« 2017年12月 | トップページ

2018年1月の6件の記事

うらすさび3

「戯伝写楽」雑感つづき。

■セットの話
初演とはガラリと違う今回のセット。 浮世絵の組み合わせなんだけどすごくいいなあ。
下手側のほぼ半分、階段つきの大きなブロックを内側に畳み込むような動きにできて、畳むと黒っぽい壁になる。これがよく使われるんだけど。
二幕の宴席でこの「壁を開くと宴席が現れる」っていう流れで、ずっと働いてた黒子さんの後ろで大田先生が手伝いだしたのが2日目のハイライト(黒子さんのこう、軽く迷惑してんだろうなーっていう遠慮加減が最高)。
そして、浮雲が心中に失敗して捕縛される、そのイメージで上手側に出てきて、そのまま裏返ったら、今までさんざん見てきた「黒い壁」にぽっかり窓が空いて、そこに磔台と浮雲たちが見える、やがて「窓」は観衆のストップモーションも含めて「おせいが描いた絵」に変わっていく…という流れにおぉぉぉぉ。

■色いろいろ
トークショーで出た話で、「吉野さんは稽古に後から参加されたその日…」っていうネタがたいそうK吾さんらしくてニヤニヤした。
12月中旬までベスやってたから、「初めて稽古に行ったらもう立って台本なしで進めてた、めちゃくちゃ焦った」というのがK吾さんサイドの話で、それは全く本題ではなく(笑)。
それまで大田南畝のところを代役の方が進めていたのが、圭吾さんが入って初めて合わせた日の稽古場が、皆さんの字面通りに言うと「染まった」と。あーーー(想像)。さとしさんの言う「いきなり飛んだ、二回飛んでたのをむしろ一回に減らした」という話はしょっぱなのお座敷のシーン、大田先生が振り払われて吹っ飛んだあれだと思うんだけど、あの動きが前振りレスで入ったらさぞ周りの人はびっくりしたろうなあ羨ましい。
びっくりしたと言えばピンクのチーク顔も、たぶん(小西君以外は※)舞台で初めて見たんじゃないかと思われ、それがアップ顔だったであろうさとしさん大変だ(^^;)。
※証言1「大田南畝がそうしろって言った」(吉野)
 証言2「(化粧前で)しばらく沈黙していたあと突然塗りだした」(小西)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

うらすさび2

「戯伝写楽」雑感。
キャスト感、ネタ系ランダムにいきます。

■十郎兵衛
初演の印象で「何をしたかったのかわからない」が残ったんですけど、再演の印象は「そもそもそういう話なんだな」でした。(だから「何のため落ちてきた」ってずっと言ってんじゃん。)(はい。)
「おせいと夢を合わせる」ことを探し切れないうちに、写楽の夢は終わってしまった。
歌の抑揚のドラマチックさがほんっと流石だなあと思います。台詞と歌の感情がシームレスに繋がってる感じで、こんなにミュージカルの歌い方でわくわくする人もなかなかいないなあと。終盤の「なんのため」の歌でキーが変わるところとか鳥肌立つ。

■与七(栗山君)
常識があって目端が利いて生活力あって、でも芸術家の狂気はちゃんと持ってて、それを自分で制御しつつ世界とのバランスも取り、芸も極めていく。考えてみると与七って最強だよなあ。
優しいけど下心はある。健全だけど野心もある。そんな表情の見え方がよかったです栗山君。最初に3人で歌うとこで十さんとおせいを交互に見るところとかすごくいい。
ただ初日にびっくりしたのは、特に前半「これヨシ君が喋ってるの??」と二度見三度見するぐらい台詞回しが東山節だったことで…浪速ことばの練習に音を聞きまくったと聞いて納得。キャラはいい感じに違うので、だんだん自分の味が出てくといいなあ。

■歌麿さん
歌詞が腑に落ちるとめっちゃめちゃいいキャラだなこの人…!と今更開眼した(本当に初演では何を見ていたんだっていう)(聞こえなかったんだからしょうがないじゃん)(それ)
「粋じゃなきゃね」っていう詞をはじめ、江戸ことばのひとつひとつがすんごくツボで、「落語心中」の台詞とか小西君で聞いてみたいなあ…とかうっとりしてしまった。

つづきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

うらすさび

「戯伝写楽」観てきました。

面白かったー!

初演では東山君が面白かったことと山路さんがカッコよかったこととカテコでヨシ君による「井上芳雄のマネ」が面白すぎたことしか記憶になかったんですが、本編を観ながらいろいろ思い出した…特に前半、歌が聞き取れなくてイラついたことがまざまざとよみがえった(苦笑)青山でも芸劇でも変わらんのだな!初見者の歌詞の聞き取れなさは!!!

面白かった。言葉さえ分かれば、すごく。
ちょっと根底で何かがズレている気がするけどこのまま進める。

★★★ここからネタバレです★★★

初日の感想「ごめん、はまりっぷりをナメてた…!」
再演組も初登場組も良かった…キャラとしていいなあ!と思ったのは(すいません贔屓はいつもの別格)鉄蔵の山崎さんと与七の栗山君。さとしさんもちろん本当カッコイイし小西君は仕事人…もとい絵師キャラがめっさはまってるし壮さんは花魁からラストまでめっちゃ決まるし、村井さんがまた、お見事。
一番驚いたのはしょこたんのおせい。すごく良かった。テンション↑↑↑なところが後半の狂気にはまったなあ!という感じ。「鉄蔵さん!その顔だ!!!」とか震えが来た。

贔屓への感想「ごめん、役どころナメてた…!」
序盤の大はしゃぎっぷりに「飛ばしてるなあ」と思ったら役的にまだ全然正体出してなかった(笑)。粋人で洒落者で思惑も癖もある、けど大人なので悪びれない(なんだかんだ蔦重より年上)、っていう深みの見え方にワクワクした。
話もキャラも全然違うけど、見え方的に「Dream」のガイドを思い出したなあ。つかみで散々明るく飛ばしておいて(エスパーニャッ!)だんだん様子が変わってくるあれ。
とはいえ可愛いは可愛いのでいくら飛ばしてもいいという、凄まじく楽しいシチュエーション。こいつは春から縁起がいいや。

それにしても歌詞のわからなさはもったいないなー。江戸一番のお嬢さんの名前とかは聞き取れなくても問題ないけど、結構重要な情報(歌麿のスタイルとか与七の立場とか)がぽろぽろ落ちてる気がする。言葉が難しいのと音楽が存在感あるのと両方だなあ。そんな中で「しょうがねえか七十俵二人扶持」とか聞き取らせるのわりと流石だと思う(たまには素直に誉める)。

1月2月と、楽しく追っかけて行きたいと思います。
タイトルはタイムリーに北斎が来てくれたFGOから。富嶽三十六景しびれる…。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Heaven's Feel雑感2

劇場版Fate「Heven's Feel」の感想つづき。

■まとうけ
たまたま観に行った回、舞台挨拶の中継の日で(無知)。間桐家と聞いてえっ臓硯さん登場?とか思ったら(無知)ライダー浅川悠さんで、うわー浅川さんだ初めてみた浅川さんだ、とテンションだだ上がり。Fate系声優さんの中でも出るキャラ出るキャラ毎回驚かされる、そして一人一人ホントそれぞれの美しさを見せてくれる方なので大好きなんです。ライダーもFGOの女神たちもみんな好きだけど、思い出深いのは「オールアラウンドタイプムーン」で、三姉妹で観光客さん(正体は某ロード)をいじり倒す流れだな(笑)。
神谷さんのお話は最初のほうの「(オーディション後に初めて慎二をやることになった時に言われた)あのね、士郎の方がおかしいから」で床に沈むほどうなずいた。それ以降もうんうんうなずきっぱなしでした。そうなんだよ慎二は態度が慎二だし行動も慎二だけど、士郎がああじゃなきゃ慎二ももぉーちょっと明るい役割を果たせたかもなんだよ…とメイキングの「慎二共闘ルート」構想を読んだときの印象を思い出した。(といいつつ同じ頃読んだ奈須さんの「慎二の罪は消えない」も心に刻まれてはいる)。
そんな慎二ルートへの未練はいずれCCCで晴らされるんですが(いつもいじられて笑われて、も真実だけど)。神谷ボイスで一番好きなのの台詞はCCCでメルトリリスの囮になった慎二の「全くさあ!遠坂たちも甘いよね!!」だったりする。次点は花札「なんだ桜かよ。チェンジ」ですが。

■プロローグこまごま
慎二がサイコーに慎二で嬉しかった。アルバム写真の「中学の頃の仲良かった感」もグッと来たし、肩のケガの件でしのごの言ったら衛宮あっさり辞めてしまった、その士郎が出て行くのを黙って見てるとことか、納得につぐ納得。慎二のアピールもアタックも衛宮に届いてるようで届かない、それは慎二がねじくれてるからというより(それはそれであるけど)ほぼ「衛宮がああだから」だっていうことが伝わってくるのが凄いなと。
入学式も情報量多くて大好きでした。写真を撮ろうとしていた藤ねえが被写体チームのほうに入ってくる、代わってカメラを構えているのは…っていう流れで「はぁぁ」となったし、遠くで見てるけどフッと遠ざかる慎二、一瞬だけ通り過ぎる遠坂凛、一こま一こまにうわっとなった。

■アーチャーの話
最近、贔屓役者の出てるミュージカルで、贔屓の出番がけっこう遅くて、でも本編は面白いから集中して、やっと出てきた瞬間「あ、忘れてた、この人観に来たんだ」って我に返る、っていうのをよくやるんですが。
病院の屋上のシーンまさにこれでした「忘れてた、アーチャーいたわ」
そういえばJRの駅で宣伝で出てたHFの看板、品川駅のホームがアーチャーだったんだけど「うぉっ!」て思ったら台詞が「力のないマスターに」云々で、もっと決め台詞いっぱいあるだろう、と思ったんだけどネタバレ回避したらホントに出番ここぐらいしかなかったんだね(納得と苦笑い)。
HFでのアーチャーの登場シーンは少ないけど、物語への関わり方はほんっとものすごくほんっとにほんっっっとに好きなので(地軸)、2作目3作目マジで楽しみです。
とはいえ、黒い影の初出シーンだけで本当に嬉しかった…アーチャーと臓硯だけはあれが何なのかわかってる、そこがわかるカットも嬉しいし。
あの場面、原作ではアーチャーとセイバーの立ち絵が並ぶ貴重なシーンなんだけど、キャスターの死体を傀儡にされてアーチャーも怒ってて、その後臓硯がセイバーに同じことしてやろうか的なことを言った瞬間、アーチャーの額に血管がずわっと浮き出る、ここがすごく好きで。今回、その描写はなかったんだけど、代わりにルールブレイカーで刺されそうになったセイバーを助ける「その剣に触れるな!」が見られて最高にトキメイた…ここで「マスターとの繋がりを絶つ」ルールブレイカーの役割をHFの物語に刻む意味でも秀逸だし、UBWの一部ラストでセイバーを助けられなかったシーンの裏返しでもあるし。

■サーヴァントの話
日常はプロローグで終了、その後は「表面上の日常」が続いていく裏で、今までと全く違う聖杯戦争が流れていく。
まずは小次郎。物干竿カラーーン…からの静かな惨劇にサーッと血の気が引く。
次にキャスター。小次郎に何が起きたか察する流れとか、その後の宗一郎を人質に取られて…っていう場面は原作では描写されてないのでゾクゾクしました。私服姿でアサシン呼びに来るあたりで、柳洞寺でのキャスターの生活感がチラ見できたのも嬉しかった。
ここでもルールブレイカーが効果的に使われたなあ。キャスターが止めを刺された後、宗一郎がわずかに動いてアサシンのダークで刺されるのしんどい(T_T)。その後キャスターの体だけズルズル持ってかれるのも、うわー…うわー…。
ランサー。フタを開ければ「今回の最大の見せ場」になってて良かったなあ、それで辛さがなくなるわけじゃないし寧ろ怖さ倍増だけどなあ!!
そしてセイバー。HF当時と今では「オルタ」っていう概念の広がりが比べ物にならないので、セイバーの黒化が今後どう描かれるかドキドキします。

かくして他ルートの立役者だったサーヴァント達はことごとく退場。残るはアーチャー、ライダーと真アサシンのみ。
2作目では左腕んとこまで進むんだろうなあ…イリヤとアーチャーの描写があるといいなあ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スペインあれこれ(拾遺)

「レディ・ベス」大阪語り残し、スペインまわりこまごま。

■キューあれこれ
「やめろ、わかった、進めろ、恐怖の結婚」でルナールは台の上で胸に手を当てて軽く一礼する。
で最後の「クールヘッド」の決めポーズの手前、キューをルナールからフェリペに渡す、ここでルナールがフェリペに目を合わせて頷くっていう動線。これは私は古川Verでしか見てないんですが、限定かたまたまかは不明。ちょっとしたバトルだった「クール・ヘッド」の締めであるこのタイミングで、ルナールから王子へのプラスの意志表示が入るのが好きだったんですよね。ほいで正常モードで「結婚式は…」ってフェリペが聞いてない、そこでまた舌打ち、っていうアップダウンもまた楽しい。

■「もういい、飽きた!」
平方王子。「アッハハハハハ誰の番だ?」「殿下の番でございます」このモードじゃウィンチェスター云々はそりゃ聞いちゃもらえないよと思う(笑)。
「もういい」→キューを放る、「飽きた!」
ここでフェリペは別段、ルナールを見ない。飽きたから他の遊びしよう、みたいな。この古川Verと真逆の「飽きた」もとても好きでした。なんていうか、ベクトルがルナールにも、誰にも向いてない。単に世界の中心である自分からパッと散らした言葉、周りは俺の意思表示に合わせて動くって信じてる「あきた」。この「自己を中心とした世界観」っていうと固いけど、こう、偉そうなんだけどそれが自然な感じ。ああ、王子様だなーっていう。(これが「王様」になれば自分中心でいながら周りも認識できるんだろうなっていう、そういう意味でも王子様(笑))。
余談ですがキューを放った時点でも平方君はあんまりルナール見てないので、わりと危険な飛び方をすることもあった棒をテキトーにどうにかする大使にいつもときめいてました(アレを中心とした世界観)。

■「もういい、飽きた。」
古川王子。東京楽でさんざん書いた舌打ち返し(笑)、大阪序盤ではなくなってたのが千秋楽では復活してて嬉しかったです。
「もういい」→キューを放る、ルナールを見たままこれみよがしに舌打ちして「飽きた」。ルナールは微笑したまま。この両者の楽しそーーーーな顔が本ッ当に好きでね(笑)。王子の笑いは嘲りととってもいいし宣戦布告とみても楽しいし、何が来ようがルナールは受け止める、それを楽しくやってんだなってあたりもゾクゾクするし。

■グラスの話
古川王子はなかなかグラスを置かない、かつ自分に寄せて持ってるので(平方君はベスに語りかけながら右手でサッとグラスを置く)、後ろのルナールがなかなか安心できない(笑)。王子のグラスをガン見して、よし、テーブルに置いた!ってところでやっと目を離して「警備兵ー!」叫ぶ。つぶやきにも書いたけど、往年の岡田マリウスが階段下りてちゃんと床に降り立つまでの吉野アンジョの視線ロック(「お前の危なっかしさに俺だけはだまされない」)が思い出されてたいそう楽しかったです。

■最後にちょびっとルナールの話。
今期、出番的に割を食ったスペインですが、東京楽ぐらいには「これは、楽しい!!!」となって結局大阪楽では「やっぱり、面白い!!!!!」となったにはなった。

再演ものでは基本、「全部ぶっ壊して新しい作品を」というスタンスに見える圭吾さんですが、今回みたく「壊してほしくなかった」作品において(言い切った(笑))それがどう見えたか、というと。

「いつものスクラップアンドビルドって本当はこういうときの為にあったんだな!!」という結果でした(^^;)。シンプルな怖さ、ストレートな黒さ、くっきりした「スペイン第一」っていう「軸」をまずドカンと据えて、そこに少しずつ味を足していく。初演で好きだった、メアリーに対する表層の優しさとか、ガーディナーとのキツネとタヌキの化かし合い表現とか(相手に隠れて酒をこぼすとかああいう)、あの頃だから成立したディテールは普通に失われ、そこに惜しさはあるんだけど「まあ今回の尺ではこの方が面白いよな」っていう納得。

なんせ、実にこう、あからさまな黒さだった(笑)。「ルナールは悪じゃない」って理屈はわかるけど黒いんだよアンタ!!!みたいな。ルナールの価値観てスペイン>>>>>>>>>>>>>>ほか、だと思うんだけど、イギリスは敵国なので「ほか」にすら入ってない。考えようによっちゃ「えいこくのためです。」って一番ヒドイ台詞だよな。

そして大事な「軸」のひとつ、「ルナールの芝居は王子次第」。初演もとことんそうでしたが、スペインの出番が減少してシンプルになったことで、王子による違いみたいなものが、前よりくっきりした…っていう結果もあったんだ。これは意外だったし、今年は今年で楽しかった理由は結局それだったりして(本音)。
フェリペはルナールにとっては「スペイン」の要なので、結果、毒のシーンではああいう動きになるんだろうなーという納得感が常に嬉しかった。

そしてこの「フェリペはスペイン」であることがこの先どうなって行くか、って考えるのも楽しかった。仮説だけどフェリペがスペイン国内で反乱を起こしたらルナールは平然と彼を粛正したかもしれない(そしてタイミングによっては返り討ちに遭ったかもしれない(笑))。その時の国力のバランスを冷静に判断して決めそうだから、スペイン王(神聖ローマ皇帝)が支配者として優れていればそっちが優先、王子がスペイン王に相応しいと判断したら味方する。こういう想像は王子が強くなった今回Verじゃないと出てこなかったと思うし。

つらつらと今期なりに楽しめたのはやっぱりスペインがあったからだなーという感想です。
いや、次があるならいっっっっっぱいあるけどな言いたいこと。なにはともあれ面白く過ごした、2017年最後の2ヶ月間でした。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

ベスねたとーく拾遺2017

年初なので年末にしそびれたブログねたの掃除をする(間違っている)。
あけましておめでとうございます。

今期の「ベス」については、だいたい言いたいことは最初の週に言っちゃってた(笑)こともあって、残ネタといっても細かい話ばかりですけども。

■キャット様
今期いろいろツボが多かったキャット様なんですが、「くせものですかっ」とかの可愛さ凛々しさもさることながら(ドレスの裾からロケット噴射、ベス様抱えてロンドン塔脱出ぐらいまでは想像した)(可愛さとは)、やっぱベス様との視線のやりとりが増えたのが嬉しかったですね。序盤のベスはそれぞれ「慌て者」方面と「人の話一切聞かねえ」方面に突きぬけてったのだけど、それぞれに対してけしてツッコミ属性ではない涼風さんが精一杯のツッコミを表現している(私見です)のを見守るのが楽しかった…ホント「それはいい知らせね」ってベス、君ホントさあ…。
いちばん好きだったのは一幕ラスト、「わたしの人生だもの」でベスがキャットを振り返って頷き合う場面でした。

■育ロビ&綾ベス
前楽めっちゃ良かった。お互いのいいところがクッキリ、最大限に出て、かつ噛み合ってて、ラストまで駆け抜けた爽やかなドラマでした。
アスカム先生とのやりとりがすごい真剣勝負で(あそこでベスが手紙を渡す意味は最後までわからなんだが)、もうぼろぼろ泣いている綾ベス。そこでロビンが入ってきて、軽くしゃくりあげるベス。振り向く泣き顔。
「手紙、読んでくれた?」「ええ」
「…それで?…俺と一緒に、ここを出ていくか!」
このロビンの軽い口調でグッと来ましてね!!!
ああ、これぞ育ロビン。他人にも自分にもちゃらんぽらんに生きてきたロビン、「真剣」の意味もわかんなくなってたロビン。その彼がベスの泣き顔を前にして、はじめて「装う」ってことをした、いつもの調子で行くんじゃなく、「いつもの調子」を演じてみせたロビン。
思いっきり泣いて、パーッと微笑んで、手を振って別れていく。もう一人のベスとロビンとは全く違う、この二人ならではの晴れやかな終わりでした。

■メアリー退場
「約束して、お前はカトリックの教えを守ると」に対するベスの答えへのリアクションが今期、二人とも凄かったなあと思います。ベスの答えは「カトリックにつく」という字面からすれば「NO」であり、「自分の信じた通りに行動する」≒「(広い意味での)神を裏切らない」という意味で「YES」でもあるから、これをニュアンス含めて正確に受け取ったメアリーは、すごく複雑な表情をする。自分が求めた答えをもらえなかったことに対して、諦観も飲み込みつつ受け入れるみたいな。未来メアリーの場合、あとは彼女の時代だからと、勇敢に退く女王の顔に見えるし、吉沢メアリーの場合は、とうとうここだけはお互いに譲れなかったな、っていう姉としてのさびしさみたいなものも感じる。それぞれMY解釈ですけど。
ベスと握り合っていた手を解いて「下がってよい」という仕草をするメアリー。ここは再演でホント見事になったなあと思ったことの一つです。(あといくつあるのかって聞いちゃいけない)(台無し)

■ロビンズぷちぷち
・「そんな歌あったか?」「お代のほうは」「いいからタンバリン振ってろバギー!」ここずっとロビン見てたもんで、「いいからタンバリン振ってろ」が「そんな歌あったか?」に対する台詞だと認識したのかなり後でした(^^;)。「お代はいいからタンバリンを振れ」って流れだと思い込んでいた。
・ベスに対する3人のきゃわきゃわぶりが好きでした。馬車の修理のおだちんを一人ひとりもらって嬉しそうにしてるとことか、酒場のシーンで「トム」が「レイディ・エリザベス」だと知った後のきゃわきゃわアピールとか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年12月 | トップページ