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2014年11月の10件の記事

MOZARTのツボな情景2014-3

「モーツァルト!」近頃の感想。ソニンについては今日もまとめ切れなかった…全部書こうと思うからダメなんだわかってる。

■市村レオポルト
「心配と愛情」に見えるか、「プライドと執着」に見えてしまうのか。
長年、印象は後者でした。観劇感想で「家族の愛情がテーマの一つ」とか「レオポルトの包容力がにじみ出る」っていうのに共感したことほとんどなくて(^^;)、ホントすいません全部・パパの!エゴに!見えますっ!ヴォルフがどんなに悪くてもレオポルトに関しては自業自得だと思います!!…っていう、自分の感想だったんですけど。
前回ぐらいからかなあ、市村さんの表現なのか、こっちの見方なのか…「永遠のバカ息子」育ヴォルフの登場や、井上ヴォルフが「最初から大人(ただし異種族)」な時代に突入したことも相まって、パパの愛情としんどさが分かってきた。
さらにナンネールの違いも影響あるかも知れない。「もう一人の奇跡の子」だったのに人生を潰された、パパに対してもきっと愛憎両方を抱えていた高橋ナンネールの鬱屈と比べて、花總ナンネールはあんまり野心とか反発とかなくて(「もし私が男なら音楽を続けた」のニュアンスがぜんぜん違う)ただ哀しみと寂しさがある、そうするとパパとしてもその長女を不憫に思う気持ちがシンプルに伝わってくる、気がする。

■山崎ヴォルフ
「世渡りには子供過ぎる」に全力で共感する。バカ。とにかくバカ。(Disってない、キャラの話)。
「モーツァルト!」のプロローグってけっこうブラックだと思うんですよね。小さい子供を見世物にしてお金儲けしてる、天才と誉めそやし、旅から旅へ連れまわす。もちろん生活のためだし、現代の価値観から批判できる筋ではないけど、天才!最高!普通と違う、って言われて育った子供が、さて成人したらどうなる?………
「こうなりました」
これが最高に表現されてるのが育ちゃんの「赤いコート」なのだ(くれぐれもDisってない)。
ハイ育て方間違えたね!パパ、当分家から出せないね!!一人旅とかマジ狂気の沙汰ですよ…出しちゃったよ…厳しそうでいて、実際やってることは甘甘じゃないですかパパ…(そういう話だったのか…(開眼))。
「ここより他に良い国はないと」で「これはパパと僕のことを言ってるんだ」と気づいて笑うとか。プラターでの大はしゃぎっぷりとか。やっぱこの一幕の説得力は素晴らしい。
…これが終盤の惑乱以降、パッタリ共感できなくなっちゃうのは2010年と変わらずなんですが(^^;)「才能に心を壊され、人生を潰された」若者の物語、ってシンプルに悲劇的に解釈するのもいいんですけど、前半あれだけのインパクトくれたんだからもう一歩、「星から降る金」って君にとって何だったのかな?…ってところも見せて欲しい。わがまま言い続けるよ。期待してます。

■ぷちぷち
・2010年から野菜売り続投の鈴木結加里さんがいい仕事しまくっててつい見ちゃう。最近よく酒場で座長に「そこのお嬢さん」って座長に声かけられてるんですが、その時の絶妙な冷ややかさが大変ツボです(笑)拒否までいかない反感までいかない、でもギリギリ迷惑、って感じが。「ヴォルフガングが帰ってきたってさ」って台詞、以前はなかったの信じられないよね。
・「ナイフフォークスプーンピカッ」で館のメンバーウォッチするの大好きなんですが、踊り場でモップ振るってる安部さんのテイストが濃すぎて他が頭に入らない(^^;)。
・今期の動線だと猊下の登場でシルエットが出るのが楽しいです。いつか「不自然に大きい」とか「なんかツノ生えてる」とかやってみて欲しい。いえ、取り下げます、やりかねない(爆)。
・「僕はウィーンに残る」で館の使用人がわさーっと出てくるときに下手側で「お前行けいやお前が行け」って小競り合いしてるのは前からですが、今期のいっせーのせ的なシンクロナイズと一人はじき出される奥山君の立ち位置が未だに分からない。
・ちょっぴりでオペラのくだり、ヴォルフを誘惑する池谷さんへの座長のアイコンが笑える。「よし行け」
・敵様度・急上昇中の杉山サリエリ(笑)以前だと「ドラマ。」っていう二階からイヤミな感じが良かったんですが、もっとアグレッシブに行かないと変な金色に勝てないと奮起したのか(^^;)、「まあねェ」「ドォラマッ」「下らんッ!」ガツガツ行くよ!って感じでワクワクします(笑)。
・否定派の癖に癒やしキャラになっちまったツィンツェンドルフ小原さん…金色座長がいなきゃ全曲ウォッチしたい油断のならなさなんですが(^^;)かろうじて終盤のベロ出しは毎回チェックしている。なんで そこで座長と シンメトリー(笑)(笑)。

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449+アフタートーク

「モーツァルト!」ソワレ&トークショー観てきました。

本編が良すぎてインパクトありすぎて(主にソニンが)、正直、もういいトークいらないこの気持ちを持って帰る!…とか2割ぐらい思ってましたが、座長の中の人の性格のごとく、モードを切り替えて楽しませていただきました。
…それにしても在席率が異常(^^;)(^^;)ふつうトークショーあるっつったって一割弱ぐらいは帰っちゃうことも多いけど、カテコ終わっても微動だにしないもんな客席。まあこれが「モーツァルト!」の客層ってことだ(自分も含めて怖ェ)。

トークねたランダムに。

■二回公演プラス40分
武岡さんの進行でまったり始まったトークショー。前半は一問一答で各キャスト順々に長めに喋ってたので(例外:いつもの人)おいおいペース大丈夫かと思ってたんだけど(笑)、たっぷり時間とってくれたのでいい感じに盛りだくさんでした。なんか後半に急にエンジンかかった感じ。
今回へぇぇと思ったのがキャスト4人とも立場が違ってたこと。
・初参加の人
・再演からコツコツ出てる人
・初演から出てる、ダブルキャストでもうすぐ250回の人
・初演から出てる、シングルだから延々と本日449回目の人
という構成で。武岡さんも2007年からだし。気がついたらプリンもアンサンブルも、皆勤の人ずいぶん減ったんだなあ。
そしてこの日は井上ヴォルフ&ソニンコンスタンツェ、まだ初演から3回目、一週間ぶりの組み合わせだったんだそうで。そのせいかなあ、もう、二人もそう言ってたけど全てが新鮮で目ウロコで、射抜かれまくった本編でした。星金リプライズといいアトリエといい、もぉ……。大阪ではこの組み合わせさらに減るんだって?(^^;)焦る焦る。

■アマデ1
ハプニングの話。「星から降る金」の歌い出しで階段下りてくところでアマデが転んじゃった。パパ・姉さん・男爵夫人は鉄の意志で無反応を貫いたそうで。
「転ぶ」まで行かないけどやっぱり階段下りるところでアマデがよろけるっていう場面には以前、遭遇したことがあります。その時もパパとナンネールと男爵夫人は完全ノーリアクション、ヴォルフだけが軽く反応する…っていう流れで「うわ、流石」と思った。
で、アマデは一人で立ち上がったという今回の話。ヴォルフガングはアマデの動きに反応する、でも、「助けに行くのか?果たしてアマデという存在は痛みを感じるのか…?」ってことで、助け起こすとかそういうのはない。なるほど…というところに「助けないの?助けおこさないの??」と一人で思いっきり「えー!!」リアクションを取る吉野さん(笑)。脳内設定は同じなのに「それに対して俺はどうする」が見事にずれてるのがおかしい。解釈的には芳雄君の「アマデは痛みを感じる存在ではないから助けに行かない」に100パー同意するけど、圭吾さんの「いやアマデが転んだら助けに行く」っていうスタンスにはシカネーダーらしくてニヤニヤする(笑)。
そんなこんなでハプニング話はソニンに続き、コンスタンツェがプラター公園で浮かれてふわわ…ってなってとうとう転んじゃった、ていう話題になり。ヴォルフはもちろん助け起こしたよ、って盛り上がる中「助けたんだー。コンスタンツェは助けたんだー。アマデは助けないのにー。」ぶちぶち引っ張る座長であった(笑)。

■ニッチな人
「話しかけたいけど近寄りがたい」ってのはK吾さん初顔合わせの若人みんなに思われてるんじゃないかと思うけど(笑)、そこをスパーンと笑顔で言葉にして、あまつさえ隅っこネタまで引き出してくれたソニンマジ快挙(いや実際ここからトークの空気が変わったかと)。「稽古場の端にK吾さんがスポッと入れる、お気に入りの隅っこがあって、いつもそこに収まってる」→「すきまにはまってる」と脳内展開して夜中に「挟まった猫」画像を教えて頂いてゲラゲラ笑ってました昨夜。
飲み会でも静かで(たまにはじけるけど…ってトークの時と同じじゃん)、「あの場面どうなんだ、どう思うんだ(低音)」ってうだうだ喋ってる、という紫の人は「シカネーダーと全然違う(笑)」と芳雄くんに言われてましたが、結局舞台の話してるのねってあたりは地味にツボでした。とりあえず脳内映像ではお向かいに雄大君とか奥山君とか座らせといた(スペイン会議)。

■アマデ2
「アマデが見えてはいけない、見えるように見える動きもいけない」っていう演出についていくのが大変、というソニンの話。最初はどうしても反応しちゃうよね、っていう女性陣に控えめに頷いてる圭吾さんに芳雄くん曰く、でもシカネーダーは登場の直前に袖で「よし、プラター(公園)行くぞ!」とかアマデに話しかけてると。
ヴォルフ「『見えるのアマデ?見えるのーーーーー?(語尾テノール)』って叫びながら出てってるのがあの(プラターでシカネーダーに引っ張られて出て行く)シーン」だそうです。←手を引っ張られて走るテイを再現する芳雄君。
かくして座長の爆弾「俺には見えてるんだよ」がついに飛び出してしまった(笑)。いや、みんな薄々、特に今期は感じてたと思うけど「ぼんやり見えてる」「だんだんはっきり見えてくるの」「魔笛の『どうだーはかどってるかー』ってアマデに言ってんだもん」って具体イメージがはまりすぎて慌てちゃうわ(笑)ああ嬉しい。いや演出意図は分かってますよ、でも長年抱いてきた妄想だからさ…観客として大事にさせて(笑)。それにつけてもつぶやきで拝見した「チョッピリはまだアマデが見えないシカネーダーの目線」説には鳥肌がザワッと。
余談ですがプラター登場で「手をつなぐ」から「手首を引っ張る」に退化(笑)したのを「大人になった男たち現象」と勝手に呼んでます。いろいろ名づけてます、ごめん古いリピーターで。

■時を越えて
いつもは早口できゃぴっと喋ってしまうことが多いという香寿さん。「(男爵夫人という)役としてこの場にいたいので…」控えめに優雅に座って語るのです今日は、っていうような序盤の会話があり。なるほどね、そうですね、と真摯に頷いていた皆さん。(伏線)
であれよあれよと30分を超えたトーク、「実は時間もオーバーしてしまってるんです」という武岡さんの告白におぉ…となり、そこで男爵夫人、ブレスレットをチラッと見る動きをしてしまい。腕時計つけてないのに見ちゃった…とちゃんと自己申告したのに隣の紫が、どういうことですか役として生きるんじゃなかったんデスカ!!と騒ぐ騒ぐ(笑)。

昼夜公演+トーク、終わったらほぼ22時。お疲れ様でした。
そういえばステッキ、緞帳上げたり(フリです)マイクにしたり(フリです)「使い方」についてはさんざんつっこまれた割に、「ステッキをトークショーに持ってきた」こと自体には誰も何もいわなかったな(笑)。

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MOZARTのツボな情景2014-2

「モーツァルト!」楽まであと一ヶ月…(慌てすぎかも知れませんがホント焦ってます(^^;)、ここから「つるべ落とし」って学習したからね特に前回…だからって時の流れが止まるわけでもないのですけれど)。

ちかごろのことごと。

■日浦アマデ
表情豊かな日浦美菜子ちゃん、昨今珍しくくっきりした笑顔や自信に満ちた顔、意思を感じさせる仕草…ってことでアマデウォッチャーなら目を奪われること請け合い。今期のアマデも男の子がいないので寂しいと思ってたんですが、美菜子ちゃんは立ち姿と表情が実にボーイボーイボーイなのでここで補給する(笑)。
終始、自信と共感に満ちた微笑みを浮かべている「僕こそミュージック」の日浦アマデですが、ただ一箇所、ヴォルフが「僕こそミュージック」って歌って振り返る、その瞬間だけ笑顔ではない、実にこう、中間色のあいまいな表情を浮かべてるところが実に「アマデ!!!!」て感じでグッと来ます。これ終盤の「Mozart!」幕の綱引きに直接つながる場面だと思うので、この時点で軽く気持ちに影が差す、この感覚がたまんない。
ラストの微笑はヴォルフのそれとのシンクロで見たときとそうじゃないときで印象が違うな…どう取ってもいいと思うんだけど、最初の「僕こそミュージック」のあの喜びを取り戻したようでもあり、ひとつの不滅の音楽の魂として飛んでいったようでもあり、逆にやっとヴォルフと一つになった、と取ってもいいし。今日ソワレの「リズムにポーズ、響くファンタジー…」って歌う間ずっとアマデの目を見つめていた井上ヴォルフ見ちゃうと、いくらでも想像が羽ばたくよなあ。
これはヴォルフとアマデの物語なんだなあと、今日は本当に強く感じました。綺麗な意味でもおっかない意味でも…また「影から逃れて」の表情が怖くてね、「絶対に無理なのか」に「絶対に無理ですよ」って思えてしまうんだよね、アマデのあの顔見てるとね…。

■未来アマデ
激好みです。何がって仕草が。そして表情のくっきりしなさ加減が(また矛盾することを(笑))。
2005年の伊藤渚ちゃんの流れというか、静かにそこにいて、ある日「………あれ?」ってなるアマデのひたひた感が大好きでして。静かにそこにいて、一幕ラストでヒュッ…!という雰囲気の入れ替わりをくれる、こう、音もなく反転する印象、つーか。箱を寄越せって差し上げる手の動きとか、ヴォルフに羽根ペンを突き刺す手前、一瞬ヴォルフと目を合わせる呼吸だとか、ブラボー王道!!うーーーわーーーーいって感じ。
日浦アマデとはテイストが違いますが、このままぜひ我が道を行って欲しい。(そうか美菜子ちゃんはちからくんに似てるんだ、特異さが(笑))

りんかアマデについてはまた。まだあんまり見れてなくて印象定まらず。ただおそらくキーワードは「ギャップ」に決まり(笑)。

■ウェーバー家さまざま
・コンスタンツェの細工で鍋が吹っ飛ぶところ、基本的にゾフィが後片付けするんですが、先日おなべのフタがえらい前の方まで飛んできた?んでしょうか、「語り合えば」「満月だよ」でセシリア様が頭上に大きな蓋を掲げた(笑)(笑)
・ゾフィーといえば「まともなうち」はけ際のスカートあしらい相変わらずすばらしいな。
・「材料もないのに」で吹っ飛んだ鍋を指さしたソニンは今年の目ウロコオブザイヤー最優秀賞(私の)。
・プラターで座長が「ヴォールフガングゥゥ」とか言うのを受けて「コーンスタンツェェ」返してくれた奥さん、流石なんですが頭の中ではコーンスターチがバサバサ降ってきました(っていうネタをTwitterで書こうと思って本物を探したけどコンビニにはなかった)。
・KENTAROトーアヴァルト様のラ行の巻き舌がツボで仕方がない「私ことヴォrルフガング・モーツァルトはマドモアゼrル・コンスタンツェと婚姻関係を結び彼女の貧しい母親を扶養すrるものとします・あrりえないことですが」

■座長さまざま
・「エンターテイメントは芸術じゃないと」の「エンターテイメント」で台詞じゃなくて歌うバージョンを何年ぶりかで聞いた。これもいいよねー。
・「花形スター総出演・俺も」の「おれも」の「れ」の瞬間にウィンクっていうのが今期たまに出ます(笑)。
・「ここはウィーン」の「友達よ」で舌を出すのは隠れてやってることなので、特に香寿男爵夫人だと笑顔向けてくれてることが多いのでその間は猫を被るせいで結果、不発になりがちなんですよ(仮説)。
・「友だち甲斐」のコンチェルトができたーのところでヴォルフを見やってるシーンがものすごいツボ。たまに目をパシパシして「んーー」ってなってたりするとああ、この人アマデ見えてんな、って思うことにしている。
・何年か前の雑誌のインタビューでシカネーダーのプロデューサー根性みたいな話題で「たまにヴォルフに適当に息抜きをさせて」的なことを言ってたのにゾッとした記憶がある。なんだかんだ「友だち甲斐」はそういうシーンというか、搾取者シカネーダーが「面白い曲書かせる」場面でもあるんだよなあ。。
・フランス革命が今期は本当あいしてますずっとあいしてますけども(ほっといていいです)。芳雄ヴォルフとの駆け去り方がもう嬉しくて…二人とも奇声あげてヒャッハー言ってる、大人の悪ガキ二人で作ったおとぎ話(T_T)。
・しかしアトリエ頭突きの今日の「してやったり」感はなんだったんだ座長(ちょっぴりーおつむにうったーえてーーへへへへへへへ)

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MOZARTのツボな情景2014-1

「モーツァルト!」な週末でした。さーここからホントに速いよー(^^;

つらつら行きます。(ネタバレ表記そろそろ外していきます)

■綾コンスタンツェ
可愛くて蓮っ葉で純粋で、誇り高く、傷つきやすくて、努力家。
誇り高い。そうプライドが高い。とりあえず冒頭。
「ニッセン」(ギラア)
これが決まりすぎでどうしようかと思いました(笑)メスマーさん眼光で殺される逃げて。
「星から降る金」リプライズでほぼ引いちゃうコンスタンツェ、っていう流れも説得力あります。ヴォルフを抱きしめるけど、自然に体を外されて、見下ろして、立ちつくす。ああ、ここで彼女は失速したんだ…っていう直立の体勢。その彼女の手を言い訳みたいに軽く握る、でもすぐ出て行くヴォルフガング、うああ辛い。
そしてラスト。掘り出されたモーツァルトの頭蓋骨を最初から最後まで凝視してるっていうのは歴代初じゃないかな。お金も欲しいけど、もしかしたら彼の行く末を見たかったからメスマーの依頼を引き受けた、そんな部分もあったんじゃないか…とか仮説も立て放題。楽しい。

■こまごま
・居酒屋シーン、「ブラーーーーボー!」の直前でシカネーダーに行くぞ!と合図されたガールズの身支度が可愛い。出番よ!行くわよ!って感じで髪とかドレスとか、胸の谷間とか(笑)短い時間でちゃっちゃと整えてスタンバイ。名乗りの間の合いの手も好きだなあ。
・肉屋が朝隈さんなので、居酒屋の小芝居はがっつりベス・チームで固まってたんですね(笑)。
・今期、女優チームは後藤藍さん&石田佳名子さんに代わり、前回いなかった河合篤子さんが戻ってきたのと、果物売りとかやってた池谷祐子さんがこっちへ…今回アンサンブル減ったお陰でいろんなシャッフルが発生していていろいろ混乱(^^;)。
・サリエリ→フランツとか(^^;)。
・KENTAROさんはああいう髪型(髪型?)なので、一幕の熊→二幕のトーアバルトに視覚的に繋がりやすくていいなあと。そしてセシリアさん同様、一幕の陽気なおっさんから二幕のゴロツキ感へのチェンジも鮮やかです。…何が言いたいかというと熊が可愛い(笑)。「よろしく」素晴らしいし座長にガー襲い掛かるとことか大笑いだし、コンスタンツェによし行け!ってけしかけたり、親子三人で踊ったり。いいなあこのキャラ。
・ナンネールと育ヴォルフの雰囲気が好きなんですが、男爵夫人が「いらしたわ」のとこで慌ててヴォルフの服を整えるところ、後ろに回りぎわに「しゃんとしなさい!」って感じでパァンと叩いた(笑)。姉さんも大変だ。

■「お前はァ!!!」
今日のフランス革命チェイサー。こんなに嬉しそうなシカネーダーをかつて見たことがあっただろーか(まあ、あるけどさ、言わして(笑))
何年も暖めた脚本ができた、その日に時代の変わり目となる事件が起きた、そしてまさにこのタイミングで行きあったヴォルフガング・モーツァルトが、時代の鍵となる言葉を叫んだ…全身でヴォルフに飛びかかる座長、このやろう一人でやらせねーぞって感じでしょうか(笑)。ひさびさに(自分比)おとぎ話さ!よしやろう!やろう!ヒャッハー!ダッシュまでフルで見れた(←うるさい)。

■MOZART幕
過去よりさらにキーアイテムになった感じですね。特に井上ヴォルフの場合、「星から降る金」で空を見上げる→「魔笛」で星に向かって手を伸ばす、っていう流れが通ってるので、ラストに向かう前にMOZART幕を抱き締める光景が心に来ます。
そうやって入っていく「Mozart!Mozart!」のクライマックス。作曲が行き詰まり、苦しげにのたうちながら、ピアノの上のMOZART幕に縋るように手を伸ばし、握り締める………その背後にはシカネーダー、まさにその幕をくれたシカネーダーが貪欲に、凶悪に、手を伸ばしてるっていうね…ホントおっかない話だモーツァルト。
ところで「星から降る金」っていうフレーズってもともと「魔笛」の舞台装飾から来たのかな?いや、あのパーッと空から降りそそぐ有名な装飾みてたら、そもそも、これがあれですか…?となった…だからハンガリー版の星金はああいう展開になってたとか…?…もしかして今更…?(こうして今期も解釈の迷路に沈む)(ああ楽しい)

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かれいどすこーぷ

「モーツァルト!」火曜ソワレ。一階前方で観てみたらばいろいろありました…。

井上ヴォルフとソニンコンスタンツェ、この組み合わせはなんか凄い。
常人とは宇宙がずれちゃってるのに自覚がないヴォルフガング。強くてハングリーで現実にもまれてきた「生身の女」そのもののコンスタンツェ。
宇宙人VS地球人、薄情VS純情。絶望的に合わない、絶ッッ対うまくいくはずがないのに恋をしてしまった、こう、全速力で走る車同士がギュンギュンすれ違ってるのを見るような…もっとうまいたとえを考えます。アマデがなんでコンスタンツェを嫌うのかも、これまでとまた違う見方ができそうだったり。

以下、グッと来た場面と人々。

ヴォルフガングの混乱~「星から降る金」リプライズのコンスタンツェの居方。
「コンスタンツェにはアマデが見えていない」ことがこんなにくっきり表現されてるのは初めて見ました。ヴォルフに、ヴォルフの動きに強烈に反応しながら、どうしたらいいかわからずに「なんの話!」と叫び、後ずさって壁に寄りかかり「わたし怖い!」に至る。そして「大人になるということは…」って歌いだす直前の「星から降る金」の、イントロの音と一緒に男爵夫人が現れる…という空気に客席がフッとなる、絶妙なタイミングでズズッ…っと崩れ落ちる…。
この場面のコンスタンツェ本当に大事ですが、ソニンがまた新たな可能性をくれたなと。
その後、ヴォルフの様子を見ながらおそるおそる近づいて抱きしめる…という動きも切なかったです。わけがわからない、でも癒したいっていうひたむきさ。ここはコンスタンツェそれぞれ最大の見せ場だと思う(T_T)。hiroコンスの絡み方も大好きだったな…。

「星から降る金」のナンネール。
花總ナンネールは背が高かったり表情が大人っぽかったりで「姉さん」っぽさがナチュラルに出てて、シャツ直すところとか、ヴォルフの世話する雰囲気がとてもいいなあと。なので、男爵夫人の歌う下でヴォルフに話しかけたり、ヴォルフを見つめたりする、仕草や視線の動きにもほぉぉ…となります。ヴォルフと一緒にパパに働きかけるんじゃなく、ほぼヴォルフに向かう…っていうのは今年の演出なのかもですが、パパの椅子の下に跪いたヴォルフがゆっくり立ち上がる、その動きを追っていくナンネールの目の動きにドキドキします。
とはいえ自分の観劇態度はまだまだ矯正を要する(^^;)。四期分の「高橋ナンネールフィルター」も強烈ですが「2010年ラストシーンフィルター」がぶ厚いのなんの…あのラストは由美ちゃんのナンネールと一緒に2010年だけの瞬間として永久保存すればいいし、「箱」の扱いが変わったことは気持ちを新しくする好機なんですけども。味わわないと勿体ない、が、まだ、もうちょっと。

魔笛アトリエのコンスタンツェ。
「私一人を旅に出して」から沸々と上がって行くテンションはド迫力で、ヴォルフの「帰ってくれ!」も迷いがない。なのに、ヴォルフを見やって「他の人とぜんぜん違う…」って歌い出す声には、プラター公園で出会ったときの、ドキドキした少女の細い柔らかい響きが戻っていて、ヴォルフも仕事→手が止まる→仕事、って逡巡してることがすごく伝わってくる。これには涙腺決壊。ここのヴォルフ、「仕事が終われば」で多少は後ろめたそうにするとか、コンスタンツェが歌う途中から仕事の手を止めて、苦しそうに聞き入るとか、そういう迷いが今期はほとんどなくなってるんですけど、その「仕事」モードを引き戻す「あのままのあんたを愛していたかった」でした。そして冒頭のニッセン夫人に至るって実際おそろしい話、だよね…

「モーツァルト!モーツァルト!」のシカネーダー←本業
はもう今期も一階上手に貼りつくしかないねこりゃ(執着)。
シカネーダーの立ち位置が「真ん中の段」になって(確か以前は下の平らなとこ)、一歩分だけだけどヴォルフに近くなって、結果、前みたいにK列53番とか言い出さなくても両方がオペラに収められるようになったと(初見の方ホント申し訳ない、私本来こういう話ばっかりなんです)。
で今すっごい気に入ってる振りが「生まれつきのさだめ」でポーズを切り替えて正面向いてぐわっと姿勢落とす動き、体は正面向きでヴォルフの方を見つつ左半身をぐぐぐぐって上げていくところの表情。そして今期、一番綺麗だと思うのはむしろ曲が終わったとこで。ヴォルフの上に手を翳して「何か」を抜き取っていく、この動きと笑い顔がとてつもなく美しい…。井上ヴォルフの場合フィニッシュでガン!と椅子の背に仰向けに倒れる、っていう絵になることが多いんですけど、この上空にアレが凄まじい嗤いを浮かべて、片手で何かを捉える、あーもーこれだけ。これだけでもう。

ラストの日浦アマデ。
今どきのアマデはそんなに表情をはっきり出さないのがデフォなんですけど、ウィーンでレオポルトが怒った時の階段をタタッと降りる動きとか、フランス革命チェイサーで「魔笛」の台本を受け取った瞬間にパァァっ!って喜びの表情とかにドキッとしまして。うっわこりゃいつにも増して目が離せないタイプだ…と思ってたらラストでさらにやられた。
羽根ペンをヴォルフに差し出す動き。ヴォルフが羽を見て、ヨロッと立ち上がって近寄る、そのヴォルフに軽く姿勢を伸ばして羽を近づけてあげる動きにまずグッと。そして羽根を突き刺したヴォルフが倒れる瞬間、アマデに向かってわずかに微笑んだ、そして振り返ったアマデがそのヴォルフの微笑と同じ、淡い、ふわっとした微笑みを浮かべて倒れていった…。
ひさびさにお腹の底からうわーっといろいろ込み上げました。ここでアマデが笑ったことにも驚いたけど、その笑いが、あ、これ、直前のヴォルフの笑いに引き起こされた笑いなんだな…ってダイレクトに感じさせられたことにばきゅーんと撃ち抜かれまして。このシンクロ率ー凄いーここからも楽しみー。

キャストとか席とかタイミング、その時の呼吸によって変わるさまざまな場面、何年経ってもこういう瞬間がみるみる沸いてくるから「モーツァルト!」は凄いよなあと。
いくつかは今回きりのことかも知れませんが、いいものを見ました。

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変化さまざま

2014「モーツァルト!」いくつかの場面で感じた変化とか、つらつら。

★★★ネタバレです★★★

■市場
売り子さん達とナンネールの身長が揃う…あたらしい。あれならニンジンで襲われても怖くない。花總さんも決して高身長ってわけじゃないと思うのですけど、紫ドレスの広がる半径にはわくわくしました。お辞儀するプリンセスの動きがめっさ綺麗で、真似事っぽさナッシングなのは果たしてアリなのかナシなのか(笑)。
周りの面々、街の人たちの聞く態度が、以前よりさらに「話半分」になったなと。このメンバー全員、居酒屋に繋がるので、ナンネールの夢語りにほほう!となるけど、まあ、おとぎ話だな、って軽くあしらう動線は納得です。
ナンネールがどれくらい本気で「夢」を描いているのか、この時点でどれくらい不安を持ってるかも注目してます。2回目の「魔法の国の物語よ」で表情が一瞬、暗くなる…っていうのは2005年だったか7年だったか、ある期間限定でしたがあれも好きだったな。花總さんはアルコのに言われたことに素直に反応している感じで、これはこれでなるほどなと。
それにつけてもナンネールの曲の拍手入れづらさは伝統だな!!

■まともなうち
前回、マンハイムにライトがついて分かりやすくなったけど「それでも分かりにくい」という判断だったのか(笑)、今回、街の名前が全部でーっかくなった。あれけっこう親切設計というか、日本人には大事だよね。
コンスタンツェの登場がペディキュアで統一されちゃったのは軽く残念。この瞬間に何をやってるかで個性を占ってたので(笑)、キャストごとに違ってたほうが夢があるんじゃないかと思います。木村コンスの「床にべたー」には受けたっけなあ…いや日替わりにしろなんていいません誰かじゃあるまいし。
この一家も7年前にヨゼファが入れ替わったぐらいでずーーーっと続投、もうホントの家族じゃねえのと思うぐらい息が合ってますが、そこに違和感なく飛び込んだソニンの溶け込みぶりがものすごい。いっぽう綾ちゃんは軽く「掃き溜めに鶴」という感じで、これはこれで歴代コンスタンツェの系譜なんでアリかなと。(って系譜も何も全ては「松コンスが打ち立てた王道」ですが(爆)…あの不動のインパクトが12年続いてるかと思うと本当にすさまじい功績と罪ってやつ(^^;))
フィニッシュのコンスタンツェは二人とも「ああもう!」って感じの困り顔で終わる、これ可愛くて好きです。なんだかんだこの家の娘ですよ!感覚。

■ウィーンへの道
揺れる揺れる、よー揺れる、馬車が。昔は御者sしかガタガタしてなかったのに今や、猊下を中心に一心同体の馬車揺らし隊。「かーれのコンサートーで」のあたりで大石を乗り越えるようにガッターン揺れるところとか拍手しそうになる。オペラグラスで「馬車」と「動いていく背景」だけ見えるようにすると、いい感じに錯覚できてたいそう楽しいです。
余談ですが、一昨年観にいった韓国版で衝撃を受けたのが「馬車」がちゃんと車輪つきの馬車で、冒頭で上手から入ってきて最後に下手から出てっちゃったことで…見せ方的にはあっちのほうが普通のはずなのに「うわあああ、馬車が、動いたー!」ってなってる自分がおかしかった。
それにしてもトイレ(^^;)あのままじゃ最終的にはアルコに抱きつくんじゃあるまいか。そして壷を下に向けてオケピに落とす従者さん、底を叩くとかホントにもう…(^^;)。

■プラター公園
個人的に一番「12年前」から遠いところへ来たなーと思うことの一つはプラター公園のシカネーダーと井上ヴォルフの2ショットです。もう見るからに遊び慣れた悪友二人、たまたまシカネーダーのほうが土地勘があるってくらい。まあ初演の頃は「31歳と23歳」でしたし(どっひゃあ)…あっきーに至っては19歳だったし…「悪い仲間がいる」じゃなくて「悪い大人がついてる」だった感、あれはあれで忘れがたい。
トーアヴァルト熊が絵的に大活躍。あの頭と身長で「よろしく」とか決まりすぎて(笑)。砂川さんの頃のラストは「熊」に戻ってセシリアに誘導されつつ四つんばいで出て行く流れでしたが、KENTARO熊は「四つんばいで出て行こうとするんだけど途中からなんかめんどくさくなって直立して退場」withセシリア、ってなってて笑う。
ひところ座長の「スローモーションでステッキをハンカチに戻しながら退場」っての好きだったな。

■ここはウィーン
また入れ替わった色々。動線は2010年と同様ですが、また軽くシカネーダーとサリエリがくっきりしたかな。しょっぱなの「サリエリだ」とか「おいヴォルフ!ヴォルフ!」ってあそこまでマイク入ってなかったと思う。余談ですがヴォルフガングをヴォルフって呼ぶのって作中ではシカネーダーだけなんだよね(笑)以前はフランス革命で見つけたときだけ「ヴォルフ!」って声あげてたけども、ウィーン時点でこういうのが出てくると普段から気安い感じがあって好きです。
そしてまた庶民臭を出してきた座長。以前はもうちょっと「ノーブル:庶民=8:2」ぐらいでしたけど現状は6:4ぐらいかwまた変わるかもですが。ここは「貴族でもないのに潜り込んでるシカネーダー」感が分かりやすいほうがいいと思うので賛成…初期の青い衣裳の頃の青年貴族っぽいのも好きですけどね。
今期サリエリはサセックス伯の朝隈さんかな?←バツです杉山さんだった、ごめんなさい(^^;)ヴァーゲンザイル武内さんの「ねたみがうずまき美しさ装う」のキューぐるぐるとかいい感じ。
そして相変わらず最大の伏兵は男爵夫人のカツラだ(爆)「気をつけろウィンク」の前にばっさりかぶさる結い上げスタイル(^^;)。

■フランス革命
小原さん「支配者よ死ね」健在ー。シカネーダーがビラで顔を隠してる間に、ビラの感じとか比較的よく見えるんですが、描かれてる絵とかいつか捕捉できるか…。

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二日目

「モーツァルト!」2個目の初日みてきました。また新しい、いろいろ新しい。
なかなかがっつりレポまとまらないのでつらつら小出しです、すみません。

★★★ネタバレです★★★

■こうなったのはこうだったから
今日はもうソニン怖いソニンかっけーソニン凄い、の嵐でした。今までいそうでいなかった、プロローグのマダム・ニッセン先行型のコンスタンツェ。「こんな初々しい女の子がなぜああなってしまったか」じゃなくて「この荒んだ女性はどうやって生きてきたのか」っていう帰納法ストーリーの説得力。こりゃ、凄い。2010年に完成したナンネールの「闇」が今回、コンスタンツェにまんま移行したってことですか…。
「ダンスはやめられない」の動きも見事です。「ダンスはやめられない!」なんだからダンス!すればいいじゃない回ればいいじゃない!そりゃそうだ!!!…でも意外とこれ決めてくれるコンスタンツェ少ないんだぜ!!!(核爆)。いやあ面白すぎる…怯えも苦しさもあるけど何より、強烈な開き直り、でも迷ってあがいて内心大暴れしてる、ああもう要するにセシリアって若い頃こうだったんじゃねえのっていう凄まじい納得感(^^;)。井上ヴォルフとの組み合わせも楽しみです。

■居酒屋
ベス組、大活躍だな(笑)。「レオポルト」奥山君の達者な中にもコミカルな「大司教様ァァ」やら「ヴォルフガング」役の寺元君の「パリから帰ってきた」脳天気スキップやら大層ツボです。
そして山崎ヴォルフだとまたシカネーダーの見え方はやっぱ違うね(笑)。芳雄くんの「魔法にかけられ」っぷりとはまた違う、なんか変な人に引っかかったねヴォルフガング、っていう。初対面なんだからそれもアリですが、「ちょっぴり」ってヴォルフを引っ掛けてナンボなのでまだまだやれることはありそうだ(煩いよ御免よ)。
…余談ですがオルガンの向こうでいちゃついてる場面、ヴォルフのシャツがこっち側に置きっぱなしになってるの目からウロコでした。その手があったか(笑)。

■山口コロレド猊下
くそう、アイドルになっちまった…元からそうですか?ええ、いえ、自分にとってって意味です…。
真理に近づこう近づこうとして、変な天才に一足飛びに到達されてしまった、それに気づいたところでこの人の場面は終わってる(登場自体はヴォルフの心の中だもんね)、その居方に今更ながらグッと来てたりもする。
ところで昨日のレポに書いた「自然に体がリズム取る」は中森明菜のサザンウィンドって解説したほうがいいか、先日の「出会いはスローモーション」へのリアクション率から言って別に大丈夫なのか。
(どうでもいい)(しかし名曲なので注釈はしておく)

昨日のカテコ、細かいですが初演の日生初日は「2002年10月5日」です小池さん(笑)。祐一郎さんのバースデーだったのさ…後にも先にもあんなにチケで苦労したことはない。

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メタモルフォーゼ

「モーツァルト!」2014年初日を観てまいりました。

舞台挨拶で小池さんが「12年前」を語ってらっしゃいましたが(要約すると「今ならハグできる」だったので迷わず両手を広げた芳雄君)。
400回以上、蓄積されてきたからこそ、昨日までやってたかのようにスムーズに広がっていく物語でもあれば、
小さな動きの変更、入れ替わるキャストによって、毎度、全く様相を変えていく舞台でもある。

そんな「モーツァルト!」五演目。
やっぱり、変わったなあ……。

★★★ネタバレです★★★

↑こういう前振りしといてなんですが冒頭メスマーさんの「モォォォォツァルト!!」でぶわっとタイムスリップしていきなり涙腺決壊する流れは再演ごとにやってます今回も鮮やかです(笑)変えないで欲しいキャストの中では三本の指に入るよ正直、大谷さんは(^^;)。

■観客も拍手が好き
もう爆笑したわ「ちょっぴり」動く動く…「今まで右手で戦ってたけど本当は左利きでした」みたいな、こう、重りが取れるとこうなるかッ!…っていう俊敏さ(笑)(笑)もちろん重りとは例のキツネと鎧のごとき黒衣装です「銀の刺繍だわ貴族だけが着れるの」。
ヴォルフも相当動き多いよねあれ。

■動線変更
個人的に一番インパクトがあった変更はフランス革命。いや、大した違いじゃないかもだけど(^^;)振付ちょっと変わったのと、ゾンネンフェルスとヴォルフの掛け合いの立ち位置がヴォルフが奥へ、シカネーダーが手前へ寄ったことで見え方がかなりチェンジ。こりゃー楽しい。そして出会い頭にヴォルフの頭つかんでうおりゃあとかやってるシカネーダーさんあんたいくつですか(7月なら37さい)。
「Mozart!Mozart!」は立ち位置いっしょだけど個別の振付がずいぶん変わった…なんだかんだここは個人ごとの「表現」だから毎公演変わるの当たり前だけど。「生まれ」で正面向いて姿勢を落とすとこで鳥肌。いっぽう2010年の「10拍」の使い方はあれで封印かな。
うぉっと思ったのが一幕ラスト「影から逃れて」それこそ立ち位置変わんないけど隣の花總ナンネールの表情の冷たさが座長と並んでる絵がツボでして!この絵は!凄い!

■自然に体がリズム取る
ほか☆のさ☆っきょ☆くか☆をつ☆れて☆くる☆のだ☆っは☆やく☆っうん☆ざぁ☆りだー☆☆☆☆
もう猊下の全てがイトオシイ(^^;)尊大さとか威厳とかないわけじゃない、なくなったわけじゃないけど↑このリズムとか、張り上げる声の暴力的なまでのクリアーさとか、トイレのステップとかアルコさんとの仲の良さとか、あーゆータイミングでカツラをかぶってしまう吹っ切れぶりとか、もうね愛らしすぎる。
冗談抜きで二幕のレオポルトとのやりとり&「神よなぜ許される」は腹に来ました。やっとこの曲わかったかも私(今回そういうのが物凄く多い(^^;))。

■スライド
・「モンパルナスが恐喝やってるよ」っていう自分的感想が申し訳ないKENTAROトーアヴァルト(^^;)あれっパンフでは長髪だ。署名シーンのイヤらしさはまだまだ砂川さんに軍配、ですがプラター公園のクマさんのインパクトとか、セシリアさんとの阿吽の呼吸とかいい感じ。「ゴロツキめ」のお前が言うな感も意外と新しい(笑)。
・「弟フェチの妻に辟易した紳士」→「元々かなりヤなやつ」にチェンジしたベルヒトルト(笑)手紙シーンの夫婦のダメさ加減はかなりくっきりしましたが以前にも増して凹むわコレーーー辛いわーーー(^^;)。パンフで「ベルヒルト」になってんのも辛いわー(「進撃」のベルトルト君が名前を覚えてもらえないっていうネタを見るたびにこの人を思い出してたんですが、こっちもかよと(^^;))。
・ツィンツェンドルフ小原さんっ????何、愛せるキャラになってんよ、いいの???(笑)

■ナンネール
2010年、最もひっくり返った変化のキーパーソンはナンネールでしたけれど。今回も別の形で作品に変容をもたらした彼女でございました。
花總ナンネール。少女らしさ、姉さんらしさ、親しみ、悲しみ、包容力。いずれも高橋由美子ちゃんとは違った形で現れてて。庶民っぽさがぜんっぜんないのは想定内ですが(笑)、なんだろう…抜き身じゃないっていうか、諦め方が穏やかっていうか。レオポルトの愛情の見え方ががぶわっと増量した(私は(^^;))今回にあって、花總さんのこのふわっとした印象から見える「家族の絆」はまた、ずいぶん様相が違いますね。個人的にはナンネールのキーワードは「自分じゃどうにもできなさ」とか「鬱屈」とかだったので、そういう要素が遠く見える花總ナンネール、どんなキャラクターになっていくか興味深いです。いやしかし喪服の決まりっぷりすさまじいね(笑)。
ラストシーンにも爆弾があって。喪服のナンネールが出てきて、一瞬ヴォルフに駆け寄るけど後ろを向いてしまう…という動線は2010年Ver.で封印。白いブラウスと黒いスカートの姿、3演目までと同じ動線に戻り。いっぽう「箱」はナンネールが持ったままヴォルフとアマデとピアノは後退していき、最後に舞台に置いて去っていく…という動きに変わり。
「なるほど」と「どうして」が半々……今年が初見だったら、あるいは2007年までだったらすんなり納得したけど、2010年のナンネールの物語※を見ちゃうとなあ…お話がナンネールに寄りすぎちゃうからかな…。
※興味ある方はるんせるさんの感想がお勧め。

肝心のヴォルフの話が長くなりすぎて今日は挫折ごめんなさい(^^;)。
他キャスト場面まだまだいっぱいある。おいおいに。明日も初日だけどおいおいに。

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AOTとーく11

M!初日の前に別マガ感想あげちゃっとこー。

「進撃の巨人」63話「鎖」

★★★ネタバレです★★★

グリシャ・イエーガーの最期が明らかになった前回。その経緯をつまびらかにし、かつもう一人の「父親」が子供に対して同じ行動をとろうとする今回。エレンを縛る「鎖」そして運命の「連鎖」ってことでしょうか。もうね最初からロッド・レイスの童顔はなんか嫌な感じだった(我ながら理不尽)。

フリーダ・レイスの巨人化が、改めて自傷から表現されたページが凄かったです。前段の爽やかなたくさんのスナップに、わああ綺麗だ素敵だ…となったところで奈落にドーン。きついなあ…(T_T)。

清清しい突き抜けぶりに前回カッケェェェェ叫ばされたザックレーさん、そのまま突き抜けすぎて遠いところへ行ってしまった(^^;)いいのか、あれ。リヴァイとハンジの遥か斜め上を行く拷問スキル…日ごろ、乱れてるようで根が清廉なピクシスさんとの好対照ぶりがすごい。若い頃えげつないケンカしてそう…。

そしてようやくジワッと見えてきた「アッカーマン」の秘密。行く先にケニーがいる以上、リヴァイがみんなにケニーの情報を伝えなきゃいけない、そこから過去話ぐらいする展開になるといいな…って期待はしてたけど、それが完全に「伝達」になってたっぽい今回の2ページには大笑いしました。みんなの反応が「兵長のそんな過去が」じゃなくて「兵長並の敵ってそりゃ無理じゃね?」になってるわ、ハンジさんに至っては情報量の少なさに素で文句言うわ(笑)、兵長サラッと「悪いな」言ってるわ、この「ベタッといきそうなところでサラッとする」感覚が本当にツボです進撃。
かと思うと「目覚め」の話についに至って、次あたりいよいよリヴァイの回想行くのか、ミカサの頭痛の謎もついに解けるのか………長期的にはともかくこういう予想はまず当たらないけど待つ身の楽しさにネタはなんでもいーんだ。

ケニーの理由とかリヴァイの過去とかヒストリアの運命とか。一気にいろいろ動き出した今回。
2014年最後となる次号、なんかもう、凄い予感しかしない。

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よっこらせ


ブログ一ヶ月空いてしまいました。いろいろまとめて。

■本
ベスライフは一応ひとくぎりついたんだけど。ふと思い立って映画「エリザベス」のノベライズを読み返したらまた面白かった。
確か去年の今頃読んだんだよね。まだ配役も公開されてなかった頃なので、「とりあえずワイアット可哀想」「カトリックは敵」「スペインはもっと敵」「王族は女装する」「エリザベスの恋は実らない」程度の印象を抱いて終わりましたが、けっこう役にたってたな(笑)。日本の戦国を舞台にしたドラマにパターンがあるように、イギリスにも悪役ポジの定番があるんだか、特にガーディナーに違和感がなかったです。まあこういう「エリザベスの若き日々」のスリリングさが流行ったのは最近で、かのスターキー教授のドキュメンタリーが火付け役だったらしい。日本で言えば司馬小説みたいなもんか(笑)。
映画「エリザベス」の場合スパイ戦や陰謀劇が賑やかで、これはベスでも観てみたかった…勝ちを収めるのはもちろんベス側のウォルシンガムで、スペインもカトリック勢もボロ負けしてるけれど。今にして読むと創作の度合いも大きくて。ウォルシンガムが暗躍するのは史実ではずいぶん後だし、ガーディナーの死の時期とかもぜんぜんずれてるし。人物が実在してるってだけで、オリジナル要素は「レディ・ベス」とどっこいだ(笑)。ロマン、ロマン。

■Fate
嬉しいよ嬉しいよ嬉しいよUBW。がっつりプロローグと一話を描ききった0話と1話、話に新たな膨らみを加えながら展開していく2話以降、ワクワクしながら見守ってます。
原作にない追加要素って基本、悪い意味でドキドキするっていうかハラハラしちゃうんですが、Fateの場合、奈須監修&UFOの実績っていう地盤がはっきりしてるの分かってるから、「おぉっそこでそれ!」「これはあったはず!見たかった!」っていう場面が出るごとに膝を叩く。傷を治す士郎とか!廊下で士郎を認識した凛の表情とか!イリヤの鳥とか!イリヤのキリツグ発言とか!バーサーカーは3日で回復とか!ひとつひとつの原作補完にうわぁぁいって感じ。三人娘が衛宮君にあそこで初対面ってのはあれれと思ったけど。この先、ぜひやって欲しいのが凜がアーチャーに2個目の令呪を使うところ。何度も脳内補完したさ…。あとセイバーとアーチャーの場面はもうなんでもいいから本当にちょこっとでもいいから、むしろチラっとだけのほうが燃えるから。映画の「君こそいつまで間違った夢を」くらい、短いけど尊い瞬間はなかったよ(T_T)。
Fateはなにしろ10年の積み重ねがあって、いい意味でスタンダードなところは前のアニメ化が押さえたし、派生も出まくってる中で「そのままやってもしょうがない」っていうところもあるんだろうし、「Zeroからの流れ」っていう要素をここで足さないのはもったいないし。いうなれば原典Fateが、たくさんの派生を踏まえてこの10年で、自然と深みを増していた、そこでのアニメ化なんだなあと…それがUBWだっていうのが もう 本当に 嬉しい。HFも超楽しみだけど映画2本でどう畳むのか??いや、こうなってくるとそれも楽しみだけども!!

■えねっちけー
初夏に実家に引っ越したんですが、そこからライブだベスだとバタバタしてるうちにすっかりビデオを溜め込んで。
ちまちま消化しているものの未だに朝市が花に告白するとかしないとかっていうあたり(^^;)>花アン。また今週末から年末までなんもできないからなあ。
マッサンはコツコツ追ってます。ベタ展開を金髪女子がこなした瞬間炸裂する破壊力にむちゅうです可愛い可愛い可愛い。
大河はとうとう追いつけなかった…真田家大好きなので再来年に向けて今から盛り上がってますがまず来年を追おう(^^;)。

■本業
今年も残すところあとわずか。あらゆる意味でわずか。だって2007年とほぼおんなじ日程だよ7週間しかないんだよ、ってことはただでさえ一 瞬 にして終わるって分かってるのに、貸切多いわキャストは変わってるわコンスタンツェは日替わりだわ(←これは五演目にして初です)、芳雄君マジ取れねえわで………!!!
いや、ほんっとに初演以来ですねこのチケ難(笑)。普段チケットは「とれたとこでいーや」と暢気にしてるのでこういう時は非常にまずい。まあ演出が変わってなければ今年も私は端席に固執するので比較的、楽できますけども(笑)。そして開幕後もまたドカーンと増えると思うんだよね、人が(^^;)…初見の人も増えてるし、何割かは確実にはまるし(合わない人は合わないけど嵌ったらとめどもない)。
何が楽しいかってこの四年で、帝劇の客層がけっこう入れ替わってることで。ベスとか好きで「モーツァルト!」を初めて観るっていう人がいるとワクワクします。観る時期やきっかけや見たときのキャストによってけっこう感想の分かれるけど、それだけに追っかけたり掘り下げたりのネタも角度もザクザク手に入るし。あーーー楽しみ。

そんなこんなで週末からまた大騒ぎします。よかったらお付き合いください(^^)/

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