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2017年9月の3件の記事

たたかう少年

「ファインディング・ネバーランド」観てきました。

★★★ネタバレです★★★

戯曲「ピーターパン」が生まれる話。とくればまあネタバレも何も、て感じですが、お話はシンプルで爽やか、と見せかけて偉い細やか、ニヤリポイントは山ほど、「劇場で観ること」の特別さがたっぷり…ってあたりが、実にこう、あれでした、ザッツエンタテイメント。
あーーーーーーー満喫した。

海賊とインディアン。
乳母と犬。
時計がチクタク。
秘密の地下室。
人魚。島。
指ぬき。どんぐり。
「フック」。
大砲。
おかあさん。

ひとつひとつのかけらが全部、あの物語につながっていく。
普通にたまんないし、「ピーターパン」好きにはもうザックザクの宝箱。

話題になってて楽しみにしてた劇場支配人のおじさん最高にカッコ良かった。ステッキから鉤爪のシルエットが浮かび上がるところでは全身ザワアっと来たし、一幕終わりのフック登場では叫び出しそうでした。いや、もう、血湧き肉、踊る、あの、大砲の音。空気から、床からずわーーーーっと響く音と、海賊たちの声と(スミー!)戦うジェームス。

ツボだった曲はいっぱいありますが、二幕序盤の飲み会の歌は何度も聴きたかった。コールの王様とかハンプティダンプティとか日本人でも知ってるフレーズはちょいちょいあったけども、イギリス人なら全部「それそれ!」っていう世界なんだろうな。…自分的に聞き取れるナーサリーライムがほぼアガサ・クリスティーネタなのはご愛嬌(ヒッコリーディッコリーとか6ペンスとかめっちゃ刻まれてる(笑))。

海外の舞台でいいなあ、と思うのは、体術や歌、いろんな意味でアクロバティックな動きがあちこちに散りばめられてるところ。さりげなく惜しげなく、凄いことやってる(笑)。劇中劇のピーターやウェンディの思い切りの良い運ばれっぷり、ぶん投げられっぷりとか、あんなん観れたのハンブルクのヴァンパイア以来だよ(笑)。人魚姫のすばらしい動きや歌声も、あくまでさりげなく、当たり前の(ただしネバーランドの)風景のようなひとコマ。子供らの歌が可愛さじゃなくて普通に達者さで攻めてるあたりもすごくいい(歌い出しのテンポでびっくりしたわ)。

シルヴィアが旅立つシーン。泣いてもいるし笑ってもいるし嬉しいわ悲しいわ切ないわでもう心がカオスでした…顔もカオスでした(^^;)ネバーランドでデュ・モーリア夫人が歌い出したあたりから涙がでろっでろで客席でものすごい顔になっていた自分。

ギリギリ千秋楽マチネでしたが、観られてよかったです。
あーーーこのテンションでピーターパン観たい。逢いたい。いつかまた、よろしく。

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乗り込もう4

「煉獄に笑う」公演終わっちゃいましたが雑感続き。

■構成の話
一幕ラスト「レンゴクに笑う者なり」がちゃんと「恋国」に聞こえるうつくしさと、二幕ラストの紅葉と三人、あの情景にたどり着く、それがまず達成できなきゃいけない、そこに向けて作られていった(んであろう)お話のメリハリがよかったんだなーと。
原作的に群像劇だからあれもこれも大事なんだけど、あえてエピソードと言うよりキャラを絞って、シリーズのキーパーソンである「彼」と「彼女」は登場しない構成にしたあたりが、舞台劇として良かったんじゃないかなと…とはいえ、数々のカットを生き残って重要キャラに躍り出たのが地味さトップの荒木村重だった(すいません)という結果にはけっこう驚いた(笑)あ、信雄は出ると信じてた、大事だから信雄。

■阿国
初日の最初の殺陣で即、惚れた。あー大好き。
なんせ姿勢と台詞と表情がいい。胸張って笑ってりゃあいいのよ、少しは生き易くなるわ…の言い方でグッと来たし、回想で近江村人に刃を向けて、徐々に笑い顔を作っていくシーンは毎回泣くし、一幕ラストで芭恋と対になって、手をつなぐように差し伸べて落ちて行く(実際は離れたところにいるんだけど)絵も大好きで。
何度も、キリもなく見てたのにぜんぜん飽きなかった。芭恋とのシンクロもホント気持ちよくて綺麗だったー。
綺麗しか書いてない申し訳ない。19歳、またぜひどこかの舞台で逢いたいです。

■左近
「島清興、参る…!」やーカッコいい。
武器の「重さ」が伝わるっていうのが殺陣のうまい人の必須条件で、実際重かろうが軽かろうが「重い錫杖をブン回す」って絵に昇華させられるあたりがキャリアなんだろうな。
しかしトークショーで出た「気合の叫びが『バリアフリー!』に聞こえる」っていうネタがおもしろすぎて、シリアスな殺陣でもすっかり聞き耳を立てるようになってしまいました申し訳ない。

■秀吉
原作の秀吉様かなりとんがった髪型だと思うんですけど(村重には負けるが)ナチュラルに着こなしてらしてへぇぇと思いました(小並感)。すんごい落ち着いてるし安心する。なお贔屓より9歳ほど若い()。
連日のアフタートーク、お疲れさまでした。私は2コマだけ聴きましたけど、ホントおもしろかった…。しかし私服のトークの回で、私が誰だか分からないでしょう、って説明しようとして秀吉様でなく「白い人」って名乗ってたのは奥ゆかしすぎだと思う(隣の席の人たち、どうやら秋水と勘違いしていた)。

■客席forデビュー
超アウェイから恐る恐る参加したんですが、驚きも喜びもいっぱいで実に楽しかったです。普段は東宝系ミュージカルやパフォーマンスを観てますが根は昔のアニオタなもんで、もっとこう、客席でいたたまれなくなるなんじゃないかなと想像してたんですが、ぜんぜんそんなことなかった。
なんせみんな楽しそう。たぶん、いい意味で、舞台の作りや音楽、台詞、技量といったパーツより、ストーリーやキャラクターと素直に向き合ってるからなのかもなあと。
これを縁に、いろいろ観に行きたいと思います。チケットが許せばだけども。具体的には取り急ぎ某ゲームのあれです。ホント、行かなくて後悔した。とにかく気になったら動かなきゃダメだ…。

■おまけ
「丹波さん、寝ちゃいましたよ」東京最終回、走り書きメモ転記。あとで補足できたらする。
・獅子丸「待とう!」
・「ヒマだ」「何して待つ?」
・「だるまさんがころんだ」「いいねー」
・鬼はハッチもとい一波
・立ったまま寝ているボスを立木に見立てる(明らかに腰が引けている)
・明らかにアウト(獅子丸)
・鎖が揺れてるアウト(鈴太郎)
・ごえもん太り過ぎアウト
・最近美脚とか言われていい気になってるからアウト(プリケツの亜胡)
・なんかもう怖いからアウト(秋水)
・ここまで不動の桜花。「やる気あるんですかー確かに動いてないけどー」
・一気にダッシュしてタッチ!
・その瞬間、立ち木が動いた。
・「だーるーまーさーんーがー(ホラー)」
・蜘蛛の子を散らすがごとくバラけ隠れる八它烏
・ぐるっと見回す丹波さん。
・「…消えたー?」
・(大喝采)
・海臣「何やってんだお前ら」

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乗り込もう3

舞台「煉獄に笑う」キャラ雑感。ランダムです。

■芭恋
何やってても決まるな…!綺麗で余裕でいつも気持ちいい。
前楽でようーやく二階席から見下ろす芭恋が見られました。一階上手から見上げたんだけど、煙管持って最前の手すり?に斜めに腰掛けて、舞台側に向かって薄笑いで語りかける絵がホント綺麗だった…これ映像だとどうなるのかなあ。綺麗といえば一幕ラストの、左目の眼帯取っての「お前らも近江も呪う」が芭恋の台詞の言い方で一番好きなんだけど、ここの絵が遠すぎるのが惜しいなあと。照明真っ赤だから眼の周りが実際どうなってるかもよく分からなかった。この辺は逆に映像待ちですね。

■海臣
原作でもそうなんだけど織田信雄(のぶかつ)とのエピソードがけっこう好きです。自他共に認めるザコである信雄が、どん底にはいつくばりながら顔を上げて「父を超える力をよこせ」っていうのに対して、海臣なりにこう、感じるものがあるんだろうなと。八它烏の中で海臣だけは丹波さんをジジイ呼びしてちくちく嫌味を言う、たぶん海臣だけは丹波さんと自分の実力の違いに対してイラついてる。そのへんジジイは百も承知だからあーゆー笑い方※をするんだろうなあと(私見)。
※阿国をつかまえたところのハケ際。海臣があさっての方向を見てるところへじーーっと立って、海臣が仕方なく目を合わせたとこでニヤッと笑う。ここで海臣の心の声「ジジイ…!」とか脳内アテレコしていつも楽しんでます。後半、はっきりウィンクするようになったけど腹立つ度は前半の微笑の方が好きだったなー(笑)。

■一波
初見の序盤、弦月を追ってきたとこのアクションでうっわあ!キレイ!マジ動き速くて正確ひゃっほう!と大喜び。ああこれが刀ステで大評判だったお小夜の人かな、と思ったら合ってた。武道の人と踊りの人はやっぱ立ってるだけで違う。
一波のキャラも大好きです。きっちり仕事するし落ち着いてるし、焦りや迷いがなくてなにかと爽やか。桜花と張り合いつつ仲いいのもいい感じ。たくさんいる丹波さんの孫の一人だそうだけど親の名前もきっと「○波」だろう知りたい(笑)。あと衣装の黄色いところが一番多い(のでミツバチ呼ばわりしてるんだけど誰もついてきてくれない)。
アフタートークでの「角川丹波さんはミステリアスなド変態、吉野さんはカリスマど変態」は歴史に残せる名言でしたありがとう(笑)。なお小野君が自慢してた海臣へのウィンクと一波への胸ぐら掴み「あの女狐、逃がしただろう?」は丹波さんの中ではニアリーなんだと思うよ(私は)。

■桜花
一幕のアクションの導入が大好きです。それまで阿国がバッサバッサ伊賀者を倒しまくったところへ海臣がスッと登場して「桜花!」と一言、BGMが切り替わって女の子対決!!あれ痺れる。あと海臣自分はやんないんだ?といつも思う(笑)。
丹波さんから頭をポンてされるとこの空気はホント、いいですね…丹波さんきた!ってところからずっと動きを追って、でしゃばらない、でも丹波さん見てます見てます…っていうひたむきな仕草と表情、フッと丹波さんが自分を見てくれて頭をポン、てしてくれて、それをじわあ…っと噛みしめてる、俯いた立ち姿。ナンパジジイが阿国に「生首にして持って帰りたい」とか言ってるあたりでようやくそっちに目をやる。めっちゃ可愛い。めっっっっちゃ可愛い。日替わりの「正面に正座して『たんばさん…』」もマジ可愛かった…。
丹波の桜花への対し方もまた、独特ですよね。尽くされようが反発されようが反応はしなそうだけど、よくも悪くも俺の物っていうか、気まぐれに可愛がるかも知れないし放っとくかも知れないし、でも認識はしてる、人に穫られたら両方殺すだろうなーとかそういう(笑)。これは八它烏みんなそうかも知れないけど。

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