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韓国版モーツァルト(キャスト編)

韓国「モーツァルト!」まずはキャストネタから。

パンフによればこれまでの上演記録は

2010年1月~2月:ソウル
2010年2月~5月:韓国ツアー
2011年5月~7月:ソンナム
2012年7月(今回):ソウル

ということで、2010年のツアーをまとめて考えると今回が3演目なのかな?それだけ練ってきたせいなのか、もともとレベルが高いのか、音楽もお芝居も演出も、すごくしっかりした内容でした。キャストも連投の方が多いみたいで安定感もありつつ、なんせこっちは初見だから新鮮でもあり。たいそう楽しゅうございました(^^)。

■ヴォルフガング
トリプルキャストの一人、パク・ウンテさん。予備知識ほぼゼロですが絶対ヴォルフ相当こなしてるなこの方、と思ったらやっぱずっと出てらっしゃるみたいですね。芳雄くんに感じる「練られたヴォルフ」「熟成されたヴォルフ」「…の上でいろいろやってみちゃうヴォルフ」感に通じるものがある(笑)。
ちらっと書きましたが韓国版の演出って、ヨーロッパ同様「天才のいっちゃった感」全面でありつつ、日本にあるような「家族との絆と、葛藤」も大切にされてる感じで。かつ日本でやってるような周辺キャストの出番や描き方の強化(コンツタンツェとかアマデとかナンネールとか)も少ない分、思いっきりヴォルフガングに集中したつくりになってる気がします。後で書くけど特に二幕はもうどっしりと「ヴォルフ」中心にピシッと筋を通してるので、その分キャストの負担もハンパないと思うんですが、がっつり演じ切る表現力、すばらしかったです…それでもカテコのラストで「僕こそミュージック」を歌い上げる体力(笑)。いやーカッコよかった。

■アマデ
長くなったので別項(いきなりか(^^;))

■ナンネール
冒頭で天才アマデを囲んでみんなで褒め称える場面、曲はウィーン版の"Was fur ein Kind"で、ナンネールは子役。それで見てみると「そりゃそうだ」って気分になりますが(笑)何年観てても由美ちゃんの違和感のなさは凄いね(笑)(笑)。
変わって「赤いコート」からイム・ガンヒさん登場。ヴォルフとの身長差が井上・高橋コンビとちょうど同じくらいでなんか違和感がない(笑)アマデを挟んでヴォルフと三人で踊るんだけどこれが実に可愛かったです。
ナンネールの役割は日本と同じところと違うところがあり。ベルヒトルトとの場面や、最後に箱を開ける場面はなくて、日本のように「ナンネール視点で見ていく物語」という側面は薄い気がします。
一方で「おぉ?!」と思ったのが「星から降る金」の動線。前半、パパを気遣いながらヴォルフに一所懸命働きかけるところは同じなんだけど、中央後方で男爵夫人が高らかに歌い上げていくラスト、上手にヴォルフ、下手にナンネールが立って、二人それぞれが夢を追うように、前方に向かって笑顔を向けて立つ。最後に片手を伸ばして何かを掴むかのような動きもしちゃう…ナンネールが。
これは凄いなあと思いました。「奇跡の子」「奇跡の少女」であった二人、それぞれが「星から降る金」を探しに行くような「希望」の見え方。けれどヴォルフガングは成功を掴み、ナンネールは「プリンスは出て行った、残されたプリンセス」と歌う…これはこれで凄い。や、まあ共通してナンネールは切ないんですが(T_T)。「パパが亡くなったわ」の厳しさ悲しさったらなかった。
それにつけてもここは韓国なんだなあと思ったのは朝市の「あらナンネール」「アンニョンハセヨ!」のインパクトでした…これについてはきっと日本語もお互い様(笑)。

■コンスタンツェ
オ・ジンヨン嬢。可愛いけど芯が強い、暗いものも抱えたコンスタンツェよかったです。「ダンスはやめられない」は凄い迫力。ピアノの上のバラを拾い上げて髪に挿して歌う、昏い表情と美しさ。歌声にパンチがあるし表情に迫力があるし、来年レベッカやるならダンヴァースいけそう(^^)。
ウェーバー家で登場するけど特に最初からヴォルフが好き…っていう演出はなし。プラターでもヴォルフを家に誘うのはほぼセシリアの役割。でも「他の人と…」のくだりはすごい可愛い。魔女っ子コスプレしてるんだけど、最語にヴォルフと二人で箒に乗って出てっちゃうし(笑)。
二幕での可愛い恋人同士っぷりと、その後の「ダンスはやめられない」のギャップは日本同様。でも「乾杯ヴォルフガング」がなくて、アトリエでも「愛は見せかけね!」のキレソングの後はすぐに退場しちゃう。墓掘りの場面も一幕冒頭のみで、二幕あたまやラストで頭蓋骨が出てくるのもなし。
役としては日本のコンスタンツェよりシンプルなのかもしれないけど、これはこれで落ち着くなあ。日本版の演出ってなんていうか「オフィーリアぐらいの役を無理に目立たした」ようなとこがあって、やり方によってはコンスタンツェが思いっきりバランスを崩しかねないと………この話題は濃いのでまたの機会に(爆)。

■ヴァルトシュテッテン男爵夫人
喝采・喝采・ほぼショーストップ。カテコでも大人気の男爵夫人シン・ヨンスクさん、とにかく歌が素晴らしい。「星から降る金」の迫力もハンパなかったですがもう涙が出てきたのが「Mozart!Mozart!」。ウィーンCDで「こらすげえ」と思った男爵夫人の終盤ソロ、こんな音のいい大きな劇場で生で聞けたことだけでも感動…。
うーんやっぱCD買うんだったなー。「OST」ってなんなのか分からなくて買い損ねた。(韓国ではサウンドトラックのことをOSTと言うんだそうですね)

■コロレド大司教
若い。綺麗。カッコいい。繊細そう。カッコつけて失敗する(トイレのインパクトすげえ)。ヴォルフにコケにされて本気で口惜しそう。余裕ありそげなのになんかかわいそう。
ユン・ヒョンリョルさん、前回「モーツァルト!」出演後に兵役に行って、今回が復帰作なのだそうですが、これはファンの人嬉しいだろうなあ…うーん惜しいなあ、この美形ヘタレ猊下でハンガリー版のヴォルフとのとっくみあいナンバー(Az egyszeru ut)やってくれたらさぞや絵になっただろうに(笑)…若造ヴォルフに若造猊下、という構図はハンガリーで「いいじゃん!!」と思ったんですが、今回またその思いを新たにした。こら楽しいわー。

■アルコ伯爵
ころころっと可愛いおじさんで実にいい味出てました(笑)。猊下がキーってなってるのに対して、オロオロするわけでもなくマイペース。ヴォルフの曲を猊下が「オーケストラにあたらせるように」って言う直前、楽譜をくしゃくしゃっと丸め…そうになって慌ててガサガサ戻すとことか、ウィーンのコロレド邸でヴォルフを蹴っ飛ばす時、従僕二人にヴォルフを押さえさせて、一旦5メートル後ろに退がって助走付けてキーック!とか可愛くて仕方がない。
ところで、プラター公園でアルコをやっつけるって作りになってないんですね。これは日本でもハンガリーでもやってたので万国共通かと思ってたんですが、ウィーン版CDの曲と今回の曲、全く同じだったので、どっちがオリジナルかは分からないけれど。

■シカネーダー
すごく長くなったので別項(まあ仕方がない)。

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