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2014年2月の2件の記事

AOTとーく4

「進撃の巨人」54話の感想。
(今頃ですがAOTはAttack on Titanの略です)

「いい年して」という言葉をこの流れでこれから何回使うことになるんだろう。←限定チロルチョコを探してローソン2桁回ってリヴァイ&ハンジ缶GETした末に思ったこと。グッズは!グッズとかは別に!欲しいと思わなかったのに!!(兵長後姿缶も買いました…バレンタイン終わったのに再入荷ってどういう勢い)

★★★ネタバレです★★★

硬質化実験の失敗で一旦、外へ向かう話は保留になって、今まであんまり語られなかった「内側の敵」へ向かっていく。物語としても戦略的なキッパリ感にしても、いい感じにあらゆる予測を裏切ってるというか、小気味よいというか。この読めなさがホント快感。

53話で始動した「信じるバカ」達の目的が明らかに。これまた既存のルールや世界観を覆すエルヴィンの決断…レイス家の謎とか中央憲兵とか目先の話は置いといて大もとの王政をたたーく!ああ、話が早い(笑)、そして速い。…革命や反逆の物語はいっぱい見てきたけど、この作品でそっちに行くことに一瞬フイをつかれて、そのあと納得しました。「彼らが結局何に仕えているか」をはっきりさせてみればそりゃあそうなんだよなあ。レイス家の謎も中央憲兵団の目的も別に明らかじゃない現在、「王政が悪い」わけじゃないかもしれない、もしかしたら大事なものを壊すかも知れない、でも進むんだな、ってあたりが実にエルヴィンだなと…。怖い怖い。

商売人の論理とルールに乗ってやって交渉を進めてく兵長の大人っぷりがカッコいい。前回の「不足を確認して現状を嘆くのは大事な儀式だ」でも思ったけど、リヴァイって戦闘以外の経験値も高いというか融通の利かせ方が板についてるというか、出自ゴロツキなりに(だからか?)オールラウンドな経験を積んだ頼れるおっさんなんだなあと。
リヴァイに限らず、51話で壁外から帰って以来、幹部組の言動では意表をつかれてばっかりです。思えばリヴァイもハンジもエルヴィンも、キャラ目立ってるようでいてそれぞれ氷山の一角というか、あんまりこれまで性格の露出がなかったんだなあ。アニメ版も出ちゃって「現在公開可能な情報」で出来上がってる、(みんなのイメージでできた)比較的分かりやすいキャラクターとのずれが段々明らかになってきてるというか(笑)いや幅があって楽しいけど、原作以外の媒体、いわゆる「公式」の意思統一が大変だ(笑)。

最近みたいな展開だと話が大人サイドに偏りがちなんだけど、じわじわとヒストリアやエレンの伏線が重なっていく、この辺の雰囲気の行く末も楽しみです。受難続きのアルミン(コニーとサシャの表情がヒドイ(笑))、リヴァイへの反発と尊敬でぐるぐるしているミカサ、それぞれ今は修行の時期だけど、いずれ彼らが表に出てきたときに話はクライマックスに向かってくんだろうと想像したり、大人組長生きしてねマジでと本気で祈ったり。ところでヒストリアの回想の絵本の女の子ってユミルと関係あったりするんだろうか。

かくしてラスト。口元だけにこやかなメガネさんが剣呑なお道具を並べてる部屋で目覚める憲兵ジェル・サネス。前掛けスプラッタ兵長(超たのしそう)アーンド・真っ白シャツのハンジさん(胸板…)の最凶コンビの大ゴマすげえ…報復宣言から2話でコレだもんな(笑)。

…この話が13巻のラストになるんだな(笑)。

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読んだり思い出したり

命日の友達を偲びつつ、最近読んだ本の話でも。

「船に乗れ!」藤谷治

★ネタバレです★

全三巻の2巻まで読み終わったとこ。年末のお芝居は観られなかったんだけど(アレ以外なにひとつ)、日比谷シャンテの八重洲ブックセンターにある某コーナーの平積み本、つまり演劇原作系のところに目立って積んであるのが気になってて(ZUCCA×ZUCAの売上が「ワンピ超え」しているという場所柄ならでは)。
音楽やる男の子の高校生活の話、という大雑把な知識だけで読んだのですが、読み出したら止まらない。
大人になった主人公の回想の形で語られていく、少年時代の「僕」の人となりでまず赤面。そして主人公の関わっていく音楽や仲間や先生、さまざまな出来事の情景でずわずわ蘇ってくるいろんな感情に圧倒される。
あの頃なんかしら音楽やってた人、
やってる友達がいた人、
生意気だった人、
子供だった人、
バカだった人、
…ひとつでも当てはまれば溢れる懐かしさと気恥ずかしさとの奔流に足を取られてぶっ倒れて、赤面して転げまわること請け合い。ぎゃー!身に覚え!わー!そうなんだよ音楽の人って!!うぉー!この自分スキーぶりとかホント身に覚えありすぎるごめんなさいごめんなさいごめんなさい!…みたいな。
その時点では本人が気がつかない周りのことごとが、もう大人になった語り手によって語られたり、語られなかったりするのも胸に響く。実は彼らはこうしてくれてたのが今は分かる、とか、あの人はこういう思いだったんだろう、とか、「情景」しか描かれないけどこの場面、絶対この子は彼に対してこう思ってるよ!が見えてくる描写とか。これ、年代によっていろんな感想があるだろうなあ。
そんな楽しいドキドキと「ひゃっほう懐かしい!恥ずかしいー!」で突っ走った1巻。…そこから淡々と、緩やかに、崖っぷちに向かっててくてくと歩いてゆくような、ドキドキの性質が裏返る2巻。1巻とは別の意味で転げまわった。どうなるんだろう、どうなるんだろう(T_T)。

登場してくるさまざまな音楽や楽器や音楽クラスのことごとはとても面白い。音楽用語もいっぱい出てくるんだけど、知らなくても分かるように、すごく丁寧な書き方がされてるのでとても読みやすく。知ってる話なら懐かしいし、知らないネタはひとつひとつがすごく興味深いし。オーケストラの練習のじたばたぶりとか合宿のあれやこれやとかは知らないことばっかりで、ワクワクしながら読み進みました。高校・大学の頃、吹奏楽や音楽部や音楽専攻の友達それぞれの美しさや脆さや攻撃性、実力とプライドと根性努力のぶつかり合いこじれあい、憧れてもいたし、オケだけは無理だとも思ったんだ、そうそう…あぁ、でも、一緒にやらなきゃけっしてできない音楽が作られていく、そんな体験ができてたんなら羨ましい!!!とも思うし。音楽を教える側の人達の手厳しさ、良くも悪くも人間的にこう「抜き身」だった先生方の一人一人を思い出したり。今思えばホント、音楽の先生ってな………(思い出のバリエーションがありすぎて言い表せない)

…いろんな本の話をしようと思ったのに、結局一本だけでタイムアップ(^^;)。

主旨は追憶と本しゃべりだったのでー。
最近「るんせるさん好きそうだなあ」もしくは「感想聞きたいなあ」と思った本を挙げておわる。

・「アンのゆりかご」(村岡花子評伝)
・「ふたりじめ」(戦国ご夫婦のお話連作)
・「ビブリア古書堂の事件手帖」(5巻出たー)
・「炎路を行く者」(流れ行く者の文庫も出てしまった…)
・「7SEEDS」(最近の新巻さんの立ち位置がさもうさ!!!)

またおいおいに。

【追記】「船」三巻読了。
★ネタバレです★

二巻ラストの崖っぷちを越えて、ある意味穏やかに緩やかに描かれていく三巻。ある時点のサトルの決断から先は、淡々と言っていいぐらいコツコツ、でも情け容赦なく進んでいく精神的しんどさに共感しつつ、音楽の作り手としての彼らがひとつの頂点を経験するに至るまでの駆け上がってく高揚感にはシャア!!!となり。わくわくして、感動して、ぃやったぜ!!…ってとこから、幸福感や充足感とはぜんぜん違うラスト(っていうより語り終わり)に至る。うん、行こうか、って頷いて終わる感じ。あぁうまく書けないなあ。
本当に、音楽のような、「体験した!!!」って感じの、多彩でしんどくて深くて鮮やかな物語でした。読んでよかった。

最後に心の叫び。
前にも書いたけど淡々と語られる周りのメンバー一人ひとりが本当に深いっていうか、豊かというか…それぞれの思いが胸にザクザク来て脳内で叫ぶ叫ぶ。

特に鮎川(T_T)、そして

伊藤ーーーーーーっ(T□T)

もう切なくて切なくて切なくて転げまわった。一巻からこっちいちいち彼の内心を想像して「あぁぁぁ…津島あんたさぁ……」と思ってきたけど、寂しさも清涼さも見事に、綺麗に昇華した屋上の場面でした…家に帰ってきて「シランクス」検索して聴きながら泣いた。ちょうどマンガ版のエヴァンゲリオン読んでたので伊藤のイメージがまんま渚カヲルに変換されて困…らなかったり(そういえばシンジはチェロを弾くんだ(爆))。

うぅ、お芝居観に行くんだったなあ。

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