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2014年12月の9件の記事

光景

今年もあと4時間ですが(^^;)
「モーツァルト!」東京千秋楽ネタの語り残しを少々。
長いので分けた。楽以外のネタは一コ前に。

■「ドキドキする~!」
↑とは酒場で「ヴォルフガング」役を賜る寺元君が千秋楽、階段を駆け上がり際に叫んでいたことですが。
いや、毎回、緊張しますね千秋楽のシカネーダー登場は(笑)。「何かあるかも知れない」期待と不安と「いや、そんなことがお約束になってはいけない」っていう自制とに挟まれる、「モーツァルト!」に限ったドキドキ感。
…ご存じない方に解説するとその昔、初演の大千秋楽のこの場面で、「私が誰だかご存知か?」に対して全員が「エマニュエル・シカネーダー!」と返す…という伝説の名乗り封じがございまして。現在もご活躍の某プロデューサーが仕掛けたサプライズで、知らなかったのはほぼヨシノさんとイノウエさんの二人だけだったっていう。
まあ当時からブレようがない座長、ふふんと周りを見回して「私もなかなか有名になったものだな…そう!みなさんご存知の俳優にして偉大な劇作家!!!」てな返しに場内大喝采、後の「チョッピリ」は壮絶に盛り上がったことを記憶しています。
で(笑)再演以降はそこまではしてないんだけど、初演のそれが頭にあるもんだから毎回、常連組は一抹の「もしかして…?」を抱えているわけです。で、そんな空気の中、何もないなら自分から掻き回す、もちろん話の流れは維持しつつ、…っていう座長本人が何やらかすかを見守る会にめでたくシフトしたのであった。(この人のせいじゃない)(いやいやいや)

■応酬
とはいえ、そこでヴォルフに絡むっていうのは意外とやってそうでやってなかった(笑)。
「…知らねーなー」「惜しい!」に始まるイントネーションいじりやらその後の「もういい!」のぶった斬りぶりやら、理不尽の限りを尽くす座長が名乗った瞬間に、二択外したクイズ回答者みたいな「あ、そっちかー」リアクションを入れてくれた芳雄君はやっぱり大人だと思った(笑)。ヴォルフの開脚ずでーんの振りについて自分もやってたのは座長なりの返礼か(邪推)。

■奇跡は終わらない
今期最高に近い角度で観られました…って理由もあると思うんですけど、もう「Mozart!Mozart!」がね…!!
「永久に輝く真実」はもうヴォルフの頭上からシカネーダーが降って来ないのが不思議なくらいで(いや降ってきたな、降ってた)、あと今期はその後の「世界ー!」でビシイとヴォルフを撃つ振りが大好きなんですけど、ここで井上ヴォルフが悲鳴を上げながら「Mozart!」幕を掴んで、縋って、でも吸い取られてしまう…っていう。
DVDどうなるかなー。いや皆がよく見える仕上がりならそれでいいし、舞台は舞台・映像は映像だけれど、最後の「引き抜く」座長と去っていく背中は残してほしいなー。なー。

■カテコさまざま(前楽含む)
・綾ちゃん挨拶、いつもの調子で喋り出したときに客席がザワッとして、芳雄君が「…ギャップ?」と一言シンプルにまとめてたのが印象的でした(笑)。
・「みなこは子どもですが、誰よりも安定しています」(井上芳雄) いや本当に。
・祐一郎さんのトークが大旋回していたのは偏に「市村さんの息子さんに喋る」モードが継続していたからなんでしょうが、幻惑されすぎてしまいには目が回りました(笑)。
・あっきー細かったね…!!!育ちゃんのフリで「おぉ?おぉぉ?もしかして…?」と思ったら、客席への素晴らしいプレゼントでした。

■何年経っても
まずはラストを受け止める、お疲れ様でした。
そしていつか、リターンでもウヤムヤでもいい、また帝劇で芳雄ヴォルフを観たいな(本音の本音)。
やっぱり井上ヴォルフ観続けたい、育ヴォルフのこれからを見届けたい、今の中川晃教のヴォルフに出会いたい、そして新しいヴォルフにも現れて欲しい。「トリプルかカドラプルかわかりませんが」とかサラッと発言していた小池さんの軽い一言が、「本当になりましたね!」とか数年後に語り合いたい。
いや、大変な役だけどさあ!!(笑)
「話のスジを通し」「(こんな話なのに)エンタメを成立させ」「新鮮さを持ち続ける」
そういうヴォルフガングが新旧、現れ、育ち続けてくれることを望みます。
…まあリピートするかで言えば、座長続投が完全に前提になってますけども、私は(笑)。

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MOZARTのツボな情景2014-7

「モーツァルト!」東京ラストの日々さまざま。

■ウェーバー家二題
二人のコンスタンツェで全く違う、面白い場面になったなあと。当初はソニンの方が家になじんでて、綾ちゃんは家では浮いてる美少女、って印象だったんですが、最終的にはこの「馴染み」度合いが逆転どころの騒ぎじゃなくなっており。ソニンはもう本当ーにヒエラルキーの一番下、家が嫌い自分も嫌い家族とは全然うまくやれない、「弱い自分が嫌で子供の頃から裏切られてきた」んだろうなって感じ。いっぽう綾ちゃんはカッとんだ四姉妹の一人としてめちゃくちゃ家族の一員になってて、「母親に支配され妹にも苛められてる」ってヴォルフの台詞に「ちょっと落ち着こうか」って脳内ツッコミが入る生き生き加減。
綾ちゃんだと一幕でスカッとして、ソニンだと二幕で納得しまくる。いずれも鮮やかっつーか、やっぱダブルは楽しいね!!!!(この今更感)

■カツラ二題
「僕はウィーンに残る」ラスト、「クソ食らえ!」とヴォルフがコロレドに白いカツラを投げつけるシーン。
東京初日に猊下の体の真ん中にクリーンヒット、しっかりキャッチした猊下が、しばらくそれを持ってたんだけど、「いや、始まりだ…」に入るちょうど手前でカツラをかぶってしまった、っていう事件があり(^^;)。もちろん一部で爆笑起きちゃって、いやあれはない、タイミングが残念すぎる、ぎゃあ、と思ってたら次の日から、カツラは傍らのギャルズが後ろに投げるなりどうにかする、っていう動線が定着し。
…ホッとしてたら千秋楽、猊下が「キャッチ」した瞬間に客席「拍手」。ヴォルフがうぁら振り返って制す(流石だね)、で収まったものの、個人的にはけっこう残念でした…初見とか、思わず出ちゃったとかなら仕方ないけど。

■日浦アマデ
笑顔にやられた日々でした。「僕こそミュージック」の後の、できた曲をヴォルフに見せるときのドヤ顔とか、「友だち甲斐」でピアノの下から出て立ち上がるところの「さー書くぞ」って感じの笑顔とか。ただ「大司教様に媚びへつらうんだ」の笑顔は解せない(^^;)あそこヴォルフに共感してムッとするところじゃないのかな?
あと美菜子ちゃんで大好きなのが他のメンツへのリアクション。プラターでシカネーダーの手品を見上げる顔とか、「魔笛」で舞台のキャストを端から端まで眺めてる様子とか激ツボでした。

■ソニンツェ
「あんたって本当に、並の男じゃないんだね」(この流れでなぜそうなる)
「誰にも見えないけど、あんたは凄い才能を持ってる」(なんで才能の話になるんだろう)
ずっと「マイペースで場を読まない」と思ってきたけど(思ってました)そうじゃない、コンスタンツェは不器用で、語 彙 が な い ん だ 。と気づかせてくれたソニン。
一生懸命、言葉を探して、見つからないけど何か言わなきゃ!とにかく気持ちを表さなきゃ、ぶつけ続けなきゃ、って思ってるみたいな。
「あなたを、許さないまま、亡くなったけど、気にしないで」
これで泣いたのなんてまあ生まれて初めてですよ(そりゃあここ姉さんガン見して生きてきたからってのもありますが)

■未来アマデ
未来アマデはラストの表情がいいなあと。この舞台、この空間、この世界の中で唯一「影から自由に」って思ってない。求める必要がない。自分自身が影だからとか、いろいろあるけども、やっぱり「自由」とかより純粋に「行き着くこと」を求めてるからかも知れない。決意とか推進力とか、迷いのなさとか。
そして千秋楽カテコにて「大人になったらコンスタンツェやります!」と(完全に市村パパに言わされたんですが(笑))高らかな宣言が実る日を待っております(^^)。

■阿知波セシリア
千秋楽ラスト、お金を取って出て行くセシリアの、ちょっと複雑な表情が心に残りました。ヴォルフの首筋を触って確かめて、ニヤリとするっていうより「あーあ」って思ってるみたいな。この人もヴォルフを利用して絞りつくした人だけど、彼女なりに情もあったのかも知れないなあ…ってまあ月並な解釈ですが。そう思って見ると「影を逃れて」のセシリアの表情もかなり深い。闇を飼いならして生きてるであろう彼女であるけども、幸せではないんだろうなーと。(演出はともかく「あそこは役者自身」という見方はちょっとなじめないんですよね私は)

■ぷちぷち
・「赤いコート」の「覚えてる?」へのナンネール「覚えてるに決まってるじゃない」可愛いよなー。
・今期、アマデ共通の動線になってしまった冒頭の「箱をピアノに置く『音』でヴォルフに気づかせる」はイカンと思うんだけど私だけですかね(^^;)。そっと置く「気配」でいいと思うんだけどなあ…客席まで音が響くの、いろんな意味でおかしいだろう。
・コロレド邸の奥山使用人の動きがツボすぎて毎回追っかけてます。猊下登場んとこのロック踊りとか、ウィーンでの謎の「全員いーとをまきまき」アクションとか(通じるかこれ)。
・「星から降る金」の香寿男爵夫人の視線が尊すぎる(T_T)「夜の森で憧れの精が王子に囁く『旅立て』と」でヴォルフを目を合わせるとこで鳥肌。そうだよ語りかける曲なんだよこれは…!!!(脳内大主張)
・プラター公園。遠くへ旅立ってしまう自分を詠ったポエムモードに突入したアルコ様。セシリア様の容赦ないツッコミが入った後にヴォルフ「今の挨拶ザルツブルクのみんなに聞かせてやりたいよ」(笑)
・「並の…」で舌なめずりを入れるとどうしてああ変な「間」になるんだろうね芳雄君は(笑)。
・「猊下は今お取り込み中だ!」「何を取り込んでるんだよあいつは!」 ものほし?
・「ザルツの姉さんが結婚するんだーよ」で一回だけ座長の「グラス」とヴォルフの「お金」でカチンと乾杯できたことがあり。その後も座長のカンパイは継続してったんだけど最後までヴォルフには振られ通しでした(笑)。

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MOZARTのツボな情景2014-6

ラストスパートの「モーツァルト!」

JCB貸切。縁あって譲っていただいた下手前方。実にまた一期一会な絵がいっぱい見られました。日ごろ上手上手言ってますがこっち側じゃなきゃ見えないものを堪能しまくった…。

■マダム・ニッセン
本当に印象が変わったなあ…ソニンの演技も日々、変化してるんでしょうけれど、何しろ今では、本編の彼女の命がけの恋が心にズンと残っちゃってるから、一つ一つの仕草の「あの日からここまで来ちゃったんだなあ」感が物凄い。なので最近、プロローグで泣くという困った習慣がつきつつある(^^;)。

■ぷちぷち
・馬車猊下のお手振りがすごい楽しげ(確実に民衆が増えている)
・トイレの手前「アルコ……。も………アルコ………」「も」が大層気になった。
・「星から降る金」ナンネールの視線の動きが切ないよなあ…ヴォルフへ、それからパパへ。今期のナンネールは高橋ナンネールとは別の意味で「レオポルト寄り」に収まった気がする。
・プラターでのノコギリシミュレートがゴーゴーダンスに発展(って自分のメモに書いてあったのでそのまま書く)
・「コロレドの館の猊下シルエット」もよく見ると楽しいらしいと聞いてオペラを構えてみた。したらちょうど顔の辺りにクルクルの毛のような影が見えて、「なるほど、ひげが見えるのか…いや、ヒゲ…?猊下のヒゲ、巻き毛…?おかしいだろう」とか困惑してたら真記子さんの髪の毛だったっていう。
・「チョッピリ」リプライズで目を閉じるヴォルフが大好きなんだよね。
・「脚を絡めるパパゲーノ」ともメモに書いてある(笑)。魔笛のカテコでうおりゃあって抱きつくときのアレだ(笑)ヴォルフの「最高だよ!」とかはわりと二階席なら反響して聞こえますが座長の「またやるぞもう一回やるぞ!」的な声はよっぽど前方でもなかなか。まあ脳内補完。

■「星から降る金」リプライズ。
この場面ヴォルフを見るなら上手、全体を見るなら下手、ですけども。堪能したー。見上げるヴォルフ、見下ろすアマデ、その向こうに黄色く輝く香寿男爵夫人(ここはあの黄色いドレスが一番好きだなあ、俗っぽくなく、かといって神々しすぎず、でもキラキラして夢見るようで)。
前方だからなのか、今日始めてなのか、ヴォルフが叫び続ける合間に、コンスタンツェのしゃくりあげるような嗚咽(生声)が響いたのには涙腺ぶわっと(T_T)。

■アトリエ1
今期「ひょっとしたらアマデが見えてるのかも知れないね」なシカネーダーは(あくまで「かも知れない」なのが重要(笑))、「友だち甲斐」の作曲できたー!のシーンを始め「そう思って見ると意味深」な動線が多いわけで。
そんな座長をアトリエを下手側から見た場合。
「こここここれが魔法の笛だ」(最近ここの芳雄ヴォルフのツッコミたそうな顔がツボだ(笑))の後、「どうだはかどってるか」で楽譜を見るシカネーダー。井上ヴォルフ時は楽譜をピアノの上に置いてるので、その楽譜に覆いかぶさって、取り上げて、コーヒーのやり取りの数秒の間、楽譜を見てる…その楽譜のちょっと上端から視線を出すと、その先にはピアノの鍵盤があり、あの子がいるわけで。一瞬、ほんの一瞬、微笑を口に浮かべるシカネーダー。
上手からじゃこうよくは見えないね!!!(ものすっごい嬉しかった(笑))

■アトリエ2
今日の井上&ソニンは大喧嘩モード。先日のぜんぜん悪気はない、思いが出まくってる、ただ「間違えた」ヴォルフとは違って、ヒステリックなコンスタンツェに対して「ハァ?!」ってなる、あからさまな破局。井上ヴォルフのここの感情の動きって星金リプライズと直結してるよね、つくづく(^^;)。で、「帰ってくれ」って目を合わせて言い放ち、コンスタンツェはそらもう悲しげに「ほかの人と…」って歌い出す。その後ろで思い切り仕事に打ち込んじゃうヴォルフ、
「あのままのあんたを、愛して」
の後の沈黙の中、ことさらに「紙の音」が響く。背後で明らかに「仕事」している音に、表情が崩れるコンスタンツェ。
「いたかった…」と続けて、出て行く。
…もうもうもうもうなー!バカー!ヴォルフのバカー!(どうもこのネタになると語彙がどっか行ってしまう)

■一幕ラスト&二幕ラスト。
りんかアマデは普段静かで一幕ラスト豹変、というメリハリが最高なタイプなんですが、この豹変が「真の姿を見せる」とかじゃなく、あくまで音楽を作りたい子供の本気、として現れてくるのがいいなあと。前にも書いたけど「インクが出ない」時の、苛立つっていうより困惑する表情、そこから正面を向いていく時の「…」っていう顔、そしてペンを刺して「書けた!」時の、作中この時だけパッと広がる笑顔。こればっかりは前方席じゃないと覗き込めないんだよね…。
二幕の最後も、ヴォルフに渡し、戻ってきたペンを見詰めてる顔から、ヴォルフに促されて向き直る瞬間の、表情の変化にもゾクゾクした。「キッ」となる、と書くときつすぎる、ようは羽根に向かってふわっとしていた表情が現実に戻る、これからすることと向きあう、っていう。これも「覚悟」と書くと濃すぎる、「理解」っていう感じかなあ…。そう、終わりが来たんだった、行こうか、みたいな。
この調子で下手のときはまとめてアマデウォッチ(笑)なんですが、りんかアマデと逢える機会が今回少ないので、ホントこれ今日観られてよかったです。

■貴方がたのそーゆーところが素晴らしいと思う
貸切公演名物、多少・無理してもスポンサーをアゲよう挨拶。(言い回しは雰囲気です)
「最後の貸切公演をJCBで迎えられることができ…」的なわけの分からないことを言い出す芳雄君(真顔で見詰める上手の座長)に続き、市村さん。「JCBの皆さんの前で演じることが、夢でございました」とか言い出す(笑)。(「確かに!パパいつもそう言ってた!」とか流れるように唱和する息子)
「パパの役の後、年明けにはママ役、年末にはおじいちゃんの役を…
「井上芳雄君はファイナルということですが、私もかつて経験いたしました。」
ファイナルの後は、リターンというものもございます。
久々の見事な市村無双。4年前の金沢で展開したときは後方から猊下の物理的ツッコミが入ったと記憶してますが、今回はニコニコ聞いてらっした(笑)。
そしてラストカテコの「アマデに注目!」こないだの未来ちゃんの「おー・しー・えむ」も可愛かったですが、今日はどうするかなーと思ってたらりんかちゃん、頭上で「じぇー」向かって右側に「しー」最後に、右側の芳雄君を縦棒にして「びー」と無事、三文字を形成してくれました。プロデューサーに「それがどうした」と言われたという「最後の貸切」(笑)、華々しく飾られてよかったと思います(笑)(笑)。でも帰ってきて(チョッピリ本音で訴える)。

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MOZARTのツボな情景2014-5

「モーツァルト!」ランダム感想。溜め込んだので雑多&長いですm(__)m

■育ヴォルフ&綾コンスタンツェ
プラター公園がくっきり鮮やかで。笑い出したくなるぐらいスカッと爽やかなカップル成立。ボーイミーツガール的な繊細さを求めたとすると若干男前すぎるんだけど(笑)、うわあ、良かったねえ!って背中をバンバン叩きたくなる、キラキラしたせ…青春の一ページって感じで。
その後も恋→結婚→すれ違い→破局ってめっさシンプルな一直線。…これ、ある意味、王道なんじゃないか(笑)。
ごく普通の恋をし、ごく普通?の結婚をしました、ただ旦那様は天才作曲家だったのです(フラグ)みたいな。
真っ直ぐに、素直に、一途に生きてきたコンスタンツェ、本人が悪かったわけじゃないただ届かなかっただけ、傷つきまくった挙句に彼を失って、残されて…みたいな。そういう物語として観たときのニッセン夫人の態度もすごい納得感あります。鮮やかだー。

■人を酔わせる
日曜マチネ山崎ヴォルフ。2階下手で「Mozart!Mozart!」を観た時に、ちょうどヴォルフとシカネーダーとヴァルトシュテッテン男爵夫人が正三角形になる構図で観ることができまして。
香寿男爵夫人のソロパートから「神がー!」の流れをつぶさに見ることができました。瞳は真剣だけれど基本、微笑を浮かべてる男爵夫人。凄い、この微笑みの効果は凄い。後ろのシカネーダーの「笑顔」は何しろアレですし、ヴォルフはもちろん苦しみでのた打ち回ってる。いっぽう「彼の音楽」の美しさを歌う男爵夫人の居方は、あくまでモーツァルトの音楽の美しさに注力してる、だから微笑む、そういう、彼女ならではの「熱狂」のしかた。シカネーダーのヴォルフを利用したり搾取したりっていう出方とは違うけど、人間ヴォルフガングを幸福にしようっていうベクトルが全くないってことは共通してる。
まったくもって恐ろしい、美しい。

■乾杯ヴォルフガング
初演で困惑して以来、いつか直るだろうと思ったら未だに直ってない謎の台詞。
「フィガロの結婚が成功したお祝いをしようって言ったじゃない。
 お陰で遊ぶお金には不自由しなくなった。
 全部使っちゃったけど。★
 でも成功すればするほど…」
金はあるんかい。いや、ないんかい。さて不自由しなかったのは何日間でしょう(算数)。
★がなければ文脈は落ち着くんだけど、もはや不条理だと思う、これ。後半の借金ソングとの兼ね合いなのか…気持ちの辻褄合わんまま12年間過ごした(^^;)。
場面としてもすごく難しいと思うんですよね。脚本上、コンスタンツェの立場って「友だち甲斐(どっかのダンスパーティだろ)」~「ダンスはやめられない」でもうある程度ネガティブになってるから、「成功すればするほどあなたは遠くなっていくわ」ってせりふも今更感がある。さらに直前・直後ではヴォルフ自身の精神が大変なことになっていくのに、ここでコンスタンツェが恋に話を戻すのってお話上、浮いてしまいがち…そもそもこの場面余計だなって私は思ってます、好きな方はゴメン。
まあ、その辺を力技で何とかしちゃうコンスタンツェもいるわけですが(笑)。

■ 別 れ ち ゃ ダ メ だ 。
9日ソワレ、井上&ソニン。
「愛していれば分かり合える」の幸福そうな二人の笑顔と、最後にコツンとお互いの額を当てる動きでほんわかした日。
「乾杯ヴォルフガング」での愛情いっぱいの寂しさ、借金ソングで終始ヴォルフを気遣う視線と動き(「彼に近寄らないでよ!!」は凄かった)、狂乱するヴォルフにもの凄いショックを受けながらも抱きしめる流れ、それぞれでうわわわわっとなり。
さらに星金リプライズの最後、余韻の中でヴォルフがゆっくりとコンスタンツェを認識して「気分は楽になった?」「ああ」っていう会話で、目を伏せて、あの時のようにまた額をコツンと、コンスタンツェのそれに合わせる。目を閉じて、「分かり合える」って言ってたあの頃のような一瞬を共有する二人。
いやあもう…この私が「フランス革命」の中盤まで呆然としてしまった(^^;)。なんなんだろうこのお互いの「情」のパウワー。昔「マドモアゼル・モーツァルト」の初見で抱いたシカネーダーへの嫉妬を思い出した(「ちょっと待ってここまでのラブストーリーはどうなっちゃうの!」っていう(笑)この話は長くなるので別項)。
そんなこんなでアトリエ。激昂していくコンスタンツェに詰め寄られながら正面を向くヴォルフガングの表情が凄かったです。自分が今、とんでもない間違いをしようとしている。彼女に対して、自分の人生に対して。それが分かってるのに、彼女に向かうことはできない…っていう、とにかくこう「固まった」としか言いようのない顔。これはもうびっくりした。動け!動け!って思ってる、でも動けない…みたいな。まさに「壊してしまった、二度とは手に入らない」をもう一度味わった(T_T)。才能よ、なんてことするんだ…。

■むかしばなし
かつて音楽座の「マドモアゼル・モーツァルト」を初めて観た時、畠中シカネーダーの印象は、「最後においしいとこ持って行きやがって…」でした。カッコいいな!っていう賞賛半分、そのあまりの持って行きぶり、エリーザ(モーツァルト)の気持ちを完全に「魔笛」にもってっちゃうパワーに「ここまでのストーリーは!サリエリとの恋はどうなるの!エリーザかっさらってんじゃねえよ…」っていう(笑)。
なんせMMだ、そこまでのストーリーが美しすぎた。新木さんのサリエリめっさ素敵で大人でけなげで、エリーザ土居さんとのラブコメ全開盛り上がって、「お前は父親しか愛せないのか」って決裂して、ええっ、仲直りできないの…?っていう状況。さらにダ・ポンテの逃亡が重なって「どうして…!」と突っ伏すエリーザを、
スポットライトに浮かび上がったド派手な劇作家の「NEW WAVE」が襲う(笑)。「俺に売れ、お前の魂」にエリーザの眼の色がザワリと変化し、「…やる!僕の最高傑作を作ってやる!」と誓って、命を削る作曲へと飛び込んでいく。
この展開には当時も議論があったと記憶してます。「サリエリとの恋やコンスタンツェに対する罪や、うまく行かなかったたくさんの人間関係を放り出して『魔笛』に飛びつくの?ある意味、人生から逃げて終わっちゃってない?」みたいな。まあその頃には私は二回目観劇で吉野シカネーダーに洗脳され済だったので、「や、しょーがないんじゃん?アレに魅入られたら」て思ってましたが(笑)。
そんなかつての「絆を捨てて魔笛に飛びこんでしまった」っていうことへの喪失感と納得を、18年ぶりに味わわせてくれた井上&ソニンでした(これが言いたかった)。

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ホビットみてきた。2014(後編)

「ホビット~決戦のゆくえ」観てきました。

★★★ネタバレです★★★

三部作ラスト、実質「後編の後半」

バルドの最大の見せ場を残して鬼のヒキで終わった2作目。
そして「この一年は途中CMでしたよ」とばかりにバルドの最大の見せ場から始まった3作目(笑)わかってたけどそれにしたってスマウグ死んだ→そこでタイトル!には大笑いしました。え、何、話これからなの!!頭領ーーー!!(笑)(笑)的な。親子ファイトで一気に盛り上がったけど、龍の弱点を教えられるくだりは欲しかったなー。

なんせ「後半」なので最初からクライマックス、そのままクライマックス、最後までクライマックス、で、突っ走って終わった感じです。アーケン石をめぐるビルボの選択がドラマ上の山で、→あとは勝負勝負勝負!みたいな。原作通りっちゃあ原作通りですけど、一作目&二作目であれだけドラマを見てしまうと、もうちょっと人間模様が見たかった気がするなあ…まあ2作目とセットで楽しむのが正しいのかも。

ヒャッハー叫びそうになったのが「ガンダルフ姫を救え」の章。ガラドリエル様のファンタジーヒーロー全開ぶりとエルロンドのキラキラ鎧とサルマンの「土壇場で助けてくれるライバルキャラ」に爆笑&ラダガストうさぎ橇の三作皆勤にグッジョブサイン。帝劇帰りに行ったので拍手したくてたまんなかったです(笑)。これだけメンツ揃えてケレボルン様がいないのにも微笑。ところで奥方様ネンヤつけてた?勘違い??

五軍の戦いも見どころ満載でした。くろがね山のドワーフの盾がザザーッと並び、その「上」を闇森エルフがザッシャア飛び越えて参戦するところでスタンディング拍手しそうになった。存在感爆上がりのスランデュイル様とヘラジカの猛攻にもワクワクしたし。大ミミズやらトロル隊やら大きい組がバンバン突っ込んで来る場面は悲鳴モノだったし。
そしてMVPはビヨルンとラダガストってことですか。凄い大変だったのに大鷲が来た→即決着!ってあたりペレンノールの緑の塊(死者軍)に通じるものがあるな(^^;)。いえ原作通りですが。
いっぽうレゴラスはすまん、なんかいろいろやらすのがお約束になっちゃったせいかCG芸には「微笑」に留まった(^^;)。「タウリエルともども北に偵察」の話上の役割も分からん(^^;)。

ドラマが足りない中、ビルボとトーリンの心の流れは良かったなあ。ドングリのシーンで大泣きしそうになった(多分次回はする)。頑迷で誇り高いトーリン、さらに金の魔力に取り付かれてしまったトーリンにも、ビルボとの友情だけはシンに残ってるあたり…表面的にはトーリンを裏切ってるビルボの決断だって、結局は彼のためだってことが、バーリンとの語らいでちゃんと伝わってくるし。

フィーリ&キーリの終わりは覚悟してましたが、フラグすら立てずにに突っ込んでった(T_T)特にフィーリ。キーリもなあ、折角だからタウリエルともうちょっと先の約束をしちゃうとか、死地に向かう前にもう一コマ二コマ、心を温めたかった…。
それにしても眉毛ことアルフリド様のアイドルぶりはなんでなんでしょうか(^^;)。いや、貴重なキャラなのは認めるが、はなれ山にカメラ回せば楽しいドワーフが13人もお城に篭ってるのに、エスガロス側にだけあんな美味しいコメディリリーフを回させてる理屈がちょっと分からん(^^;)。

エピローグのはしょり感は残念でした。指輪にしろホビットにしろ「戦い済んで」が話の本質だと思うんだけどなあ。それからみんなはどうなった&「全部めでたしめでたしで終わったわけじゃねえのです」ってところ。競売とロベリアまではハハハと思ってたのに「まともな信用を失ってしまった、けどホビット荘でビルボはこういう存在になったのです」って甥や姪に囲まれる絵は必要でしょう…あとあのビルボの肖像スケッチにはエピソードないんですか、伏線だって信じてたのに(^^;)。あ、でもビルボがハンカチを拾い上げるところではグッと来た。
五軍の戦いの終結の後、それぞれどうしたのかっていう話も見たかったな。はなれ山の黄金のその後とか、ビヨルンの帰り道とか、エスガロスの再建とか。アルフリドだってあんなに活躍したんだから一こまぐらい最後に笑いとってもいいと思う(情が移るよそりゃ)。
でも三者三様のエルフの嘆きにはグッと来ました。本当の悲しみを知ったタウリエル、既に知っていたスランデュイル、まだ分かってないレゴラス。闇森エルフならではのストレートさが今回、最終的に生きたなあと。

指輪三部作へのつなげ方。丁寧でしたけど、ホビット一作目であれだけやってもらったので、今回みたいなのだけだったらそんなに拘らなくてもって感じ。いや「レゴラスはこれからデュネダインの長に逢いに行く」って引きにはどっひゃあ何そのボーナスって喜んだけど(笑)そこまで掘り下げるなら、バーリンがモリアに行くとかグローインがもうちょっと息子に繋がるエピソードを残すとか、ドワーフサイドにやるべきことがいくらでもあるだろう…SEE待ちですかそうですか。アーケン石だってフェイドアウトしたしなあ。

…結局、感想は「時間が足りない」なのか(^^;)。三部作でやるって聞いたときはどーする気だと思ってたのに、なぜだ…まあそれだけ好きになってたってことだ、贅沢なこっちゃ。

一作目感想
二作目感想

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MOZARTのツボな情景2014-4

「モーツァルト!」最近のこまごま。


■りんかアマデ
一見、静かなアマデです。コツコツ作曲、表情は落ち着いて、要所でフッと目を見開く程度。ヴォルフの後ろに静かに立って、ただ、そこにいる、自然に。なんの違和感もなくヴォルフの一部としている。
最初は。
こういうアマデだと一幕ラストのインパクトが計り知れない(笑)いいねいいね。インクを浸して書こうとする…あれ?→徐々に高まっていく何か…っていう。
羽根を刺す前にヴォルフと一瞬、見詰めあう動線は歴史に残して欲しいんで、DVDに入るであろうことは嬉しいです。日浦アマデの動線、とにかく書くことに夢中で笑い出すほど紙に集中して終わるあれも大好きなんだけど、やっぱあそこでアマデがヴォルフを見上げる、ヴォルフがアマデを見下ろす、視線ががつッと合う瞬間の魔力はあまりにも大事なので。ここの未来アマデを上手上空で観た時の衝撃が忘れられん。
りんかアマデに戻すと、普段静かな分、フッ…と何かに気づいたり視線をやったりする、細かい仕草がいいんですよね。前述の「書こうとして気づく」瞬間とか、二幕ラストで羽根をヴォルフに差し出して、歌い終えたヴォルフから羽根を受け取る時、ヴォルフに視線集中してるんだけど一瞬、羽根を見てからヴォルフを見直すとか。
最後にぱたりと、ヴォルフと同時に崩れ落ちる瞬間も。本当にこの存在はヴォルフガングの一部だったんだなあ…って感じられる終わりが印象深いです。

■綾コンスタンツェ
またどんどん変化してますね。冒頭のマダム・ニッセンの張り詰めぶりに柔らかさが出てきたり、「まともな家」での家族ッ!感覚がしっくりきてたり。けっこうウェーバー家の面子でウマが合ってて楽しそうじゃん、ってあたりがなんか嬉しい。
とにかくキパキパ感が鮮やかで、綺麗です。プラター公園の元気に!胸張って!そのままのアンタが好きなのよ!どストレートに宣言する俺様ぶりとか、「ダンスはやめられない」のイライラ感や焦燥感のこれまた、真っ直ぐな表現だとか。こう、当たって砕けろ→砕けた、っていう分かりやすさ。
そんな綾ちゃんなのでアトリエでの発火も鮮やかで、それを反射するヴォルフの買い言葉っぷりも凄い…ぶっちゃけこの12年で見てきた中で最もアレな「ハァ?!」顔です(^^;)>この瞬間の井上ヴォルフ。さらに山崎ヴォルフになるとお互いの自我レベルが同じところでガーンぶつかって、前半のストーンと恋に落ちたそのスピード感が見事に裏返る、くっきりした破局に見えます。辛いよなホント、コンスタンツェは(^^;)。

■春野男爵夫人
「コロレドの了解はとりつけました」(幻術で)
みたいな。
とにかく初日はいろいろびっくりした。ビジュアルというかシェイプからして今までの男爵夫人と違う方向性、頭ちっさい、細い、スカートの比率高いウェディングケーキみたい(何言ってんだ)…いちばんびっくしたのは「ブラボゥッモーツァルト」でしたが(笑)。
そういう驚き、というか面食らった印象もだんだん落ち着いてきまして。
定まった印象は「誘惑者」でした…。ヴォルフを誘惑してやばい道に引きずり込む存在。いや男爵夫人はもともとそうだけどさ、こう天上からの導きじゃなく、もうちょっと俗っぽいテンプテーション。
幻想チックな見方ができれば、ダークな意味での魔法使いとして成立するかも知れない。音楽か芸術か、とにかく現世の幸福とは全く違うところにある、美しいけど恐ろしい冬の国へ、モーツァルトを取り込もうとする、おとぎ話の魔女。「星から降る金」は甘言であって、明らかにそっちへ行ってはいけない、破滅の森の入り口。
もちろんこの解釈は完全なるフィクションですけど。育ヴォルフ時の「ザルツブルクで幸せに暮らしてけばよかったのに」って印象にも合うかもしんない…落ち込みたいのか私は(^^;)凹んでナンボの「モーツァルト!」とはいえ。

■ぷちぷち
・「パリから帰ってきた」のスキップ隊の人数がどんどん増えていく。
・ウィーンへの道。「アルコォォ…」「ゲイカァァ…」を見るたびになんか別の次元に飛んだ気分になる(^^;)。個人的には我慢げいかの歩みより衝立の向こうから顔をちょっと出す瞬間の方が楽しいです(笑)なぜか最近アオリになってるので二階からだと倍笑える。一時期ここで「髪をわっしゃわしゃに掻き乱して屏風から顔を出す」っていう力技が出てたっけな…。
・「MOZART!MOZART!」を2階下手側から観ると、シカネーダーの位置とヴォルフの位置はけっこう離れてるのがわかる、わかるんだけど…それでも最後の「抜き取る」瞬間に、まだ薄く目を開いているヴォルフの視線の先にあの「掴む手」が見えているんじゃないか、っていう印象がキューッとね(なんだ(笑))。上手ではそうとしか見えないけどね(笑)。…「逃げようとする何かをもう一度掴んで戻す、その手の動きと共に消えていくシカネーダー」があの曲の最後の絵なのは以前からだけど、今期は特にくっきりした感じですね。

■249・463
イープラス貸切の土曜マチネ。カーテンコールで市村さんが①体を真横にぐっと曲げて両手を伸ばす。そして②まっすぐ立って両手を広げてピシイ。
…すいません、「CT?」って思ってましたが、カテコで芳雄君が「本日はイー(①)/プラス(②)の貸切公演に…」と同じポーズを再現しながら挨拶して下さったのでやっと腑に落ちました(私だけじゃない空気)。そしてごめん、二人とも客席から向かって「左」側に両手を出してたので客席から見たら「E」でなく「3」ですと脳内でつぶやいた(市村さんの後方の芳雄君にはちゃんとE+に見えたはずですが(笑)。
「昨日はモーツァルトの命日で」「明日は僕、250回目なんだそうで」「今日は特に何もない日なんですが」
そんな芳雄君、アマデとのカーテンコールの最後に
「249回目の井上でした!」
と元気に宣言して去っていきました。250の時は特に何もなかったのが、らしいなーと(笑)。

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AOTとーく12

別腹ご容赦。
「進撃の巨人」64話「歓迎会」の感想。

★★★ネタバレです★★★

この状態で 我々に 年を 越せと。(要約)

もうさっきからドキドキが止まらない。ばくばくも止まらない。読み終わってしばらく呆然としてもう一回読み返してまた呆然として、なんか歩いたり片付けたり一回りしてからまた読んで呆然として、ずいぶん経ってから「あ、そうか進撃中…」と思い立って読んでダラダラ泣いて(理由:癒された)、また呆然とってそんなループから脱出できない。

ああああああ。
ハンジさん……………………ッ!!!!!!

もうなんかホントに油断してたなあ、と思う。思えば今年は年初にあの!52話を読んでしまって、ああやばい何本立ってんだよ死亡フラグこれ、って思ってから毎回、毎号、うわあ反撃してるぎゃああすごい活躍してる、今度こそダメかと思ったら続いた、さらに続いた、エルヴィンに後事託されてんじゃん反撃の鍵になってんじゃん凄いハンジさん凄い、その調子、全てのフラグは叩き折って進め!大丈夫!進めてる!…ってうわあああ!(←イマココ)

大怪我なら前にもしたしその時だって大丈夫だったし、エルヴィンだってあんな状態から帰ってきたんだから大丈夫だと信じてる、信じてるけど…。
「ハンジは任せた」ってリヴァイに託されたのがよりによってアルミン、それこそハンジが後事を託して終わってしまう、なんて絵が…しっくり来すぎる(T_T)いーやーだー進撃にハンジさんいなくなったらいやだぁぁぁぁぁぁ(語彙力が枯渇していく)

土曜日に上野の巨人展観に行って、音声ガイドの兵長&ハンジさんのあまりの幸せぶりにニヤニヤしまくって、さあ今月は活躍あるかな!と思ったらコレだよ…。

はぁぁぁ。

気を取り直して他の雑感。

リヴァイ班。
とうとう「覚悟」を強いられることになった面々。その据わりっぷりはそれぞれだけど、もうみんな迷わない、迷えない(T_T)。ミカサは当然としても、こういう時サシャが渋く強いよなー。ジャンもコニーもがんばれ…。
アルミンはいよいよ知力全開。彼さえいれば何とかなる、と映画観て改めて思った。ハリポタで言えばハーマイオニー(後の二人は)。
そして情報収集とか見張りとかコツコツ地道にお手伝いしているマルロ&ヒッチが愛おしい。

中央憲兵チーム。ケニーの女部下さんが思ったよりはるかに理性と理想の人でびっくりした。もっと異常者っぽい印象だったけどあれは対ケニーモードだったんか…。
ハンジさんやアルミンが知恵を絞った作戦が奏功するのは当然ちゃあ当然だけど、教会に見張り置かないとか入り口に申し訳程度のワナも敷かないとか、やっぱりこの人たち陰謀&襲撃専門で、「戦闘」には不慣れだったんだろうなあ。

レイス家。継承してきた記憶と、その方法がはっきり示されて。ロッド・レイスの言う「いくつかの血族」がアッカーマンだったり山奥組やユミルの民に繋がるのかな。

ケニー。ラスト数コマで何なのその情報量(笑)。

それにしても「君も生き急ぐタイプかな?」ってハンジさんホント人の話はちゃんと聞いてるし自覚もあるんだよね…モブリットはよこい(T_T)エルヴィンもー(T_T)(T_T)

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ファースト・デート

シアタークリエにて「ファーストデート」観てきました。
とりあえず19時開演て楽だな!
………本当に楽だな!!!!(ばんごはんをまともに食べられる幸せ)

★★★ネタバレです★★★

おぉお面白かったー!数日前に観た方から絶賛メール頂いて、もちろんTwitterでもたくさん話題になってたし楽しみにしてたんですが、オシャレすぎずマニアすぎず、アメリカ全開だけどのめりこませる工夫はたくさん。
何よりメンバーが素晴らしい。凄まじいせりふ回しと曲回し、これをシームレスに繋げつつ盛り上げて、まあ途中いろいろ起こるんだけど(笑)それすらも味にして客席を楽しませちゃう。そういう、脚本の緻密さと現場のライブ感を両方、魅力として成り立たせる、こう、何、記憶力と練習量と、あと根性か(笑)。あっきー、こういうのがこれからの彼の最強の武器なんじゃなかろうか(笑)。

以下ツボどころこまごま

■にゅーよーくにゅーよーく
テルアビブよりニューヨークの方がユダヤ人の数でいったら多いんだってね(笑)「ウェディング・シンガー」の舞台のお隣ニュージャージーのほうが比率でいえば高いみたいですが、とにかくコミュニティの大きさも浸透ぶりも桁違いのユダヤ文化、両親の反応・コミュニティの反応・お互いに生涯続く面倒くささ、アイデンティティークライシスを迎える息子(^^;)まで、茶化しぶりのリアルさ詳しさ(爆)が凄かったです。日本人の感覚だと「それやっちゃうかー!」てとこもあるんですが基本、アウトなものはアウト、な日本と違って、アメリカの場合はグレーゾーンが広いというか、「イチゼロでダメな人がいるのも当たり前、でもやる」っていう多様性大前提なとこがあるというか、そういうの好きだなー。
しかし想像上のケイシーの親族、言ってることは概ねカトリックなのに父親が神父ってどういう理屈だ(笑)訳の問題か気合入った宗派か、はたまた「ユダヤ人の想像だからキリスト教側のイメージはいい加減」っていう深さなのか…あ、マジで興味あるこれ(^^;)。

■BDV&BDS
いやあ、見事な二人でした…するするわくわく回る台詞、絡む歌声、どっぷりアメリカ!ってテイストを出せていながら身近に感じさせてもくれる。アーロンの「いい人」感とケイシーの「やな女」感が、それぞれパット見のイメージと全然違ってて実に面白い。

■べすとふれんずふぉーえばー
もらうメールやらLINEやら「古川雄大最高」ばっかりで確かに期待値は高かったんですが、面白かったーッ!
体型と外人っぽさを最大限に生かしたファッション(だと私は思う)、こうドラッグクイーン的なオンナ強調の台詞とか、普通もっとわざとらしくなっちゃうと思うんだけど、チャラさと漢らしさのバランスが最高でした(笑)。いい子だなあレジー…ケイシーとはどんな会話してるのか、回想一個ぐらい見てみたかった。
炸裂力に定評のあるレジー君、切れてもぐちゃぐちゃにならないのが凄い…と思ってたら音楽止めてのところで一瞬ぐじゃぐじゃになってたが素敵にリテイクしていた(崩れなかった新妻ちゃんに心の拍手)。

■ウェイター
悔しいッ!
…欲しいッッ!
…思ってしまった(^^;)(何にとは聞かないで。いやー座長と帽子屋と三つ子設定でもいいわー絶対いけるわこれー)。
くそう悔しいな、これリピートしてたら全幕最初から最後まで今井さんウォッチする日を作りたかった…。

■皆さん
藤岡君。いたたまれない歌サイコーでした。ゲイブもいい友達でした。ツッコミのタイミングはほとんど素晴らしかったんですが一回スマホだか出し損ねてアーロンに「出さないのかよ」的なツッコミ食らってた。あとYoutubeジャケットが異様に似合っていた。
昆ちゃん。Googleドレス可愛いけど後列から言わせてもらうと違うなー!(笑)細かくロゴを散らすんじゃなくて全体・白であの青赤黄緑をアクセントにして真ん中に検索ボックスを背負うとかそういうのがいいと思うなー!
未来さん。なんかピンチに陥ると古川君と一緒に舞台後方を向いちゃうシンクロぶりがおかしかったです(誤解かもしれないけどケイシーの台詞が「十歳の息子の乳首」になっちゃってアーロンがつっこんだ瞬間とかぐるっと後ろ向いてなかったか。ぐるっと同時に)
ユダヤのおばあちゃん好きでした。

■アメリカアメリカ
「フェミニストが作っためんどくさい文化・CHECK誰が払うのか!!!」←こういうのにめちゃくちゃ笑う。最初の曲から全編、「アメリカこれだからー!」っていう大変さ、たくましさ、頼もしさ、面倒くささパワフルさ、何より多様性。
特に宗教観、アメリカ舞台の作品ではホント、引きつけられます。シスターアクトもウェディングシンガーもそうだけど(ALTER BOYZまで行っちゃうともっと内側の、内輪の世界なのでまた次元が別)「いろいろいるのが当たり前」っていう前提で、どうやってお互いを尊重したり敬遠したり、時には茶化したりするのかっていう、人付き合いの文化みたいな。
「異種族前提」でお互いに少しずつ分かり合っていく、分かんないところは永久にわかんない、でも全部「そういうもの」とひっくるめて、人と出会ったり付き合ったりする。凄いよなあ。

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引力

「モーツァルト!」観てます(現在進行形)
このへんでソニンのコンスタンツェについてまとめて吐き出しておく。長い、長いよ。

ハングリーで引け目いっぱいで、かなり徹底的に自分が嫌い、ラッキーなことに出会っても安心できない、自分の魅力もわかってないコンスタンツェ。「ダンスはやめられない」の歌詞を地で行く性格付けとストーリーが面白くてたまりません。

初演の頃に雑誌で読んだ話で、18世紀後半のヨーロッパを舞台にした「モーツァルト!」、登場人物はおおむね時代に基づいたデザインの格好をしているわけだけど、例外が2人いると。
一人はもちろんヴォルフガング。ああいう現代の(まあ当時は20世紀なわけだが(笑))衣装を着ていると。これはもちろんモーツァルトの音楽の新しさとか感性の型破りなところとか、そういう、時代から飛び出した感じを出すためのもので。
もう一人は実はコンスタンツェで、ヴォルフほどじゃないけどちょっとヴォルフに近い存在として、衣装に若干、今風のアレンジがあると…魔笛アトリエの上着とかそんな感じしますよね。さらに松コンスタンツェのアイデアだったか、「ダンスはやめられない」の手前、部屋に帰ってくるときには、一幕プラター公園でヴォルフが着ていたあの上着を着てくる(当時「彼シャツ」なんて言葉はなかったが(笑))、少しでもヴォルフに近い気持ちでいたい、とかそういうコメントを読んだ記憶があります。
このコンスタンツェの「ヴォルフとの近さ」がソニンの場合、けっこうキーになってるかなと。
「ダンスはやめられない」の鮮やかな生命力を見てると、実は彼女こそ芸術家の魂というか「凄い才能」を持ってたのかも知れないなあ、と思います。アマデはもしかしたらそこをこそ警戒したのかも知れない。天上の音楽を生み出すモーツァルトの才能とは真逆の、でも同じぐらいのパワーを持った黒い、地を這う、人間の引力。彼女と溶け合ったら才能は動きを止めてしまう。「女に惑わされる」ことより、コンスタンツェの現実的な力を拒否したかったのかも…なんて解釈もしてみたり。

語ってすいません、全てが新鮮で嬉しくて嬉しくて止まんない(^^;)
以下、場面こまごま

■マダム・ニッセン
ド直球の「生活に疲れた婦人」で、お金への執着とか、寒そうに手をさする仕草とかがリアル…そんな中からフッと過去が現れる「このあたりだわ」のまなざしでドキッとする。
Twitterで拝見して背筋が凍ったのがラスト、「ヴォルフの遺体から財布を抜き取るセシリア」と「遺骸に導いて金を得るコンスタンツェ」この「母と娘」の対比に着目したっていう話で… ホ ン ト だ。
初演からずっと続いてる場面なんだけど、そういう見方がお腹にどーんと落ちるのはソニンの闇色オーラあってこそ。

■並の男じゃない
こないだ生まれて初めて「プラター公園で泣く」ってのを経験しました。
ドキドキしすぎて笑顔になれない、おっかなびっくりのコンスタンツェ。手が届かないって信じてた憧れのスターが急に目の前に現れて自分に優しくしてくれる、現状に気後れしてパニック、「いいの?」「いいの?」ほんとにいいの??…っておそるおそる近づいて、だんだん笑顔になっていく…。泣くわ、これ(T_T)。
「子供みたい」もものすごく勇気を出して言ってるし、自分から隣に行くなんてとんでもない。セシリアや熊(笑)に文字通り背中を押されなければヴォルフを見つめて終わってたかも。
…なお座長オタクの最重要シーンの一つであるプラターでこんなにコンスタンツェウォッチができたのはひとえに上手で裸眼だからです。実際は今までにもこういう光景あったのかも知れないですね、ごめん…通常は「僕を監視するなで一瞬アイコン」だの「並の(year!)おとこ(屈伸開脚)じゃな(屈伸開脚)」だのにロックオンしているので(^^;)。

■ダンスはやめられない
これ一曲でひとつの物語成立する。曲の段階段階でテンションや感情がドラマチックに移り変わっていくソニンの歌い方、気怠げな雰囲気からクレッシェンド、伴奏も高まる中だんだん激しさを増していき、情感こもりまくりのクライマックスへ。
「ダンスは!」でキャハハ笑いを響かせながらピアノを飛び降りる、下手に走りこんでぐるりと回る。この動きだけでギャァァァついてくぜスタンツェとなりますが、その後の切迫した、全身で震えるような「その時だけ幸せになる」で胸がギュギュッとなる。
踊ってる間だけ幸せでいられる、麻薬のように、踊りをやめたら現実に追いつかれてしまう。

そういう歌なんじゃん、これ。

なんだこの開眼。今まで3桁なに聞いてきたんだ私。

■「星から降る金」リプライズ
コンスタンツェの居方が激ツボだって話は先日書きましたが、ここのコンスタンツェの、ヴォルフガング、とにかくヴォルフガングに全力集中してる動線と、動きを見計らいながら近づいて、抱きしめる…という動きの切なさ。か弱いのにとにかく全力で抱きしめる、思いの強さを感じさせる仕草、これに徐々に反応していく井上ヴォルフが、手をコンスタンツェの背中に回そうと…するんだけど触れる直前に引いて、優しく手を握って、抱擁から離れる(≒拘束を外す≒全ての鎖断ち切るの、的な(T_T))。

■アトリエ
キスを目撃して、最初はそんなに怒りを表してない。「そんなことだろうと思った」ぐらいな軽い溜息、カバンの下ろし方も静か過ぎず音を立てることもせず。それが「私一人を旅に出して…」って歌いながらだんだんヴォルフの態度に、むしろ自分の言葉のせいで気持ちが昂ぶっていく。きっとこれまでの辛いこと一気に噴き出して、本能的にアマデの存在ひっくるめたヴォルフガングに対して怒りをぶつけてる。
そうして最後にはプラターのあの頃の、自信のない素直な、恋してた女の子に戻って「やっぱりダメだったな」って、長い恋心を終わらせて去っていく。なんつう物語だろうホント。

■井上ヴォルフ(なぜここで(笑))
井上ヴォルフと歴代コンスタンツェの関係って、多かれ少なかれ「すれ違い」下手すると「勘違い」もっと言っちゃうと「はずみ」、プラター時点から「いや、燃え上がってるけど一時だよ、無理だよ、あなたは女の子と一つの人生なんか作れないよ」っていう印象でした。恋心も真心もお互い、あるけれど、住んでる次元が決定的にズレている。「このままのあんたが好きなのよ」が殺し文句になってしまった、責任持てる男じゃないのに結婚してしまった。(だいたい「このままの僕」ってなんだ?!っていう問いは最近の井上ヴォルフに対して抱えてるテーマでもあるんですが(^^;)また長くなるのでそのうちに)
そういう、ええい言ってしまえ「薄情の権化」井上ヴォルフがソニンのコンスタンツェにグイッグイ引っ張られてく様は物凄くスリリングです。プラター、「乾杯ヴォルフガング」、「大人になった男は」そして魔笛アトリエ…おおおおお面白い…。
まあベスポジで二回続けてこの組み合わせを観たってのもあるのですけど。他の組み合わせともども、これからどうなってくかますます楽しみです(^^)

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