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2014年6月の4件の記事

IN HIS BOX

「TOY BOX 5」出典ネタいろいろ。

■アムステルダム
「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」に圭吾さんが出たときに紫吹淳さんが歌ってた。
一幕ラスト、歌は男装の紫吹さんで、回りに他の三人が「港の奴ら」っぽい雰囲気でたむろしてて、圭吾さんはスカート風に布を巻いてダラッと座ってた、設定的には男娼っぽいイメージでだったらしい…当時の自分の感想で「アムステルダムの『港の女』風のあれがキャラでは一番好き」とか書いてたのを発見してへたり込んだ。すっごい忘れてる、落ち込むくらい覚えてない最近(^^;)。まああの年は直前までパーチックだったしその後ヴァンパイアだったし(^^;)。
3日しかなかったあっという間のジャックブレルだったけど、あの公演で出会って、その後にライブで使われる曲って多いですね。「次!」もそうだし「千拍子」もそうだし、「葬送のタンゴ」も「彫像」もやったか。そして「愛さえあれば」もエンディングだった(^^;)。
もうめんどいので曲目起こした。

■君と見る明日
「Una Noche」で今井清隆さんが歌った歌で、その後「タンゴ・モノローグ」で自分でも歌ってたんですね。「Una Noche」は当時のいわゆる東電OL殺人事件がモチーフになってて、なつめさん演じる肩肘張った女性管理職(夜は「渋谷のマリア」として街に立つ)を、同期としてずっと遠くから見守ってきた上司の男性が歌ったソロで。ちなみにこの公演で薬物中毒のチンピラ「渋谷のトニー」を演じたK吾さんの方の持ち歌は「シャブの歌」、大体タイトルで想像できる内容の詞だったのでたぶんコンサートで歌われることはないだろうな(^^;)ほとんど踊ってたからねえ、あの公演…。ちなみに小池演出だ(笑)なつかしー。

■カラオケボックス
オープニングBGMと3人のキャラ設定が日替わり。正確にはBGMと衣装が日替わりで、キャラ設定と掛け合いはほぼ完全に行き当た…アドリブに見えましたが。いやー笑った笑った。前段の計算しつくされたジキハイとは180度変えて、グダグダ感をむしろ演出に生かすっていう…いやまあホメすぎですが、「ゴールデンボックス」ひとつとっても爆笑の渦だったもんあの二人ならなんだって成立する(笑)。
初日:浴衣の二人
全公演終わってみて、初日のチョイスがこれだったことがすごい納得できた(笑)。花火観た帰りにカラオケ行こうか!男二人でカラオケってのもね!…っていうごくまっとうなやりとり。
二日目昼:野球部の二人。
どうも舞台に上がってから星と花形に決めたんじゃないかという印象がある(「髪型が花形」「そっか」)アンダーウェアなしでユニフォームの上っ張りだけ着てたので、脇の下が開いていることに気づいた花形氏が「星くぅん!!今気がついた!!」と大騒ぎして実は自分も開いてた…というやりとりここだけでどれくらい笑ったか。
二日目夜:「ざーんーこーくーな天使のようにー」のイントロで血が沸いた(笑)。出てきた二人は「エヴァキャラTシャツにバンダナ、お互いにヨシノ氏、ササキ氏と呼び合い会話に『萌え~』を使いアヤナミに土下座する」という精一杯のオタク像を作ってきたけどゲンドウポーズで却下したい(笑)清潔感ありすぎだい(笑)。
千秋楽:蝋人形の館のじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃが終わったところで飛び出してくるデビル2名。客席を暴れまわって日傘をさしたりする。満を持して悪魔、袖なし悪魔、9年前に市販の天使の羽をスプレーで真っ黒にした(確か)翼を背負って、頭にはバイキンカチューシャ。
カラオケ映像キャストも分かる範囲で。↑上のジャックブレルの件で痛感したけど書いとかないと本当ダメだわ消えるわ…(^^;)。

【クリスマスイブ】
「君」を待つ「僕」…吉野圭吾
雪うさぎ(サンタ)…上口耕平
トナカイ(サンタ)…笹木重人
コーラス嬢…ALL
コーラス隊が三人ともロン毛でノースリなのはいいとして(よくはないが)メイキングで三人一緒にごろーん寝てるあれはボツ映像だったんだろうか。

【ゲゲゲの鬼太郎】
鬼太郎…吉野圭吾
猫娘…麻尋えりか
ねずみ男…笹木重人
「スタバの鬼太郎」って墓場の鬼太郎っぽくていいよね。

【三日月】
男・月茂…吉野圭吾
元カノ・星子(せいこ)…おそらくシゲさん
星子の彼氏・セバスチャン…吉野圭吾
通りすがりのチンピラ…笹木重人&上口耕平
ちょっと前にお月様ブラザースシリーズの総括書いた。こちら

【学園天国】
白スーツの歌手…吉野圭吾
クラスで一番の美人…まひろえりか
その友達の?小動物。ハムスター?…中川和泉
ネズミ…大川勇
サムライ…おのひかり
スパイダーマン…上口耕平
セバスチャン…吉野圭吾
シゲさんなんのコスだったっけ…脳内映像が完全にネズミ男で混沌。

【民衆の歌】
アンジョルラス…吉野圭吾
マリウス…岡田浩暉
アンジョルラス…坂元健児
マリウス…石川禅
アンジョルラス…東山義久
マリウス…石井一孝
(登場順)
一生忘れない豪華赤旗リレー。よくこういうこと思いつくよね。そして実行するよね…。

並べてみて発覚したんだけどひとつとして同じ髪型がないな!!!

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「また逢いましょう」

この三日間「TOY BOX 5」を観てました。

吉野圭吾さんのライブ。2000年からぽつぽつやってて2005年の「4」を最後にしばらく開いて、今回ほぼ9年ぶり。開いた理由は察するに、けっこう凄まじく手が込んでるから時間相当とらないと作れないってことだと思います(^^;)。

他のコンサートやイベントと違うところは…まあどれも参加型だし(爆)本質的には同じかも知れないんだけど(^^;)ひとたび「TOY BOX」と銘打つと「歌」「踊り」「芝居」「映像」「猿」「月」「笛」「ゲスト」「メイキング」等々いろーいろ濃いキーワードが重なってくる。
今回もまあ、構想何年か分からないけども少なくとも製作期間は数ヶ月、ベスの稽古より前ぐらいから準備とか撮影とかやってらしたようで(雪中ロケとか平気であるし)、超大作のミニミュージカル(矛盾)とか練られまくってるし、日替わり要素山ほどあるし、映像マジ凄いし

情報量ホントに多いのでこつこつ語って行きたいと思います。
今日のところはリクエストいただいた曲目リストだけ。セットリストというほど詳しくはないですが…。

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<<一幕>>
■プロローグ映像
世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」(カール・オルフ)

■オープニング
「君の結婚式(TOY BOX Ver.)」ウェディング・シンガーより。
「EDEN2000」 ファーストライブ「BORN」より
「板倉重昌 A Go Go!(TOY BOX Ver.)」 「SHIROH」より。

■トーク&
森のくまさん(参加型Ver.)

■歌いくつか
「もし君に告げたら」ウェディング・シンガーより。
「糸」(中島みゆき)
「アムステルダム」(ジャックブレル)

■一幕フィナーレ
「ロクサーヌのタンゴ」(ムーランルージュ)

<<二幕>>
■ミニミュージカル(全然ミニじゃねえ)
ドラえもんとドラえーもん
…省略(笑)。
「時が来た」の盛り上がりが大好きでした。
エンディングはドラえもんの歌→"Fly me to the moon"

■カラオケボックス
一回目:夏祭り(空に消えてった打ち上げ花火を見てきた浴衣の二人)
二回目:なんかスポーツの曲(花形君と星君)
三回目:残酷な天使のテーゼ(ヨシノ氏とササキ氏)
四回目:蝋人形の館(キャラの定まっていないツノつきあくま)

カラオケ曲は
クリスマスイブ/三日月/学園天国/ゲゲゲの鬼太郎/民衆の歌をランダムに。
どれだけ内容が凄かったかはまた今度(笑)。千秋楽は全部やりました!お疲れさま!!!

■二幕後半
太陽の破片(尾崎豊)
君と見る明日(ウナ・ノーチェより)
愛しかない時(Quand On A Que L'amour) ジャックブレル

■アンコール
出逢えた人たちへ(TOY BOX)

「君と見る明日」はウナ・ノーチェで今井さんが歌ってた曲だけどその後どこかで一回やった気がする…「愛しかない時」はたぶんジャンクションライブのエンディングで全員で歌ってたような…「出逢えた」は最初の「TOY BOX」で作られて以来、ほぼ出てくる&メイキングでインストも定番。

曲もいっぱい、衣装もいっぱい、ネタもいっぱいで贅沢しました。ホント贅沢でしたお疲れ様。
次に逢えるのはいつかなあ…。

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シスターアクト観てきた

「シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~」を観てきました。

★★★ネタバレです★★★

映画は未見です。「楽しかった」っていう感想を漏れ聞いて、わーっと笑って盛り上がるエンタメを想像して行ったのですけど、なんか、今年いちばん号泣してしまったよ私(笑)。感動超大作とかそういうことでもないんだけどなんていうか、こちらの涙腺を刺激する全てがあった感じ。

とにかく善意の、市井の、けなげで真面目な、普通の人々が助けてくれるっていうシチュエーションにものすごく弱いのだ。劇中にも出てくるけどサウンドオブミュージックのシスターが助けてくれるエピソード、あれ百回見たら百回泣く、大笑いしつつ大泣きしちゃう(笑)、そういう感覚が束になって襲ってくる重量級の幸せクライマックス。
そういうわけでシスター達が主役。最高。全員いい、全員。いやもう春風さん園山さん浦嶋さん入ってる時点でそこは確定ではあったんだけども(笑)。院長も神父様も最高ぉぉ。

70年代の雰囲気とか、多民族のニューヨークならではの人種や言語や宗教ごたまぜの感覚とかは、ちょっと馴染みにくいんじゃないかと最初思った(後述するけどカトリックジョークがマニアックすぎると思う(笑))のですが、デロリスがとけこんでく=観客がシスター達を好きになっていく過程でだんだん打ち解けていって、終盤ではしっかり雰囲気に取り込まれているっていうアウェイ→一体感への疾走ぶりが凄い。デロリスが私は成功するのよって歌う歌に修道女達のサルヴェ・マーテルが絡まっていく曲とか腹の底からずわわっ………と来ました。
デロリスがみんなを変えていく話かと思いきや、デロリスが変わっていく話でもある。神様に近づく話でもあるし、人間ががんばる話でもあるし、そこはそんなにアタマ固く分けなくてもいい話なんじゃん?という大らかな感覚がとても美しいと思った。

瀬奈さんデロリスかっこよかったです。ただいまいち吉原カーティスとの関係が分からなかったなあ…と思ってたら、もう片方の組み合わせの方がさらに分からんよ?と友達に言われたのでそっちも観にいこうかと(笑)。囚人番号が変わったりはしないか(笑)。
カズさんは登場一分で「いいのかその設定」とつぶやいた、目を疑うレベルのはまり役。背中の汗は仕込みだろうかそれとも。
曲ではショーアップするシーンは大好きですが、個々のソロは退屈しちゃうものもあり。総じて作品自体がコンサート寄りの構成なんでしょうけど、ストーリーやミサ曲アレンジ周りがだんぜん楽しいので、個別の曲では「あ、ここからこの人で一曲か…」ってなっちゃう。

お目当てのギャングども可愛かった。けんたろさん&藤岡君&上口君っていうバランスのバの字すら置いてきた組み合わせが面白かった…序盤、三人それぞれのバカっぷりがすごく楽しかったんで、後半もうちょっとキャラごとの展開も見たかったな…天使可愛かったからいいけど(笑)。
上口君めっさ似合ってた。隣にいた二人連れが「あのギャングの細長い人すっごい上手かったね!」と話してるのを聞いてほくそ笑んだり。が、今回の振付ではあんまり判断できない気もする(辛口か(笑))。せっかくの外人キャラなので、もっともっともーっとワケの分からない行動とか言葉とかで客席を振り回して欲しい…真面目な話、しっかりしたスペイン語が途中で怪しいカタカナに変わってっちゃうとか、わーっとふざける勢いがあっちゃっても面白いと思う(K5ファンの発想だな(^^;))。

私いちおう不良信者のクリスチャンなんですが、教会ギャグ(と思ってるかどうか分からないけど)がおかしくておかしくて「今、笑ったら浮く、絶対に浮く…!」と唇を噛み締めた場面が山ほど。抑揚を極限まで抑えたサンクトゥス&ベネディクトゥスとか「バラバを許せ」のくだりをシスターが叫びだすとことかカトリック茶化し前提のマスコミとか村井神父の祭服アレンジとか、もう…。二幕頭の告解場なんかもう最初っから最後までおかしい。信者席&神父席の使い方といい格子窓のがしゃんがしゃんといい「いっぺんやってみたい」の嵐(笑)。院長様最っ高。あと浦嶋シスターがムスリムのお爺さんの話をしてたんだっけか、「やっぱり宗教の話はにっこり笑って軽く聞き流すのがいいのかしら」的な台詞には耐えきれなくて大笑い。シスターがそれを言うってところが最高おかしいと思うんだけど客席静かだった(^^;)。まさかのパウロ六世登場に至ってはもう爆竹拍手ですよ。時代合ってるよ(笑)。

以下ぷちネタ。
・チーズステーキってホットドックの種類だと知らなかった(笑)おいしそう。
・上口君せっかくだからエンカンタードとかディスクルペとか使ってほしい(ス・マヘスタ以外は全部使えるはずだ(笑))
・ゲイボーイ坂元君の清潔感がすさまじい。
・たわら君の侍者服が可愛すぎて気を失う。
・テレビの画面のシーン素晴らしいなあ。
・客席降り組はもっとさらに騒いじゃっていいと思う(ギャングチームに言っている(笑))。
・三銃士の「わが心氷にあらず」とか、「グロリア・インエクシェルシスデオ(天のいと高きところには神に栄光)」が歌詞に絡んでくると燃える習性があるんだけど今回はホント歌いだしそうになったなー。
・ラテン語歌詞を調べたい人のためにミサ曲へのリンクを貼っておく↓Gloria,Sanctus,Benedictusあたり歌詞が頭に入ってると気持ちいいかもしんない。あ、パンフに載ってるのかな?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E6%9B%B2

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本さまざま

ベスとかルナールさんとか調べたり、単に面白かったりで目にした本いくつか紹介。
図書館や本屋で斜め読みしただけのものも含みます。
歴史ネタはその気になって探すとあるわあるわ、そんな中のTips程度ですけどもよかったら。

■エリザベス-女王への道(デイヴィッド・スターキー)
エリザベスの即位までを中心にした評伝。拾い読みしただけですが、「レディ・ベス」のネタ元っぽい情報が多くて面白い面白い。情報量は500倍くらいあるけど(^^;)、エリザベス、メアリー、アスカム、ガーディナー、フェリペ、ルナールあたりはもちろん、ワイアットやベディングフィールドさんまで詳しいし、フェリペの立ち聞きの話も書いてある(笑)。
歴史家でBBCのブロードキャスターでもあるスターキー博士は、イギリスの数あるエリザベス研究者の中でも第一人者なんだそうで、「ヘンリー8世の6人の妻たち」と「エリザベス1世」のドキュメンタリーが成功作なんだとか。日本でもやってたみたいで私は見てないんですけど多分、ヨーロッパではかなり有名なんだろうな。

■エリザベス―華麗なる孤独(石井美樹子)
肖像画を一目見てフェリペに恋しちゃったメアリーの話が出てた。せつなひ。

■驚きの英国史(コリン・ジョイス)
図書館にあった本。イングランドやウェールズ、スコットランド、アイルランドあの編のさまざまなエピソードをニューズウィークの記者さんが語る本。「アン・ブーリンがイングランドを変えた」という章で、とにもかくにも今の英国国教会成立のキッカケになったアン・ブーリンという存在について語ってるのが面白かったです…日本じゃそうでもないけど、イギリスではアン・ブーリンはネタにしつくされた感があるみたいで、だから「レディ・ベス」みたいにちょっと捻った描き方で出てくるのが欧米の感覚からするとしっくり来るのかも知れないなあ。日本の創作で信長が出まくってるようなもんか。

■イギリスの不思議と謎(金谷展雄)
これは前から持ってた(ジキハイん時に買った(笑))。おーもしろかった。ベス的にはブラッディ・メアリーの話に絡めてメアリーI世とメアリ・スチュアートの話がかいつまんで書かれてるくらいですが、「紳士」ってどうやって生まれて本来どういう存在だったかとか、パブリックスクールってわりと最近までかなり野蛮な内容だったとか(ここが読みたくて買ったんだっけ(笑))面白かったです。
この本じゃなく新聞で読んだ話だけど英国人記者に「イギリスに紳士って昔の話?」って聞いたら「日本にだってサムライはいないだろう」って言われたって話にゃあ納得と苦笑い。

■カール5世とハプスブルク帝国(ジョセフ・ペレ)
フェリペの父上、カール5世の本。ちょろっと読むと概ね「レディ・ベス」の時代のヨーロッパがわかる…いや、日本人からすると、あの時代のスペインの認識って「無敵艦隊が負けるより前だよね?っていうことはイングランドより強いんだっけ?」ぐらいな感覚の人が多いんじゃないかと(私はそうでしたってだけだ(^^;)。
この本を買った理由は「エルベ渡河」の絵が載ってたからで。いずれWikiに入れたいネタで、ルナールは30代前半の頃にシュマルカルデン戦争に行ってたって話がある。そこでカール5世の勝利を決定づけたミュールベルクの戦い、エルベ川を泳いで渡ったスペイン部隊による奇襲に参加してたそうで…いや、ルナールの名前とか全然出てこないけど、実際泳いだのかそうじゃないのか分かるかと思って…わかんなかった(T_T)。
あと面白かったのが息子フェリペへの書簡で。「妻におぼれると大変だから、新婚のうちはなるべく距離を置きなさい。」とか切々と書いてるのに大笑いした(^^;)なんでもカール5世の兄上は「過度の夫婦生活」によって早死にしたとかなんとか…なに、それで王子、結婚式の後すぐにネーデルラント行っちゃったの?(←その後メアリーの時代が終わる直前まで帰ってこなかったらしい)

■スペイン史1(古代→近世)
これも図書館で。カルロス1世(カール5世)時代の家臣団についての話が興味深く。カール5世は生まれも育ちもネーデルラント、しかもブルゴーニュ(今は東フランス、当時はスペイン領)の人なので、フランドルや、ルナールの出身地であるフランシュ・コンテ出身の人たちをごっそり重用してスペインに連れて来てたみたい。グランヴェル親子やルナールが枢密院で活躍できたのはその辺の背景からなんでしょうね。彼ら平民出身の法律家は、ブルゴーニュの地元貴族からは嫌われがちだったらしいですけども。
フェリペ自身はカスティーリャ(スペイン)育ちだからあんまりフランス語とか話さなかったみたいですね。

■サラディナーサ(河惣益巳)
1570年代~80年代にかけての物語。歴史的にはレパントの海戦→アルマダ海戦の間、時間軸は1580年ぐらいを中心に行ったりきたりする。
架空の海戦傭兵集団フロンテーラの惣領であるレオンとサラディナーサの親娘を中心に、フェリペ2世の異母弟ドン・ファン・デ・アウストリア、世界一周のフランシス・ドレイクの息子マシューが絡む。実在の人、架空の人、入り乱れてどこから史実だかフィクションだかわからない面白さ。エリザベスも後半で出てくるんだけど、ロンドン初登場のくだりでは血が沸いた。
河惣流の緻密なストーリー、華麗で鮮やかなキャラクター達…「花とゆめ」での連載当時、夢中になって読んでましたが、今読むと改めて凄いよこれ。最強・スペインがいかにして躓き、弱体化していったか、いっぽう弱小・イングランドがどうやって、最終的に無敵艦隊を打ち破るほどの国力を得ていったのか…「レディ・ベス」頭で読んでみて、フェリペの後半生の大変さぶりやら、エリザベスのタヌキぶりやらも含めて、その後のあの人たちを想像するネタとしても楽しめました。そして後半、エル・エスコリアル修道院がガンガン出てくるので「そのへんにキツネ大使のお墓があるはずなんだが…」と無駄に目をこらしてたりするルナール脳。大使1573年に死んでるからねーどう曲解してもお話には引っかからないけどねー。

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