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2016年4月の5件の記事

1789らんだむとーく2

1789ソワレ観てきました。

■すべてを賭けて
・王様のきゃっきゃモード増量。いいねー。
・「王妃は今夜も」はタイミング変えたのね。
・「陛下、ネッケルが」は花總さんと凰稀さんでめっちゃ言い方が分かれますがどっちも好きだ(笑)。
・かえすがえすも贔屓がここしか踊ってないのがマジ惜しいんだが(^^;)それだけに全力で楽しんでますよくるくる。

■ロベスピエール
いろんな意味で「政治家」なんだなあ、っていう表情の見え方にゾクゾクします。意味のある無表情。目の力。勝手に解釈しほうだい(笑)。
デムーランは悪気なく(でも空気を読むことはできず)貧しい人に歩み寄ろうとする人ですが、ロベスピエールは「彼らと自分たちは違う」って本質的に理解してる人に見えます。「差別じゃなくて区別」ってやつで。初期のマルクスの本で「本当に貧しい人は行動を起こせない、革命を形にできるのはちょっと余裕のある層の人」というようなことが書かれてるそうですが、その辺、つまり「ブルジョワだからこそできること」あるいは責任、っていうのを理解している。頭がよくて貧しい人にも歩み寄る、でもデムーランやダントンのように民衆に立ち混じるかっていうとそうでもない。だから彼女も即席だし(それは関係ない)。
人権宣言の「シトワイヤン」の笑い顔すごいよね。ロナンが死んで嘆き悲しむオランプやデムーラン、それを一歩引いたところで目を見開いて、怒りとも悲しみとも無ともとれる表情で佇んでいる。その口元がやおら笑いの形に変化して、「…シトワイヤン!」と語り始める。そして人権宣言を採択する、の後は元の、笑顔ではない表情に戻っていく。

■ダントン
精神的に人の多様性をナチュラルに認めるひとなんだなと。農民よしブルジョワよし、娼婦よし(むしろ好き)。印刷所での諍いへの対応も大人だし。「人は同じだ」って素直に信じ込むデムーラン、リアリストだけど自分の役割を見定めて働くロベスピエール、どちらとも違う。いずれ彼らと反目しあう日も来る、っていう歴史にも「ああ…」って頷ける、この段階では問題にならない根本的な性格の違い。
…そう考えると「オ・パレ・ロワイヤル」にロベスがいないのも腑に落ちるな(笑)。

■アルトワ
わくわくゾクゾク、少しの寂寥(笑)。
個人的には公演序盤の「なんでもかんでも全開」も好きだったんですが「引き算+メリハリ」ですっかりシャープになって、嬉しいと同時にちょい未練もあり。底に抱えた高慢な狂気みたいなものはそう簡単に出なくなって、本音が顕現するのはあくまで後半。「私は神だ」で初めて炸裂する高笑いにはひゃっほうとなるし、「革命が始まる」の納得度も凄い。…本音と言えば「あにうえ!」のあたりの、ああこれ「俺にやらせろ」なんだなあ、という本性の出方もなるほどなーと(笑)。
個別にわくわくしたのはトランプの一連の手首の動きとオランプの戸籍の紙を握り潰す手首の動きとエンディングの手首の返し方(やべえ調子出てきた)。

■ポリニャック
だけはしかし未だによくわからない。

■ぷちぷち
・一幕あたま、ロベスピエールとデムーランが市民たちに呼びかけるところ。デムーランは最初、大声で呼びかけようとするんだけどちょっとためらう、その前に出てロベスピエールが大声で街の人の注意を引く。この辺「ペンでやってきた記者」と「演説してる議員」の個性が分かれてる感じで好きです。
・印刷所に誘われたロナンが「よし」つって走ってくところ、ロベスピエールがロナンの肩に手を回して振り払われる。これ最初のころ小池ロナンだけでしたが加藤君でもやってますね…加藤ロナンのスピードに古川君が追いつけるようになったのか、ロナンが歩み寄ったのか(笑)。
・サン=ドニの王妃の「私の罪」の流れがすごく分かりやすくなった。察してる人・察してない人・どっちともとれる人、悲しみと緊張感がまざっていい場面になったなー。
・つぶやきでも書きましたが一幕ラスト、「球技場へ行こう!」ってみんなが走り出ていくところでロベスピエールが上着を広がらないように押さえて小走りしていくのが妙にツボったすまん。
・↑つまり下手S列にいたもんで二幕あたまは眼福でした…一幕あたまのペイロール様もすげえカッコよかった…。
・やっぱ基本的にロナンとオランプの会話はめちゃくちゃだな(^^;)。「どんなに愛し合っていても、噛み合わない台詞はあるわ」←

■君たちは兄弟か
カーテンコール。「俺たちは兄弟だ」って歌うところ、最初にニコッと笑って隣同士で背中に手をやるんですが(後ろでつないでるのかな?)、ここで両脇と目を合わせて笑う贔屓はまったくもってアルトワではなく吉野圭吾さんなわけで(ネタでいいから一度はアルトワでやってほしい(笑))。オランプとは「にこっ」なのにロベスとは「やあどうも」「どうもどうも」みたいになるのがおもしろくてしゃーない。わざと下に出てネタ化する吉野さん&それに合わせようとする古川君の図が果てしなくおいしい。
そして一旦退場して、戻ってくるときにはアルトワーロベスピエール-シャルロット-ダントン-フェルゼンという謎の5ショットの手つなぎで戻ってきた…で、定位置に並んで全員で礼、なんだけど、どうも一カ所だけ手が離れていない(爆笑)。近頃、アルトワ伯があの手首レースをすごい勢いで生かしだしてるんですが、自分的には見事なオチでした、カテコで雄大くんの手をつかんで離さないのに「レースのせいで見えない」+物言いたげな笑顔で吉野さんを見やっている古川君+確信犯笑顔の吉野さん(笑)(笑)。

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1789らんだむとーく

「1789」さまざま。

■英訳をさらってみた
フランス語は相変わらず4フレーズしかわからないので(笑)、英語サイトにて訳詞を眺めつつちらほら。
・「私は神だ」の「ビーナスとなれ」はやっぱり日本版で登場したっぽいな(^^;)元歌詞の「アポロン」は絶対的な神=選民としてオランプに服従を迫るっぽい。ビーナスとなれにあたるフレーズは「第七天国に上れるぞ」って感じで。「この神である私を差し置いて卑しきロナンマズリエの言に耳を傾けるのか?」みたいな。あくまで「私は神だ」として神にまつろわないオランプを糺す。女を誘うというより征服欲、支配欲が先…ぐるっと回って今のアルトワに合ってるな(笑)。媚薬はいらんよ、媚薬は(根に持ってる)
・「賭けた1789」は元歌詞だとテーマのフレーズで、何回も出てくるみたいですね。これは日本だと今の、さりげなく一回だけ入るのが好きだなあ。
・サイラモナムールは英語にすると"It'll be fine my love"または "It'll be okay my love"…ざっくり言っちゃえば「シンパイナイサ」だよね、とは前から言ってましたが、ライオンキングのハクナマタータは"no worries for rest of your days”だそうで、お、思ったより近いな…ハクナマターターきっとうまくーゆくー(脳内でラマールが暴れ出した)(混線しすぎ)
面白いのでもうちょっと掘ってみよう。ちなみに今みてるのはここ
http://lyricstranslate.com/en/1789-les-amants-de-la-bastille-lyrics.html

■なんであんな物騒なところで待ち合わせするかな。
パレ・ロワイヤルでの密会場面。宝塚で「王妃様、人目を忍ぶ気ないだろう」と思いましたが東宝版では「王妃様、人目を忍ぶ気まったくないだろう」と思いました…まさかあの豪奢な外套がさらに体積を増すとは(海月姫のクララを思い出すのは私だけか)。
なんだかんだこの話で一番まじめなフェルゼンですが、ロナンに対する喧嘩っ早さはどーなのか。軽口叩かれたぐらいで(しかも大したこと言われてない)丸腰のチンピラに剣を向けちゃダメだろう。…これだけ理不尽かまされて「あの剣の達人」とか形容するロナン変なところで器が大きい(笑)。
フェルゼンの剣から逃げ回るシーンは小池ロナンのちょこまか感が好きです。加藤ロナンはフェルゼンとか小指で倒せそうなので「なんでだ」感が先に立つごめん(^^;)。

■脚本にないのは百も承知
増沢さんがほやほやルイに見えない件、「ルイは最初からわかっていた」っていう観点で見ればいいのかもなあ。革命の兆しが現れる前から、革命の火が王家を焼き尽くし、愛する家族も自分も、全てその炎に飲み込まれることを知っていた。それゆえにギロチンの改良に打ち込んだ、「苦しまずに死ねる」力をデザインした…いかにも陳腐ですが(笑)。これぐらい曲解すると増沢さんの頭良さそうな顔に説得力が出てくる(リピーターの最適化努力)。話がそれますが「イノサン」のルイ・オーギュストなんかそういう路線で行くかもだよね、このあと。

■デムーラン
現場のために一所懸命考えて、なんとか役に立ちたいけどホントにこれでいいのかな?って迷ってるインテリが「現場の人(本物のお百姓)」に飛びつくっていうのはすごく分かるし、刺さる(笑)。たぶん初めて話が通じたのがロナンなんだろうなあ…ふつう自由だ哲学だ言われてもキョトンだろう。
お話上「ロナンと革命家たち」の交流ではあるんだけど、いちばん関わりが深いのはデムーランだと思うので、その辺がもうちょっとガンガン出てもいいのかなあと思います。加藤ロナンは本人の動線でそこ強調してるっぽいんだけど、革命家3人との見た目のフラット感で紛れちゃう(^^;)さらに小池ロナンだと明らかに「3人+1人」で3人がセットに見えちゃうので、もうデムーランからガンガンロナンに特攻してけばいいと思うんだ…彼女もいるし難しいとは思うが(笑)。あるいはフリーのロベスピエールがロナンと反目する芝居が入ることで、デムーランとロナンのつながりが強調されるとかでもいい…ごめん今、素でフリーって書いてた。
あ、ダントンさんはふつうにしてればいいと思います。キャラ立ての難易度って平等じゃないよな!!

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一週間

「1789」雑感です。

■小池ロナン
全く違うドラマで実にいい感じ(^^)。
小柄さとやさぐれと、でも一本気な感じが加藤君と正反対(語弊はそのうち掘り下げる(笑))、街との溶け込みぶり、みんなとの混ざりぶり、デムーラン達への反発の納得感。「吠えるぞ子犬も」じゃないですけども、「フランスの真の中心」である小さな、名も残らない、数多いる市井の人たちの代表って感じ。なのでラストのバスティーユに駆け上がって手を振り上げた瞬間の輝きがハンパない。なんて尊いできことだろう、っていう。無骨さに開き直ってる感じも、しっかり者オランプの純情にベストマッチ(笑)。

■国王陛下
増沢さんといえば「暗い日曜日」のハンス・ヴィークが印象に残ってて。意志が強くて頭が切れて、手段を選ばないナチス将校。…なのでただでさえ私の中では「意志が強そう」が前提にあっちゃって。
そのせいか、すべてにおいて優柔不断なルイの行動の、見た目とのギャップが甚だしい(笑)。ふかふかのお腹や泳ぐ視線で(あと凶悪な弟で)ルイ16世っぽさも感じるけれどもさあ…なんせ目ヂカラあるから「新しい錠前を」とか言われると「しょうがないな王様」よりも「えぇぇぇ?その台詞?」って戸惑いが先に立ってしまう。
そんな王様のお芝居とイメージが噛み合うのが去り際の王妃との語らい。ここはホント好き。「いちばん逢いたかった人ではないのか?」という言い方と、王妃の静かな答えと、わき上がってくる喜びと。何か言わなくちゃ言わなくちゃ…で何てことない会話(一見)をして去っていく。そしてその「何てことない」の締めが「これで人は、苦しまずに死ねる」…趣味としての達成感とか仕事を終えたシンプルな喜びとかを表現しつつ、彼ら全てを飲み込む運命を、わかりやすく暗示もする(本人もそれを分かってる)…場面としても最高に好きです。マリーの「まあ」で涙腺スイッチON。

■アルトワ
ファン視線に限っていちばん好きな場面を挙げたら二幕の「革命が始まる」で(趣味全開)。一幕「全てを賭けて」とセットでゾクゾクするほど好きです。いっぱい場面あるけど(ソロだってあるけど!あるけれども!)、この二つを軸にしておけば混乱しないと思うんだアルトワは(提言)。
いやそれにしても胸が騒いだ一週間だった…肯定よし否定よし、モヤモヤよし…ただし部分最適化はとっても必要だと思ったプレビューでした(^^;)。「私が神だ」の落としどころがギャグか幻想か変態か異次元かは分からせてほしいっていうのが大きかった。いや衝撃だったよね「催眠術で!」「眠らせてから!」「媚薬を飲ませるつもりだ!」  ああ もう いい。(思考寸断中)
本人要素&周り要素&環境要素、いろいろ整頓されたみたいで、変な人ぶりも冷徹ぶりもくっきりしてきて嬉しいです。体力は今後も使うけど(笑)。

■バスティーユの仲間たち
この話を宝塚で初めて観たとき「ちょっといいな」と思ったのがブルジョア革命家たちの描かれ方でした。デムーランとロベスピエールの悪気ない坊ちゃんトークに対して、ペイロールの言葉の記憶が重なってロナンが反発する。イデオロギーは共感するけど生まれや育ちの「ずれ」に気づいて葛藤して、ぶつかり合っていく流れ。今回東宝版でああいう魅力溢れるキャスティングが演じることで、ここの男同士のつながりや反発のドラマがよりくっきり見えてくる。いいじゃん、いいじゃん。
…ところが話が進むにつれてこの辺がウヤムヤになっていく(^^;)。「俺達は兄弟だ」「肩を組み歩こう」「いつか飲み明かそう」、そういう同胞達の物語で十分スジが通るのに、突然の「お前を愛してしまった」「私達は敵同士」「愛し合っても結ばれない」の愛情ラッシュ、さらにそこへ革命の波が押し寄せて、友情系と愛情系、どっちの路線も押し流されていく…。一幕ラストは全てがカオス、言動も行動も揺れ動きすぎだよロナン…まあ「不器用な生き方しかできない」で片付けられるだまれ(笑)。
宝塚版でもこの「男性ドラマのなし崩し感」はあったんですけど、ヅカ的キラキラの雰囲気+キャストの優先順位が見える状況であれば「男と女の話がメイン」っていう風に取りやすい。が男性が入って「男たちの関係性」がくっきりしたとたん、「バスティーユの恋人たち」っていうタイトルとの衝突が起きるんだな(^^;)。
見たい部分を見て取るのが群像劇の楽しみ方だし、味わう方法はいっぱい見つかると思いますが。ロナン達の和解がもうちょっと集中できる描かれ方だったらなあ、っていう未練は残るんだった。

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プレビュー2

「1789」プレビュー2日目を観てきました。もう初日過ぎちゃいましたが雑感なぞ。
印象がぜんぜん違いました。やっぱWキャストって面白いね!

■ロナン
加藤ロナン、鬼の説得力。その源泉はとにかく「強い」こと。本人の精神が強い、見た目が強い、受ける印象が強い。自信に満ちあふれて「俺が」動くことこそが全てのきっかけだって思ってそうだし、その勢いで周りをガンガン巻き込むから、彼らもどんどんついてくる(あるいは対立する)、曲が、話が回り出す。
ロナンって台詞だけ追っていくとけっこうむちゃくちゃな人だと思うんです。オランプとの会話とか壊滅的なコミュ力だと思う(ひとのはなし半分しか聞かないで返す。それはソレーヌもな(笑)似たもの兄妹)。行動だって基本、無鉄砲この上ない(闇雲兄妹)…んだけど結果、彼を中心に革命が形づくられていく、「それは彼がこういう、希有なかがやきを持った人だから」っていう納得感。
逆に小池ロナンは「弱さ」こそがドラマの肝になっていくのかも知れないなあ。小さな存在が必死で走って、大きなうねりを起こす最初の一石になる、でも彼自身は消えていってしまう…という悲劇として。

■マリー・アントワネット
凰稀さん。ラインハルトだけ観たことあるんだけど、まずめっさ綺麗。スタイルよくて首がほっそくて、歩く姿がまた素敵(そら凛々しいけれども、男っぽくはないと思う)。で、すっごい正直(笑)。こう、高貴な淑女の駆け引きとか裏表とかがあんまりなくて、でも深みはある、という…少女がそのまま年を重ねていったような王妃様でした。
そしてその深みが物語を通して増していく。「1789はマリーの成長物語」なんて観る前に聞いたら何言ってんだと思ったと思いますが、冒頭の天真爛漫からひとつひとつ体験を重ねて「王妃」になっていく…っていう流れがとても腑に落ちた。
ネイティブ「女王」な花總マリーとは在り方が全く異なりますが、単発で「違うなー!」とウケたのがフェルゼンとのデートんとこ。「私を愛していないのね!」って泣き伏すやつ、(「突然どうした!」って言いたいよなあの展開)花總さんだとホントはそれほど動転してないというか女のカケヒキに見える、でも凰稀さんは心の底から「他に好きな人ができたのね!」って思ってる、って印象でした(笑)。

■オランプ
ねね嬢。これまた好きだなー!するべき仕事をして一人で生きていける、立派な女性なんだけど、恋をしてしまって大混乱、でも自分の道は見失わない、芯の強さが素敵でした。あのパパの娘だなーと。

■上手前方
舞踏会、上手はじのアルトワが佇んでほくそ笑む後方、上空からマリーが降りてくる…この絵だけで元はとった(笑)もうキラッキラ。これに限らず、はじっこと中央で違う芝居が展開することが多いこの芝居、端席からのほうがアップで全体を把握しやすいですね。モーツァルトでよく魔笛ベスポジって騒いでいた上手の端っこ、今後も機会があればぜひ押さえたい。
つぶやきで書いたけど退場アルトワロベスの鏡の中の談笑の絵も超おすすめ。

■オケがないので
オケピエリアを使って出入りしたり、舞台ふちを使いまくる演出はすげえカッコいいと思います。初日、後方席からはよくわかりませんでしたが、二階からどう見えるか楽しみだ。
そしてダンサーズがすばらしい…一人一人がキレッキレで、それが全体として見事に動く満足感。こういう帝劇の使い方もいいよねえ。

■三部会
ビジュアルや動きはみどころ満載、かなり楽しいです。でもひとっことも歌詞が頭に入ってこない(笑)なのでミラボーとロベスピエールが一票二票行ってる間にフル回転させて記憶で補足するという(^^;)。ここ宝塚版では「ふむふむ、なるほど!」って説明として面白かった部分なんだけどなあ。
あー、でも書いてるうちにわかった、意志のある動き、目の動きをしてるのがラマールたち、歌詞で語られてる動きをしてるのが王様たち(でも無表情)なおかげで歌詞と動きが頭の中でフィットしないんだ。観る人の脳のタイプで理解度が違いそうだな…私はまったくのビジュアル先行型なので、表情やら動きやら追うのに必死になるとテキストの理解が全く追いつかない。ここはもう開き直って動きに注力するかな。

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プレビュー1

「1789~バスティーユの恋人たち~」プレビュー初日を観て参りました。

堪能した。楽しんだ。混乱した。

「混乱した」話を先に片付けてからツボとーく行きます。

★★★ネタバレです★★★

宝塚版の舞台、パリ版のDVD、それぞれ一回しか観てないのですが、受ける印象はかなり違いましたね。みんなの感想もそれぞれ…エリザの東宝版の初日のときのみんなの反応(カルチャーショックのカオス→2年ぐらいかけて「これはこれ」に定着)に比べればぜーんぜん穏やかだと思いますが、その理由は「違い」が一言で表現できないことかも知れない(笑)。

場面場面、個々のキャラクター、ひとつひとつのナンバーはすごく面白い。ただ全体眺めると流れやテーマが腹に落ちづらい。これは実は作品がもともと持ってる群像劇要素…とっちらかったストーリー(^^;)が最初から持ってる危険だと思うんですけど。
宝塚版ではロマンを押し出した演出や観客のリテラシー(宝塚なりのフランス革命解釈)でカバーできてるし、フランス版のロック!ナンバー!盛り上げていくぜ!革命史とかいまさら解説しないぜ!…は多少、話が飛ぼうが飲み込んじゃうパワーがある。いっぽう今回はそーでなくてもこまごましたところにさらにこまごま要素が入った…ってことでしょうか(笑)。

だって混乱しなかった?(^^;)「女たちが立ち上がる」ってワクワクしてたらベルサイユ行進とかじゃなくてパン屋さん襲撃しに行ってたり、ペイロール様が圧倒的な力で群集を潰した…と思ったら次の場面ではアンバリッド破られてましたとか、アルトワの「チャンスだったのに」はたぶん「ここで国民議会を(物理的に)つぶせた筈が」っていう台詞なんだろうけど伏線いっさいなかったから一瞬考え込んだよ、とか…。
こっちの読み損ないもあるんだろうけど。こういう印象はリピートしていくと「慣れちゃう」ので、初見の違和感も大事にしときたい。

以下ツボったところ。

■キャラ一言感想。
徹平ロナン。小柄でやさぐれた感じと、ロベスピエールたち坊ちゃん革命家に対する反感がベストマッチ。自然すぎるのが課題かも。ロナンて唐突にあっち行ったリこっち行ったりするから、「どうしてそうなったか」の芝居にすっごい説得力いるような。
さやかオランプ。賢くて機転がきいて、可愛いけどあざとくなく、強いけどごつくない。はまり役じゃo(^-^)o
花總マリー・アントワネット。さすがです。さっすがです。でも登場場面本当にすいません、すごい気になるヒラヒラに気を取られてちゃんと観られてませんすみません。

アルトワ。実は「なんでまた」と思った事象が一番多かったのはこの人のキャラ関連で(笑)終わってからずーっと頭の整理して一晩経って「ああ、そこが謎なんだ」っていう範囲を把握した。本音キャラの癖にブラフが多いんだよブラフが(^^;)…掘り下げはそのうちに。
ラマール。全開のテンポとギャグとテンドン解説ぶり、すごく楽しい、嫉妬した(笑)…んだけどこの人たちがいる場面は全て「ギャグ解釈でいいんですね」ってなる危険キャラ(^^;)。
ペイロール。流石の迫力+「型」の美しさ。やっぱ岡さんかぁっけー。終盤の曲で急に「だぜ」口調になったのは腑に落ちない(汗)。
フェルゼン。カッコいい、けなげ。なんだけど先日「MA」韓国版を観たばっかりなため一曲目から「またフェルゼンのナンバーか」と思ってしまった自分が申し訳ない。
ロベスピエール。どこを撮っても絵葉書になる美しさ。それだけにセンターな仕事が多いなー(^^;)大汗ナンバーが山ほど、大変だー。下手A席だと二幕頭の入場の顔が綺麗に見えて眼福。
デムーラン。い、いい人だな…意外な印象を受けるのはTSの革命キャラしか知らないからかにゃー。
ダントン。ロベス&デムーランのお坊ちゃんズとロナンできゃわきゃわした後で登場してくる骨太ぶりで「おっ!」となり、+ようじょで「イイネ!」となり、大好きな「パレ・ロワイヤル」でひゃーっ!となる。ソレーヌとのラブストーリーをもっと観たかったなー。
ソレーヌ。パワーやキャラは申し分なし。…なんだけど前述のごとく、曲でグァァァ!って盛り上がった勢いが本筋につながらないのが残念。実質、市民チームの精神的な中心は彼女なのになあ、行間の場面がもっとあればなあ…。
シャルロット。もう君が革命を率いればいいと思うよ。

■本編ぷちぷち
・冒頭、ロナン達の父さんが地面に沈んで行った時すごいびっくりした(奈落ハケなんだけど河に沈む演出かと思った)
・ソレーヌが振り返って走っていく→「パリ」のあたりのレミみ炸裂はいたしかたない。
・てんとう虫とねぼすけ王弟に気持ちを持ってかれたのは仕方ない、がアントワネット様登場してからも後方でひゅんひゅん回るヒラヒラが気になって気になってな。いいんですかアレ(ガン見したいポイントが多すぎる)
・三部会の説明のとこのお人形さん可愛いですね。あっちをチャームにして売ってもいいと思うね。
・ダンス&アクロバットはたーのしい。客席からの乗り降りが多い+凄いワザがガンガン入ってるので、これは二階前方で見たいですね。
・イリュージョンよく出来てたけど(笑)「あなたのマントさばきのほうがよっぽどイリュージョンなのになんでわざわざ」と思わないでもない。
・サイラモナムールでは脳内で司馬遼太郎氏が「-余談だが。ロベスピエールにも彼女はいたのである。この女はストラスブール出身の娼婦と名乗っていたが、実はオーストリアのさる貴族の落し胤であり…」とか勝手な横道にそれて行っていた。

■カーテンコール
視界の真ん中に「両手に花」で笑顔の贔屓、絵的に大混乱しました(笑)。
…いや今回、下手側の後方席で。そうすると下手寄りのアルトワが真ん中に見えるんですけど、この人が笑顔で「革命の兄弟」うんぬん歌っている違和感もさることながら、右手にオランプ、左手にロベスピエールでもうキラッキラの絵面…もう嬉しいわ間違ってるわで。
退場時はその並びで、雄大君の後ろを圭吾さんが歩いてくんだけど、なんだろうねあれ確実に後ろからちょっかい出してる、詳細が知りたい(王弟のマイクを入れろ)
最後のカテコは小池君+さやかちゃん+花總さんだったんですけど、終わって下手に腕組んではけていくロナン+オランプを見やって、しょんぼりモードで上手に去っていくアントワネット様が最高に可愛かった(笑)。一瞬で「しょぼん」がわかるんだよね流石。若カップル大慌て。

タイムアップにつきここまで。加藤版楽しみ!

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