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2017年8月の3件の記事

乗り込もう2

「煉獄に笑う」観てます。
最近は体力的にマチソワはやめとこうとか、精神的にも過度なリピートは控えようとか思ってるには思ってるんですが今回は、なんか、ダメだ(笑)。これはあれだよ…6年前の夏ぐらいから続く怨念が目覚めてんだよ…(殺陣ラブ)(ラブ殺陣)(殺陣イズマイライフ)(昨年の未練も実はすさまじい)

★★★ネタバレです★★★

セットというかお立ち台ありきの動きが多いので、ちょっと遠くから観るのが全体を楽しめそうですね。サンシャインはめっちゃ二階席が高いんですが、芭恋の客席登場もあったりするらしいし興味ありあり。

ツボどころいくつか。

■ぷちぷち
・双子のシンクロが素敵すぎる。声のトーンの違い、動線の違いを絶妙に使って、違う道を通ってシンメトリーにたどり着く美しさがたまんない。
・序盤、髑髏鬼灯について秀吉様と佐吉が語るシーン、実は曇神社でしたっていう絵むちゃくちゃおかしい。こういう舞台のお約束を逆手に取る系は大好きです。芭恋の追い出しコールも一期一会でいい感じ。
・殺陣はホント楽しいんだけど「周り」の動きありきだよなーと、アンサンブルの皆さんに拍手拍手。「周り(の動き)が中心(の絵)を作るんだよ!」とは常々、丹波さんの中の人が言っている。
・原作の織田信雄のキャラがかなり好きなので再現性にブラボー(笑)前半の村人とかもいい味出してますね平野さん。
・芭恋の頭のくるって曲がってるところがマリブのさざ波みたいでおいしそうだなーといつも思う。若い人しらないかマリブのさざなみ。

■スリープVS
百地一派が寝ている丹波さんを誰が起こす?が日ネタ化しており。観た範囲で書き留めておく。
・26マチネ(秋水)
日ネタはこの回から。俺が起こすいや俺が私がってみんながわーってなってるところへ無言でハーイ!って出てくる秋水が最高おかしかった。あんな明るい中で土中から出てくるのあの時だけじゃないだろうか(笑)。で、ひたすら無言のまま丹波さんの後ろでわちゃわちゃしてみんなから「喋らんかい!」つっこまれる→後方から海臣が登場して「何やってんだお前ら」
・26ソワレ(獅子丸)
「丹波さんを殺すチャンスー!」と爆弾を取り出して仕掛ける。直前のネタも引っ張っててナイスなんだけど「立ち寝している丹波さんの腕組みの隙間にばくだんをそっと置いてくる」という及び腰ぶりが最高可愛い。後ろのメンバーは大慌てで阻止しようとするんだけど(つぶやきでも書いたが放っといても面白かったと思う)、一波がわちゃわちゃ爆弾回収して獅子丸に戻す、すわ爆発…しない!→全員ツッコミ→海臣「何やってんだお前ら」
・27マチネ(一波)
俺が起こしてやるよと余裕顔で進み出る一波。丹波さんにさわやかな目覚めを…とパントマイム始めるんだけど、まず「サッシの窓のロックをはずして開ける」というマンション住まい設定に誰一人つっこまない時点で撃沈(私が)。カーテンを開け(以下同文)さわやかな風、飛んでくる小鳥の声を響かせつつ、手に止まらせ…とかやっているうちに「なんか眠くなってきたな」と一人また一人、寝息を立て始める八它烏→海臣「何やってんだお前ら」
以下、観られたらまた(笑)。ある日とない日があるみたいですね。
個人的には海臣にも乱入して欲しい。オラ爺ィ起きろとかダイレクトアタックをかけるも返り討ちに遭うとか、いいな。
いちおう無反応を貫いているように見えるスリープモード丹波さんですが、じわーっと揺れたり表情が微妙にレムレムしていたり、あれはあれでめっちゃ計算してると思う(っていうか日ネタ仕掛けたの中の人なんじゃねえのと半ば疑っている)。

■丹波さん。
初日の印象は「縦横無尽」でした(タテヨコナナメにやたら舞台を横切るの意)。特に序盤はそのまま出てっちゃうことが多いので逆に面白かった。
殺陣やら変態ぶりやらが存分に観られて今回ホント嬉しいんですが、本質的にいちばんグッと来てるのがやっぱりキャラごとの関係性。
佐吉に対する関心の段階の踏み方だとか、阿国へのナンバ気取りの誘い方(完全に相手と自分の関わりを把握した上でアレ)とか、その直後のすれ違いざまの海臣への微笑とか、桜花への頭ポンとか一波への実はめっちゃ怒ってましたギラリとか、やーーー堪能(笑)。最後の最後、「わが子よ」の後の振り返り、佐吉への微笑とかな!あの笑い方をじっくり観たい人は下手席へな!!!
あ、吉野ファンです(自己紹介)。

ちなみにもう一人の丹波さん・角川君はカクカワと読むんだよーと片隅でつぶやいておく(幕間にカドカワさん呼びを何回か耳にした)

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乗り込もう

舞台「煉獄に笑う」観てきました。
もろもろでここ一週間ほど午前様だったので走り書きのみ。

たぁのしー。

前半。
阿国が可愛い。阿国が可愛い。そして阿国が可愛い。
殺陣も台詞も仕草もどストライクの美しささりげなさ。原作未読で行ったとしても絶対惚れてたやこれ。
あの子らが「笑う」のはどういうことか、をちゃんと表現できてる表情が愛おしい。

後半。
こりゃ見事に原作準拠だな(時系列的な意味で)
第一部・第二部前半・プラス予告編てかんじ。
とにかくみなさん暴れて暴れて暴れまくる。さきっちゃんは決めなきゃいけないとこをきっちり押さえてく、その緩急の造り方がいいですね。

「一本の物語」っていうより完全に原作の「舞台化」だなこれ、という印象はありますが、そういえば最初からそう言ってるからいいよな、と開き直って楽しめる面白さだと思う。
本筋は大蛇退治じゃなくあの三人の物語として考えれば今回みたいなまとめ方で正しいのかも。
一幕のラスト、二幕のラストを中心に、一番大事な「絵」とそこに至る「思い」があって、そこに辿り着ければ多少こう「今いつだ」「ここどこだ」「それであいつどうしたんだっけ」が多発しようがへっちゃら。
何より、殺陣もろもろが本気で嬉しい…。いや、やってる人の負担と計算と練習量は相当だと思いますけども。

丹波さんですか。変態でした。ありがとう。
「居る」空気が出せたらいいな、と思って行きましたが、いい感じにおっかないところを活かせたんじゃないかと(ひとーつふたーつみィっつ四つゥとかああいう)。
みんなのイメージに合ったかはわからないけども、フラフラぐうぐうやたらタテヨコニ舞台を横切ってく人と見せかけて謎の存在感だしまくってるのが本当に楽しかった。丹波が佐吉を褒めて八它烏が台詞ないけどザワッ…ってなるあたりとか、この人がどういう存在か、別に言わない、でも伝える、そういう空気の作り方に内心ひゃっほう。

他キャストも見どころたあくさん。このジャンル新参もいいとこですが、楽しく観ていきたいと思います。

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かーにばる3

「空中キャバレー」終演と同時にやってきた妹一家と遊んでるうちに現在に至る。年に一度するかしないかの家族サービスデイズです。
ずいぶん経っちゃいましたが、ちまちま貯めといた感想なんぞ。

…の前に宣伝。「からくりサーカス」の文庫版が出てるじゃないか…!(5月から刊行、今3巻)
つねひごろみんなに読んで欲しいと思いつつ「長いからな…」と推しあぐねていた作品(いや折にふれダイマかけてますが)この機会にぜひ。いや、これ、ホントにいいから。騙されたと思って。
笑いに涙に勇気に絆、伏線と謎、サーカス、からくり、またサーカス。泣く。そして笑う。最終巻のラストとかもう、舞台観る人みんなマジ体験して欲しい。YONDE。ルシールあいしてる。
宣伝終わり。

ともあれ「空中キャバレー」。
初日から8日間でいろいろ変わったところもあり、そもそも毎日が一期一会だし、というところもあり。毎回、わくわくさせられましたです。
貧乏性リピーターとしてはあっち側もこっち側も観てみたさが止まらず、どぅーだっだ席とかブランコ席とかでそれぞれ実に楽しかった(どこだよ)

■オープニング
Cobaさんが「松本の人ー!」と叫んだ時に大勢の人がワーッて沸いたんだけど、その後「松本以外の人ー!」にも相当数の人が(笑)盛り上がってたのには先ほどの松本の皆さんが「なんでー??」とびっくりしておられた。いや、お世話になりました、最高でした松本。

■空中ブランコの娘の話
「娘」がぶらんこを降りてマスコミに追われて逃げていく直前、上を振り返る。この空気が好きでした。
「消防車」で出てきて焼きそば屋の当たりが出たら一等賞ー!のあたりの違和感のなさな(全員アンサンブルでプリンシパルそれがサーカス)
インタビュー撮りそこねつづけた金髪ADの兄さんは「無駄にいい男だな」「すいませーん」のやりとりんとこで「どうすんだよ今日撮れなかったら2年後だぞ」「気長にがんばりまーす」
よろしく。

■どぅーだっだ
見事でした(笑)「間」といい構成といいメロディーといい振り付けといい。どぅーだっだーのメロディの上向きに鳴れたところでアレンジ下向きメロディのおじさんが出てくるあたりとか、音楽性も地味に計算されてると思われる。
クワガタの人のファンとしては雨が止んだとこでめっちゃエレガントに傘を畳むあたりがたいそう好きです(笑)閉じようとした傘を「おじさん」で一瞬止まって「おじさん」「おじさん」「ありがとーー」までたっぷり間ってしゃくっと「お兄さんだよ?」って畳みこむあたり。そうして「晴れた…」ですっかりほんわかしているところへ、きゃはははははははの子が乱入してくるという。下地さんすばらしかったです。たとえるならファインディングニモに出てくる矯正器つけた歯医者のうちの娘さん。

■オクタゴン
一幕ラスト、考えてみると全員参加ナンバーは空中ブランコの娘とこれだけなんですが、サーカス組も役者組も思い思いの感情、おびえや狂気あるいは無表情を見せていく、その計算されたカオスぶりがすんごく好きです。黄色い髪の人はまあ、動く動く(笑)知らずに見たらサーカス組だよなあ、走る飛ぶ滑り込む、うねる見つめる脅やかす。結婚式場のパントマイムとかザッツ吉野圭吾でニヤニヤしてたんですが、あのメイクで無機質モードやられるとホンット怖いので、例の床面飛び込みとか滑空とかみてると最前列のお子さん方が心配でした(まあカーニバルなんて怖くてナンボですが(笑))

■マットさん
とある日の二幕頭、すぐ後ろに座ってた男の人が、綱渡りが始まるあたりで幕が開く時に「まつもと市民のメインホールじゃん!」とつぶやき。常日頃「ここの劇場でお芝居を観てきた人はまた、あの瞬間の感覚が違うだろうなあ」と思ってきた自分としてはここでニヤリとしたわけですが。や、もう、いい感じでご相伴に預かりました…。あの客席が照らし出される瞬間の、わあ…っ、っていう感覚は忘れがたいです。
さらに千秋楽はこの手前でマットさんがぱらっと金色の紙吹雪を取り出して、散らしたんですが、それがぱらぱらと落ちていく後ろでサークル席の縁の電球がザァーーーッと一斉に灯って、やーーーー。

■ジェロさん
初見の時例のアレによじ登ったジェロさんを観て「新茶ーッ!!」と心で叫んだのは…まあさすがに私だけだったかも知れない(新宿のアーチャーの意ですクラスタ違い)やあもう最高に好きですカンカン帽に背広姿のアラフィフ…ではないと思うが今年の様式美なもんで…(クラスタ)。
しょっぱなも好きですが中盤、さんざんハラハラさせて台の上に立ち上がった後、音楽が止んで動き出す瞬間がたまんない。フゥ、って一息ついてから両手でぴっ…と片方を指さし、グラッ…(再び始まる音楽)ここのどよめきがね(笑)。これを味わいたさに、とうとう一度も後方席に行かずに終わってしまいました。

■サバ
BGMなしカウントなしでの、一糸乱れぬあの動きってこれまた相当の計算と練習量があったことと思うんですが、そんなことは気がつかんでいい感じろ、なサバぶりでした。ぱくぱく(泳ぐさばの口)
向きを変えて四匹でサーっと泳いでいくあれとか超好きだった。
最初の頃、子サバが生まれて「さばなのこです」とか言ってたの後半やめちゃったのには微笑した。

■アムステルダム&千拍子
やあ、よく回った。期間中はとにかくアムステルダムと千拍子どこで観たいかばっか考えてた。
初日にたまたま座ったところがいい感じに歌い手を見上げるポジションで、もうこれは凄い体験したからここでいいや、これあらゆる角度から見たすぎる(貧乏性)、と。
で、「アコーディオンが淫らに歌う」でCobaさんとぐぁぁっと盛り上げる様を12時の方向から眺めたり、ドラムの傍らでしょっぱなのキッカケ→イントロ、の空気を体感したり、駆けまわる人を他キャスト含めてちょい遠くから眺めたり、時間の許す限り可能性を追っていました(笑)。ペーパームーンで秋本さんが可愛くくるくる躍らせていた女の子、同じようにくるりと回す…と見せて「まーわるーよはやいよ」とかニコニコ95%に妖しさをちょっぴり混ぜ込んだ笑顔でさらにクルクルまわす、そして自分もその周りを回っちゃう…という絵、なんていうか実にこう、この曲の序盤にふさわしいなと。
メルヘンチックな導入からだんだんテンポが上がってゆき、歌い手も増え、演奏も少しずつ厚くなっていく。で、ブンチャッチャでいい感じになってきた一瞬、演奏が止んで「振り向けば死体の山廃墟の群れ」でカチッとモードが変わる。あれ、あれ、あれれ…と思っているうちに早まるリズム、生まれていく踊りの輪、加わるまたは巻き込まれる人々、高まっていく声、ますます増すスピード、演奏は最高潮、縦横無尽に駆けるか回るかしてる歌い手、「その名は地球!」らーららーららららら!フィニッシュ!
いろんな場所で聞いてきた曲ですが、ここで造られた音楽はずっと忘れないと思います。

ライオンとシャボン玉と子供と大人たちを思い起こしつつ筆を置く。
素敵な夏でした。


いやK5ファンにはこれから後半あるんだけどね。

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