笑)。

投稿: 片帆 | 2018/01/29 22:34

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