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2016年12月の2件の記事

じゃんくしょん2016-2

サンジェルマンデプレ、雑感続き。

■オープニング
男・男・女で踊るの観るのアフターサマーバケーション以来ですが、やっぱこの男っぽくなく女っぽくない、でも色気はあるっていう味の出方が大好きです。

■おいてくよの歌
上口君のキャラ的な引き出しのひとつである「一見清らかでニコニコしてるこいつが一等ヤバイよ」感がジワジワ迫り来る一曲。近づいたら、好きになったら偉いことになる、束縛者、支配者、けしからん男(笑)。なかなか「目が笑ってない」を芸に出来る人っていないよねえ。
好きになれば受け入れてくれるけど容赦なく「置いてくよ」女の子が好きになる相手として最高で最悪のこう、なに?上品なろくでなし?綺麗な底なし沼?的な?中二表現がムクムクわき上がってくるあのファムファタール感はなんなんじゃろ。男だが。

■ラヴィアンローズ
今回ひかりさんある意味いちばんチャレンジングな選曲というか、要・要をがっつり押さえてく演目の作り方がたいそうカッコ良かったんですが中でもこの一曲。「黒いなこれ、黒い曲だな…え…これって…これってえぇぇぇぇまさかのラヴィアンローズー?!スゲエ………。」みたいな。
めっちゃ古いですがhimselfのステレオボイスの頃の黒さと比較してみたい。

■シームレス
曲から曲のつなぎが「つなぎ」でなく、こう、綺麗な流れの一部になってるのがとても好きでした。ベルばらでパーンと笑わして決めて暗転・「ママァ!」「はい!」の叫びで一気に引き込まれる「マチルド」とか、「マルゴ」の昏い雰囲気から「私の死」に流れていく空気とか(布の使い方で山姥切国広とか思っててすいません)、そこから光が射し込むように「悲しみのアダージョ(T'en Va Pas)」に移っていく行き方とか。
…なので角川君の歌い終わりに拍手もらいつつ口の中で「ありがとうございました」言うあれはよくわからない(^^;)。急にコンサートモードになるもんなあ。

■キャラバンの到着
個性がでるよね!!!というナンバー(笑)。いや久々に踊りまくる贔屓と絶妙な腕の捲くり方に釘付けでちゃんと全体を把握できたかっていうと怪しいんですが(せめて踊りを見ろ)、同じ振付でこの4人を見るとへぇぇぇぇ!と思う発見が多くて何回でもリピりたかった。

■モンパリ2
カテコ挨拶で「今日の僕の一番よくやった仕事は圭吾さんの凱旋門を当てたことでした」と自由君言ってましたが、当てたのはもとよりあそこで「…凱旋門?」って言葉にしてくれた事実がMVPですよ(笑)。
「いつも振り返ると(エッフェル塔の形の)上の方にいる圭吾さんがなんか下にこう(四角く)なってて」客席はさらに何事だよと思ってたことと。

■とぅーとぅーぷましぇりー
古い話だけど「CLUB LAVELA」で聞きまくった時(本当に古いな98年だよ恐ろしい)から「熊シェリーの歌」と呼んでいてその後CMソングになっても「熊シェリーの歌」だと思っていて今回やっとタイトルを知った。
モンパリで圭吾さん自由君がぴゃーっ!!っと温度を上げ、その二人を両脇に上口君が(マイク調達して)颯爽と歌い出す、っていう構成がいい感じにジャンクション(笑)。

■カーテンコール
モンパリで自由君に絡みまくった圭吾さんはカテコでは上口君を邪魔しまくってて楽しかった。二日目の最後のカーテンコールで劇場奥の壁が開いて、ガラス張りの向こうに夜景がパーッと現れて素敵でした。角度によっては「豊洲!」って感じの見え方だったらしいですが(笑)遠くに見えるレインボーブリッジが綺麗でなあ。

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じゃんくしょん2016

「ジャンクションライブVol.4〜サン・ジェルマン・デ・プレ〜」を観てきました。
全三回、二日間でおしまい。期待してましたがじつに贅沢な内容で、もっと観てたいけどこのあっという間が尊いんだろうな。

演目別ランダムに感想なぞ。


■マドレーヌ
アレンジが実にブレルっぽくて嬉しかった…(この表現おかしい)…いやつまり「ジャックブレルは今日もパリに生きて歌っている」モードだとわりとカワイイ系で、ブレルだともうちょっと押せ押せ押せな「男」の歌って感じで…それでも可愛いけど夢みる少年か「男」かっていう違いは大きい(笑)。

■マチルド
今回随一の幸せソング。入れ替わりで入ってくる角川君が「勉強になります」と(笑)。
だよね(笑)(笑)。
こうやってカッコいいおっさんの曲を手に入れていくの嬉しい。

■マルゴ
これは懐かしい。確か2004年か5年かぐらいだったと思うんだけどものすんごい台詞量の濃厚な歴史劇で(今回の雰囲気がキャスト3人だけで3時間続くと思いねえ)、史実上アンリが山ほど出てくるけど全部岩田翼君がやってたのが記憶に残ってます。ギーズ公がめんどくさくてカッコよくてなあ。
朗読で切り出す&そこに自由君たちが絡む、という構成はすごく嬉しかったです。香坂さんさっすが。せっかくだから「どのアンリ?」っていう定番台詞も聞きたかった。
今回の切り出し方だとマルゴが罪なさそうでちょっと面白かった(実際は母と同じレベルでアレだしある意味母よりアレだった)。

■薔薇は美しく散る
あれキーすんごい高いのに原曲で歌いきったひかりさんさすが(時々わらいをこらえているように聞こえたのはたぶん木の精)。
我々世代はイントロ時点で反応してたけど「自由ファンはアニメのベルばらは知らんのじゃないか?」と懸念した(笑)…ので最後にジュテームオスカルが入ったのはわかりやすくてよかったです。
別段、誰が誰っていう厳密な配役はなかったようですが(あったらトナカイ出ねえべ)、自由君のさっそうとした王子っぷりとその後のめんどくさい入り込み方はフェルゼンというよりジェローデルだなあと(台詞はアンドレですが)。
いっぽう上口君は重くないアンドレって感じだ…ほら髪切る前のこう、常識的だった頃の(好みだ)。
トナカイはあれ中身セバスチャンだよね。

■モンパリ
「ひさびさに懐かしい場所を訪れたOBと現役の後輩、OBかなりマイ宇宙に入り込んでるのを後輩がんばって現実に戻そうとするけど正直めんどくさい」っぷりをあの「歩いてくるだけ」で表現できるのさすがだと思います(笑)。「パリの都」で「えっふぇる塔!」を表現するパターンは「宝塚BOYS」三演目からで、あのノリを羨ましがってた初代星野さんが今回、カベにエッフェル塔シルエットを作れてよかったね…とか思ってるのが劇場の多数派だったとは思いませんが(笑)たぶん多くの方はなんだろうと思ってたと思う(^^;)そこで特に何も解説しない芸風を愛してます(淡々)。
初代星野は再演版で最弱になったハセのことけっこう可愛がってましたが(私見)、みゆくんだとこう、特に手助けいらなそうな感じで、逆にフォローしてそうな感じがすごい面白いのでこの組み合わせの男子部も芝居で観てみたい(笑)。

■華麗なる千拍子
この狂気っぷりは歴史に残したい。
世界が時代がぎゅんぎゅん回っていく、光も影も闇もカーニバルも戦争も続いていく、それに対してとにかく「こう感じる」じゃなくて「そこから降りられない」っていう、切迫とか高揚とか、目まぐるしく動き続けるワクワクドキドキチカチカギラギラな世界をパーッと表現して最高潮でハイおしまい!という、ああもう名曲だ。千年後も人類が生きてたらきっと歌われてるし、時代にも合っていくんだろうなあ。
カーニバル綿菓子で始まって徐々にギアが上がっていき、死体の山廃墟の群地球は回る回る回る…っていうもって行き方が大好き。ゆるやかからアップへの流れはボレロみたいに徐々に徐々になんだけど、途中確かに「あれっ?」っていう瞬間があって。そのあたりのハッとする感じの空気の作り方がしみじみ、うまいなあと。

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