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2017年12月の2件の記事

ベスねたとーく大阪2017-2

「レディ・ベス」大阪公演、前楽&千秋楽を観て参りました。

ここへきて発見もあり、驚きもあり。喜びもあり、最後まで残った未練もあり(苦笑)。

とりいそぎカーテンコールの自分用備忘録。
便宜上、あの回転舞台の一番奥を「12時」、手前正面を「6時」、そこから降りたポイントを「センター」と呼ぶ。

前楽。
フェリペ古川君のターン、舞台奥12時で曲がるタイミング、下手側で待機してる圭吾さんとちょっと頷き合ってるように見えた。ほのぼの。

音楽が切り替わってルナール登場。あれっいつもよりタイミング早いかな?と思ったら12時のポイントでぐるりと一回転。わたしここの登場のK吾さんらしい計算っぷり(フェリペに示された瞬間に現れて、ベス消せのジャーンでマントを翻す)がいつも大好きなんですが、「回る」も勘定に入れたタイミング取りとマントばっさぁが相まって、いや実にいい感じのターンにどよめきが走りまして。

で、大楽。
大使どうするかと思ったら同じタイミングで「2回」回った(笑)(笑)。何あの降りてくる時のニヤリ顔もとい微笑。いつもルナールのカテコまで引っ張る仏頂面(キャラです)がどっか行ってるレアさでした。

沸きに沸く場内でしたが、その後、メアリー未来さんやアン・ブーリン和音さんがそれぞれセンターで回転ご挨拶(あれアンは回らなかったっけ。笑顔が可愛かったことしか思い出せない曖昧(^^;))、さらにキャット涼風さんがふいに12時でトコトコ回り出したのには盛り上がる盛り上がる(特に黒い人)。キャットのドレスは広がらないし、ターンしたわけじゃなくて足踏みしながら回転してただけなので、こう、イメージとしては回転するお人形型のオルゴール。かわいかった。

で(笑)私はやや下手から観てたんですけど、ちょうどその涼風さんの後ろ、13時ぐらいの方角で待機している祐一郎さん。「これは、来るな…」と思ったら発生した大車輪
いつもアスカム先生って13時から時計の真ん中まで斜めにほてほてショートカットしてくるんですが、このルートをあの長いローブ広げてぐわんぐわん回りながら進み、そこから6時に一応、進んでくるんだけど、おい、ちょっと遠心力!重さ!回転も大胆すぎ!!プロローグであれだけ慎重に進むルートを回りながら降りるとか危ないったらありゃしない!
両脇に居並んだキャストが一様にこう、何か言いたがってる体勢で、いざとなったら助けに飛び込もうとしてるように見えました(特に黒い人)。

そんなこんなで数々の回転ワザを経て、続くロビンはもちろん颯爽と、まっすぐ降りてきて、よし、締まった!

からの、ベス様大回転(笑)。
度肝を抜かれました花總さん…チーム・クリコレ2(括る)はまあまあこういうノリに転ぶのも想定できたんですが、まさかのクイーン・エリザベス参戦。あの戴冠式のキラッキラのドレスと高い襟、長く垂らした髪、玉座に上っていったあの両手を掲げたポーズ、それがあの盆の上をくるくるキラキラ…何を見たんだ我々は(笑)。

後に花總さん「まさかあんな風に回ったりすると思わなかった、すごい開放感」的なことをおっしゃってましたが、うん、誰も思わなかったと思います(特に黒い人)。

いやー、晴れやかだった…。

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ベスねたとーく大阪2017

「レディ・ベス」大阪公演を観て参りました。

大阪公演は火曜日からやってるから5日目、私は東京千秋楽ぶりなんですがいろいろと新鮮でした。

なんというか、再演版が板に付いた感じ(笑)。(そりゃ自分の観劇態度がでしょ)(はい)

綾ベス。誇りばっかり高かった少女が真の女王に成長していく物語。強くたくましく。そして美しく。イギリスは大丈夫だ。
加藤ロビン。ベスの人生に現れて、彼女を真の女王になれる人にした。彼が退場したことで物語が完成した。(なんか拳に血が滲むが無視する)
吉沢メアリー。ベスが抜けられた罠を最期まで出られなかった悲しい人。全てはプロローグのあの少女から繋がってる。ぜんっっっっっぶヘンリーが悪い(この話では)。
古川フェリペ。長くなるので後述(いつもじゃねえか)。

そんなこんなでフェリペの話。
「クール・ヘッド」がより真剣になった(ボールキャッチで腕をぐっと後ろに引くアレすごくいいな!)のを皮切りに、随所に「冷静」さがじわる見せ方になったなあ、という印象です。初演から再演でぐっと大人っぽく(遊びがなく)なったけれども、その路線がよりシャープになった感じ。

「レディ・ベス」のフェリペは少なくとも初演では「子供」だったと私は思っていて、自分の未熟さを知ってたり知らなかったり開き直ってたり、でも一貫して「ああ、いずれは…」という大器の片鱗を感じさせる、表現は違えど両王子ともそういうところがあった。

再演では少なくとも古川君は「子供じゃない」感じが強く出ていて、そこが危ういな、と思ってました。クール・ヘッドはいいんだ、だけどそこで展開した「既に王者」感を回収するシナリオが後半にない(彼のせいじゃないけどな!)以上、ゲーム半ばで退場、むきーっ!って怒って終わる。これはこれで楽しいけど(ホント超がつくほど好きだけど)、序盤のワクワクの持って行き場がない「打ち切り感」がどうしても残る。未練が止まらない引きでもあったわけで。

からの大阪、目から鱗だったのが毒のシーン。
「ペルドネ・レイディ」(私このカタカナすごい好きなんだ(笑))でめっちゃベス見てる→「私の義理の妹だ」あたりもう完全ゲットモード→ロビンを示されてザザーンと事情を把握する。ここの「ベスの愛人とはな」がすごくいい。
サラッと聞いちゃうと、目をつけたベスに愛人いた、で興が冷めた風に聞こえちゃうけど、ここのフェリペって「道行く人」で必死でベスを弁護したロビンの理由を悟るわけで、自分がリサーチしたのは「イギリスの民衆の真実」じゃなく「ベスの愛人の嘆願」だった、そこを「民衆の気持ちを直接聴いたのだ」と悦に入っていた自分に幻滅したんじゃないかと。そういう一瞬の自嘲が感じられて良かったんだ。
だから「有益な意見を聞かせてもらった」も軽い皮肉に聞こえて、そんな気持ちから「何か彼女に言うことは?」といったん引いておいてハイハイ俺のターン、って行こうとする流れもうなずける。

ベスがサッと行ってしまったのにも、少なからず「なんだよ!」て感じの表情を見せるけど表に出すのはなんとかこらえる。(まあ後ろの大使はお見通しだが(あ の 笑 い 方)。ホント今期のスペインは下手からに限るな!!!)。

そこが怒りのピークで、「またもや陛下はベスの命を」のやりとりではもう王子、反省会に入ってる。「いずれこの借りは返してもらうさ」はルナールに食ってかかる勢いじゃなく(まあ軽く起こってるけど(笑))、自問自答してるわけでもない。あくまで「仕事」の振り返り、今回ダメだったけど次はああしようこうしよう、って取引の帰り道に打ち合わせしてるみたいな気安さ。
なのでルナールも煽らない。「さすがクールヘッド、冴えておいでです」は反省会の締めであって、「この借りは」への相づちに近い。

「あの女と結婚すればよかった」ここも静かな言い方で、自分は(あるいはスペインは)どこかで間違ったようだな、と静かに認めてるように見える。「もしエリザベスと結婚する運びになっていたら」みたいな可能性を一瞬思い浮かべて、つむった、みたいな。自分の見誤り、スペインの掛け違い、歴史の、まあどうしようもないすれ違い、あったかもしれないいろんな可能性。そういうものを飲み込んで退場していく。
そんな王子をからかうでも叱るでもないルナール、最後にマントを大きく翻して、後に従って出て行く。

いや、いいんじゃね?この退場(笑)。
なんかやっと今期の楽しみが、本編に関係あるところに刺さった気がします(なんてえ言い草だ)。

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