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ベスねたとーく2017-3

「レディ・ベス」いろいろ。もう東京ラストスパートかー。

■加藤ロビン&綾ベス
初演の印象は、最終的に「ロビンが可哀想だよ…」でした。ベスが剛くて、潔くて、ロビンが真心を尽くしても最後には置いて行かれてしまう。
再演では綾ベスが、さらにさらに、さらに強くなった結果(冗談抜きで未来メアリーと手をとりあうシーンが「リングにかけろ」の剣崎の「竜、おめえが世界チャンピオンだ」に見えた)、かえってこのロビンの玉砕がさわやかに映ったところがあり。「なるほど、突き抜けるとこういう効果があるか…」と思いました。いや、ギャグじゃなく本気で思ったんだってラスト「よくやったロビン!すばらしい戦いだった!!」ってさあ…。あの!綾ベスに!恋で挑んだ時点で!価値感を受け入れさせた時点で大金星。最後のイモーテルとかほんっと爽やかで晴れやか。これはこれで。
異論は全て認める。はい。

■異なる意見ゆるす
席の関係でエミリー・レノックスがすごくよく見えた回があって、教会の鐘の歌でグッと来た。みんなからは一歩引いて、傍観する位置にいながら、歌の言葉ひとつひとつをかみしめて笑顔を浮かべてる。彼女にとっては「自分は自分」が大事な言葉なんだなあ。
ベディングフィールドの「カトリックのミサに出るな、プロテスタントの聖書朗読会に出席しろと」っていう台詞、前にはなかった「聖書」っていう言葉が入って、それぞれの信条の違いみたいなところが地味にくっきりした印象です。のちのベスは正教会のありかたを整えていく課程で「聖体拝領なしでもいい(カトリックからすると「ミサなし」に近い)」とか「教会の『華美な装飾』を残してもいい(プロテスタント的にはナシ)」とか、劇中で出てきた両者の谷間を高度な政治感覚で寄せていったんですよね。

■首斬り役人
初演も再演も、解釈は人それぞれでしょうけど、いくつかキーになる動きが追加されたり、ベスの反応も違ったりで、毎回いろんなことを想像させてくれるのがいいなあと思います。「ベスの内面」と取るもよし「アン・ブーリンの護り手」と考えてもよし。
「この存在には独自の意志がある」って考えて観ても楽しい。初演ではあんまり私はこの解釈はしなかったんだけど、ベスが逮捕された時の「ひとりじゃない」でアン・ブーリンを指し示す仕草とか、二幕あたまのベスのソロに影コーラスが重なる「やっとわかったか」「おまえは死ぬ」ってくだりとか見ていくと、ああ、この「人」はアン・ブーリンの為に現れたんだな、だからベスがアンを受け入れたとこで役割は終わるんだな、っていう印象でしっくり来た。
一幕では首切り役人の動きに引きずられるベス、っていう動線も印象的でした(綾ベスだとくっきり)。

■庭園ぷちぷち
・下手から見るターザンのアオリっぷりが大好きです。ひゅーって来て一旦ひゅーって戻ったところ、正面からだと見切れるあたりでニコニコ手を振るのいい感じに腹立つ(笑)。
・「誰でも歌える」は小気味よくてスリリングでわくわくして、初演も再演もほんっとに好きなんですが、この明るい雰囲気と同じ旋律を使って最後にベスとロビンが「心は君に」を歌い交わす、っていうのが本当に好きだったんだなあと(懐古を封じるのをあきらめつつある)
・「ほらね、君はちっとも自由じゃない」はエミリー・レノックスを受けてクリアになったよなあ。

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