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2013年6月の6件の記事

いんぷれっしょん3

「天翔ける風に」大阪公演を観に来ています。

ここ一週間、別作品も含めて劇場通い倒しましたが、今日を終えればひとまず落ち着くので(クリエフェスもどうやら一回こっきりだ(苦笑))ひとつひとつまとめて行きたいと思います。

取り急ぎ大阪雑感&こまごま

■ドラマシティ
視界が広い。天井高い。セットの大きさや間隔は東京と同じですが、左右の隙間というか、舞台袖にけっこう余裕がある。クリエの舞台は長方形の片側を切り取った形になるわけですが、こちらは舞台の奥から客席にかけて空間が大きく広がってるので、とにかく視界が広い。
何より、客席が段上がり。そこそこ前方席でも、舞台の床を見下ろす形になるので、たいてい誰かが床にしゃがんだり座ったり転んだり転がったり額づいたり蜂に刺されたりしているこの作品では、これが実にありがたい。上段もしっかり視界の中央に来るので落ち着くし、終盤のライトも角度が違うのか、まぶしくならないし………なんだ、けっこう不満あったんだな今回、クリエの前方席に(^^;)。
とにかく視界が広い大阪、アクションや旗振りの全体が見渡せて、それだけでもワクワクしました。もしかすると本来、このサイズがいいんじゃないかなあ、と思った。

■踏み越える
舞台奥に英が佇み、手前で聞太に溜水が話す場面。ここの「奥に黒と銀の英、手前に紫と金の溜水」という構図は前から好きだったんですけども、これをちょうどいい角度で見られたのはすごく嬉しかったです。英はやや下手に向き、溜水は上手側の聞太を見下ろしている。この状態で「同じタイプの人間なんです」という語りを聞くのが大好きでして。歌とともに英は上段へ上っていって下手側へゆっくりと歩き出す。いっぽう手前ではやっぱり溜水が上手から下手へ「天と地の掟に背き…」歌いながら聞太を追い立てながら進む、この絵の見え方も。
この時、上段の英は、膝を持ち上げて前に出す、ゆっくりとした歩き方に変わっていくんですよね。一幕・二幕それぞれ最初の登場場面でもこの歩き方をするのですけど。やっぱ単なるスローモーションでなく、意味のあることなのかなーと思います。

■志士ぷちぷち
・ヤマガタ渡辺君の旗振りは巧いだけじゃないワクワクする。びょるびょる鳴る。生きてるように飛ぶ。スローモーションでも旗落ちない。
・志士たちもそれぞれうまい。旗振り味わうだけでも大阪に来た価値がある。
・でも一人だけ私がひそかに「こけし君」と呼んでいる彼がよく旗に裏切られる。
・ちなみに渡辺君は旗はうまいのに二幕冒頭の赤いハンカチによく裏切られる。
・「誰が父を殺したかです」に志士ニスケ(仮称)が「馬車だよなっ」とか小さく呟いてるんですが(おもしろいけど個人的にはこれイエローカード(^^;))、ヤマガタの「龍馬だ!」に「そっち!!」とリアクションしていた。
・のを聞いて大学の頃クイズ研で後輩が「負け惜しみ撲滅キャンペーン」というのを張ってたのを思い出した。正解を聞いて「そっちかー!」とか「ニ択はずしたー!」とか言うの嫌がられたなあ(笑)。

■かわいいもの
・都司之介様の推理。「どうですー。真相ーは・明白ーだ」のあたりで延々サムズアップを繰り返している目付護之進さん
・釣りのとこで「すべてだ!!」叫んでしゃがみ込む英のふてくされ具合。
・結納の場面で英と才谷が入ってきて言い争ってる間、毛氈の上で延々ニコニコ「座れ」「座れ」「座れ」と持ちかけている聞太さん
・「私のほうが剣が立つ!」「え?」のところの才谷。英の左手に剣を握らせる(すごい下の方から剣をセットする)仕草が一番かわいいと思います。
・草履振り回しながら金の袴で階段上る例の彼(ほぼスキップ)

■昼カテコ
朝海さん「ありがとうございましたーっ!」(目を伏せて薄い頷き)
朝海さん「では最後にカズさんから締めのごあいさつを」(薄い頷き)
カズさん「えー…」(ノーリアクション)
カズさん「大阪は、ダシがうまい!」(ナナメに俯き)
カッコ内は傷の人のリアクションです。

■夜カテコ
・英ダッシュの後でぴゅーっと出てくる下手キャストのダッシュが見られて嬉しかった。
・別のとこに書いたけど、指されたほやほやの人は「歩み出る」とか「言い淀む」とか「というわけで」とか、何がウケる要素なのか理解不能なところで会場が沸いている。
・そんな人を「たマりみず!」とか「ミズ・たまり!」とか講談調にけしかけている才谷と英が楽しそうだった。
・次に「せっかくなので」と当てられた父上の挨拶のあと英さん「グダグダになったのでハマさん締めてください」(言い回しは違うかもですが確かにグダグダっていった(笑)

千秋楽いってきます。

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いんぷれっしょん2

土曜日に「天翔ける風に」を観てきました。
…あと何回か観てますので(婉曲表現)今週の雑感まとめ。

★★★ネタバレです★★★

■年齢幅けっこう広いよな。
土曜マチネは母と観劇。「群衆が一番よかったね」と手厳しいのか暖かいのかわからん感想を残したお母さん、せめて志士たちと呼んでやって下さい。
ついでに志士トークちょっとだけ。
ヤマガタ渡辺君:全編カッコいいですが一幕ええじゃないかの「何十万もの人間が…」の歌い出しと、二幕冒頭の同じく・ええじゃないかの英のソロが始まる直前の踊りながら下手へガーッと移動してくとこが凄い好き。
イトウ照井君:全編クリアボイスですが一幕ええじゃないかのヤマガタとのタイミングのずらしっぷりと「利用できるぞこの踊り…」とかゾクゾクします。あと英に「やるならひとりでやるわ…」に気圧されて出て行くところの顔はイトウが一番好きだ(笑)。
ゴトウ平野さん:私あの中では一番ゴトウさんが怖いです。修羅場の香りが似合いすぎる。左官屋の先輩とか中岡慎太郎とか要所要所で締めの役どころについてたり、かと思うと一番動かされる二人(青山&千田)とけっこう高い確率で一緒に踊ってたり…やっぱ何かと締まるんだよなー。
青山君&千田君:みとれる。

■向こう側の人
原作「罪と罰」にラスコーリニコフが「両足で立つ面積しかない狭く高いところ、下は荒海で暗闇」そこで永遠に生きることになったとしても…という言葉があって、これが落合版で「絵」で表現されていたのだけど。溜水の崖っぷちの歌でイメージするのはこの絵だったりします。ずれてるけど(^^;)、イメージが近いって意味で。
第一印象は「独り」で今の印象も「独り」だったりする。英が踏み越えられる人だとすれば溜水もそうなのか、あるいは既に踏み越えちゃった人なのか、なんとなく後者だと思ってて。あるいは踏み越えたさきの世界そのものか。英さんは初めて出会えた同類(に限りなく近い人)なのかも知れない。
愛して欲しい=受け入れて欲しい=こっち側に来て欲しい=(踏み越えて欲しい)≒(殺して欲しい)
英を見出して驚喜したのも才谷に近づいたのも学生を扇動するのも根っこは一緒で、どうやったって絶対「こっち側」には来てくれなそうな智さんへを愛してしまった故の執着は、だから激しいのかも知れない。彼にとっちゃあ「こっち側」に来てくれればそれで自分が死ぬとか別に斟酌しない…のかなー。
そして智さんはその辺も本能的に読み取った上で溜水の願いを拒絶したように見える。明確に意思を持って銃を「捨てる」今の動きはこれ以上ないトドメの一撃なわけで。原作でも贋作でもミュージカルでも「逃げてーッ!!」としか思わなかったこの場面、今回ホント、見え方が変わったなあ。
(…とまあこんなことを考えてたので「来てよその火を踏み越えて」がモロにみぞおちに入ったわけです(私信))

■司之介の話
「罪と罰」でポルフィーリィがラスコーリニコフに自首を勧め、その行為によって「太陽におなりなさい」と道を指し示す。ところが都司之介の言葉には「もしくは龍馬を殺せ」という続きがある。
これ浜畑さんで見るからそうなのかも知れないんだけど、「龍馬と一緒に逃げなさい」って言ってあげてるようにも見えるんですよね。「幸せな門出を」をそんなつもりで聞いてみても、牢獄の二人の無言のシーンにまた別の味わいがあったりする。

■こころの目をとぎすませ
元祖・口之津の闇市(前述/隠れたK5さんを探せゲームの意)がなぜあんなに難しかったかというと、上手に粟根さんというワナがいて、みんなまずそっちに気をとられちゃったからだと思ってます…私だけか?いや顔隠すと似てるんだよあの人、ポーズのチョイスとか、布のかぶり方とか手の動きとか…(^^;)。
今回それは渡辺くんの庭番であったり平野さんの金魚売りであったりするのかも知れないなあ、といろんな混乱ぶりを見て思った。
ファン以外知ったこっちゃねえ話題でした(^^;)

■ぷちぷち
・英に送金を受け取らせようとするところで才谷が「書き順、分かるか?ヨコ、タテ…」って言いかけたのを以前、観てまして、「ヨコタテでどうやって「三条」って書くんだ」と思ってたら昨日「くさかんむり」であることが判明した(^^;)。いつもサイン速いと思ってたら本当に「(ただの)英」って書いてたんだねってことで脳内完結しました(笑)。
・幕府主催のパーティーで英が目付護之進(福永さん)にお酒のマスを投げつけるとこ、英がフェイントかけてた(笑)。ここは一回、護之進が受け取った瞬間にマスがぴょーんと手元で50センチぐらい上にはねたことがあって拍手しそうになりました。
・護之進さんといえばその後のストップモーションですごい面白いカタチになっている(階段におでこつけて両手をぴーんと)。
・カーテンコール、いったん引いた後で朝海さんが下手側から一人で出てきて一回挨拶するところ。最近こう両手を構えてぴゅーっとダッシュして来るんですがこれが可愛くて、これが初めて出たとき上手側先頭の男子二人(45と42らしいよ)がむちゃくちゃ盛り上がっていたのが面白かった(私見)。「見ろ俺の胸に飛び込んできた」「いや俺ですよ」ぐらい言ってそうな満面の笑み。
・↑で次の回はその男子二人とも両手に構えてびゅあーー!!とダッシュして来たのでまた大笑いした。

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とーくとーく

「天翔ける風に」14日のトークショーからネタいくつか。
動画出るのかなー。出て欲しいなー。

★★★たぶん本編ネタバレです★主語のないものは贔屓ネタです★贔屓ネタばっかですご容赦★★★
あとカズさん呼びもご容赦。

メンバーは四人。上手から順に
進行:カズさん(20分制限って可能なんですかセンパイ)
主役:朝海さん(ラストシーンの牢獄での衣装。これ清潔感あって好きなんだー)
重鎮:浜畑さん(こんな面子にまったくのくつろぎモードで溶け込むナチュラルさ素敵です)
いつもの青い人:(紫だけどな)

という構成。面白かったー。

■鯛1
「稽古場から初日の幕が上がって思ったこと、今の気持ち」みたいな質問で「鯛であんなに笑いが起きるとは思いませんでした」…で舞台・客席プチ盛り上がり。「初日すんごい受けてたよね!!」とカズさん「報われましたね」と朝海さん…なんでも稽古中は鯛の動きにダメ出しが結構あったんだそうで「ヘタクソ!」って五回ぐらい言われて練習したとか。謝先生は言うだけのことはあって素晴らしく上手いそうな。見てみたい。

■「自分の台詞や歌で特に好きなのは?」
回答一番手って考える時間がないので、咄嗟だとどういう答えになるのかな…と見てたら
「…………さかもとさん?」
客席から拍手入れそうになりました(笑)。それ一番最初の台詞じゃんただの呼び掛けじゃん、と突っ込むカズさんの隣で「あれ、いいよねえ」「いいですよねー」と賛同する浜畑さんと朝海さんにまたしても「お目が高いーッ」と掛け声を入れそうになった。
圭吾の色っぽさが出るよね照れちゃう、みたいなカズさんのコメントに
「やった。」
とにっこりする頬ッ傷が爽やかでした。

■鯛2
時は移ってトーク後半、「他の人の台詞や歌で、好きなものとか、自分で言ってみたいもの」のお題の中でカズさんが「…あと鯛!」とおまけのように答えたところをふと拾いにいく長髪。「そうですかぁ↑しょうがないなー」とおもむろに立ち上がって(膝のカバンを椅子の上において)上手の袖に小走りしぱたたたー。
え?やるの?やるの?…とわたわたする才谷さんに例の鯛の尾頭付きを押し付けて奥に追ん出す溜水さん、即座にアシストに入った朝海さんは後ろのほうの「襖」から出てくるカズさんに「たまりみずさんがいらしたわー!」と清さんモード(笑)。
そうして溜水BYカズさんは鯛を…びっきびきに振り回しながら出てきた(^^;)たとえて言うなら買ってもらったサッカーボールを紐で振り回しながら帰ってくる小学生みたいな…どう見ても釣ったばっかりのマダイ60cm元気でした。後ろの席のおじさんゲラゲラ笑ってた(笑)。
そのまま朝海さんにもやってもらいそうな流れだったんだけど時間切れチャイムがなってしまい。そうか…と思った瞬間に鯛の持ち手の紐がぽとりと落ちた。「あ」
あ。
あーあ…。
…舞台客席全員カズさんを凝視したひとときでした。

■同じ領域より
・「あ」「あ…」←壊れた鯛をかかえてカズさんを見る二人
・「言えてたじゃないですか。」「ねえ。」←稽古場で才谷がフトモモの代わりにコカンと言ってしまったというネタでカズさんに二人
・「脚本に書いてありますからね」「そうですよ」←才谷の言ったとおりにする英が可愛くて仕方がない、というカズさんに二人
・「そういう生き方なんですか?」「そうなんですか?」←若人達が袖で着替えながらも歌ってることに「歌ってるフリすればいいのに」と口走るカズさんに二人
本編中は見られない英と溜水のシンクロでした。いい絵だったー。また真ん中の浜畑さんがほのぼのでいいんだー。
なお声量が素晴らしすぎるカズさんは歌ってるフリなんかしようものならすぐバレるそうです。そりゃそうだ(笑)。

■鯛・終章
くずれた夢こわれた鯛を両手に抱きかかえて、とぼとぼと歩み去る溜水さん実に無駄に美しかった。
戻ったとき「うめてきた」と言ってました。いや、食べようよ。

■ただ一度のシンクロ
「他の人の好きな台詞」のところで「三条英!私が!殺しました!」を挙げる浜畑さんに初めてリアクションが重なった両脇の男性二名(笑)。
「いいですよね」
「…いい!」
「…たまらん!」
「たまらん。(たまらん。たまらーん)」←水切りする溜水(レア)

■個人的には延長大歓迎です。
「ウェディング・シンガー」でニイロ君が提言したという「トークショーの残り時間警告は、巻きの合図じゃなくてSE(しゃららららーん)で入れる」。これ画期的だ…と博多で芳雄くんが褒めてまして。曰く、合図待ちの場合、トーク中に袖やモニターをチラチラ見ながら気にしなきゃいけない、でも音声なら気にしないで喋れるし、とのこと。
今回もラスト5分コールは音声で鳴り。時間なくなっちゃったか…まだ面白い質問がいっぱいあるのに…と原稿を見たカズさんが「稽古場の爆笑エピソード」と呟いた瞬間からもうひと盛り上がりして、結局ソデからスタッフの方が「巻けー!」の合図を入れる羽目になったという(笑)。
「舞台の爆笑エピソードならあるじゃないですか!」…才谷さん初日の登場シーン(志士ふたりの後、下手から登場して佇んで、走り出すところ)で思いっきりこけてしまった…という話題ではしゃぐ人たちであった。二日目の同じ場面、みんなでモニターを見ながら、今度は転ばなかったってんで拍手が起きていたそうです(カズさん「子供か!」)。いやあれ初日だったし、客席からすれば「演出」だと思った向きも…いたと思うよ…。

■ぷちぷち
・登場、退場とも例の金のカバンを右手に持っててくてく。アメリカに行く途中みたいな感じだ。
・「自分の好きな台詞」で「坂本龍馬は殺されます」を挙げる浜畑さん。この台詞私も大好きです。「これはもう誰もが知ってるんです」痺れるわ…。
・きっしーさんのトーク登場は女子チームだというんでひとしきりあの男はー!といきまくカズさん(笑)。でも後半で「生きたい」の歌が素晴らしい、ともおっしゃってましたねー。

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いんぷれっしょん

「天翔ける風に」雑感まいります。

★★★ネタバレです★★★

「感情移入できない主人公ランキング」があったら確実にトップ10に入る、でも惹かれる。そんなラスコーリニコフが女性として描かれたら…ますます共感できない(笑)。なんで殺すの、結局お金はどうしたの、志の大きさはわかるけど内容がわからない、やってることの矮小さ見えてないでしょう、あとホントに全然反省してないだろう。
そんな三条英、だけどなのか、だからなのか、どこまでも美しく、一途に、あやうく見えます。自分で落っこちた陥穽の底で足掻きまくって「私の音を取り戻す!」って必死で這い上がろうとする、無様なはずなのに凛々しくて清々しくて、ある種の憧れをもって見入ってしまう。
朝海さん初めて舞台で拝見しましたが、自在に声を使える人ですねえ。

この作品、TSでの上演を重ねてはいるものの、TSミュージカルの客層から見ていろんな意味でエキゾチックな作品なんじゃないかと思います。もともとあんまりミュージカル畑にはなじみのない近代ロシアの話、そこへ原作オタクをうならせるような緻密な脚色と再構成、時代背景は「みなさんご存知ですね」式幕末、ストプレ・野田色全開の長くて速いセリフ回し….
いや何が言いたいかというと、客席がついて行ってたり行ってなかったりがまちまちだなあと(困ったタイミングで笑いが起きたりね)。エンタメ要素もいっぱい入ってるから、どこをどうとって楽しんでもいいんだけど、そのポイントも感想もバラバラだろうなあと思います。

そんな中、自分の楽しみ方を並び立てていく。切り口はきっと偏ってますがご容赦下さい。

■才谷BY石井一孝さん。
陽性の石井カズさんらしい、よく言えば安心感があって、悪く言うとハラハラしない(笑)そのへんが英の、見た目・小柄で抜き身の剣みたいな危うさと、いい感じの組み合わせに見えます。ギラギラ英をほややんと受け止める、大きくて暖かい人。
初日につい書いちゃったほっかむりに象徴されるんだけど、才谷=龍馬の「うまく立ち回ってる」感は弱めというか、ちょっと不器用な人に見えますね。畠中さんだとヘラヘラ男が「あれっ?この人…??」って感じで一枚一枚皮を脱いでいく、そこに龍馬の本性が現れてくる…っていう印象でしたが、普通に最初から最後まで、意思と包容力のある大きい人に見える。才谷の役どころは「罪と罰」でいえばソーニャとラズミーヒンがミックスされてるみたいですが、後者のイメージが強いかな。

■溜水BYいつもの青い人
時代を遊ぶ禍つ神。世界に属してるけど外れてる、孤立した一個の魂。
英にいつ出会ったのかとか頬っ傷の経緯とか智さんに惚れた瞬間とか、大地主って絶対誰かから土地騙し取っただろうとか鯛は大川で釣ってきた説はどうだとか、背景・設定・前日談なにかと「ご自由に!」って感じの溜水。たぁのしぃぃぃ。(鯛は大川では釣れません)
初日は「出た」じゃなく「…いた…」って感じの登場にびっくりして(笑)見逃したんですが、司之介と才谷の、英の質草について会話を一通り聞いてるんですね。
溜水は英に会ったことがあるか、少なくとも見たことがあるんでしょうけど、お芝居上では対話はないので、その辺も話の構造を面白く(ややこしく)してると思います。「罪と罰」でスヴィドリガイロフはラスコーリニコフに「同じ種類の人間だ」って迫り倒すわけだけど、この作品の溜水はその思いをあくまで外側から語るわけで。
「贋作・罪と罰」ではクロスオーバーで描かれた部分、「智と溜水」「英と才谷」の場面が、ミュージカルではそれぞれ独立してて。でもこの2つの場面はしっかり対比して描かれてる部分だから、その辺を頭において英と才谷の対決を観ても楽しそうです。

■もんたあんどぶらざーす
TSといえばハード、ハードといえばTS。今回も働いてるなあ若者(&古参)!!!序盤から終盤まで舞台狭しと跳びはね踊りまくるメンバー、それぞれすっごい逞しいしキレも鮮やかでワクワクします。
プリンシパルの仕事しながら結果、この若人チームにもがっつり参加しているきっしーさんもスゲエ。一応あのメンバーより20歳くらい年上の設定なんだよね…溜水の「もんたさん」呼びがたまらん。
志士たちでは照井君や青山くん、「客家」で鷹をやってた千田君に目を引かれます。あと志士ヤマガタの渡辺君が「八重の桜」の佐川様に見える。中の人は似てないんだけど、髪型とか表情とか。
サブタイはいつもの出来心。だんしんおーるないっ(若い子おいてけぼり)。MONTAと赤旗隊でも可。

■口之津の闇市(くちのつのやみいち)
吉野ファンの隠語で「ものすごく見つけづらい本役以外の出番」を意味します…ウソです私が言ってるだけです。旧演出レミの「一日の終わり」のしょっぱなとかー、TSだとタンビエットのシクロの後の杖ついた人とかー。
今回だと…自分で見つけたい人もいると思うのであぶり出し↓

英とおみつ婆さんの場面で後ろを通り過ぎてくええじゃないかのしんがりに。素晴らしい顔の隠れっぷりに「夜目・遠目・傘の内ってヤツか…」とか過った(はい漢字も用法も間違ってます。中身も美人だし(笑))。あともう一回、やっぱりええじゃないかの装束で出てる(6人中左から2番目)…この辺の香盤は総出・総出のオンパレードで「立ってるものはプリンでも使い切れ」なTSの真骨頂。
「こっそり自分もええじゃないかに混ざっている溜水」説も考えたけど意外と堂々と参加しそうなので却下(笑)。

■こんにちわー!!
初日、隣の席にいた女性の二人連れが、一幕終了と同時に笑い出して。どうも例の「鯛」に受けてしまったらしく、すごい盛り上がってる。あはは…と思いながら席を立って、15分後に戻ってきたらまだ「生きてる」「生きてるよね…」と盛り上がっていた(笑)いや、話が戻っただけでしょうけど。
おちついて考えたら尾頭付きの鯛がぴちぴち言ってたら相当怖いですが(溜水への恐怖で生き返ったという脳内設定)、どうにもこうにもあの雰囲気で「お土産持って登場」っていう人のこう、緊張感と笑いのタイトロープ上等!って感じがツボで仕方がない。
クスクスとドキドキの混沌。今回これを存分に味わえそうで嬉しいです。

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はじまりはじまり

「天翔ける風に」初日を観てきました。

一言でいうと堪能した(笑)。面白かったし、ドキドキしたし、考え込みもしたけれど、何よりもかによりも、今までにない味を「味わった」感じ。

この作品、以前、一回だけ観たのはたぶん2003年で、「畠中さん(才谷)カッケェェェ」しか覚えてないんだけど溜水は福井さんだったらしい。「贋作・罪と罰」はニコ動で初演を観た。原作の「罪と罰」は通して読んだのは1回だけだけど場面場面はずいぶん読み返した。最近だと落合版の漫画とか「謎解き罪と罰」とかが印象に残ってる。

というような経験値はプラスにもマイナスにも働いた(笑)。完全・初見で観たらどう思ったかな…とも思うけれど、やっぱし「罪と罰」として楽しめる味わいも捨てがたい。

感想いーっぱいですがおいおいに。
19時開演2時間45分、終わって飲みに行くとあっさり午前様になってしまう今作、時間のつくりかたが肝要だ(^^;)。

でもひとことだけー。
もうヤツのスヴィドリガイロフが観られただけで一生の念願がひとつ叶った。嬉しいよ面白いよ掘り下げまくれるよーーーーーーー。
あとカズさんほっかむり大変そう(爆)

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CCCにはまった6

さてさて6月。10日からモードチェンジと相成ります。

なのでゲーム話を中締め(まだ喋り足りんのか)

★★★ネタバレです★★★

語り残しいろいろー。

■セイバールート
最初にSGとり損ねたお陰でマトモに感想書いてなかった(^^;)。
皇帝可愛い。以上。
前作Extraは、最初のうちは文句言いたげだったサーヴァントが、主人公と絆を深めて行くうちにだんだん秘密を明らかにしてくれる物語だったわけで。CCCではサーヴァントが最初から優しく、Extraで明かされていた「秘密」には見事なくらい触らない。Fateのくせに「真名当て」がないCCCにおいて、各サーヴァントは過去や背景よりも自身の内面(SG)で、それぞれキャラクターを深めていくんだった。…結果としてセイバーは今回、可愛い花嫁さんっ!!以外の何者でもなかったというか、話全体が婚約からゴールインまでの物語だったというか(笑)。
前作同様、男主でも女主でも恋心全開の赤セイバーだけど、ここまで甘々だとさすがに男主人公のほうがしっくりくるなー。押し倒すしなー(^^;)女主ならあれくらいやりかねんし、「夫がよいか?妻がよいか?余はどちらでもかまわん」は果てしなく納得でしたが。

■パッションリップ
初プレイ時の三章のホラー加減は忘れがたいですが、今でも十分ホラーでございますリップ嬢ちゃん。
やってることは凶悪なのにどこか爽やかでストレートなメルトと正反対、言ってる事はわりかし可愛いのに結果がおぞましい、表面に現れる顔と仕草「以外」の全てが昏くて、かつ完全にそういう自分を見ないリップ。君は悪くない、君が悪い。いやあ、説得力あるわ、こりゃあまさしく桜だわ……。なのでセイバーの「我が分身」って呼びかけやキャスターのヤンデレ同族嫌悪がいい感じにグサグサ来た。
それにつけても体重1tのリップと86キロのジナコ、CCCの女性キャラの平均体重を出すのが怖いなー。
あと世代的に「メンソレータム薬用キャンパスリップ/パッションフルーツほそみ」のCMが頭を飛び交って仕方なかったんですが…誰か覚えてないか。ソックタッチとか持ってた時代の女子なら記憶に……どこ行っちゃったのかなソックタッチ…(ほぼロケットペンシルと時代かぶります)。

■エリザベート
「あえて言おう、ドル友であると!」高らかな赤セイバーの宣言どおり、全てにおいていい意味で残念可愛いアイドルでございました…三章で歌声を披露したときの反応はセイバーとギルが双璧だな(笑)。
ただ、なんだかんだデザインが可愛いせいで、前半の残虐さにしろ、後半の深刻さにしろ、インパクトが弱まってた気がする。悪行で異形に変化したとか頭痛エピソードとか「私の食べ物の分際で!」のあたりの余裕のなさとかが好きなんですが、よくも悪くも可愛さが勝っちゃったなー。
とはいえお料理パートは全サーヴァント実に楽しかったです。桜ルートじゃ見られないシンジの「しばらくお待ちください」映像とかも今となっては貴重だ(笑)。
ところでバートリ・エルジェーベトって私のイメージではベルばら外伝の「黒衣の伯爵夫人」で、これは今でも鮮明です…怖いんだぜー。

■言峰綺礼
「こうなったからには最強の店員を目指す」…なんだかんだ大活躍だな(笑)。サーヴァント用の私服を手に入れた際の武勇伝をぜひ知りたいです。
ギルガメッシュとはやっぱり仲良しですねこの人。主人公が保健室にいる間はたいがい二人で酒飲んでたっぽいけどCCCなりの愉悦倶楽部トークをぜひ聞きたいわ。きっと主人公の自慢すんだわギル様は結局。
しかし夢の対決のランサーへの「毎度毎度お前の槍はなぜ当たらん」ってあんまりですよ神父………。

■キアラ
貫禄の黒幕でございました。初めて桜ルートに入った時、メルトの最期のところでこの人の声が響いた瞬間は鳥肌立ちましたよ…なんて艶かしい声だろう。そんな「この世全ての欲」に少年少女の恋が勝つ。なんて鮮やかな物語。
アンデルセンがサーヴァントで、かつ彼はあの姿で、っていうあたりの理由がキアラにあるのか偶然なのかは分かりませんが、この主従の関係に切り込んだエピソードももうちょっと見たかったです。この二人の掛け合いは実に楽しかったんで、召還の経緯とか二人の共通点とか知りたかったな…語らずもがなかも知れないけど。
あと最終形態が遠坂葵さんにそっくりだと思う。

■君の名前
前作Extraでどういうわけかほぼ何の意味もなかった(^^;)「愛称」が今回存分に生かされたのが嬉しかったです。キャラごとに場面ごとに、「苗字」「名前」「愛称」のどれを使ってくるか。
もちろんはっきり一番王道だったのはユリウスだけどな(笑)一貫して苗字呼び捨て→最後の最後にだけ愛称。ああどんなにベタでもいいんだよこういうのホント期待したんだよ、でも考えてみたらユリウスしかできねえよねコレ!!と涙を流した(T_T)。下の名前に「さん」付けで統一のレオ、モードによって苗字名前愛称使い分けまくる凜もよかった。そして「奏者」「君(お前)」「旦那様」と基本、二人称ばっかり使うサーヴァント三人と、逆に普段、下の名前しか呼ばないギルガメッシュの違いも楽しかった…アーチャーは名前呼びでグッと来るけど、ギルの場合むしろ「マスター」呼びがニュアンス出まくるもんなあ。

現在1X周目(笑)全組み合わせ制覇してスピードは緩みましたが、まだまだ遊んでます。また折につけ思い出し語りしてくことと思いますが、話題はいったんここまでかな。
読んで下さった方々、ありがとうございました(^^)/

あ、最後に一個だけ。
下屋則子さんにブラボーを捧ぐ。白い桜も黒い桜も流石、流石、流石。BBチャンネルの全てに夢中でしたよ…。
ぜひまた帰ってきて下さいブロッサム先生。

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