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2012年3月の16件の記事

朝ドラに関して溜め込んだ感想を吐き出す。

NHKの朝ドラ「カーネーション」が終幕。

最初の頃はまったく見てなかったのですけど、年末年始にふと目をとめて「…こりゃあ…」と思って見はじめまして。公式サイトで前半のストーリー勉強して、後半はもうすっかり虜になって毎週末にビール飲みながら一気見→そのうち耐えられなくなって生活リズム変えてリアルタイム、という生活を送っておりました(笑)。

コシノ三姉妹のお母さんの生涯をモデルとした今作、前半は主人公・糸子の少女時代~青春時代を追っていき、後半は娘たちの物語も絡めつつ群像劇っぽく展開し、終盤は晩年の糸子の花開きっぷりを追う…という流れだったわけですが。

前半はこの先どうにかして見るとして(総集編5月かー)、後半はもう三姉妹のしっちゃかめっちゃかの成長/葛藤/戦闘/流転/転換/反転/混沌、の日々に…ワクワクしたっつうか…ドキドキしたっつうか…身につまされたっつうか(^^;)でした。

もう長女・優子の全てに対していたたまれない(笑)。
うちは長女次女三女ぜんぜん違うことしてるけど、なんっかこう総領の余裕とスキを全面にかもし出してるキャラが身に覚えありすぎて。「一番上」の恵まれっぷりをアタリマエに享受して生き、成長して次女に追いつかれて急に焦りだす。もう痛いっつうか恥ずいっつうか何度「優子ーーーーッしゃんとしろーーーッ!!」と叫んだことか。
そしてずっと虐げられ(てると本人は思って)いてその苦労をバネに、あるいは「そういうもの」を受け止めて暢気に生きながら、それぞれ大物に育っていく次女・三女。もう何度「直子ッがんばれーっ………でも頼むから僻むなーッ!」「聡子聡子聡子可愛いよー」とかつぶやいたことか。

子供の頃のオルガンの奪い合いとかもう、「見てたの?!」って感じでした(^^;)。「三人の時間をきっちり決めて公平に使う」みたいな糸ちゃんの振りで始まる場面。15:50に鍵盤の前に座ってる聡子を吹っ飛ばして「ウチの番や」と座り込む優子。「まだ4時になってへん」と抵抗する聡子に「短い針はもう4時や」。そこへ真の「4時から権」を持つ直子が突っ込んできて取っ組み合い。…………優子………。
「シェアについてはきっちり話し合って決める。場合によっては文書化する(笑)」「しかし屁理屈をこねてルールをやぶる姉」「理屈に勝てない妹はなすすべもない」「対抗できる妹は腕力に訴える」…どこもこうなのか姉妹って。
まあ我が家におけるメインバトルは主として次女VS三女でしたが(笑)。

とはいえ、根本的にはまった要素は脚本・演出・糸ちゃん。この3つのどれが欠けても成立しない。
ホントに楽しい3ヶ月でした。どんだけテレビと会話したことか。

以下、つぶやきたかったこまごまここで吐き出しておく。

・そもそも洋裁をするお母さんて時点でノスタルジー炸裂するんだよね(苦笑)うちの母は商売してたわけではないですがけっこうミシンの人だった。なんせ貧乏だったので我々の服は半分以上は母の手作りでした…いや存命かつ当面ぜんぜん元気なんですが。
・まあ糸ちゃんには母よりは父を見た(笑)。カッコいいんだよ…。
・わずかな時間をきらめかせて駆け抜けた周防さんの記憶はとっても優しく鮮やかで。二度と登場しなかっただけにラスト手前の「彼女」の再登場はザワザワ来ました。つぶやきのホットワードに「周防」が上がっましたねー。
・でもこのドラマ通して最も感情移入したのは北村だったり(笑)。なにひとつ告げずに終わった数十年。「好きな花」の花束持って逢いに行くシーン大好きだった。晩年にも登場して欲しかったような、あれでいいような。
・…「告げずに」っていうか「言えずに」だよね…いや言ったも同然だけど単に通じなかったって話も…糸ちゃん男前すぎる。
・優子がドラマチックに生きようとすると糸ちゃんにぶった切られるループがたまんなく好きだ。「茶番やな」
・直子がただ一度だけ優子にデレたのに「聞いてねーし」オチになるあたりもたまんなく好きだ。恵さん…。
・聡子の「寂しさ」の描かれ方がたまんなくたまんなくたまんなく好きでした。「さびしい」ってついに言葉にするまで何年かかったのか(T_T)。
・ミニの流行し始めには燃えたなー。聡子可愛かったなー。
・終盤は「聡子可愛い」と「里香可愛い」と「院長可愛い」しか言ってなかった気もする。
・いや、あほぼん3人衆もいとおしかった。
・「里香」と打つとGoogleの検索ワードに「モデル」が上がってくる件。みんな気になってんだな(笑)。
・直子の店のスタッフって初期にキレてやめた二人が戻ったってこと?
・「春太郎ーーーーー!!」
・末期がんの女性を演じる中村優子の芝居の上手さに衝撃を受けた。凄いよあの人。
・聡子の旅立ち、おばあちゃんと別れるとこで「今生の別れってこういうことだよな」と思った。晩年の千代さんは出てくるだけでほろほろと(;_;)儚い優しいおばあちゃん。別れ際にぺたぺた触る、あれを見るとなんか問答無用に泣ける。
・「外国行っちゃってそこで親の訃報を知る」っていうシチュもしんどかった。父が亡くなったとき羽田に妹迎えに行ってその場でさめざめ泣かれてなあ…「やだなあ空港で泣く兄弟って」って思ったっけ(苦笑)。
・家族の闘病→葬式って「泣く」→「笑う」→「ほのぼの」→「しみじみ」→「号泣」→「小康状態」→「また泣く」のループだよね(聡子が泣く後ろで泣かずにヘンな顔してる直子が、次のアップではボロボロ泣いてる。一緒に涙を流した)(ていうか一通り終えて気が落ち着いたところに遅れて帰ってくる身内のせいで精神的に全部やり直しになるシチュにも泣くやら笑うやら)。
・ジョニーたち結婚してたんか。
・ゲンタの前でときめく浩ちゃんのキメ顔が衝撃的(笑)。
・そしてさっき公式サイトで、脚本家の渡辺あやさんのインタビューを読んでまた泣いた。フィクションだから表現できる幸せ、まさにね。「朝ドラやて!」と話す3人の後ろに糸ちゃんが立ってけしかけてる。そうだったらいいな、っていう亡くなった人の在り方をみせてもくれた、最終回でございました。
・奈津が最終話まで見れてますように。

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ジキハイねたとーく5

「ジキル&ハイド」東京が終わり、大阪まで一週間ばかりお休みです。感想、重箱、検証、ぱらぱら書きたいけれど今日はしょうもないネタばっかし。

■正しい疑惑
こないだ幕間に「吉野君は完全に地毛なの?」という声が聞こえてきまして。
あれが不完全な地毛だとするとどの部分がヅラだ、と「事件」の間に検証に入ろうとする自分を止めるのが大変でした(笑)。案1:前髪だけヅラ/案2:前髪だけ地毛。
…ちなみに板倉重昌がまさに「不完全な地毛」で、基本、地毛なんだけどポニーテールのしっぽだけ取り付け式だったって話です(そんな豆知識こっちで出しても)。
なおサブタイトルは贔屓に対する疑惑ってたいていむしろ鬘の時に発生することに起因する(いわゆる地毛疑惑。座長とか息子とか)。

■パブリックスクールは大体11歳~18歳ぐらいだそうです
イギリス人である彼らの学生時代を想像してて、ハリー・ポッターの両親チームにヘンリーたちを重ねたらえらいハマったって話は前に書きましたが(笑)、ハリポタ以外でも英国ものは学校ネタが尽きないので想像するとふくらむふくらむ。
・ヘンリーは成績トップだけど科目偏ってそう。
・ストライドは得意科目が全部ヘンリーとかぶってそう(もちろんことごとく負ける)。
・ジョンは要領よく点取って監督生とかやってそう。
・エマは女子部でプリフェクト(いや、共学はないか(^^;))。
・んでヘンリーは変な研究して実験室とか爆破してそう。ジョンが隠蔽工作するんだきっと(そんな「一緒に解決」ループ)。
・「なんてことだよヘンリー」が当時の口癖だったりしたら本編がものすごく切ない
・あとヘンリーって先生のことを間違えて「お父さん」て呼んじゃってそう。
・きっとシャンプーハット使ってる。(もう学生時代関係ない)

■某ハッシュタグに習って「ジキル☆ハイド」とか打ってみたら力が抜けた。
「生きている」って歌詞だけみると前向きかつ夢あふれる内容でこう、ハイドがあのシチュエーションで歌ってるんじゃなきゃ結構ハートウォームっつうか王道チックなミュージカルナンバーとして成立しますよね。

 なにかしらこの気分
 胸がバクハツしそう
 月に誘われて町をさまようの
 ああ生きていくわ永遠に
 天国を手に入れるのよ
 世界を振り向かせてやるわ私こそがtruth

…みたいな(なんとなく翻訳女子口調)。
最後は魔法のステッキで変身(すいません結構これは毎回思ってました)。

一生続けられそうなんでこの辺でやめます。

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がんばった人たち

「ジキル&ハイド」東京千秋楽を観て参りました。

素敵な千秋楽でした。悲しい物語だけど、幸福な舞台だったっつーか。しょっぱなからカテコまでいろんなことを噛み締めて、楽しんで、うわあって思わせてもらった。
わかってたけどあっという間の3週間(されど30回、休演2回のみ(^^;))、堪能させていただきました。

石丸さん凄かった…「時が来た」も「生きている」リプライズも「罪な遊戯」ラストも、いずれももう今日は行っちゃえーっ!!てモードで嬉しかったです(言い様が(^^;))。「対決」のラストの「また会おう、ジキル!!」ではいつもの屈みポーズじゃなくほとんど真っ直ぐに立って、正面をねめつけて禍々しく笑う。凄かったホント。

「苦悩2」ももちろん気持ち的に盛り上がったんですが、みんなそこは同じだったみたいで、ヘンリーの最後の歌い上げの後、薬を飲もうとしてハイドに止められる、笑うハイドと戦いながら実験室のセットがガーッと後ろに下がっていく、バックではあの3拍子の曲が思いっきり盛り上がる…というところで客席からザザザザザッ………と拍手が沸きあがって。ゾクゾクした…拍手で感動したの何ぶりだろう。
(ところで2があるなら「苦悩1」が元ネタにはあるんでしょうが今んところ謎)

ルーシーとハイドのやりとりも。もう初日の頃が思い出せないくらい今の静かで昏い顔のハイドが背中を向けて語る絵がしっくり来るんですが、
「あのひとは…あの人だけが、私に、優しかった…」と泣くように語るルーシー、ヘンリーの手紙を守るようにくしゃっと自分のほうへ引き寄せる仕草で泣いた泣いた(T_T)。ハイドに抱きすくめられて悲鳴を上げるけれど、「同情、愛情…」の歌声に、頑是無い子供のように表情が溶けていく過程で、確かに一度ハイドを見上げて笑ったように見えたのも心に残りました。

今日は2階下手だったんですが最後にまたエマのあの表情を下手側から観ることができて嬉しかったです。銃を下ろしていくジョンの足元にぽたぽたと落ちていくしずくが模様を作っていくのも(いやまさか二階から見えるとは思ってなかったんで諦めてた(^^;))。

カテコがまた幸せだったー。
オケ終わりの後も何度かコールが続いたのですけど、最後に出てきたときに石丸さんが軽く挨拶して。

「今日は……
 …
 …
 …
 …
 …がんばりました」

いや石丸さんも可愛いけれど後ろでものすんごいウケまくっているはまめぐさんとK吾さん他キャストのみなさんにも笑った(笑)ホント笑い転げてた…可愛いから?それとも流行ってるとか(笑)。

あとこのコールの時に下手から出てきたジョンがルーシーとハイタッチしてそのままヘンリーに流れてってルーシーのまん前で抱き合ってたのも楽しかったです(上手側のエマもチェックしたかった(笑))。公演初旬の通り過ぎ事件以来でしたが、最後にこの人たちのハグ見れて嬉しかったー。

あとは大阪・名古屋。あんまり間がないけど、どうか皆様じっくり休まれますよう。必要なのは息抜きだよ…(切実)。

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生きている舞台

「ジキル&ハイド」前楽を観て参りました。もうなんか満足した…常にそうだけれども、一回こっきりしか味わえない瞬間がたくさんあった、美しい舞台でありました。
以下細かいのごたまぜです(^^;)。

■Streak of Madness
「時が来た」の全身からにじみ出る喜びが、高揚と切なさを同時にくれて。そのぶん後半のナンバーでのヘンリーの苦しさの印象が強まったなあと…前にも書いたけどヘンリーの歌では「苦悩2」が一番好きなんですが、今回うわっとなったのがその前の「狂気」。
「ヘンリー。僕は君を信じてる」と語って去っていくジョンを見送って(階段の上まで見上げて)遠ざかっていってからゆっくりと薬をあおる。この時の短いフレーズと、その後ルーシーとエマが歌う間に、照明が差さない舞台中央に佇む間の昏い表情に泣いた(T_T)。

■ハイドさまざま
・「生きている」でルーシーに詰め寄るところ。右手に持ったステッキを左手に高速でパンパンパンパンと打ちつけながら早足で迫ってくる…という動きがむっちゃくちゃ怖かったです。視線と足は着実に前へ、手は無意味な動き…ってとこがこう「嫌ァァァ!」と逃げ出したくなるタイプのおそろしさ(^^;)上手ですらこれだものルーシーの視界を想像するとガクブル。
・「罪な遊戯」のラスト、「天使の声」のハモリ(ルーシーが上から下、ハイドが下から上)がめっちゃくちゃ好きなので、今回久しぶりに元のキーで聴けて嬉しかったです。消耗度合いについてはいろいろ思うところあるけれども(主に興行スケジュールに対して(^^;))これを含めていちばん好きだった音楽をひとつひとつ覚えときたい。
・………封印しようかと思ったんだけど可愛かったので書いちゃう。「びひづかきビーコンズフィールド夫人からお前へのささやかな贈り物だ」ビフィズス菌がどうかしたのかエドワードハイドとか脳内の慈悲深きアターソンさんが呟いた。

■ていくけあ
ジョンネタこまごま。
・「そろそろ、失礼しよう」の後の小さく言う「ヘンリー」の牽制顔がむっちゃ好き。顔は笑ってるけど目は笑ってない。
・「連れてきて」の「病気よ なぜなの」で「彼は医者です!」って立ち上がるジョンをヘンリーが制止して、手を掴まれたまんまジョンがぴょんぴょんはしゃぐ…というのが最近の定番なんですが、このニコニコぴょんぴょんのラストぐらいでヘンリーが0.1秒ほど笑ったのにズキュンと来ました(誰ファンだよ(笑))。いや、どん底でヘンリーが笑うの別にレアってほどじゃないんだけどこの場面「ちょっぴり」と同じである種「こいつを楽しませる」ところに向かってる贔屓にシンクロしてるというか、ああいう瞬間があると「クララが立った!」的に跳ね上がる自分の嬉しさがおかしい。「ヘンリー、楽しいでしょ?ホントは少し楽しいでしょ?楽しくない?……………………あ、笑った」みたいな(笑)。
・…とか書きつつ思うんだけど、ジョンって共感させる側のキャラクターで、どっちかというと贔屓キャラとは逆の立場の人(人外とか妖怪とか外道とかを「眺める側」)に共感して観ることが多い観劇をしてる自分にはしみじみ新鮮で面白いです。
・上手で観てると特にそうなんだけどプールへの「お休み」で泣きそうになった。振り返ってヘンリーを見るジョン、知る由もないけどここが何かを止めうる最後の分かれ目だったんだよなあ。
・それにしても「すぐに寝かせてくれ、後は頼んだぞ」に「出来る限りのことは致します」と答えたプールがとりあえず暖炉の火を起こして終わってるあたりが切ないやら愛おしいやら(あったかくすれば旦那様もお休みになるだろう、っていうロジックだったことにしておく(笑))。
・余談ですがこの場面の暖炉のセッティングむちゃくちゃ速い。

■Alive
ラスト手前はもういろんなことが起きて。
中にはハプニングに近いものもあったけれど、それぞれがそれぞれの一回こっきりの生き方で舞台の上に生きていて。
・「あいつにあって俺にないものはなんだ」と問われて「…あの人は」じゃなく「…あのひとだけが…私に優しかった」と答えるルーシーだとか。
・「俺は、ハイドだ」で微笑んで、今度はお前の番だ言いながらもうストライドの目前まで来ちゃってるヘンリーとか。
・瞬時に反応するストライドとか。落ちたけどやっぱ使われるビール瓶とか。「本題に入っていただけますでしょうか!」で高まっていく声の禍々しさとか。
・この辺のジキルとハイドの混ざりっぷりとか。
・「僕にはできないよ…」って銃を下げる前のジョンの顔とか。
・その後ヘンリーが突進するところへ発砲する瞬間のジョンの叫び声とか。
・ヘンリーの死に顔から顔を上げて、そのままジョンに顔を向けていった(!!)エマの静かな表情とか。
特に最後のにはびびった…昼もそうだったのだそうで。エマの表情で全然ラストの印象が変わるけれど、ここで「周りを見て、やがて視線がジョンに辿りつく」んじゃなく「顔を上げてジョンを見る」になっちゃったらちょっと何その情報!前楽にしていろいろ脳内組み直し!!!とかパニクったものです(いや、こんな幸せはないけどね(笑))。

これから楽です行ってきます(T_T)/

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ひとつの魂

「ジキル博士とハイド氏」っていう話を初めて知ったのはたぶん、子供の頃に読んだドラえもんのエピソードのひとつで。「ジキルハイド」という薬を飲むと10分間、性格が反転するっていう。で、薬を飲んだのび太は強気かつ凶悪になってジャイアンに立ち向かうが、すんでのところで効き目が切れてジャイアンにビンを奪われてしまい。これは強くなる薬なんだな、と勘違いしたジャイアンが薬を全部飲んでしまう。ただでさえ乱暴なジャイアンがさらに凶暴化して襲ってくる!とのび太たち青くなって逃げだそうとするが…オチはおわかりですね(笑)。

…という「性格が反転」のイメージって結構ミュージカル版に合ってるなと(笑)。
いっぽう原作の「ジキル&ハイド」ってビリー・ミリガンとか「五番目のサリー」とかみたく、根は一つではあるけれど複数の人格が同じ体をシェアしている、っていう在り方だった気がします(うろ覚えですが)。

「善と悪、裏表」じゃないですけど、ハイドはどこまでもヘンリー自身なんだなーというあたりが、この作品の切ないとこだなと思います。
なんだかんだ「善」とは何か分かった上で混沌と自由を求めて突っ走るハイド。理事会メンバーを憎むのも、ルーシーに惹かれたのも、ヘンリーが深層で抱えてきた思いを具現化して「俺こそが真実」だって勝ち誇って暴れ回る。
だけど結局ヘンリーの裏でしかない以上、本質的にハイドが欲しいものは全部ヘンリーが持ってるものだから、「全てを手に入れ」ようにもハイドになっちゃった時点で絶対手に入らない。
壊すしかない。最近のルーシーの部屋でのハイドの静けさや、背中を向けて「あいつにあって俺にないものは」とか語りかけてるエドワードを見てると、あの手紙がなかったらルーシーを殺さなかったかも知れない…とか哀しい想像ばっか沸いてきます。

そんなハイド、ヘンリーの記憶は頭に入っててヘンリーよりよっぽど相手の言動を印象に残しているハイドが、ジョンに対して一歩引いて「アターソンさん」なのもかなりツボだったり。ヤツに会いたいか、の笑い方とか、素直に薬飲んじゃうあたりも。秘密だぞってヘンリーをジョンに会わせてやるのを、嫌がらせととっても皮肉ととっても、または自棄ととってもなんか切ないし。

最終的にエマもジョンも、どこまでも「ヘンリー」に対して働きかける。ハイドを拒否ってヘンリーを呼び起こしているとも、ハイドをも含めてヘンリーって呼んでるとも、どっちとも取れるけど、ハイドには後者として届いてて欲しいなあと。

…支離滅裂かつ感傷感傷感傷。
ドラえもん思い出したから書いとこうって思っただけなのに(苦笑)。

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ジキハイねたとーく4

「ジキル&ハイド」マチソワしてきましたー。

またいろんなことあったけど木曜ソワレも含めてランダムネタで参ります。

■ビゼット宛メモに「胃薬」って書いてあったらおかしい。
トークショーで「石丸さんがたまに作詞する」…という話題で、まず意味をお腹に落とし込んでそこから喋るから、出てくる言葉が違うことがある、とのお言葉に、なるほどなあと思いました。そして「予想もしなかった成果アリ」になんであんなにバリエーションがあんのか納得した(笑)。べつに「予想もしなかった効果アリ」「想像もしなかった変化アリ」でもおかしくない、意味の通る作詞や台詞ならいいじゃない、と。
しかしながら本日マチネ「胃が熱い」のところ「胃が痛い…」と呟いていたヘンリー、君が言わないでくれと脳内のエマパパin理事会がぼやいた(笑)。

■ぷちぷち(みなさま編)
・婚約パーティのサベージのペタペタ度がアップしていく…ジョンの嫌そうさも加速していく…おかげさまで未だに中央の会話の台詞が把握し切れてない…。
・「それと?今の君に必要なのが何なのかもね。さあここだ」「ようこそどん底へー!」のリズムが好きで仕方がない。「さあここだ」のスルッとした言い方もさることながら島田ネリーのタイミングが素晴らしいなと(笑)。
・父さんの写真はヘンリーとの2ショットなんですね。椅子に座るパパと、その後ろに立つヘンリーという構図。ヘンリーの髪が短いのにほほぅと思った…何きっかけで伸ばしたんだろう単に伸ばしっぱだったのか。
・実験室のセットが舞台後方にはけてくときの明かりの消え方が好き。全体がフェイドアウトしていって赤い薬(または青い薬)だけ残るあたり。
・人に言われてやっと気がついたけど結婚式にジャイルズがいるー。

■じゃんくしょん
先日も書きましたが、「事件」の人々の行きかいっぷりがもっとくっきりしたほうが楽しいのになあ、とときどき思います。しょっぱな将軍が殺されるところの手前でジョンとハイドがすれ違う絵がすごく好きなんですが、エマ親子やルーシー、ストライドがそこそこ殺人に気づかずに通り過ぎていく、ひとつひとつの光景がよく見ると印象的で、ちょっともったいないなあと。
とか言いつつプループス卿殺される手前、階上にジョンが歩いていく真下にハイドが出現してくる絵とかでけっこう楽しんでたり(笑)。…つまりそれぞれの目には見えるべきものが見えてんのかも知れない(笑)。

■ぷちぷち(ともだち編)
・最近たまにあるんですがジョンに手紙を「受け取れないよ」言われて「僕の弁護士じゃないか!」と襟首掴んで詰め寄るところ、ハッとして襟を放してその後襟をちゃちゃちゃちゃっと直してあげるヘンリーが可愛くて仕方がない。
・可愛いといえば二幕で手紙の封筒が落ちてすごいテンパったモードのままのヘンリーがわたわた拾ってた話とか。(今日マッチが落ちたときはすごいスピードでジョンが拾った(笑))
・↑この日あたりから「わかった引き受けよう」がかなりソフトになった。前は青筋立てる勢いでしたが。さらに「ヘンリー、僕は君を信じてる」がすごく静かな言い方になってて。「やさしくなったなぁぁ」と思ってたら初見の方にはあれでも怖いみたいで(笑)。

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くるくるぱたぱた

「ジキル&ハイド」ソワレ&トークショー。

ちょいと酔っ払ってるので走り書きのみ。動画でるまでのつなぎに(^^)。

・今日も華麗なステッキトワリングで入るパーマの人(そろそろ認識したんだけどアンジョの時と違って髪の色がダークだから多少毛足が伸びてきてもコーヒープリン止まりなんですよ)(誰に言ってる)
・扇子を広げてぱたぱた扇ぎながら入ってくるウェーブの人、その後ろからマエストロ。
・ウェーブの人は前回も扇子持ってたけど今回入場する時からパタパタ扇いでいたのはバトンくるくるに合わせてくれたのかなあと思った。(なぜかって言うとめっちゃニコニコなんか言いたそうにしながらステッキを指差していたから)
・今日もし塩田さんがまた「山○邦○です」言ったらさすがにどーかと思ったら普通に名乗ってらした。ごめん。
・…なのに石丸さんが「山○じゃないんですか?」とわざわざむしかえした(爆笑)。
・しかも「山崎」じゃなくて「山野」って言ってたらしい(扇子といいこういうハンパな歩み寄りがたまんなくツボ)。
・ウェーブの人「暑い!死んでるの!」ぱたぱた
・ウェーブの人へ「今日も死んでしまいましたね」「死んでしまいました」
・パーマの人へ「友達を撃ってしまいましたね」「(息を吐くように)やってしまいました…」自首か。
・パーマの人「いい音するんですよねあの銃ー。」
・たまに鳴らないことがあるんですよ。本番で鳴らなかったらまずいなと思って。そうなったら間違いなくパァンて口で言いますから!…みたいな話(笑)客席爆笑の中「パン!」「パァン!パァン!」実況入ってるヘンリーとジョンが素敵だったんですが、本番で二人叫んでる様を想像しちゃった。あーあー(結婚式の友人ペアソング風)
・アターソンが階段→つり橋突っ走るところで足音をさせないのがスゴイ!という話。
・ルーシーの部屋で「早くここから出るんだ!」ってところいい芝居するよね!と振られたジョン「あそこイライラするんですよね!危険だって言ってるのに!せっかく逃げろって言ったのに!なんでぐずぐず…もうー!歌ってないでああもうハイド来るのにーーー!」…客席全員の内心を代弁するんだった(笑)。
・どん底とかの友達同士のやりとりが「リアルなんですよ~」と笑顔で語る石丸さんが嬉しい。でもそこをちょっとだけでいいから具体的にお伺いしたかった(なんか話題変わったんだよなそこで(T_T))
★★★かなり核心的ネタバレです★★★
・ジキルとハイド、終盤ではこの二人がくっきり分かれたものではなく、ふたつが混ざった第三の人格が出てきてしまっているという話。アターソンを突き飛ばした後、すっきり立って微笑しながら言う「…ハイドだ」はジキルの姿でありながら内側からハイドの人格が現れてきてしまってる。そこからの行動はもがき出てくるジキルとハイドが相克しながら表面に出てくるクライマックス。すごい納得しつつも、あーそこは各自で解釈して終わりたかったな、と自分の中のオタクがつぶやいた(笑)。
・でも最期はジキルだよね、という話で。
・ラストがハイドじゃまずいでしょ…ってとこで親友一言「もう一発撃たないと」
・あとこの「ハイドだ」を稽古場NGで「…ジキルだ」と言っちゃったことがあったそうで。パーティの面々が「ジキル?」「ジキル?」「ジキル?」「ジキル?」とざわめいたとかなんとか。
・「対決」のクライマックスでは舞台上の石丸さんと一緒にハイド化してタクトを振っているという塩田さん。…の話にここはやってみてくださいとばかりにパーマの人が進み出てしゃがんで自分のステッキを捧げた(笑)。

ちょっとだけのつもりがー。

本編に関してもまた書きたいことたっくさん。また追ってー。

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ジキハイきゃらとーく3

「ジキル&ハイド」今日は母と観劇。「脚はもう大丈夫なの?」より先に「地毛なの?」とか聞いてくるあたりなんだかんだいろいろ自分の親だなあと思った。

キャスト雑感いくつか追加ー。

■石丸ジキル
ごめんなさい喉とか体力的には今きついのかも知れないけどお芝居的に「おぉぉ!」と思うことがいっぱいあって今みてて楽しくてしかたがない。
ジキルの歌で一番好きなのがアターソンにルーシーへの手紙を託した後、薬を作りながら歌う「苦悩2」の短いフレーズだったりします。「時が来た」も「対決」も名曲だし迫力もあるけれど、なんとなくあの場面で、一幕でずっと反感抱いてきたヘンリーにやっと共感できるからかも。
天才だけど考えなし、自分の研究以外のことに目が行かない、無謀な実験に飛び込んじゃってその結果に「…あれ?」って戸惑って一人で解決しようとしてあがき続けてたヘンリーが、やっと事態を全部受け入れて、でも「…なんでこうなった?」って言っている。そういう子供っぽい純粋さと悪気のなさと致命的なタイミングの遅さ。「ヘンリーに神の助けを!」って祈ってももう完全に間に合わない…その辺があの「これが夢みたことなのか?」でドッと襲ってくる。ここからのヘンリーはもう悲しいばっかりなのだけれど(T_T)。
最近のハイドの静けさも好きだなあ。ルーシーの部屋での「ルーシー」っていう呼びかけとか、ほとんどヘンリーかと思うくらい声を落ち着かせてるあたりとか、ラスト手前の「…ハイドだ」の笑顔の静かさから来る禍々しさ。
そして今日のラストの「俺を自由にしてくれ」はごく真っ直ぐにヘンリーっぽかった。その分ジョンへのシンクロ率が上がってますますしんどかった(T_T)。

■吉野アターソン
ラスト手前の袖のモノローグの表情がとても厳しいものになっていて。ヘンリーが倒れた時に事態を悟る顔とか、ハイドがエマに迫る手前の、ヘンリーに懇願する顔とか銃を構える時の表情とか、もうその後やらなきゃいけないこと完全に分かってるけど全力でNO!!って叫んでる顔がもうねー(T_T)。
みんなそうだと思うけど「対決」から結婚式までの空白、どんなことがあったかは私もいろいろ考えます。ルーシーがどうなったかはもちろん知ってるだろうし(あの後きっと実験室に戻って、ヘンリーいないから引き返してきただろうし)。考えて悩んで受け入れて、エマのためにルーシーに対する罪を一緒に背負うって決めてる、いざとなったら最後の幕を引くって意志も固めている…のがあの「ヘンリーは…」の語りの下地にあるのかも知れない。(あるいはもっと客観的な言葉なのかも知れない…最近しばらくの間「アターソンの舞台袖の語りってもしかして結婚式より後なのかな?」とか考えてむっちゃくちゃ凹んだ(T_T)あの結婚式話の笑顔含めて全部例えば第三者に向けた「証言」だったらマジで救われない…まあどっちにしても凹むんですが。)
そしてエマはたぶん、そういう「エマの幸福」を選択したジョンとヘンリーを許さないと思うんだよなー。

■花王プール
…なごみたくなってきたのでご登場願う。
・初見のとき「あんな立派な方は見たことがありません」で微笑しました…立派なジキル父とプールが並んで立ってるとこを見てみたい(笑)。
・エマの伝言をヘンリーに一字一句正確に伝えてるプールも見てみたい。「たとえば私」
・「事件」でアターソンとからむとこの機敏な動きたいそうツボです。

■事件メンバーズ
・ルーシー、エマ、ダンヴァース卿、アターソン、ストライド、プール、もちろん理事会メンバーも…さりげなく関係者全員ハイドとすれ違ってるんだけどこれに気がついたのずいぶん経ってからだったなあ勿体無い←言う資格ない。
・あっ動きのいい人みつけたラッキー!と思うとたいていKENTAROさんっていう現象が今回も(いろいろ失礼)。何がびっくりしたかってプループス卿ころされた後すぐ市民化して参加してるのね(^^;)。
・サベージの手袋ぴるぴるがいとおしくて仕方がない。

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三日月とトークショー

「ジキル&ハイド」昨日はトークショー。

なんだけれどG列20番代。何ぶりかわかんないくらいの1階、初のセンターがもう楽しくて楽しくて…1階もいいよねえ(角度トークだけですよね私の感想って大概)。

■センター雑感
日生1階はややフラットなので前の方の座高に左右されるギャンブル性もあるんですが(たぶん自分も後ろの人に迷惑をかけている)、ちょうど段上がりで席もいい感じに互い違いになってて、全体も、表情も、すごくよく見えました。例の四角い床照明は、観る側じゃなく浴びる側になるけれど(笑)。
「嘘の仮面」は後方の贔屓見えないんですけど、前半の理事会メンバーのカッコよさをちゃんと堪能できるのと(ホントは畠中さんの歌いだしが大好きなんだ)中盤で前に出てきたステッキ(←どうやらジョンじゃないらしいんで仮称)の禍々しさたるや。あの上からライト顔、下から見上げた時の凶悪さが絶品です(笑)。
けっこうラストのジョンの表情が、ほぼ欠けきった月…程度には観られるようになってきてるのも嬉しい。前は銃を下ろしたら次第に顔を伏せていく流れでしたが、今だとエマの「苦しかったでしょう…」の語りで、もう一度顔を上げて、ふたりのほうを見るときがある。もう綺麗でしんどくて綺麗でしんどくて悲しくて綺麗でしんどくて(T_T)。カテコでもずっとまるで泣いてるように見える。理屈でヘンリー死んでしまったってわかってても石丸さん出てくるとホッとするもんな…。
後半これセンターとか関係ないね………。

■トークショーこまごま
・いやあれステッキと見せかけて本物のバトンだって…とか本気で疑った鮮やかなトワリング。(BW版ではジョンが剣を仕込んだステッキを使うそうだけど「仕込みステッキ(実はバトン)」て意味ありそうでないな(某座長なら持ってそう仕込みステッキ…せいぜい出てくんのワインと花束だね)(逆に凄い)(話それすぎ))。
・アターソンといえば階段上り下り(今作った)。お陰さまで腿がパンパンだそうで…「ヘンリーに神の助けを!(+ダダダッと走って吊り橋のワイヤーに思いっきりつんのめる実演と効果音)」を見上げながらはまめぐさんたち呆然と「本番で?!」反応していた。
・ここで内心「圭吾が立ったー」と植本潤さんの声でつぶやいた人は手を上げて(トークショー定型文)。
・スリリングな日々を過ごしているアターソンさん。「日々、いきあたりばったりで」って言っちゃってるけどそこは本物の「臨機応変」だということは我々重々承知している(大汗と笑い)。
・「エマが強いってことがすごく大事」「ルーシーは強い側とみせかけて可愛い」にうんうん頷く。作品に対する印象がまるで変わったもんな…。
・「インヒザイズ」が"In his eyes"だって気がつくまで若干時間がかかった。たぶんどの曲だか分からずに終わった人多数(苦笑)。進行上ちょい残念。ところで最近この曲でエマとルーシーのウェイト中の表情が良すぎて最近「オペラグラスを歌ってないほうに向けて高速移動する」という困った習慣がつきつつあります。
・「圭吾ちゃんもソロあるよね」「…はい。ちょっぴり」「ちょっぴり?」「ちょっぴり…………おつむに…」なんか言わされた感ありますが面白かったのでOK(笑)。
・やばいんですよステッキとシルクハットで「………ッ!」って違うモード入りそうになるんですよ、でも、あくまで一市民として!←そこはいい。ただせっかくだからあの市民には名前をつけて欲しい。
・はまめぐさんと玲奈ちゃんが「絵文字一文字」メールをやり取りして劇場まで来たという話にツボる。たまにやるけどね、せいぜいビールとか笑顔とかVサインとか程度だけど、どんなラリーだったのか知りたいです(笑)。
・ルーシーのベッドから漏れたのかな?血糊が舞台上に広がっちゃった日の話。ちょうど二階席で観てましたがもう、黒々と30センチぐらい広がるあれを実際キャストがどれだけ上手に避けていたか…特に玲奈ちゃんたちも絶賛していた石丸さんの動きは芸術でしたねー。(あの日はカテコ前の暗転が長かった)
・「石丸さんのウォーミングアップかわいいですよね!」って塩田さんのフリに「稽古場入りも早い」「一緒に30分ウォーミングアップしてるんです」「すごく熱心で」と絶賛モード入る3人であった。
・「ハプニング」を聞かれて本番中のことはまだ秘密にしておきたいから稽古中の話を、という玲奈ちゃんにふむふむと。(そうだね)って感じの表情で何かを引っ込めた圭吾さん「…稽古中に圭吾さんが」て語り始めた瞬間(えぇぇ俺?!)という顔で玲奈ちゃんを見やるんだった(私見です(笑))。
・普段の「レナ」と脚本上の「エマ」を混線させまくって「レナだかエマだかわかんねえよ」とかキレてたという圭吾さん。例えばヘンリーやめろ玲奈に手を出すなーとかエマちゃんこれ食べた?とか言うんだろうか。想像すると楽しい。
・でも笹本エマって響きはかわいいと思う。
・ところでダンヴァース卿の奥さんは実は生きていてコーンウォールで家政婦やってるっていうネタはもう誰か使ってるよねきっと(確認)。
・モニタに5分前カンペが出たのをハッキリ言っちゃう玲奈ちゃんが好き(笑)。

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研究してみる

「ジキル&ハイド」昨日で中日を過ぎたそうで。
作品背景などでいろいろ気になってる話がたまってきたので、この辺でまとめてみました。
…そもそも原作読めよって話ですが機会を逸したまま現在に至る(いや、読んだつもりでいたんですけどこの記憶のなさからするとジュヴナイル版だったのかも知れない…話が完全に「透明人間」とかホームズ系とかとごっちゃになってる。)

■時代の話
1888年秋といえば切り裂きジャックだそうで、モチーフもいろいろ実際の事件に重なるし。何かつながりがあるのかな?…と思っていろいろ調べてみたところ。検索した限りでは
・原作の発表が1886年
・ミュージカルの設定は、1885年のものも、1888年設定のものもあるらしい
・1888年設定はおそらく切り裂きジャックを連想させるべく舞台をそこに合わせたんじゃ?
…なるほどって感じ。肝心の原作の時代設定は後で調べよう(^^;)

■地理の話
ヘンリーとジョンがどん底へ向かう場面しょっぱな「町の東、そこは地獄…」、カムデンタウンて北のイメージだけどなあ…と思って地図見直したらやっぱり北だ。とはいえ場面的にはイーストエンドでいいっぽい(英語版でも"EAST END"言ってるし、切り裂きジャックの現場でもある)…同じ地名が東にもあるのかな?
ついでに調べたらハーレーストリートからカムデンタウンまでだいたい3kmくらい。地下鉄はもうあったらしいけれど、移動は馬車かなあ。…ジョンはともかくハイドは公共交通機関使えなそう…。

■ファッションの話
エマはじめ上流階級の女性はあの髪型、というのは決まりなのか法律なのかどうしようもないのか誰ひとり似合ってな(略)、と大層ギモンに思って調べてみたんですけどこれはわかんなかった(^^;)。ちなみにバッスルスタイル(ドレスの腰のところをギュッと上げるあれ)の、腰の部分の上げっぷりはあの時代がピークなんだそうですね。
男性ファッションのほうも当然気になるので(笑)、本とか調べてみたら笑っちゃった記述がこの頃「礼服の色は黒と定められ、一般にも暗い色の縞柄が用いられていたが、ヴェストだけは多彩だった」。それ以前には全体にカラフルだった男性の服が、19世紀後半に一気に真っ黒になって(工場の煙に汚れるから最初っから黒くしたとかなんとか)、でもしばらくするとその中で個性を出そうとする輩が出てくるからベストやら小物系がキラキラしてきた、と(笑)…贔屓に限ってはブラボー時代考証って感じですね(なんで今回そんな着替えてないのにやたら衣装持ちに感じられるのかよくわかった(^^;))。

■外国版のスクリプト漁ってみた。
エマの研究室での「あなたのわたしよどこまでも…」の機微が判んなくて(感じ取れよと言われればその通りなんですが(^^;)ヘンリーの態度も含めてあの場面、どーにも今、謎でして…)英語版だとどうかな、と調べだしたら止まらなくなり。
気がついたらまたラストシーンのニュアンス調査になってしまった(笑)。
「おれを自由にしてくれ」のところ、けっこうバリエーションがあって、

 Do it John.. For God’s sake, set me free!

だったり

 John Do it Now I beg of you Set me free Set us all free!

だったり。ドイツ語やスペイン、オランダはだいたいこれに準じてるみたいで、例えば

 John, ich bitte dich - erlose mich! Erlose uns alle!

だったりする。最後の言葉を「俺たちを自由にしてくれ」ととったとき、ジキルの台詞にしてもハイドの台詞にしても切ないなー(T_T)。版によっては最後のリサ(エマ)への呼びかけが「JEKYLL/HYDE」って連名になってたりするのもある。
あと印象的なのがBW版のひとつだと思うんですがこれ↓

 JEKYLL :Do it, John. I beg you. Set me free.
 UTTERSON:I can't, Henry!
 JEKYLL :We promised, remember?
 UTTERSON:Forgive me.

くっきり"We promised"とか言ってる(T_T)。結婚式でヘンリーが崩れるところ、何が起きてるか悟ったアターソンの表情に重ねると、すごい納得と悲しさが襲ってきます。

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ジキハイねたとーく3

「ジキル&ハイド」ソワレ観てきました。いや、舞台写真配布とかトークショーとかヘンリーの髪型チェンジとか販促に釣られたワケじゃなく(最後のはたぶん別に販促じゃない)、極端な下手からもう一回観てみたいなあって思ったらもう今日しか残ってなかったんで習い事を休んだっていう…。

そんなわけでGC下手どんつき前から三列目。見切れありカブリあり音はどーにもこーにも、ラストのジョンほぼ見えねえとか逆に指揮者モニターがよく見えてしまうとか(トークショー中に巻きを入れるスタッフさんとかな(笑))、初見の方にはくれぐれもお勧めしませんが面白かった…!!

下手席ネタ解釈ネタ、休演明けでいろいろ変わってましたネタ各種、雑多に行きます。

■石飛サベージ伯爵
(でいきなりサベージかよって感じですが)いや、サベージいいよね!!(誰に言ってんだ(笑))。理事会では心のオアシスです。ホントいい動きするわー。
前のジキハイほとんど覚えてないんですが「何もしないのに死んだ」くだりだけは鮮明に覚えてて(笑)。今回の演出も好きです(エマパパの「それじゃ!」もツボなんだ(笑))。そこまでの殺人での逃げっぷりの末にああなる、っていう流れが秀逸。
…ところで若干オネエ入ってるのかな?この人…と思ってるんだけどどうだろう…それだとすると婚約パーティーで、さっきまでジキルの悪口言ってたのにやたらニッコリとアターソンに話しかける仕草が腑に落ちるんだけど…その際のジョンのめっさ敏捷なすり抜けっぷりも……………(完全に誤解である確率9割ですが自分の中では腑に落ちた)。

■ヘンリー二題
ウワサの髪型チェンジ。元のかつらにゆるいパーマを当てたみたいに見えました(…なんかNEWヘアスタイルを見たジョンの台詞がいろいろ心に浮かぶんだけど自制)。前よりジキルの結んだ髪が自然で、ハイド化の際のバッサァ!!効果もいい感じでした(^^)「前髪の隙間から目を剥く」という芝居で困っちゃうくらい贔屓の昔の作品を思い出しましたが(^^;)結婚式の前髪ハラリとかとてもいいんじゃないかと(いや、動きを見る限り前髪垂らさない派なんだろうなと感じましたが(^^;))。
とはいえ髪型よりインパクト強かったのが後半のお芝居の変化。特に「罪な遊戯」の表情の落ち着きはすごくいいと思った。前は舌を這わせながら目を剥いてニヤニヤとルーシーの顔を横目で見る、というぶっちゃけちょっと目のやり場に困った部分だったんですが、今日みた限りではもっと静かな、昏い情熱と諦観みたいなものを感じさせる独特の雰囲気。いいじゃんこれだったら色気とかなくても全然好き。こないだも書いたけど「悪」のハイドというより「裏」のハイドっていう風情が石丸さんの場合、素敵だと思うので。

■ラスト二題
席の関係で幸か不幸かラストシーンのアターソン、ほぼもじゃもじゃの端っこしか見えず(^^;)結果今日の目標だったラスト手前のヘンリー&エマウォッチが存分にできました。(でも「ヘンリー、頼むよ…!」を聞いたらどうしてもオペラがもじゃっぱしに向いちゃった(条件反射))。「よ」がつくとまた強烈だね(タワゴト)。
「ジョン、おれを撃て、おれを自由にしてくれ」の表情はなんか一昨日うだうだ書いた印象を裏付けるなあと思いました。解釈それぞれですが「対決」の「俺はジキルとハイド」とここのヘンリー?がしっくり重なる。反対側で必死で撃とうとして撃てないでいるジョンの顔がまたね(記憶で補完してだだー泣き)。
ヘンリーが事切れた後、エマのジョンへの視線は、向けられた時点では厳しいけれど、それがとても静かなものへと変わっていく。これはちょっと言葉で表現できないんだけどなんていうか最後の「自由よ、ふたりは、いつまでも…」の不協和音的なメロディラインと似た、ある種の曖昧さっていうか。これもホント解釈それぞれですけど、エマの中には非難も共感も、理解もあったと思うんだ。ところで「ふたり」って誰と誰だろうね…。

■ぷちねた
・ビーコンズフィールド公爵夫人、たいてい理事会前に「おなかすいた~」とか言ってたんだけど今日は「おなかいっぱい~」言ってサベージさんが「○○食べたから…」とか返していた。昼食は何かしら。前述のオネエ疑惑に付随してこの二人がいつも盛り上がってるのはガールズトークということで落ち着いているMY脳内。
・下手はヘンリー席だと判明(笑)「そろそろお暇しよう」って言われて頬をぷくっとする様が愛らしい(すいません昼のプリンセス騒動が尾を引いてます)。
・「連れて来て」は紳士方のテーブルを正面から観られるべスポジああ楽しい。ところでルーシーがテーブルに来る直前、ジョンがヘンリーにこしょこしょ何かけしかけて、その後ふたりがシンメトリーで脚を組むんだけど………何いってんだか分かった方はぜ ひ に 教えてください。
・「事件」の動線も変わったかな?ビーコンズフィールド夫人の時に二階を下手側まで回りこむようになった。あ、アターソンが。(追記:たぶんもともとですねこれ(^^;)照明ぜんぜんあたんないから見えないけどハイドの出現と同時に消えていく。)
・先日上手ネタで書いたけどジョンがハイドとすれ違って舞台奥に行くところ、ちょうどハイドがグロソップ将軍を殺すあたりで、背後には十字を切ってお祈りをしてるジョンがいる…これまたスゴイ絵だな下手から観ると。
・吉田朋弘君て関東なんだー。
・仮面リプライズのKENTAROさんの職業「木こり」だと思ってたんだけどロンドンだし違うよな…。いや、なんとなく服装とか髪型とか…。
・「ヘンリー、僕は君を信じてる」がGC下手だとヘンリーの後ろ頭の真上からジョンが見下ろしてる。この構図凄い。
・変身を見てしまった後の「ヘンリー…!!」が囁き声になっててもーどーしよーかと(精神的大車輪)。
・ハイドがルーシーの手紙をはっきり、手にとって見るようになりましたね。ここの「同情、愛情…」の歌い方好きだなあ。
・トークショーネタ。喉をどうやって維持していますか?という質問で石丸さん「…うがいを」。かなり時間差明けて別のネタで歌がたいへんですよねどうしてますかというネタではまめぐさん「…うがいを」。
・昔「美女と野獣」で一緒だった塩田さん・石丸さん・濱田さん…というネタで「今は濱田めぐみこんなですよ!!」と塩田さんに指し示されたルーシー。恥ずかしそうにあのスリットドレスを手繰り寄せて脚をせっせと隠すんだった(グッときた(笑))。
・まあ予想通り5:3.5:1.5ぐらいだったトークの割合(誰がどれとは言わん)。

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ジキハイきゃらとーく2

「ジキル&ハイド」本日休演日。
今日は主人公についてのつらつらトーク。

鹿賀さんのジキルを観たのはずいぶん昔なのですけど、なんとなく今と比べて「ジキルが善良な人に見えた」っていう印象があります。年輪のせいもあるけど落ち着きがあって、理事会なんかでも「本当は正しいことを言っているのにコチコチの理事会が受け付けない」っていう説得力があったような。科学への率直な情熱から実験を選ぶ。そんなバランスのとれた大人、善人ジキルが、その下に隠されていた邪悪なハイドと戦う物語。

対して石丸さんのジキルは、しょっぱなから実に「我慢のならない」孤高の科学者に見えます。「言ってることは正しいのかもだけど『僕が正しいので人体実験させてください』はないだろう」ってスッと思わせる、つまり世間からものっ………すごいズレた天才。頭が良いけど相手の視点で見られない、優しいけど相手の気持ちは気にしない(意地悪じゃなくて本当に気がつかない)、そもそも最初っからちょっとバランスを失ってる人。その危うさをエマとジョン、二人とも理解していつも気遣って、フォローして生きてきたのかなあと。

いっぽうハイドはジキルとは反対にちゃんと相手を見てるっつーか(笑)相手の言ったこと全部覚えてるし根に持つし、ルーシーの気持ちを読んだりもする。最も極端な形で世の中と関わる、ある意味まさにジキルの裏返し、補完って感じがします。そうして世間の汚さがわかる分だけ憎しみをばらまき、自由を謳歌してるようでこっちはこっちで苦しみを深めていく。

ラストはホントにいろんなとりかたがあって。
「ハイドが現れてジョンに襲いかかった」のか、「ヘンリーがハイドを装って撃たれに行った」のか。その両方と思ってもいいし。
あるいはジョンに「おれを自由にしてくれ」と言ったのすらハイドかも知れない。抑えられた人格の牢獄から「自由だ!」って言って歩みだしてきたハイドはもう、ジキルとの奪い合いより解放を望んだのかも知れない…うーん、言葉にすると陳腐だけれども。野獣のハイドが出現してきた直後の悦びとか、ジョンに正体を現す手前の「あいつが俺を…!」という怒りとか、その辺りからのジョンやルーシーとのやり取りでなんとなく感じる孤独とか考えると、それはそれで腑に落ちるなーと。

どっちにしてもぐちゃぐちゃになってしまったジキルとハイドの状態を、ジョンは知ってたかも知れないし、エマもいつ時点からかはわからないけど、悟っていたんだろうなあと。あのリプライズの終わり方凄いよね。
ルーシーはどうだろう。最期の「ヘンリー…」っていう呼びかけの度に、単に今、ヘンリーが見えたのかな、それとも両方に惹かれてる時点で本能的には察してたのかな、とかいろいろ想像します。

そんなこんなでジキルにもハイドにもすごい説得力があるだけに、なんかクライマックスの「対決」はピンと来ないんだよなあ…ハイドはわかるんだけど「お前はただの幻、目を閉じれば消える」って歌うところがなんか第三の人格・「きれいなジキル」が出現したように見えてしまう…前述のよーに善人じゃないジキルにツボってる(実は(笑))身としては、なんか惜しいというかしっくり来ないんですよね。バランスないなりに世間の中で足掻いてきた、弱いけどエマやジョンとがんばってきたジキルをちょっと遠く感じた。

…まああれだ、自己解釈の迷宮に陥って辻褄あわせしようとするのは自分の悪い癖なので(^^;)ほどほどにして、まずは本編を噛みしめて、新たな発見に出会いたいと思います。
あーーーーなんで3週間しかないかなーーーーー。

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ジキハイねたとーく2

「ジキル&ハイド」マチソワしてきました(もう言い訳しない)(できない)。
14:46にさまざまな場所で黙祷、地下鉄なども一時停車して…という話を聞いていたので、あ、マチネの最中になっちゃうな参加できないな、と思っていたのですけれど。
終演後のカーテンコールで石丸さんが進み出て、みんなで黙祷を捧げる時間を作ってくれたのがとても嬉しかったです。鐘の音を聞きつつ、舞台、客席、みんなでお祈りを。あの人たちがくれるものをもっと広げていくことができますように。
…ちょっとだけ贔屓の黙祷してる顔が見たいなと思っちゃったけど全力でガマンした(笑)←いえ、見てもいいんですけれど自分的ケジメ(笑)。

本日は重箱ネタ。

■光と炎と廊下
初日は二階席センターブロックだったのですけど、床照明の美しさや工夫がすごく面白くて、他の要素(いやアレがあの場面にああいるとか主にそんな理由)含め今回は二階の住人になりそうです(^^;)楽しいわー。冒頭のジキルの「知りたい」のパパパパパパって入れ替わってくスポットでコマ送りみたいに見えるとことか、随所で客席側にバーッと照らされる白い光のおかげで凄く広く見える空間とか、クライマックスの葛藤で「ハイド色」と「ジキル色」に入れ替わり続ける照明だとか。
セットも楽しみでしたが実験室のカッコ良さと上のほうの跳ね橋が嬉しくてしゃーない。あの渡り廊下をどう歩くか、場面によってめっさ変えてる贔屓も楽しい(気が急いてる時の柱とかやたら掴んで前に進む動きとか)。
あ、炎も良かったです。これくらいパパーッとやって「本火やります!」とか言わないのが見た目も印象もいいよ←何か言いたいらしい。…しかしその手前の樽の振り子運動がなかなか収まらないのと、司教様がそれを避けようとしないのがどーにもいつも気になる(^^;)。司教様はしょっぱな理事会の「人間で実験?」の間のとりっぷりも謎だったり。

■右手と左手
ジキルは右利き、ハイドは左利き。それぞれペンや凶器を持つ手を変えているわけなんですけど、この二人が入れ替わるところでお互い、抑えられている方の意識がちょっと「手」に残っているところが面白いですね。試験管をジキルが右手であおろうとすると、ハイドがそれを左手で止める…といったような。
この流れでスゴイなと思ったのが、初めてハイドになった直後、まだ混乱しているハイドが右手のビクビクっていう動きを追いながらノートにたどり着いて、「予想もしなかった成果アリ」と記録をつけるところ。ここで抑えられたジキル(右手)が、抵抗よりも混乱よりも「とりあえず記録しろ」って体に命令してたんだとすると…もうなんていうかホント科学者は困ったもんだと(^^;)。あいつのーこころにーあるのはーしごとだけー(ついでに書いちゃうけどこの歌詞、男子に歌わす類のものだろーか)。

■上手と下手
…なんか語呂がいいんでノリで書いちゃうけど今日マチネ、二階上手の最前列いっちばんはじっこがガラッと開いており…普通S席2階って敬遠するんですが今回は飛びついた。予想に反して見切れはほとんどなくて、音は悪い(響かない)んですけどリピーター的ポイントは山ほど…まあ私の場合動機が動機なんで(^^;)ってところもあるんですがすっごい楽しかった。
「嘘の仮面」は冒頭、イントロのラストでニヤッと笑うところからよく見えるし(これは二階ならだいたい行ける(笑))、エマとルーシーが出てきて中央で決めるところ、手前にジョン…という絵がすーっげー綺麗(ここのジョンがジョンか違う人かはわかんないけれど)。
あと面白いのが「事件」で将軍が襲われる手前、舞台後方へ向かうアターソンと入れ替わりにハイドが入ってくる。このすれ違いの絵がかなりツボ。
そして主目的のラストシーン。はっきり自分の為すべきことを自覚してるジョン。覚悟してたから銃を持ってきた、ジョンが崩れた時に時が来たのを悟っていた…だけど、「俺を撃て」って言われた時点でギリギリの表情で引き金を引こうとする、でも「僕にはできない」…って銃を下ろすところ。そこから一発、二発、撃つに至る表情と、ラスト、ゆっくりと、ゆっくりとうなだれていくところ。ここはもう顔は見えない。
…というわけでみどころ満載の上手リピートしたいところなんですが、こうなっちゃうと下手側からもう一度最後の「ハイド」の迫ってくるところやルーシーの視線(それを受けてジョンはやっと銃を下ろす)を目にしたくなって…あとどこ増やしたらいいんでしょう(誰に聞いている)。

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ジキハイきゃらとーく

「ジキル&ハイド」観てきました。
夜公演は持ってたんだけど当日券でマチネGCもげっと。

体力ないし集中力もたないし新鮮味が薄れるの嫌だしで、マチソワって公演後半で追い詰められないとやらないんですが、なんか今回は既に追い詰められた。だって3週間しかないし!!(絶叫)

今日は女性陣のはなし。

■濱田ルーシー
昨日も書きましたが純情愛情過剰に可愛い…こう「キュート」っていう意味の可愛さというより、儚い、壊れそうな、見てて泣きたくなる可愛さ。優しくしてくれた相手を恋するけど、頼ったり媚びたり甘えたりしない。抑えてるわけじゃなく単にそういう選択肢がないっていう、子供のような諦観。ジキルとキスした後、一人になった時の笑い方とか、手紙を開くところとか、見てて泣きそうになる。
ハイドにも確かに傾いていく気持ちの流れもゾクゾクします。

■笹本エマ
エマこえー。エマつえー。エマかっけー。…私ジキル&ハイドって過去一回しか観てないんですが、その時エマというキャラにすっかり反感を抱いてしまってたんですが…なんかもうガラリと印象が変わりました玲奈エマ。強く正しく美しい。
これはヘンリーとの組み合わせのせいもあるのかもですけど、あの社会性ゼロの天然マッドサーイエーンティストを庇い、守り、代わりに戦ってきたんだろうなあと…きっとジョンと一緒に(笑)。しかしさすがに婚約パーティーの「あなたはそのままで」のくだりでは「いや、そんなに甘やかすのはどーか…」と思った。
そして一番スゲエと思った台詞は「我慢する必要はないわパパ」。「ガマンせず言ってあげればいい」って意味かと思ったら「結婚するのはパパじゃないんだから」………私、中嶋しゅうさんのダンヴァース卿はお歌よりも何よりも、なんかこう娘に吹っ飛ばされそうなカヨワさが気になってます(^^;)。
最後の台詞はすばらしい。けれどもヘンリーを抱きながらパパに、それからアターソンに向ける目のニュアンスが今日はちょっと腑に落ちなかった。下手で観たときすごいグッときたんだけど、角度によるのかな…。

■おまけ
詳しくはつぶやきとファンサイトで書いたけど、ソワレカテコが大層たのしかったです(笑)。あれこそがヤツ流、華麗にして本能のままの時間稼ぎ(笑)。石丸さんが入ってくるタイミングが最高だったんだけど、それすら本能か…。
最終的に「ヘンリーを両手に花にしなきゃ!」と右往左往した結果、プール/サイモン/ジョン/ルーシー/ヘンリー/エマ…って並びに落ち着いたときはつい「不揃い…」とかつぶやいてしまった。
個人的にはついにヘンリーとジョンの握手&ハグが見れたのが収穫でしたー。なごんだー。

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ジキハイねたとーく

「ジキル&ハイド」2日目。昨日は二階席でしたが今日は下手前方。今期唯一のXB列。
…情報量多すぎ(^^;)、かつ雑多すぎるので箇条書きモードにて。

★★★ネタバレです★★★

・昨日も書いたけど冒頭のジキル君の暴走ぶりを見てるとストライドがよっぽど常識人でいい人に見えてくる(^^;)。
・あれで賛成したら理事会ダメだろう。
・理論が無茶なのと説得がヘタなのはしょーがないとしても……なあ言ってやってジョン、「ヘンリー、『分離した悪の心をなくす』薬を開発してから実験した方がいいんじゃないかな…」
・岡田静さん上手いなあー!もしかして「シーソー」ぶりかも知れない。
・畠中さん街の人やってる時の溶け込みっぷりがまたすごい。(岡田さんも)
・新聞売りの子も上手だなぁー!と思ってたら去年のモーツァルト出てたって?!「従僕1/客/召使」じゃ特定できない(^^;)。
・前方でみるとルーシーの表情の可愛さが凄い。ジキルに優しくされたり、ジキルのことを耳にしたりするときの、恥ずかしそうな、嬉しそうな笑い顔。「あんなひとが」イントロの笑顔でウルッときた。
・ストライドのことをエマは「サイモン」呼び。ジキルとは仲悪いけど同い年くらいっぽい、アターソンとも仲いいわけじゃないけど気安い、歴史も感じる…4人たとえば学校の同窓だったとかそういう。
・…するとストライドがポジション的にスネイプだったとか思うと楽しい。
・となるとエマがリリーで。ヘンリーがジェームス・ポッターで、ジョンはリーマス。(とみせかけてシリウス(笑))。できた。よろしく。(何を)
・酔っ払いヘンリーの「ジョンジョンジョンジョン(高速)」犬呼びにツボった。
・「どん底」ダンスのフィニッシュ決めた後、「ヘンリー楽しめよ」と女の子連れで消えていくジョン、階段登ってく時に女の子が先に行くのを、ゼエゼエ喘ぎながら「待ってくれ……待ってくれ………」とか掠れ声出して追っかけてく金髪男…マイク入ってますマイク(笑)(笑)貴重なモンが聞けたかもしれない(笑)。
・そして今日いちばんグッと来た台詞は「ヘンリーのことだから」。この二人きっとヘンリーのことばかり。
・「ヘンリー、僕は君を信じてる」100パー本気で、かつ嘘なんだろうな…。
・下手からだとKENTAROさんのソロ部分の後「それも嘘さ!」でステッキばっ!と刺す悪い笑顔の真正面。人がかぶるけどしゅびっくるくるっすちゃっもいい感じに見える。
・でもヘンリーへの心配顔とかいろいろ収めようと思うと上手にいきたいですね特にラスト。
・でも上手に行くと前髪シールドが。いやそこがいい、チラリズムの極致は顔だって知ってるものアンジョの時から(自己完結)。
・まあなんだかんだ「エマを捕らえてジョンに向かって笑うハイド」とか「ヘンリーを抱きしめてジョンに向かって顔を上げるエマ」を見ちゃうと下手の記憶はトコトン大事にしたい。
・エマはずっと待ってたんだなあ…。

…もうちょっと整理してキャストやナンバーの話したいのだけど(^^;)。当面こんなだなきっと。だって出番。出番が多くて情報過多に。
次は週末。

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あなたに潜む多面性

「ジキル&ハイド」初日を観てきました。

いやあ…正直もうちょっと地味な期待をしてたんですけど(いきなり失礼だ)…楽しかったー。多彩な意味で楽しかったですわくわく。
自分はみーはーに楽しんでますが、もしかすると凄い作品だと思う(まだ失礼)。

★★★ネタバレです★★★

曲ネタ芝居ネタ踊りネタ衣装ネタ重箱ネタたくさんありますが。
明日も観にいくので今日はもう寝るんですがとりあえず二人分雑感。

■ヘンリー・ジキル
しょっぱなの理事会のくだりで思いっきり反感を持ってしまい。「理論的にも人道的にも説明ぶそーく!!社交性レベルの問題じゃないって!」「あたしでもノォォォォ歌うでもキーは手加減な!!」「あぁダメこういうアッタマいい癖にコミュニケーション怠って相手のせいにする社会人て本能でひっぱたきそうになるっ」「そして伏線全開のその髪型はどうなのーっ!!!」
…だったんですが。
中盤から後半の展開でみるみる納得したというか(髪型以外)なんていうかもう…納得した。
きっかけはジョンのブールへの台詞「すぐに、寝かせてくれ」の言い方で…あ、あ、ああ、この人ってこういう立場なんだ、きっとエマとジョンってヘンリーをずっと守ってきたんだ、あんなにイチゼロな性格なことでずっと周りから心配されてきたんだジキルは善人じゃないってそういう意味なのかも…とか考え出したらいろいろ炸裂。
また詳しくはおいおいに。

■ジョン・アターソン
各方面に失礼なんだけどこんなにいい役だったっけ(爆)(爆)。
ファンとしてもウォッチャーとしても重箱ピッカーとしても大ご馳走いただきました。
しょっぱなから「嘘の仮面」を見ているから、「この人にも仮面はそれはあるんだろう」っていうモードで見てる、っていうところもあるけれども、明るさ軽さ悪さ瀟洒さ、キラキラサラサラ生きている序盤から、徐々に徐々にいろんな面が現れてくるその多様さ加減にワクワクしました。
そう、人間って複雑なものなの、こんな友達かかえてなんで「善と悪とかくっきり分かれりゃスッキリする」とかそういう理論になるかなヘンリーやっぱ周りが見えてないんだな、と凄い乱暴に腑に落とした(いやもうちょっと理論は緻密なんだろうというのは想像はしてますが、少なくとも脚本上ジキル博士の理論は相当アレだ。それでいいのか、そこは間違ってるのか…)
こちらも詳しくはおいおいに。でも「僕にすら会おうとしないんだ」ってエマに言うのおかしくね?(これだけは初日のうちに)
なおフルネームで書いたのは今後ヘンリーとジョンで表記を統一するから。
忘れてたけどファーストネームはガブリエル(なんか歌にしたいなこの響き)。ガブって呼ぼうか…やめとくか(今回そうでなくてもビジュアル的にややこしいことになってるのに)

あぁ楽しくなってきた。日生一ヶ月、ガンガン行きます。

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