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2016年7月の6件の記事

ピーターパンだ。2

「ピーターパン」通っております。もう今回殺陣だけでも満たされて満たされて。
今頃ですがトークイベントの回の観想なぞ。

火曜日の夜公演は18:30開演。これは「ピーターパン」では初めての試みなんだそうで、なるほど昼公演に比べてお子さん率は少な目。でも「しんじるー!」の声はいい感じに上がってましたね。
たまたまなのか大人が多いせいなのか、芝居のキビみたいなところに笑いが多く起きるのも楽しかったです。子供五人引き取ってに対する「…なに?」とか、パパの仕草に対する笑いだけではないシンクロを感じた(笑)。

トークイベント。
玉野さん&大人な玲奈ちゃん登場で始まったトーク。ダーリング家の仕掛けとか、ミニチュア家の窓辺にいる隠れピーターとか、過去の公演のエピソードとか、さすが話題いろいろで面白かったです。

ひとしきり玉野さんと玲奈ちゃんが喋ってから、犬小屋からののののと出てくるフック船長。Tシャツとジーンズにプラス、今日の公演で二回ぐらい裏切ってきた長剣(差すのはめっちゃスムーズなのに抜くとき大変なことになる)というスタイル。全部フック衣装で出たかったけど汗でびっちょびちょだそうな。戦いの末、海に落ちて爆弾ばーん!の後、あまりに疲れすぎて立ち止まることすらできないままパパに着替えてるそうですが、ホントあの衣装って二回公演のときどうやって乾かすんだろう(^^;)。

12歳からピーターパンだった玲奈ちゃんは年ごとにどんどん背が伸びてったそうで、当時を知る人は感慨深いだろうなあ。ふうかちゃん可愛い、持って帰りたい!とキャピる玲奈ちゃんに船長は戸惑ったまま「どうぞ」とかいい加減な勧めをしていた。

子供たちの反応の話。上演中も子供の声が響きわたって、その回ごとにえもいわれぬ効果があるんですが、定番はウェンディが部屋を去るときの「(ピーター)後ろにいるよー!」ですよねやっぱり(笑)。
客席からのフック登場では「まず子供、泣きますね。」だそうで。暗がりにアレじゃさもありなん。そして「船室へ行ってムチを持って来い」で「うんち?」って子どもの声が上がるのは私すでに4回ぐらい遭遇した(^^;)。

「大人から見たピーターパンの深さ」のことも興味深かったです。
「ダメだよウェンディ、君は大人になっちゃったんだから」が刺さるようになったという玲奈ちゃんの話とか。
ピーターパン「症候群ですよね」の指摘を全力で否定する玉野さん。「子供のような感性を持ち続けるって意味ならいいけど大人になれないとかの意味合いはなんか嫌だ」うん、そういう話ですねこれ(笑)。

しかし今回のイベント、キャストのファンばっかりじゃないんだから前置きはいると思ったぞ(^^;)ソワレで大人が多めとはいえ初見の人がほとんどなんだから「この3人でトーク」っていう主旨なり、玲奈ちゃんの紹介を長めにとるなりした方がよかったんじゃないかなあ。「五代目ピーターパンと演出家」ってサラッと言われても子供には意味がとれないし、今回の主役であるふうかちゃんが出てこない意味は大人にもわからんし(^^;)。

終わりの挨拶の後、3人で下手から退場…という自然な雰囲気の中、流れるように犬小屋を指し示す玲奈ちゃん。また流れるように同じくハウスする玉野さん。
(もうマイクないので)「おやすみなさい」と地声であいさつして犬小屋に帰っていく吉野さんであった。おやすみなさい。
ちなみにあれ一昨年のエマとジョンですよ(リマインド)。

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ピーターパンだ。

ミュージカル「ピーターパン2016」観てきました。

★★★ネタバレです★★★

深い深いと聞いてましたけど、スゴいねこれ。底抜けに明るくエンタメしてもよし、しみじみ味わってノスタルジるもよし、「これって…」「つまり…」って深読みして薄ら寒さを覚えるもよし。
キラキラわくわくでありながら、ダークでもある。これはまさしくファンタジー。いや面白かった。

軽くキャスト雑感。
ピーターパンふうかちゃん。すばらしい。息してるだけでピーターパン。登場からグッときたし飛ぶたびにウルウル来たしティンカーベルを生き返らせるところでマジ泣きしたしラストシーンざくっと来たしカーテンコールでまた泣いた。…なんでトークショー出ないかな(^^;)。

ウェンディ片山嬢。両手を広げて「まあピーター」が捕食行動に見えるのがなんだが、ラストの大人モードは素敵だった。

ジョンとマイケル。二幕あたまの友達ダンスくぎづけだったわ…普通にすげえわ…。

タイガーリリーみみちゃん。ソーキュートマーベラスエンドビューティフルイエスビューティフル(意味がわからない感動)。泣くほど安心感。ママもジェーンもよかったー。

インディアン。さすがの運動量。気がつけば三階にいた速い速い。客席からの戻りスピードにもときめいた。
迷子も海賊もみなさん素晴らしい。すげえ贔屓みを感じる髪型のカマキャラのあれ誰だと思ったら木内君だった。ジャンクションは所属俳優を二の腕で選んでると思う。

ナナ。すばらしい。
ワニ。こんなに怖い生き物みたことない。
ずっと「ナナ・ワニ」っていう役名のキャラが出てくると思ってたの私だけですか。

フック船長。

満たされた…。
まず演目自体との相性の良さ。はまり役のフック船長は歴代たくさんいたと思うんですけど、や、もう、贔屓役者からフックを知るのも最高ですねこれ…チキン&卑劣&エレガント&卑怯&ナイーブ、戦いには強いのに権力基盤はわりと脆弱、踊る凄む怯える気絶する、あーーーーありがとうこれありがとう(笑)。
そうして「三銃士」以来どんだけ殺陣に飢えてたかわかりました(T_T)。戦闘中たのしくなっちゃって船長ゲラゲラ笑い出したところでこっちは涙が出てきた。ピーター復活ですげえ嬉しそうもいいよね…。

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韓国小池版モーツァルト観てきました。

ソウルにて「モーツァルト!」を観てきました。

2012年に上演されたときソウルで一度、観てまして。その時のレポートはこのへんに。
当初、小池さんVerということで想像したのは、その韓国オリジナルバージョンを小池さんがアレンジするのかなあ、だったんですけども。
そうではなくて今回はほぼ完全に「日本版モーツァルトの輸入」だったんですね。脚本、構成、細かい仕草に至るまで、日本で2002年からやってきた「モーツァルト!」を韓国のスタッフ、キャストが作る、というもの。

ただし、セットは完全にリニューアル。
キャストはもちろんこちらのみなさま。
終盤でとある「新曲」が入る。

いや、たいそう豪華でした。特にセットについては羨ましいなんてもんじゃない。
冒頭メスマーさんの「モーーーツァルト!」の声に応じて舞台中央、ひし形に開く形の扉がシューッと広がってその中央にアマデが現れた時は鳥肌が立ちましたし。
銀橋を組み合わせたピラミッドみたいな回転・変形する階段の効果にはうっひゃあ!うらやましい!と心で叫んだし。
銀橋+橋+ここ一番でスライドしてくるピアノには脳内大喝采したし。
ああ、広い舞台を広く使うっていいなあ!!!!(←5演かけて満たされなかった何かに今更訴える)(箱は場所食う)(箱イナフ)(ノーモア箱)
違うセットで観られるってだけでもホント楽しいよ、「モーツァルト!」…(←5演ry)

あと、全体的にシーンがつままれて、いい意味で簡潔。
小池さんのインタビューでは「韓国語は同じ時間内に詰め込める情報量が多い分、センテンスを短縮できる」みたいな話でしたが、それだけじゃないんだろうな。日本版で正直「冗長」まで言わなくてもちょっと間延びしかねなかった端々を、コツコツカットしたおかげでたいそうスッキリしたと思います。観る人によって「あれが好きなのに」っていうのもあるでしょうけれど。
ぶっちゃけ一幕の「心を鉄に」と「まともな家」の順序を変えてパパの「天なる父よ」お祈りソングをカット、というのが最高にGJだったと…ホラ角が立った(笑)あーだから小池さん歌詞のせいにしたのか(すげえ邪推)。でも一番冗長な「乾杯ヴォルフガング」はそのままだったよなーこれは実に小池さん(もう角を立てていくスタイル)。

ストーリー上の唯一の改変、ラスト近くに入り込んできたコロレド新曲については、詰め込み方が面白すぎたので別項で。歌はカッコいいよ!最高にカッコいいと思うよ!「歌」としては!!

ほか、キャストやテーマ別ランダムに参ります。

■ヴォルフ二題
2回観たんですがチョン・ドンソクさんのヴォルフは圧巻。前半の破天荒ぶり、後半の大人の男としての諦観や葛藤、それぞれの局面での彼自身の移り変わりがすごく伝わってきて、なにもかも見事。「なぜ愛せないの」の最後にロングトーンの後、掠れるように「パパ…」と呟くとことかボロボロ泣いた。…がキャスト写真と比べてフェイスラインが3割ましなのはなぜだ(笑)あんな迫力ヴォルフをやりながら太れるって逆に凄い。
いっぽうイ・ジフンさんは悪ガキって感じでこれも面白かった。「僕だってパパを」でふてくされて、パパが手を浅く広げたところでハハッ!て笑って抱きつく。パパは愛してくれるに決まってる的な。そーゆーキャラ。この人はカツラが井上ヴォルフとそっくりなせいか、横を向くと芳雄くん、正面を向くと葛山信吾さん、行動は中川あっきーに似ているというカラクリ仕様のお方で(なんて紹介だ)。オペラで観る度に混乱した(笑)。

■コロレド様
今回観に行こうと思ったきっかけのひとつはジュンヒョンさんがコロレドをやるそうだ!という情報で。そりゃカッコいい、ぜひ観たい。期待どおり繊細、かつ…繊細で(笑)自分のスタンダード猊下はやっぱり祐一郎さんだから、外国のコロレド様はおしなべて繊細に見えるというフィルターがあり(言いたい放題)、それをはずしても繊細だった…可哀想な人だよなあ猊下。芸術を愛し、考え抜き、我が道を信じた末に打ち砕かれる。
史実は置いといてヴォルフと同年代、同じく芸術家でありながら道を違えてしまった青年ふたりに見えます。今回は組み合わせをはずしちゃいましたが、なるほどこりゃドンソクさんヴォルフとで観たかったかも。
というわけで猊下うつくしかったんですが、ただ。出番が、どうもいちいち、面白くてだな(^^;)。
・登場が舞台中央、奥側に階段があるステージがヒューッと高速スライドしてきて「さぼるなどこを見てるんだ」(あんただよ)
・若いせいかヴォルフへの居丈高さが漫画的で、そのためか楽譜への「…驚異的だ」がオチになる(もうお一方のキャストの時なんか笑いが起きてた)
・一幕終わりで寝そべって女たちにひたすらたかられる。
・そのあとガウンを着せられるんだけど胸が大きくはだけてその真ん中にキラキラ輝くでっかい十字架、という絵が色気というより面白い。
・あと例の新曲(後述)
総じて猊下、実はサリエリ不憫キャラだったんだな…という開眼。祐さんぐらいマイ宇宙を確立した人じゃないとこの違和感ラッシュを克服できないと思う(まとまった)。
なお「音楽の魔術」はすばらしかったです。前述のようにレオポルトとのやりとりが短いので猊下ひとりのシーンとしてクリアだし、若い一人の芸術家の慟哭、として聴いてもカッコイイ。

■ヴァルトシュテッテン男爵夫人
オペラ出身なのかな?素晴らしい歌い手の方で、客席にも一番人気でしたね。歌そのものや、音楽のショーアップで一番魅せてくれたのがこの方。
「星から降る金」は金色の光が降り注いで、その効果が舞台中央から全体へうわーっと広がっていく…というシンプルながら夢のある照明で、これがリプライズでも活かされていて、歌の盛り上がりと相まってボロボロ泣いた。二階いいよ二階。
「モーツァルト!モーツァルト!」の終盤もコロレドと男爵夫人二人の声が際だって響いて、これはウィーン版のCD以来の感動でした。「彼の音楽に潜む目には見えぬ真実!」ここで女声が響きわたると気持ちも倍、高まる。このマイクバランス日本でもやらんかなあ…。

■アルコ様
めっちゃ巧い。なにかとベテラン。馬車の揺れ方とか素晴らしい(笑)。四季歴が長いんだそうですね。ただ韓国語だとアルコ伯爵の発音が「あるこべっちゃ」みたいになるので深刻な場面でもなんか可愛かったごめん。

■ウェーバーさん
旦那のほう(笑)。もうね、なんなんだこの人(笑)。
役名欄では「フリードリン」になってるウェーバーの親父さん、劇中は「まともなうち」しか出番がなくてプラター公演では「死んだわ」で片づけられちゃう、あとはトーアヴァルトがセシリアの旦那になるんだけど。
その「まともなうち」でのフリードリンの動きが、もう、おもしろくて(笑)。なんていうか、動きのすべてが無駄(笑)。登場から退場まで一度も止まらない。つねに踊るか跳ねるか曲がるか邪魔するかしてる、これがおかしくておかしくて(^^;)。なんだったんだホント。

■レオポルト
パパとヴォルフの関係が新鮮でした。いや何だって外国で観れば新鮮だけど(笑)。
冒頭「パパ、この子、熱があるみたい」って言われてアマデに寄るんでなく、即座に「疲れたんだろう」と返し、続けなさいというように促す。この厳しさはいいなと。日本版は半端に優しいので、レオポルトの育て方の歪みみたいなのが現れづらいと思ってます。
「赤いコート」でも厳しくて、「私ほどお前を愛するものはいない」で、やっとデレる。これわかりやすい。二幕のコロレドとレオポルトの会話もめっちゃシンプルで、コロレドの「呼び戻せ」を断るニュアンスのみ。
こういうシンプルな絆を築き上げてブルク劇場でズバッと落とすの、いいと思いました。もともと韓国版てレオポルトとヴォルフの決裂がすごく丁寧に描かれてた印象なので(ヴォルフが「箱」をパパに渡そうとするとか、アマデがパパに抱きつくとか)これでも韓国の方から観たら抑えめかも知れないですけど。

■シカネーダー
しょっぱな「ブラーーボーー」の後、なぜか1秒の空白が入るんだけどこれがおかしくておかしくて一人で呼吸困難。酒場ではシカネーダーは当初、ガールズの後ろに隠れて見えない、そこからブラボー叫んでキンキラキン衣装で出てくるんですが、もう、怪しくて怪しくてなにこの人って感じで(笑)。
二人観たけどぜんぜん印象が違いました。メインっぽいホン・ロッキさんはザッツエンターテイナーって感じで客席に拍手拍手声援声援声援声援!と煽って盛り上げまくっててすごい楽しかった。イ・チャニさんはそんな盛り上げタイプじゃないんだけど、「ヴォルフに裏表なく優しいシカネーダー」っていうエポックメイキングをかましてくれたので私的には大金星(笑)。
それにつけても銀橋ラインダンスは羨ましいな!!!

■アマデ
かつての韓国版はアマデの描かれ方がまったく違ったのですが、今回は日本仕様で、しかもしゃべらないから純粋に「新アマデ」として観られて面白かったです。で、両方とも男の子で、すばらしかった。日本版にスカウトしたい、せりふないし(笑)。
とはいえ動線はマイナーチェンジ。日本と違ってて「おっ!」と思ったところ。
・「僕こそミュージック」の最後でだけ薄く笑う。ここが唯一の笑顔。
・ママが死んでベッドごとはけるとき、ヴォルフを冷たく見つめてる。
・アロイジアにはノーリアクション。
・一幕ラスト。見えない力で遠くのヴォルフを引き寄せる。
この一幕ラストの動きはホント凄い。
インクが出ない!からヴォルフをペンで刺す、という動き自体は日本と同じなんだけど、そこからが凄い。
楽譜を書いてる間に上手側に5歩ぐらい遠ざかってるヴォルフに向かって手をぐんと伸ばして、空中で掴むようにグッと拳を握ってヴォルフを引き寄せる。捕まえて刺す。さらに刺す。後ろのキャストの歌はどんどん高まり、刺され続けるヴォルフの悲鳴のようなロングトーンがそれに重なる。
アマデが楽譜を書いてるうちにヴォルフが後ろへ逃げるように階段を上る。それを追って、刺す。同時に背後の照明がオフ、二人だけが真っ赤に染まる照明、暗転、一幕終了。
全身鳥肌。いやあもう。


もうちょっとある(^^;)今日ピーターパン初日なので観想は入れ子になりますが、また改めて。

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「ママ・ドント・クライ」観ました。

先週末、ソウルに行ってきました。小池版「モーツァルト!」観に行ったんですが脳内の感想文が長すぎるので(笑)友達の勧めで観た「ママ・ドント・クライ」の観想を先に。
面白かったー!

関連サイトのあらすじとか、日本の方のレポートなんかを一応、ある程度読んでから行ったので、ストーリーはまあまあ把握して行ったとはいえ、韓国語はぜんっぜんわっかんないし細かいニュアンスも全く。だが!
それでも!
面白い!!
何より!
カッコいい!!!!

どうしようこれどう紹介する?(笑)観た方やキャストによっていろんな切り口があると思うんですがそうだなあ、
・中二設定が心の底では大好きな人
・ブロマンスとBLギリギリあたりにグッと来る人
・とにかくカッコいい歌や踊りを味わいたい人
・笑いたい人
・たまにドキッとしたい人
・キュンキュン来たい人
みんな来い(笑)。

ある若い「教授」の一人芝居部分と、やがて現れる「ヴァンパイア」との掛け合いで紡がれるミュージカル。
詳細は素晴らしいサイトがいっぱいあるのでググッてください(笑)。…でもねえ、写真やあらすじで想像した印象とぜんぜん違ったんですよね。もうちょっとこう耽美というかしっとりした雰囲気なのかと思ったんですけど、実際の芝居の空気がなんかこう、実にこう、オープン、っていうか明るい磁力があるというか、「なんだこれ!なんだこれ!カッコいい!!!」って引き込まれる。仕草や踊りや表情、二人の絡みやすれ違い、シンクロやら何やらで、言葉の壁を越えて引っ張りこまれる。ハッとする。笑う。緊張する。弛緩する。

男性同士の妖しい空気もあるんだけどこう、淫靡な世界感ってわけじゃない、かといって色気のないスポーツマンの雰囲気かっつーとそんな健全なもんでもない(笑)、いい感じにエッジのあたりをヒューッと駆け抜けていく絶妙なバランス感覚。サラッと楽しむも、じとっと深読みするもよし、その辺は観る人の偏り次第。このセンスの良さ。

こりゃ、たまんねえ(笑)。そりゃ、通うだろう。
客席は98%女性でしたが(モーツァルトは男性・カップル率高かったけど)、もったいないこれ男性も楽しいと思う。
またキャストの組み合わせがたくさんあるみたいで、演じる人で雰囲気もぜんぜん変わるらしいし。

深読みモチーフもいろいろ。
「プロフェッサーV」と「ヴァンパイア」あと「サラ」や「赤い靴」…この辺のキーワードでビビッと来る人も注目(笑)。
教授の愛する人であるメーテル(マイムだけで登場)は名前的に銀河鉄道999のメーテルなのかも知れないけど、999のメーテルはそれこそ「母親」の象徴部分持ってるので(メーテルはギリシャ語で「母親」)、これもプロットの仕掛けのひとつと考えても楽しそうですね。
ああ、韓国語が分かればな!!

これはでも日本の興業主のみなさんも目をつけてるだろうなあ。芸劇のシアターイーストorウエストぐらいの小さいスペースで、セットは控えめで衣装も派手じゃない(照明と音響は重要だけど)。
男性2人でいろんな組み合わせを作ったらそれだけで観た人なら「うきゃああ!」ってなる、ファンじゃなくてもいろんな組み合わせで観たくなる、ファンならたぶん気が狂う(笑)。
贔屓やってくんないかなあヴァンパイアこれ…教授は各々理想を考える方向で(MY理想は恥ずかしいがバレバレらしい)

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AOTとーく22

「進撃の巨人」83話「大鉈」。

数ある想像・予想・妄想の中で一番滅入る展開のさらに斜め上きた…。

■リヴァイ
とうとう、もっともしんどいところに来てしまった。「エルヴィンに打つ」だけならまだ「うわー」で済んだけど「人類を救う方を選ぶ」ってところで突っ伏した。辛くて辛くて、その、リヴァイ以外が言ったなら、あるいは10巻くらいまでのリヴァイが言ったんだったら全然おかしくない、至極まっとうな理由。今じゃぜんぜん「人類のため」に見えないところが心底つらい。好きだ。←
連載初期は謎めいた人類最強、何考えてんかはわからないけどとにかく「強い大人」に見えていたリヴァイが、王政編からこっち、実はホントに全く普通の、力だけは最強の「子供時代を失った子供」であるんじゃないか、って思わされてきて。
自分の道をくれるエルヴィンを失えない、エルヴィンがいなきゃ進むことが出来ない。「お前の判断を信じよう」って「信頼だと思ってきたけど依存?もしかして?」みたいな兆しに対する、答えが来ちゃったのかなあと。
ケニーの「みんな何かに酔っ払ってなきゃやってられなかった」「お前はなんだ?」の答えが「エルヴィン・スミス」だったら悲しくてしょうがないなと思ってたけれども。
80話で「俺は選ぶ」って言ってくれた時に、悲しいけどリヴァイはこれで(個人として)先に進めたのかな、って思った。でもジークを殺すのをためらったところでああ、やっぱダメなんだなと。ダメっていうかリヴァイはエルヴィンを切り捨てられないし、エルヴィンの夢を一旦ぶった切った自分のことも許せないんだろうなと…。その部分が「まだ生きてる」エルヴィンを見つけてしまった時に一気に息を吹き返しちゃった。私情だって開き直ることもできない、よわよわ兵長の選択。哀しい。

■新兵君
188センチのエルヴィンをおんぶして壁の反対側からリヴァイに追いついたの偉すぎる…でも彼が屋根を登ってきた瞬間の、腹にドスンと来る感覚はものすごかったです。「ああ、追いついちゃった…」一番おそれていた展開が来た…みたいな。
この人80話あたりからコツコツ出番あったけど、70話でジャンに声かけてた104期生だよね。駐屯兵団から調査兵に志願して、マルロ同様に勝てる勝てる!って士気高く入ってきた、同じ立場の子はほぼ全滅してるんだなあ…。もうなんか君だけでも生きて帰ってくれ(T_T)。あと名前も出ますように。「名もなき兵士」の代表だけども。

■エレン
肝心かなめなところでいつも「お前が選べ」って言われてきたエレンが、この期に及んで兵長に「俺が選ぶ」って言われちゃうのがむごすぎる。

■ミカサ
ここへ来て頭痛が(T_T)。

■ジャン
本人はショックかも知れんが今回本当にカッコよかった…。この選択が凶になるとは限らない。がんばれ。
ジャンが「ハンジさんらしさ」を語るのも胸熱だよなあ。104期とハンジさんて舞台裏でけっこう交流ありそうだけど、アニメでそのあたり保管してくれたらすごい嬉しい。

■ハンジ
あああ左眼(T_T)そうでなくても裸眼じゃジャンとライナーの区別もつかないはずのハンジさん、よく雷槍撃てたな前回。このまま眼帯コースだとすると「ばーーか!」に引き続きますます誰かとリンクする(別クラスタ話題ふたたび)。
リヴァイと対比して「指揮官」「大人」っぷりが際だつハンジさん、正直リヴァイしっかりしろよってぶん殴りに来て欲しいんだけど、怪我人ばっかりだし追いついた時にはいろいろ決着が着いちゃってるかもなあ。

■ユミルの手紙
鉄のケースなのは戦闘で失われないためとも取れるけど、何かの品が入ってるのかも。ライナーが渡してくれって託すんだから、ジーク陣営が不利になるようなものじゃなく、純粋なメッセージなのかも知れないけど、何かの秘密が明らかになるのかも…かも…気になるけど半年ぐらい答えが出なそうだなまたこれ(^^;)。

■ライナー
ジークの「お前は運がよかったね」っていう台詞を私は不吉にとったんですけど(この後ライナー食われるんじゃないかとか)、純粋にベルトルトを思ってのライナーの涙と「運がよかったね」だとすると本当にこれはこれで切ない。

■アルミンとエルヴィンとベルトルト
もう、早く決着して欲しい(T_T)。
鬱予想は何パターンも思いつくけど(薬がどうかなるとかベルトルトが自決するとか(T_T)レイスが自分は巨人化できないって言ってた理由がこの辺で明らかになっちゃうんじゃないかとか…(つまり巨人化しても知性化できないとか(T_T)(T_T)(T_T))。
進撃はホント予測が当たらないし、当たったとしてもぜんぜん違う印象の物語が現れるのがいつもなんだけど、いつにも増して楽観要素が何ひとつないはやく読みたい
こんな調子であと何週間のたうちまわるんだ…(いやもうこの生活慣れましたが)

エルヴィンが地下室にたどり着けますように、
アルミンが海を見られますように
ベルトルトが救われますように。

ひとつなんか選べない。無理ですわかってます。わーん。

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1789らんだむとーく拾遺2

「1789」終演からずいぶん経っちゃいました。
まとめじゃないですけどポメラに残ってた語り残し少々。

■ぷちぷち
・大阪ラストで観た徹平ロナン。大人びたなあ…という感想でした。二幕の「どう行動すべきかもう少し考えたいんだ」っていう顔がとても頼もしい。(そしてこの台詞を受ける(ロナンが意志を固めるきっかけになるような)場面が特にないのが惜しくて仕方がない(^^;))
・セリで登場してセリに消えていくの考えてみると三人組だけだよな。うらやましい。
・しかし殿下がセリ使ってたら毎回ポーズ変えてきそうで怖い。(なつかしい某バスタブ的な)
・「さっそく」「殿下に」「ご注進」「行くぞ」←この「行くぞ」が一番ラマールが男前な瞬間だと思います。
・すばらしく回る迫力女子ズもガンガン走る男子ズも大好きでした。が、ほとんどの人が顔と名前が一致しなかったのがすごい心残り。衣装写真がほしかったなあ…。

■進むということ
「革命の兄弟」の「それこそが我らの革命」っていうフレーズがこの作品で一番美しい台詞だと思います。「いつか時代が変わったら、(身分や立場や職業の違うもの同士)肩を組みパリの街を歩こう夜通し朝まで、それこそが我らの革命」理念をロベスピエールが、実践をダントンが、伝える力をデムーランが受け持っていたこの思いの、最後のカギとして現れたのがロナンだったのかなと。名もなき民の代表、インテリたちとそうでない人たちの架け橋として。
史実を追えばこの先、彼らは行きすぎ、やりすぎ、反目しあい、全員がギロチンに消えてしまう。世の中はカオス、二都でいう「ベストオブザタイム、ワーストオブザタイム」に突入し、いずれは王党派の象徴、アンシャンレジームの怪物であるアルトワすら帰ってきてしまう。やがては王権もついに破れるけれど、その後はブルジョアと労働者の確執がいよいよ本格化してくるわけで。
ロナンが死んでしまったことで、一度は結ばれた絆が失われ、歴史は後退した、とも取れるし、ロナンが生ききったことでとにかく人権宣言までは行き着けた、とも取れる。後退したとしても、その次はもう少し先へ行ける。銀英伝でいえば「とにかくバーラト星系は民主主義の手に残るのね」「そう、たったそれだけ」的な(すいませんわかりにくいね)。
「一つ一つの命の叫び声が響きあい重なって明日の歴史作る」物語。「人はいつかたどり着くだろう」の「いつか」はどうやら、まだ来てはいないんだなあ、っていうのが、このお話の引きだったんだなと思います。ロナンはこの世を去ったし、舞台上の一人一人もやがては消えていったことを我々は知っている、さらに客席の私たちも、彼らが繋いできた歴史の中にいるんだなあという。人権宣言の後だっていろいろあったし、今だって「人を傷つけない限り」の難しさに世界が七転八倒している。けどちょっとずつ、前に進んでいく、彼らはそういう「ちょっと進む」さまを見せてくれたんだなあという。

「1789」語りはこれにて一段落。再演が成ったら嬉しいけど、今年の「1789」は今年限りだろうなあ、と個人的には思います。
なんだろうこの作品て「化学実験」みたいな印象があって(笑)よく言えば万華鏡のごとき可能性、悪く言えば普通にカオス。どっちにも転びうる脚本、プラス「やれるんじゃん!(笑)」という豪華キャスト、プラス凄いアンサンブルをバラバラとそそぎ込んだ、結果、こういう物語が生まれました!みたいな。たとえ全く同じキャストが揃ったとしても、また違う展開になるんじゃないかと思います。
矛盾もツッコミもある、感動も興奮もある、笑いも涙もドラマも進化もガンガン味わった2016春でした。
ホント楽しかった。皆さんにありがとう。

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