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ベスねたとーく2017-4

「レディ・ベス」いろいろ。今日は東京千秋楽ですが、まとめモードで続く。

加藤ロビン&花ベスのラストシーンについて。
再演の改変ですべてが変わってしまったペアなんだけど、ストーリーとして納得できる流れになったのは凄いなあと思います(未練は未練で一生残りますけども)。

初演ではベスは、ロビンが来た時点でもう道を決めている。「ベス」「ロビン」「迎えに来た」「…ありがとう」この時点のベスを見れば、ここからはもう別れのやりとりだって明らか。まるまる一曲かけて「別れるけれど一生、心は君にある」ことを証明できた。
ところが「黄金の籠」はものすごい優柔不断ソングで「わかっているでしょう難しいと」とか変に「交渉中」ステータスな表現が混ざり込むわ、なのにいつの間にか「一生愛は残る」的な歌詞に着地してるので、いったいどの時点で別れることになったのか全然わからん。ベスの意志が決まってないうちにサセックス伯来ちゃいました!ロビンあっさりベスの戴冠を受け入れました!に見えかねない(実際初日はそう見えた)。
ここを「わからない…どう言えばいいか」でのベスの泣き顔と、その後の、ああ、終わりなんだな、って諦観しながらもあえて「飛び立とうよ」って歌いかけてるロビンの表情とで、やっとこさこう、ああ「ふたりが覚悟を決めていく曲」なんだな、って受け入れることができた私です。
迷走したし、たぶん間違ってるよ、認めるよ。

そんなだからロビンの泣き顔もより、可哀想なんだよな…。
初演。ベスが去り、見送るロビンが、客席側に振り向く。そこで顔が一気に歪む。膝をついて泣きじゃくるロビンをアスカム先生が力づけるように、上から何度も肩を揺する(ロビンますます泣く)、やがて立ち上がったロビンは深く落ち着いた表情を浮かべて、アスカムに深く一礼して走り出す。
再演ではこんな時間はなくなってしまい。一瞬、泣き顔を浮かべるロビンは、アスカム先生にも泣き顔を隠したまま言葉を聞き、一礼して走り出す。そこにあるのは「我慢」で、たぶんこれから一人で泣くんだろう。
もともと加藤ロビンて、泣きまくるけどなんとかしてベスの前では笑顔であろうとする、ベスがいないところで情けない顔になる、っていう部分があったんですけど、今回はもう「誰にも」泣き顔を見せない人になっちゃって、納得はするけど、ひたすら可哀想だったりする。

気を取り直して。
先日、花ベス&加藤ロビン・下手席で「晴れやかな日」を観まして、ああ、よかったなあと思いました。
ロビンに向けたベスの表情。ほとんど泣き顔みたいな、子供っぽい笑顔。最後まで「少女」だったベスらしく、ぜんぜん大丈夫じゃないしこれから大変だし、だけど花を差し上げて笑顔で送り出してくれるロビンに精一杯の、花が咲くような笑顔を返す。たぶん今もロビンを愛してる、そういう少女の顔。
初演のような静謐な、多くの記憶や情感が込められた、青春を永遠に閉じ込めてしまった「女王」の顔ではないんだけど。この再演だからこそ出会えた笑顔(あるいは泣き顔)を観られて嬉しかったです。

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コメント

片帆様

前楽、千秋楽と、拝見してきました。
終わってしまいましたねぇ。余韻と共に、じっくりと自分の中で解釈していきたいと思います(笑)

あ、閣下は、デキる人ではありますが、まぁ、相変わらず、酷いですね(苦笑)→いや、酷さ増量な気が(笑)
(褒めてます(笑))

投稿: ジジ☆ | 2017/11/18 21:43


ジジ☆さん
「悪い人」と「ヒドイ人」の違いについて自分の中でよく咀嚼した今期でございました。ひどいやつだ大使。

投稿: 片帆 | 2017/11/21 22:25

片帆様

悪くて酷い人って、複合型でもあるかもしれませんね(笑)

投稿: ジジ☆ | 2017/11/21 22:56

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