« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月の6件の記事

えにしんぐとーく2

「エニシング・ゴーズ」本日、ひさびさの一階席。

★★★ネタバレです★★★

雨脚つよいしチケット持ってないしどうしよっかなー、と思ったのですが。なんか昨晩「二階席の楽しさはわかった、うん、もう分かりすぎたので一階に帰って見届けたい」という欲が炸裂し(^^;)。
当日券で観て来ました日曜マチネ。いろいろな意味で行ってよかった…客席のテンションがダイレクトに舞台に伝わる循環ステージだからしてやっぱ「日曜昼」の初見率の高さと客席の素直さは惜しすぎる(常に周囲の人に甘えていきてるリピーター)。

■一階二階
しばらくB席の住人だったのですが、バンドを見下ろすぐらいの目線で眺めると、舞台がいい感じに「甲板」に見えて楽しいです。B席の先頭にあたる二階のI列って目の前に壁があってこれがちょうど「甲板の手すり」の高さで視界に収まるのでよく遊んでました…微妙に船長とオークリー卿で手すりの高さが違ったりするが。ほかにも、二階席は舞台奥までよく見えるので、大ナンバーの振付にマスゲーム的な楽しさも加わってきてめっさ面白いですし。
しかし「乗船」がどんなことになってるかはやっぱり一階じゃないとわかんないし、「エニシング・ゴーズ」にしろ「吹け!ガブリエル」にしろ、これ一階後方で「奥行き」を観ながら楽しむのがすっごい面白いな、というのがここまでの印象なので。
そんなわけで当券でいいところあるといいなと………思ったらいろいろ取り放題で困った(雨だしね(^^;))末、最後列サブセンの通路際があったのでそれをGET。うわこのブロック同じ列に私しかいねえ(爆)観やすいわ楽しいわで。乗船の際にビリーやらドブソン神父一行やらみんな通る場所ですから、彼らが入ってく際に客席の雰囲気が動くのが肌に伝わってくるし。ハーコート母子+婚約者が入った時なんかざわめくことざわめくこと…至近距離で見るチーキーちゃんに反応してたんだろうな、思えば。自分としてはニコニコ後ろ振り返って道草してる(結果愛想撒いてる)ヒゲが楽しくて嬉しくて仕方なかった。初日すぎてすぐの頃は「ホープ振り返る」「母上振り返る」「伯爵振り返…ったらどなたもいらっしゃいません」という三段オチが成立してた気がするんだけどあれは偶然だったのかな(笑)。

■プラムブロッサムちゃん
正直「中国人」キャラクターのアルアル口調はレトロにも程があると思う派なんですが、この作品ではそれがないとラストのペテンの流れが成立しないんだな、と初見の時ムリヤリ腑に落としました。終盤のコスプレ男性陣の間が多少アレだろうが(黙れ)小梅ちゃんが生まれたくだりの「あんにんまんごー」が力づくでもっていく。「その言葉をまってました…アル!」の言い方も瀬奈さん流石だなあと(笑)。
ところで「今まで誰にも明かされることのなかったオークリー家の秘密」はプラムブロッサムちゃんとは分かち合ったんだな伯爵。もう何件かありそうですねひみちゅ。(特に!このわたチに…!!)。

■元ネタは米スラングとイギリス英語のズレを楽しむものらしい。
「ばーはくのまーさーじーおーのように」が未だに解読できない(^^;)。
案1「さながら白馬の王子のように」
案2「漂白のマサ次郎のように」
案3「もえろアーサー白馬の王子のように」(カリバーつながり)
たぶんそもそも聞き間違ってる。
基本イギリス貴族ってのは時代的にアーサー王とか何の関係もないと思うので、家宝のエクスカリバーの名前はイヴリンの数多いお茶目なご先祖の誰かが勝手につけたんだろうと…あるいはサー自身がそう呼んでるだけかも知れないと邪推してます。ひょっとすると本当にゴルフクラブを改造したのかも知れん(言いすぎ)。
ちなみに自分、長年大好きなゲームでエクスカリバー物凄く重要アイテムなもんで、贔屓がしゃらーんとか剣抜いてエクゥスカリバァとかイイ声でポーズ決めるたんびにけっこう頭おかしくなります(笑)。今はヒゲだけど黒い骨シャツとか着るとどっかのフェイカーに結構似てるんですよ(そっちジャンルの方々に無意味に宣伝)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

えにしんぐとーく

「エニシング・ゴーズ」いろいろ雑感。

★★★ネタバレです★★★

■アンサンブルさまざま
今年のベストバーテンダー賞は坂元くんできーまり(笑)。「ウェディング・シンガー」のリッキーとはまた系統が違いますが、カウンターでの手つきの確かさやら立ち姿のキビキビ感やらさりげなく正確な動きがいちいちツボ。しょっぱなの歌なしダンスのセンターかっけーです。
ジャンクションチームはこの人のほかにビューティ(ガールズで長い黒髪のハスキー)福田えりちゃんと水夫のコーラスで高音出まくりの木内健人君がいる。…なんとなく今の伯爵を囲んだ扮装4ショットが見てみたい(笑)。
水夫カルテットといえば小原さんの低音の導入部がものすっごいおかしい…素晴らしくイイ声と歌ってる歌詞のしょうもなさ加減がツボすぎていつもぐふぐふ笑っちゃってます。
パーサー俵君は大活躍。きっと職業柄数ヶ国語に堪能で、だから伯爵の偽スラングも即座に理解できるんだ。ホイットニーさんにプロポーズされた後のちょっと嬉しそうなオーラも大好きです(笑)。

■ビリー&ホープ
作品上最大の謎カップル(^^;)。何がきっかけでこじれて仲直りしたのか分からん。
ビリーはいろんな要素の入った人なのですが意外と掴めなくて結構ミステリアスだと思います。貧乏だけどモテてる、仕事できるのかっつうと旅支度でパスポート忘れる、機転が利くはずなんだけどチャンスを別に生かさなかったり(なんであそこで正体ばらしたんだろ)。"You're the Top"のリノとのやりとりが大好きなので、もういいや単に素敵な人だって思うことにしよう、というのが今の落としどころなんですが。
ホープ・ハーコート嬢。綺麗だし細いし首が長くて髪アップでハンジさんそっくりだし(何言ってんだ)ビジュアルどストライク。二都でさんざん「どうなんだ」と思ったルーシーの迷惑そうな口調が別に役作りじゃなくて本人の特徴だったと分かってホッとした(言いたい放題)。いや、このキャラ嫌いじゃないです(笑)。ただ問題は彼女の持つ必殺技「ボケ殺し」でござって(^^;)…リズムさえ合えば最高におかしい「スネークアイズよ」の成功率がだいたい50%ぐらいだ(「アメリカだってそんな言い方しないから」も勿体なぃぃぃ)。

■おぷてぃみすてぃっく
礼拝シーンは隅から隅までツボ。福音伝道の集会っぽいやりとりって私おっかなくて基本的にダメなんですが(苦笑)、爽やかな茶化しっぷりにゲラゲラ笑ってしまった…笑ったといえば一幕のムーンフェイスの「父と子と母と兄と叔父と叔母の名においてアーメン」もめっさツボに入った。本質的に素敵な人たちが不謹慎に騒いでるのって気持ちいいよなーと。
そして「吹け!ガブリエル」ってこれまたものすごく景気のいい歌ですね、クリスチャン的に(笑)。ディエス・イレの逆というか…普通「大天使ガブリエルのラッパ」って世の終わりの象徴で、そこで「裁かれる」ことに対して「悔い改めよ」っていうプレッシャー抱えてくのが本来だと思うんですが。この曲だと、最後の審判ええドンと来て下さい自分いろいろやらかしましたけどもう悔い改めましたんでセーフ!地獄行き回避!レッツ一緒に飛ぼうぜむしろ貴方のバンドに入れて下さいな!…みたいな(笑)。

■45歳って瀬奈さんが言ってました
昨日は鹿賀さんの誕生日で。カーテンコールでケーキが出て全員でバースデイソング…までは予想したんですがこの演奏のアレンジが、まりお君が指摘したとおり「エニシング・ゴーズ」と「ハッピー・バースデイ」を混ぜ込んだ構成ですっごい素敵でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ろんさむとーく

「エニシング・ゴーズ」トークショーの回行ってきました。

いろいろ面白かったんだけど全体に、なんていうかしめやかなトークショーだったなあ(笑)。本編あれだけカーッとやりきってる作品なので、ある意味ちょうどいいのかも知れない。

話題で思い出したところランダムに。語り口調はたぶん不正確ですが、雰囲気だけでも。

冒頭。「私、進行を勤めさせて頂きます、船長の…船長ってねえ名前がないんですよ脚本にも『船長』って書いてあるだけなんです」…これで自己紹介が終わったので武岡さん名乗ってない(笑)。
登場の四人はみんな前の人のすそを掴んでました。ちなみに掴めるだけのスソは伯爵の燕尾のシッポとリノの羽織りもののシッポだっただけだったんですが(笑)。…そのまま電車ごっこ状態で上手袖まで行っちゃって戻ってくる四人、武岡さんの「誰のアイデアなんですか?の問いに
瀬奈→田代→吉野→←大澄
こういう順番で指を差し合っていた。まあ右側の二人の共犯だろう。

オークリー卿はもちろん剣帯着用。
席に着いた拍子にサーベルが床に当たってがっちゃがっちゃ音がしたり、
もう公演四日目を迎えまして…の振りに小声で「なかび?」とか呟いてたり、
前の二人がしっかり「ここまでの感想」を述べて下さった後の自分のターンを
たのしいですね。
で終わらせて場内の爆笑を買ったり…という、まあかなりいつもの調子でいろいろ繰り広げている白い人、その一個一個に身を二つに折って笑っているケンヤさんであった(ツボどころいっしょ(笑))。

みなさん共演されてますよね、という話で。まりお君とK吾さんだけ初共演、とのこと。ガブリエルの振付で「ここはこうしたら」みたいなアドバイスをもらうことが多いみたいなんですが、会話が流れるうちに「いろいろおしえていただいて」の台詞を白燕尾にとられてしまい(笑)イヤイヤイヤイヤ、と慌てるまりお君と、また爆笑するケンヤさんであった。
「吹けガブリエル」ではラッパのパッパラ吹かす振りが大好きなんですが、ここも相当、練習されたのだそうで(キレがいいねと褒めるK吾さん)…そんなまりお君はしかし、作品に備えて頑張ってタップの稽古に通ったのに肝心の「エニシングゴーズ」ではビリーのタップはなかったという(^^;)。

変装が多いビリー。早替えが地味に多くて(笑)、袖に入った瞬間4、5人の人にばばばって着替えさせられて登場、の繰り返しなので、とっくり自分のカッコを見たことがないそうな。
まりお君がミッキーマウスの真似が上手という話題で「なにそれ。見たい」と食いつく白燕尾(ミッキーには一家言あるもんな(笑))。ビリーが社長の前で裏声を使うところ、脚本のト書きに「ミッキーマウスみたいに」ってあるんだそうで。ネタで見事なミッキー声出してたけど、あれだけできるんだったら本編でもさらにやっちゃっていいと思う(笑)。

やっぱり出たティーバックの話題。「またティーバックなの?」とけんやさんに言われたそうで(笑)。
紅茶のティーバックは正しくは"TEA BAG"なんでしょうが、日本語では最後が「ク」になるのが発音上は自然っていうかもはや和製英語になってて"T-BACK"と区別がつかない。なんせやってる人が人だから、それなりに笑いが起きるわけで、それにしたってそれは「何で知ってんのw」というネタ系の笑いだろう…と思ってたんだけど、けっこう本気で客席に「Tバック」と思われている現状を今週を通して思い知った(^^;)。これだけみんなの心にアレが染み付いてること自体は、贔屓が言うように「ありがたいですよ?」ではあるんだけど、これでいいのかといつも思う(苦笑)。

…余談ですが、ティーバッグが広まったのはもちろんアメリカのほうが先で、紅茶の本家である英国でも使われるようになったのは1960年代なんだとか。だからってわけではないでしょうが1934年、"TEA BAG"も増してや"T-BACK"もご存じないであろう伯爵は「ティーバック野郎!」と呼ばれてもキョトンとしてるんだけど、"C-CUP"に対してはそれなりのリアクションをしている(笑)。
…実際ティーバッグを目にしたらこれは便利ですねって大喜びするだろうなあ。

自由なオークリー卿うらやましい…という瀬奈さん、あの螺旋階段降りで家宝の剣をカンカン打ち付けて降りてくるとこでいつも袖で大笑いしてるとのこと。ジプシーの曲でわけの分からない叫び声が入る伯爵の血の騒ぎっぷりに笑っちゃいそうになった…とおっしゃってましたが、たぶんそのうち「あれまだ序の口だった」ってことになるので、今後ともよろしくお願いします(^^;)。本当はひいひい(中略)ばあちゃん「以外」全員ジプシーなんじゃねえのイヴリンのご先祖。
ちなみにジプシーの曲はすぐ後に牢屋の場面があるので、前の曲で踊り倒したリノは速攻で汗引っ込めて出てかなきゃいけない。ここで「すぐに出てくのすごいですよね!」と褒め称える伯爵。あのシャツ脱いだりしながらゼエゼエしつつ「すごい、あの人は凄い」とか繰り返してるらしい(笑)。

好きな曲の話題。断然"You are the Top"だという瀬奈さん。振付は大澄さんなんだそうで、お稽古でむちゃくちゃ楽しそうだったケンヤさんは本編でも踊っちゃいたい勢いが感じられました。
あとムーンフェイスの「青い鳥のように」がいい曲ですね、と語る伯爵が勝手に窮地に陥った。

「辛いことがあっても明日からがんばろう!って」
-辛いことあるの?
「そりゃありますよ!」
-何が?
「…………いきてくのが。」

流れに任せるとこういう陥穽にはまる(わりとよくある話(笑))。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

問答無用

月曜始まり・月曜終わりの「エニシング・ゴーズ」、昨日が初日でした。

いやー……「楽しかった」…。

カギカッコのニュアンスについては警告後に。

★★★ネタバレです★★★

こりゃ、すごい。なるほど、すごい。
別のとこにも書いたけど「楽しい」っていう言葉の次元とケタが違う。

音楽はゴージャスに。踊りはもっとゴージャスに。舞台いーっぱい使って、豪華なキャストをぜーーーたくに使う(某場面のソロタップは息が途切れるほどツボった)。

話はけっこう込み入ってるのに本質的にシンプルで。
誰も挫折しないし。
悲劇とか起きないし。
特に悩まないし。(クンツェ作品÷8000ぐらいは悩むか)
くわーっと盛り上がったらスパーンとフィナーレ、船がロンドンに着くとかムーンフェイスが逃げおおせるとか若い二人が幸せを誓うとか、そういう収束に別段辿り着かずに終わるあたりに涙を流して笑いました。普通ならあのクライマックスの後エピローグのひとつも置くと思うんだけど、終わったら終わったで「別にいいか!」って感じさせてしまうあたりが「古風」なんだろう逆に新しいよ、一周回ったよ(笑)。

そしてこのスチャラカストーリーを見事に盛り上げるキャストの説得力。いや、技量とか体力とかそういう話でなく(どっちもあるけどさ)、特に主要人物、少しずつ、なんていうか生理的な時間の流れがずれてる人たちによる混成テンポがたまりません。たぶん他の作品に入ったら全員「この人だけ浮いてんよ」って思われるキャラを全部この作品っていう鍋に入れたら何かが成立した…っていう…………酷いこと言ってますが。だって。…だって不思議じゃね?あのジプシーの曲のリノとオークリー卿のマッシュアップ感(^^;)。なんで合うんだ、なんで。

贔屓ネタ他ネタ、例によってコツコツいきます。サーベルを鞘に収めようともがく仕草だけで10日は食える。
…見ようによっちゃあ「眼帯の恋が三年越しで叶った」と取れなくもないキャスティングなんですが(笑)あまりのビジュアルの相違に脳がおっつかないなあ。

東京たったの三週間ですが、楽しく追っかけまわしたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

未来福音

「空の境界」特別編?「未来福音」を観てきました。
なんか今、メガネで髪結んだ綺麗な人を見ると男女を問わずハンジ分隊長に脳内変換される病なので橙子さんが出た瞬間に以下略。ホント贔屓が今月ヒゲ部でよかったわ(今現在素の髪型がリヴァイだけどな!!!)。
それにつけても錦糸町でらっきょが観られるようになったとは感慨深い。

★★★ネタバレです★★★

「未来福音」はもともとの同人誌では武内崇さんによるショートストーリーが3つ入ってたんですが、これが今回、映画の序盤でまとめてボーナストラック…こういう構成だとは知らなんだので、エンディングまでしっかり流れたのにはびっくりしました。武内さんの絵で動く彼らって今あらためて見ると新鮮ですねえ…藤乃だけなぜか違和感がないんだが(眼だな(笑))。ラストの瀬尾&藤乃&鮮花の3ショットは幸せ。式たちと、雪と音楽が凄い綺麗でした。

さて本編。
未来視を巡る物語。ナイフに血糊にトラップに、爆弾音がびょうびょう響く式VS倉密メルカの殺し合いサイドと、もうすぐ鮮花の親友になる瀬尾静音ちゃんが幹也に出会うほのぼのサイド。関わりなく、でも絡み合う二人の未来視の言葉と思いと、それぞれの結末。笑顔になったりうぉぉと血が沸いたり、妙に忙しい数十分でした。

原作だとアーネンエルベでの幹也と瀬尾ちゃんの語らいのほうが戦闘サイドよりも胸にばきゅばきゅ来たんですが、映画ではやっぱり一人称の語りが抑えられるせいかよくも悪くもさっぱりほっこりしてて、瀬尾の表情からいろいろ脳内補足しつつ雰囲気で味わう感じですね。ナオミちゃんが茶髪をやめた理由とか、犬に出会ったとき何を見たのかとか、いちいち描かれても蛇足なのは納得。
別れ際の未来視のインパクトはさすが…でも「命を落とします」から「そっか」への幹也の沈黙が短いのが、惜しい、すっっっっっごい惜しいと思ったのは私だけか(苦笑)いやあの迷いのなさはもちろん幹也らしいけど、瀬尾の脳内ではあの幹也の返事までの時間ってけっこうなスローモーションだと思うんだぁ。
あと瀬尾ちゃんは冬のほうのイベントに行けるといいね(笑)。

「映像化」で楽しみにしていたのは三つ。ひとつはなんといっても式が倉密メルカの「確定した未来」を殺す場面。小説には小説での「そう来るか!」な「消去」があったわけだけど、なるほど映像だとこうなるかうぉぉ!とわくわくした…そしてメルカの少年キリツグっぷりにびっくりした(笑)。この作品では「倉密メルカ」はミツルさんの名前のアナグラムなわけですが、響き聴くだけでもゾクゾクするなあ…DDD3巻心待ちにしてます奈須さん(今もまだ2007年ってことでいいですから)。

ふたつめは終盤、瓶倉ミツルの回想で、娘マナを連れて現れた10年後の式。うっわーー綺麗!やっぱ綺麗!!!そして元締め似合いすぎ(笑)。見事にカタギ臭の欠けきった訪問着姿うつくしす、1998年のビル爆破シーンの振袖も可愛かったー…いずれもTPOに合ってんのかどうかは議論だが。なんにしても「空の境界」と言えば作品ごとの着物と帯のバリエーションが要のひとつなので(私は)とっくり観られて嬉しかったです。秋隆さんたち本物臭出しすぎ(笑)。

みっつめは三人目の未来視「観布子の母」を巡る一連。
マナとミツルさんにも幸あれ。でもこの二人の交流ってか馴れ初めはもうちょっと言葉でも聞きたかったなあ(絵本のあたり、映像で綺麗に匂わされてますけども)。
そして、マナが「お父様」と呼んだ織が1996年、観布子の母に会う場面。あんたは確実に死ぬ、未来はないと言われて、小ざっぱりと軽い驚きを浮かべる織、でもあんたの夢は生き続けるわ、という言葉に、ごく静かな「それならいい」諦観とはちょっと違う穏やかな微笑を残していく、少年らしい仕草のひとつひとつ。
最後の最後、雨の中を踊るようにはずんで歩いていく織…ハミングしてるのがシンギングインザレイン、今、織は幹也を思ってるんだなって伝わってくる曲、既に「赤い教室」あたりからヤバかった涙腺がここで決壊。

そうしてエンディング後、エピローグのエピローグのエピローグ。
「殺人考察」のあの場所に立ち、軽く笑って、竹林の暗闇に消えていく両儀織。
この表情こそが福音(T_T)。

映像化ありがとう嬉しかったぁ。おまけ冊子も豪華豪華(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たびネタ(墓参編)

8月旅行話、発掘つづき。

ロンドンに着いて半日、テンション上げまくって街歩きして、すっかり足がくたびれて。2日目は電車でどっか行きたいな、と考えてるうちに「あっそーか、トールキンのお墓参りに行ってみたかったんじゃん」と思い立ってオックスフォードへ。
…この時点で来年の作品を知ってたら初日からロンドン塔だのバッキンガムだのハートフィールドだの彷徨しまくって英国から出られなくなってたと思いますが…幸か不幸かって感じだ。スコットランドもいつか必ず。

オックスフォードへはパディントン駅からちょうど一時間。…いきなり余談ですけどイギリスの電車料金のカオスぶりには今回、参りました(^^;)。プリペイドカード推奨策で地下鉄初乗りが4ポンド以上(ゾーン1で!!)とか、オフピークでめっさ値段変わるとか、片道キップのすさまじい割高感とか…ヨーロッパの交通は行き当たりばったりだと相当損しますが、その極みがイギリスだなー。次はちゃんと調べていこう(と前回も思った)。また年明けに値上げするんですってね。

「指輪物語」のJ・R・R・トールキンのお墓は大学街からはちょっとはずれたところにあります。Google様で調べられたのは墓地の名前と、駅から歩いて行ける距離ではないバスを使え、という情報。現地でバス路線の掲示板とにらめっこしながらあたりをつける+「メモ帳に場所書いたのを運転手さんに見せて困った顔をする」という作戦でなんとか、どのバスかを教えてもらい。どうも運転手さんの表情が曖昧だったな、とハラハラしつつ乗車→「どうやら13個目か14個目ぐらいらしい」という心持ちで待つ。迷っても最悪、Googleマップで現在地は分かるんですが、充電地獄に陥るのでなるべく使いたくない。

…いつまで経ってもお墓の名前の停留所がないな…と思ってたらとある場所で運転手さんが声をかけてくれ。なんて言ったかは今も謎ですが、ノリでお礼を言って降りたらそこがちょうど墓地のまん前だった。ありがとう見知らぬ運転手さん。(むこうのバスは基本、停留所のアナウンスなんかしないのだ)
今後、行く人のために情報(需要は考えない)。キドリントン行き2番のバス、停留所は"Five mile drive"。まあダイヤは変わるけどね(^^;)。

Img_0405

墓地についちゃえばがっつり「トールキンこちら」と掲示があるので、後は一直線でした。

Img_0393

トールキン教授はオックスフォードで活動していた期間が長く、お墓もここということ。墓碑に本名と並べて、「ベレン」と「ルシアン」と彫ってある、というのを聞いて、いつか行ってみたいなあ…と憧れておりました。これは指輪物語の前日譚に出てくる恋人達の名前で、エルフであるルシアン・ティヌヴィエルと人間であるベレンが初めて結びついた、シリーズでも象徴的な二人です。映画版の「ロード・オブ・ザ・リング」にもアラゴルンが自らの運命と重ねて歌う場面がありまして。…いやまあ、端的に説明するなら「オタクにはたまんねえ」の一言のみ(笑)。ほらこの通り世界中から似たようなファンが(この立地にも関わらず)わらわら来た形跡が。

Img_0395

もちろん、トールキン教授夫妻が亡くなった時期は異なるわけで。上に奥さんの名前とルシアンが刻まれ、二年後に教授自身とベレンの名前が刻まれている。この二年間の光景にも思いを馳せつつ。

Img_0398

けっこう訪問者が多い墓地なのかシーズンなのか、どことなく華やいだ雰囲気でした。天気がよかったせいもあるけど、すごく気持ちのいいそぞろ歩きができた。「墓碑銘を読んでその人の人生を想像しながらそぞろ歩く」というのをアン・シリーズで読んだ記憶があるけど、実際にひとつひとつのお墓に、その人や家族の思いが込められていて、像だったりお花だったり言葉だったり、鳥がいたりりすがいたり。

Img_0403

そんなこんなで「行き先に迷ったら墓参」というマイルールがぼんやり定まり、パリではペール・ラシューズに直行したんだった(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »