« ベスねたとーく2017-4 | トップページ | ベスねたとーく2017-6 »

ベスねたとーく2017-5

「レディ・ベス」東京終了。

前楽のカーテンコールで育三郎君が「新曲もあり」「新たに作り直し」「全く別の作品のような」っていうことをあらためて繰り返してましたけども、初日前に聞いたこれらのフレーズが、プラスにもマイナスにも「的を得ていた」今期の「レディ・ベス」でありました。
いい変化もたくさんあったんだけど、やっぱりなんせ終盤の変更はもったいなすぎた。お陰でさまざまな優れた改善点に目がいかなくなっちゃったことはリピーターとして反省している。今回が初演で、再演があっちだったら文句いっぱい言ったと思うし…いや、同じくラストの違いに目を奪われただろうなあ(苦笑)。今でも「ついに君は自由の身」以降の一連、平方古川両Verで完全再生できるし(笑)、「心は君に」を歌えば脳内上映ラストまで突っ走るよ…。
言ってもしょうがないし、「別の作品」を楽しんだけどさあ。
「もったいないことしたよなあ」っていう気持ちでとうとう楽まで駆け抜けてしまった。この態度がもったいない(苦笑)。

とはいえキラキラした瞬間もいっぱい得られたんで書くは書く(笑)。前楽と楽の感想を中心にコツコツ行きます。

■山崎ロビン
前楽でひさびさに育ロビ観まして。なにもかもひと(加藤君)と違う。面白いー!
初演では育ロビの「周りを省みなさ」「俺が宇宙の中心」感になかなか馴染めなかったんですが(最後もなじんだっていうより「負けた」んですが(笑))、年を重ねてちょっと落ち着いた雰囲気の、でも俺様、っていう育三ロビンはとても魅力的だなと。「説明してくれ、どこがいけないのかを」全部だよ(笑)…まあそういうところがいいんだな、って思えるようになったのはこっちの変化か、むこうの変化か。
奔放で悪気のない、自由気ままなアーティスト(だから最初からそう言ってるじゃねえか)。ベスとの出会いで初めて「他人」に心を奪われた、それが「…あんたは?」という言葉の前の間に現れてる。
ウッドストックでベスに再会したとき、加藤ロビンは「やっと会えた」っていう嬉しさで突っ伏してしまう、喜びが全面、ですけど、山崎ロビンは手を広げて「来たよ、俺だよ!」ってベスに笑いかける。以前なら自己中に見えたけど、これは彼にしちゃ最大限の「相手に向けた行動」なんだなって思える。ああ、相変わらず客席に決め顔するけどアリだこれ、と思った。
いつもどこかカッコつけた微笑みを浮かべていたロビンが「晴れやかな日」で、てらいのない、歯を見せたにかっ!…っていう笑いをベスに向ける、ベスも微笑み返す。ここにえらく感動してしまったのが、今期の前楽の収穫でございました。

■平方王子
初演では「大物っぽく振る舞う人」と取ってましたが、再演では「いずれ大物になる、等身大」になったなと思います。つねに余裕を見せる、そういう教育を受けてる、汗をかいても「涼しい」という、そういう個性。…一貫性あるじゃねえか。「道ゆく人」でも結婚式でもやたらメアリーの容姿にこだわってるように見えるのがたいそうアレなのもすごく彼らしい(笑)。
毒のシーンの幕引きがホント鮮やか。強引に、自然に、傍若無人にふるまって、ベスを逃がして、ああ、惜しかったなあ!まあいいか!って終わる。「いずれこの借りは返してもらうさ」の軽さ、有言実行に見えるし未来を予感させる。「あの女と結婚すればよかった」も、最後の「帰るぞ」っていう一言も、あっこの場面でスペイン組は退場するんだな、っていう締めとしてとても綺麗に腑に落ちる。古川王子?あれ絶対あとワンシーン残してると思ったと思うよ、初見だったら(大苦笑)。
ルナールとの関係もこう、すごくお互い気心は知れてるけど、お互い踏み込む気がぜんぜんない「身内」感覚が楽しいです。
「クール・ヘッド」のボールのやりとりがもはやお互いボール見てないんじゃないかぐらいの空気感で、あいつの玉がどこにあるかなんてわかってるよって感じ(変な意味でなく(笑)(笑))の自然な投げ合いが小気味よい。ラストの「さすがクールヘッドー」のやりとりも単純に結婚式の挑発へのルナールからの返礼のようで、ああお前そういうやつだよな、っていうお互いの、なんていうの、やっぱり「身内」なんだなっていう感じがとても気持ちよかったです。

この調子でたらたらつづきますー。

|

« ベスねたとーく2017-4 | トップページ | ベスねたとーく2017-6 »

レディ・ベス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/71460/66059655

この記事へのトラックバック一覧です: ベスねたとーく2017-5:

« ベスねたとーく2017-4 | トップページ | ベスねたとーく2017-6 »