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2011年9月の10件の記事

三銃士ねたとーく博多

博多座「三銃士」大千秋楽を観て参りました。

ああ、やっぱ覚悟できてないけど時間切れだ行かなきゃ、ぎゃー、とか言いながらチケット取って、出張先からそのまま西行きの新幹線に飛び乗って九州へ。一ヶ月ぶりの三銃士、ホームでもあり、アウェイでもあるだろう…と思ったらわりかしホームだった(笑)。

以下、楽レポも絡めますが、単純な博多雑感です。ハラシンさん多め。

■博多座。
思ったより東京と印象が変わらないことが多かったけど、細かい変化はちらほら。
・銀橋の幅がそのまま舞台の幅になってるんですね。入り口が広い安全設計。
・パリが明るくてびっくりした。昼間か(笑)。
・船の場面も明るかった。うーん、東京の頃は「もっと後ろの人の動きを見たいなあ、明るくして!」と思ってたんだけど、いざ明るいと船と床の接点がよく見えてしまうジレンマ。でも人の動きはよく見えました(^^)。松澤さんホントにやせてた(^^;)青山君も(^^;)。
・ジャガイモ号が痩せた(気のせい)←ようは鞍の部分がくたっとへこんだんだよね(^^;)
・若き日のアトスの後ろ姿は明賢さんにチェンジ、腰の位置の高さにびっくりしたかぁっけぇぇ。…この場面、なんで本人じゃダメなのかは最後まで謎でしたが(^^;)
・陛下の髪が伸びた(気のせい)
・クリスタルの天使の後ろ姿も変わってましたね。前はブロンドくるくるでしたが黒髪になった?帽子の印象が今のミレディーっぽい。【追記】これ勘違いm(__)m照明の具合だったみたいですね。

■ハラシン。
第一印象。
「あれ、頭、ドア枠にぶつからない。」
…申し訳ない。この一ヶ月、絵的に想像をふくらませすぎました。頭の中ではハラシン隊長の大きさが赤木を超えてラオウを超えて最終的には登場場面でドア枠を大きく上回るイメージに(G秋葉ならぬGロシュフォールって誰もネタ通じないよ)…もはや人類の大きさで想像してなかったんですホントごめん。
…とはいえもちろん人としての範囲ででかいのです。
・最初のボディブロー入った瞬間、ダルが吹っ飛んで話おわるかと思った(^^;)。
・ルーブル宮でロシュフォールを止めに入るアトスが「体で止める」じゃなくて「とおせんぼポーズ」
・ジェームスに足踏まれるところ、「目線が高すぎて単純に見失った」(笑)。
・猊下扇ぎのマント左右時間差バッサァバッサァァが本気で涼しそうだった。
・ラ・ロシェルの三角行進まんなかが頂点になるのはすごい。剣しゃかしゃかもきれい。二階から観たかったな。ギターはごめんじゃっかん別の弦楽器に見えてしまって微笑んじゃった(^^;)。
・いちばんうわあっと思ったのは舞踏会の登場でした。吉野ロシュが入ってきてハラシンが屈んで挨拶するのと、ハラシン隊長が入ってきて青山隊員に指示を出すのとでは思った以上に絵が違う。
・「ばーか!」の手前のアトス額ごっつんが同じ高さとか…肉のシーン、アトスの頭上に顔があるとか……すごい絵の変わりようでもう絶句。アトスのヒゲ抜いてフッもすごかったなあ。
ところで、ハラシンさんの「ばーか!」ってどんな感じかなあと思ってたんだけど、いったん離れてから向き直って「ばーか!」っていうのキャラ的にとてもいいですね。

■大アーチ
いやいやいやよく飛んだなあ剣先!狙って飛ばせるものではないと思うのですが、スカーンと宿屋の屋根を越えていった軌跡に一瞬、唖然とした客席がやがてドドォと拍手で沸いた(笑)。後方席でよかった、よく見えた…。ダルタニャン「ジャガイモ号だ!」の代わりに「おまえ剣、どこまで飛ばすんだよ!」+パリでアトスに「なめてんのか」言われたところで「いやさっき飛ばされた…」

■アップで見てしまった。
「あなたにキスしたい!」の後、膝に座っちゃうんじゃなくて立ったまま両手でジェームスの顔をはさんで見下ろすダルタニャン…またずいぶんいい絵だねコレ(^^;)と思ってたらそのまま音を立ててチュー(笑)。もうジェームスは結婚したぐらいの舞い上がりっぷりでした(そのぶん落ちこみっぷりも激しかったようだ(笑))すばらしいハイテンションの「コンスタンス」、東京ではここダルタニャン見ながらもかなり気をつけてアトスウォッチしてたんですけど今日はそんな余裕は失った(笑)。キス魔と化していた芳雄くんの、はちきれつつもやっちゃった感ただよう歌い方が実に面白かったです。

■ハラシン2
ミレディーとの関係も面白いですね。吉野ロシュだと抱きつかれた時点ではっきりトキメイてるし(笑)戦うミレディーを見る視線とか分かりやすくコナかけモードに入ってったわけで、それゆえに狩場での「会っちゃったよ…」のニュアンスが複雑なとこがツボだったのだけど。
ハラシンさんだとそういうのはなくて、逆にもうとにかくお互い「邪魔!」っていうドタバタ感が炸裂する。狩場の猊下猊下の小競り合いには大笑いしました。四人がロンドンに旅立つことを二人で立ち聞きするところも、ニヤリと笑い合うかわりに、わきゃわきゃして「あーもー!」って感じで別れると。これはこれで(笑)。
宝石箱のとこで「やるな」じゃなくて「やるではないか」みたいな言い方なのも、裏拳台詞が「戦いというものは常に二手三手先(を)(バキッ)」とか説教モードなのも、そんな路線に合っていい感じ。

■おそすぎた再会
東京のころ書きそびれてたのだけど、ラスト手前のミレディーとアトスのデュエット、三銃士それぞれの居方がとても好きでした。
「『君こそ全て、離さない』と」のところの苦さと追憶が混ざったアトスの表情とか。
全てを目に納めるアラミスの、ミレディーを見る、アトスを見る、ふたりを見る、緩やかな気配とか。
そっぽ向いているようで微かに反応しているポルトスの、暗くてほとんどわからなけど確かに見え隠れしてる感情の動きとか。
ミレディーとアトスの過去、それからそれに対するアラミスとポルトスのスタンスは、酒場でのアトスの昔語りの場面の3人の居方とかでも表現されてて、掘り下げてくのはとても好きでした。ただやっぱ、もう少し分かりやすくストーリーで表現してほしい部分でもあったなあ。

■ハラシン3
殺陣の話。
決闘シーンは「そーなるかー!!」と心で叫んでしまった。お、おおきい、ごめん、可愛い…みたいな(^^;)。なんだろう大きさでダルタニャン圧倒してるところとか独特の「型」の連続という風情のスローモーションとか、歩幅が広くて走り込むと時間余っちゃうところとかリアクションが大きいところとか「やれー」とか…なんかこう、贔屓とは別の意味ですっごい戯画化されたボスっぽい。最後に怪我するとこなんて、どうした突然蚊に刺されたか!と思った(←すいません「きっと剣なんか刺さらない」て思いこみが入った)。ルーブル宮の元気な糾弾のしかたも可愛かったし。
いっぽうラストの殺陣はダイナミックでかっこよかったです。ダルタニャンを追いつめるところのガハハ笑いとか、階段上る手前の斜めに2回切りつけるとことかいいと思った。
「ひと思いに殺せ」の後のニュアンスはまた印象がずいぶん違いましたね。吉野ロシュフォールの場合はダルタニャンに向けていた精神的な刃を、剣先だけは反らすように感情の強さはそのまま、ベクトルだけを無理やり外へやって、混乱とかそれまでの感情の残滓とかしばらく抱えたままの後ろ姿に移っていったのだけど。原ロシュフォールの場合はけっこう長い間前に向いたまま徐々にクールダウンしていく感じ。敵に対する感情のあり方が違うのかもなあ。

■君に届け
よしの けいごくーん。
ぶじ おわったよー…
すごく自然に、すっと語りかける口調に、ああ、と思った。祐さんはやさしいな…。
空中の魂に語りかけるような(死んでない(笑))穏やかな顔とやわらかな響きをずっと覚えていくと思います。
きのうのカズさんのブログも、今日の芳雄くんの語りも。
そして語られないいろんな人の思いも、本当に嬉しかったです。

キャストに、スタッフに、客席に。
そこにいた人々と、いないけれどいた人に。
心からの感謝と「おつかれさま」をささぐ。

やっと前に向かえるかな。

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ロミオ&ジュリエット

赤坂にて「ロミオ&ジュリエット」を観てきました。
人気の公演だし、そもそも期間が期間なので絶対みれねーよこれ、と思ってたんですが縁とはわからないもので(何を泣いている)、譲っていただいたチケットで、赤坂にて「それでかぁ!」と叫びつつ、楽しいひとときを過ごすことができました。

城田ロミオ、莉奈ジュリエット、上原ティボルト、良知マキューシオ、死のダンサーは中島さん。

今回、多くの人がそうだと思うけどスマートフォン云々の情報だけ先にGETしちゃってたので、それについては意識してスルー…確かに終盤は「何をわざわざ」って思ったけど、思ったよりアリだったなあ。ロミオの留守電クリアやジュリエットの「携帯持ってない」への「えぇぇ?!」感とか、とても自然だし面白かったと思われ。こういうネタでアバンギャルドを気取るのはちょっと感覚が古いなあと思うけど、そういう中途半端さには「himself」で免疫ついてるので自分的には無問題。(すいません酒入ってるので口が悪いです)

キャスト雑感。

城田さんはわたし実はこれが初見なんですが劇中ずっと「荒川の実写版!実写版!!ちゃんと録画できてるか!」と自分に叫んでいました(笑)大きい天然カッコいい。シスターにした人偉すぎる。
おちついて考えると「なんじゃお前は!!」なロミオの天然さ素直さに説得力があるキャスティング、これもさすがだと思いました(笑)ただ、なんていうか勿体無い動きが多いなあと。あと、もうちょっと上半身を強調しないようふくを着せてあげるべきだ。

浦井君はさすが。ベンヴォーリオって実は物凄い役どころで、そこを軽さを装ったゆるぎない実力でこなしちゃうあたりの浦井クオリティがツボでしゃーない。しかしそういう実力ゆえ、台詞に力が滲み出ちゃう、というわけで思わぬ弱点となったフェイスブック(^^;)口調はホントにさりげないんだけど正統派ゆえに「えぇー…」となっちゃうんだな…ここは城田さんの印象と真逆ですね。

上原ティボ(ルト)。もうなんていうか原作の縛りが残念すぎる(苦笑)ぜったいティボルトとジュリエットの場面があっていいよなあ、そんなに愛しているならば。
あとナイフよりてっぽうが似合うと思ってしまったのは思い込みゆえか(苦笑)。

らち君はなんだろう、どういうオーラだろうこれ、観てると楽しくてしょうがないんですよね(笑)。わたしロミジュリって大抵の翻案でマキューシオだけは好きになれない(もしくはどうでもいい)んですけど今回はじめてこの子可愛いなあって思った…惜しむらくはこれも原作の縛りで、ロミオLOVEぶりを出す場面が前段で少ないところだー。原典的にしょうがないですけれども、いきなりあんなオーラ出されると「えぇ!もったいないなあ最初から言ってくれればそう思って(爆)観たのに!」となる。

莉奈ジュリエットは可愛かった、素直ですごいいいと思った、それだけにバルコニーとかナイチンゲールの「脚本上のお約束」がしんどいっていうか、もっともっと自然な台詞にしてあげればいいのにと思った。
禅さんは衣装、楽しみにしてたけどそれ以上だった…。あと一番熱かった…。あと握手をもう2秒待って(貯めて)もらえたらよかったね………。
涼風さんは喪服が似合い過ぎる…レェー(自粛)。
あとオープニングのヴェローナ大公がカッコ良すぎて!!誰ですかと思ったらフランツじゃん(中山さんの芸暦に対して間違っている)※。
※「毎晩ーピアノにーかじりつきー書いているゥー」←せめてヴァンパイアのコーラスキャプテンと言え
死のダンサーの中島さんは美しかった…衣装がしかし誰か覚えてるか謎だけど某「古代文明」の贔屓の服装に印象がそっくりで雰囲気といい、懐かしくて懐かしくてどうしようかと思った。

辛口ネタとしては、詞がかなり残念でした。ゆっくりした音楽に載せる単純な言葉を、どうすれば間延びさせずに聴かせるか。まれに歌い手の雰囲気で押し切っちゃえることはあるんだけれども(今回だと上原君がそのへん凄いと思った…あの「大人が悪い」歌詞に説得力持たせられる人ってそういないよ(^^;))、日本語の詞は本当に、いくらでもダメにできてしまうんだよな…ロミジュリの原曲は全く知らないんですが、
例えばの話
「神は親たちに罰を与えた」
の場合、「親たちに」で言いたいことは分かっちゃうから、その後の言葉は「待ち」でしかない。
これが
「神は罰を与えた 親たちに」
だったら「罰を与えた」で「ああそう」と思ったとしても「親たちに」でガッと詞の真髄が襲ってくる。
そういうなんていうか、三小節目で歌詞の全容が把握できちゃうのを八小節目までガマンする、というのがどーーーにも…訳詩がアレな芝居と、散文を無理に歌わす芝居によくあるんですけども。スーザンとかSHIROHとか(同列か)。

貯めなくてもいいとこで溜め、かんじんなとこで急ぐ。そんなところにピリピリしつつも。
総じて「様式美」と「なんだそれ」の人のカオスなところを楽しめる、面白い舞台でありました。ああ、でも、
十字の切り方だけは何とかしてくれ(全員)
気持ちだけでいいからちゃんと「お祈り」をしようよ。

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8月20日

諸事情で書きそびれてた「三銃士」8月20日ソワレの感想です。
マチネはこちら。当初マチソワとか全然やる気なかったんだけど気がついたら埋まってたなー。全然悔いなしというか、もっと観とけばよかったと今でも心底思う(苦笑)。

■ルーブル宮も楽しいんだよな
この日の席は上手サブセンターS列。今期最初で最期のS列、すごい観やすいし楽しかったです。なんせある時期からタケノコ志向で、後から足した席がやたらと極端な下手だったので(笑)いっそ上手が新鮮だったというよくある話。
観た人はわかると思うけど眼帯オタクにとって上手サブセン後方のラ・ロシェルの楽しさったらない。直接的意味でも抽象的意味でも刺される、マジ刺される(笑)。客席側をまっすぐ刺しきる姿と見開かれた眼、生きてるみたいなマントと剣、なんて綺麗だったことだろう。…細かい話だけどギタリストんところって剣つかってるから厳密にはエアギじゃないと思うんだよね(どうでもいい)。
表情ウォッチでは圧倒的に下手がお得だった今作だけど、「ばーか!」の表情だけは上手に限る(笑)…あんなにギラギラした悔しそうな顔はなかなか見られないね(………いや、星野とか全編悔しい感じじゃ(爆))。
もう一つお得感があるのが、前にも書いたけどジャガイモ号との2ショットで…帝劇終盤で確信したんだけど、ここの絵は上手後方が一番かわいいんだよ客観的に(笑)。笑い声が大概一階後方のこのあたりから聞こえてたような気がする。

■知らなかったよ…
隣が女性ふたりづれで、開演前のお喋りを聞くともなしに聞いてたところ(ウソです大概の客席トークは超聞き耳立てるほうです自分)、どうやらどなたかのかなりのファン、相当のリピーターで多分私より回数見てるっぽい。しかしうちの人ではなさそうだ(なんだうちの人って)、誰だろう…と思いつつ本編へ。
オープニング。サカケンさんの「ひとりの若者たちむかう今…」でオペラグラスをさっと上げた。お、これで四人に絞られたな(笑)。さらに友達退場でオペラが下がったので○山△山●山の三人に絞られ。
ミレディー登場。宿屋前の場面で「あー●山さんか」と判明(余談ですがあの宿屋はちゃんとマンの町なんですね。「帰ってきた」を強調する意味でカレーに変えたと勝手に思ってた(^^;))。
以後、とにかくオペラグラスが上がるタイミングで「あ、そっかぁ!」というポイントをたくさん発見できました。パリの街やラ・ロシェルはわかるけれど、「『おお 主よ』で猊下の後ろでクレド歌ってるメンバー」とかこの機会がなければ絶対発見できんかった。今更ですがいろんな役ウォッチの楽しさを思い出しつつ味わえましたです。
これで「親衛隊以外の男性アンサンブルもいかに忙しいか」を把握したので、てっきり○山君は親衛隊に入ったら他の場面は別の人に代わるんだろうと思ったんだよな(^^;)。今ホントにどんだけ忙しいだろう…と想像しつつエールを送る日々。…伏字意味ないな(^^;)親衛隊はもちろん青山さん、件の女性は東山ファンの方でした。お陰で楽しゅうございました(^^)/←ここで手を振っても。

■ネタ振り→収拾
マチネ「あいつの弱点は…(バキッ)」を聞いて「姐さんちょっとだけ、裏拳もうちょっとだけ待って欲しかった…ッ!」と唱えた昼下がり(笑)。期待してないでもなかったんだけど夜公演
「あいつの弱点は下半身だ!(バキッ)」
…ダルタニャンの顔を、どーにかしてこの瞬間に見ときたかったと後で歯軋り(笑)。
みごとに「そうきたか」感と「やっぱりね」感が半々。いや、けっこうマチソワ間に「弱点、弱点があるとしたら…脚引っ掛けて転ばしたりしてるからその辺からか」とか考えてはいたので(わかってます世の中にはもっと考えるべき大事なことがたくさんあるって)。もう笑いすぎて席から半分ずり落ちた(@足元に余裕があるS列)。また上手だと綺麗ーに視界から消えるんだわ、倒れるところで隊長(笑)。←ここは21日はさすがに大変だったけどラスト四日間でもすげえ綺麗に倒れてたのでやっぱこーゆーとこ地味に流石だなあとか思っていた。
それにしても昼といい夜といい、いちおうアシストしてくれたんだから怒ることないじゃんミレディー(笑)。

■ともだちのくさり
カーテンコール下手側、緑・黒・黄色の三人で手を繋いで退場するようになって少し。ポルトス岸さんが後ろから「なにそれ」みたいに指さして、和音さんがごいっしょにー!て感じで差し出すんだけど間に合わない…というのが数回あったんだけど、確かこの日にポルトスも連なったんじゃなかったかな(笑)。さらに後ろのアトスさんが「なんだそれ」と指さすのにドヤ顔で笑うきっしーさん、という絵を覚えてます。

■毎日が特別。
四銃士カテコトーク。
たしかいつものようにサトスさんのカラ元気が炸裂して(いつものように誉めてます)「お外はすごい雨も降ったみたいですが(お外て!)ありがとうございます。今日は二回公演!レッドブル飲んでがんばりましたー!(拍手ー)」とぶちあげて拍手をもらったり、同じくレッドブルデビューしたという芳雄くんが乗っかったり、アラミスのまめ知識バスティーユの歴史後編「暗い牢獄のイメージですが、(上流階級の人を住まわす場所だから)たいそう快適だったらしい」話に「へぇぇ…」となったり、ポルトスの萌えポイント・カレーの宿屋の馬のしっぽ「タロイモ号」秘話が語られたり。…タロイモ号の名前はともかくあそこで尻尾がぴょるぴょるしてるの他のメンツは知らなかったとは意外だったです(笑)。ひたすらアトスとか荷物投げてたもんなー。

■ネタ完結→物言い
…で「僕からも一言!」と前振るダルタニャン。
「今日の第一幕で!ロシュフォールがミレディーに!」
…この「ミレディー」が何故か「レ」にアクセントを置いた言い方になってて、まずそこに対して三銃士がえらい絡んでた(笑)…「ミ『レ』ディー」「ミ『レ』ディーって」「最近の若い人はミ『レ』ディー言うんです(BYサトス)」
でそれを振り切った芳雄くん「あいつの弱点は下半身だとか言われましたが僕は主張したい!僕の下半身は」…以降は和音美桜さんのブログを参照(笑)。
…この流れで黒いのが出てきてダルをじっと見つめて「ハッ」とか笑って退場するんじゃないかと、かなり諦めずに袖を注視してた自分ですが、さすがにそんなうまい話はなかった(笑)。芳雄くん「強固な下半身」を主張しながらぴょんぴょんハイジャンプしつつ退場してった。
最期にきっしーさんが「笑ってる場合ですヨ!」と叫んで終了(昼が全員集合だったので(笑))。

本当に楽しい観劇でした20日ソワレ。ちょっといろいろあって前の日まで落ち込んでたのが一気にこの日に浮上したんだった(次の日を考えると乱高下としか(苦笑))。幕間に飲んだジンジャーハイボールが美味しかった、親衛隊の新しい決めポーズがマジ綺麗だった、「隊長も入れてあげてー!」と叫んだ、コンビニのおでんを買って実家に泊まりに行ったら「一口だけ飲みたい」と思ったビールが500cc缶しかなくて「ヤバイなー…」と思いながら超ハイになった、etc。
休演日除いてあと5日、悔いなく楽しもうとかニコニコお酒飲んでた宵のなんて幸福だったことか。
…そして21日を迎えたんだった(苦笑)。代わりに手に入れた日々ももちろん、価値あるものであるのですけれども。

ああ、やっとこの日のことを書けてすっきりしました。ネタばっかりだけど(笑)。
したくは出来た……かな?(←それはそれで実はそうでもない(^^;)しょうもない。)

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三銃士ねたとーく回想2

「三銃士」東京回想ぷちねたいろいろ。

■剣先さまざま
前半は回る勢い、後半は回りきってからのスナップで飛ばしている感じだったロシュフォールの剣先斬り。どっちにしても毎回どこに飛んでくかわからなくてワクワクしたもんです(笑)。特に後半は勢いがついちゃったから、舞台奥の階段にガーン当たって上手に跳ね返ったり親衛隊側に跳ね返ったりオケピネットに飛び込んだり(笑)…その度にダルタニャンが「わーっ!」つって剣先を目で追って、行き先によって拾うかどーするか一瞬で判断するところに感心してました(余計なお世話(笑))。観た中でいちばんすごかったのは階段むこうの三本の剣の向こう側まで飛んでった時でした…ダルタニャンが拾わなくても親衛隊かパリの人たちがどうにかするけれども、あの時は一体誰が拾ったんだろうな剣先(笑)。
あーそれにしても「一回飛ばしそこなってもう一回回った」のはぜひ観たかった(^^;)。

■宝石箱さまざま
・一度タケノコ前方で観たときに宝石箱が下手のかなりネット内側に落っこちて、加賀谷さんだったと思うけどたいへんな努力の末に体を長ーーく伸ばしてレスキューしていた(^^;)。あれ下から見たら旭川水族館状態だろうな。
・西野さんのつぶやきによれば宝石箱が手の届かないところに落ちてしまった場合、博多限定の奥の手があるっぽい………なんだろう宝石箱の代わりに通りもんの大箱を投げるとか…(←「万一当たったら申し訳ない」と本気で考えて返信を控えた)
・人様のご報告ではそこそこ頻発していたジェームス退場の際の「ジョージ!早く私の気持ちに気づいて!」に一回も合えなかった(^^;)残念なような聞いたらいたたまれないような(笑)。

■伯爵と伯爵夫人
…なんだよね実は黒ペアって(^^;)ミレディーが「ド・ウィンター」である以上いきさつはどうあれ肩書き的には伯爵夫人なんだろうなーと。
狩場で猊下にポイント稼いで(と本人は思って)ドヤ顔を向ける、のはロシュフォール的にはデフォですが、舞台中央での離れ際はともかく、その後上手はじっこからのニヤリ笑いはなかなかミレディーに届かなかったと記憶している(笑)。下手で初めてミレディーが反応して(ムッとして)くれた日は嬉しかったなあ(笑)。
さらにその後の口ゲンカに至っては(^^;)すべては「ばーか」から始まった夢のような日々(どんな夢だ)。

■「汚い手ばっかり使ってねー」
あの短い間に通算三回は目潰し使ってるロシュフォールだけど(アラミスに1回、ダルに2回)、最後まで解けなかった謎が「修道院裏はわかるとして宮廷では何を使ってたんだ?」ということで…懐にいつも砂袋持ってるのかしらいざという時用に。
ああ そんなこと ばっかり 今でも 考えてます。

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三銃士ねたとーく回想

博多旬ネタとは全然関連しない回想ばっかりで毎日いろいろ後ろ向きだなあと思いつつも。
「…よく考えたら思い出語りは別に後ろ向きじゃないよな、いつもやってるし」
と自己完結したのでもうしばらく東京「三銃士」ネタトークいきます(苦笑)なんか過去メモさらったらいろいろ出てきてさ…ファンサイトに書こうと思ってたストックが多いんで贔屓度高めですご容赦。

■続いてるだろうか
といいつつポルトスネタから。
酒場の場面、コンスタンスに再会してテンパってるダルタニャンがポルトスと無意味に絡みながら(笑)会話を続けてるあたり。マグを構えたご機嫌ポルトスさんの「スイッチ入れると何かやる人形」的な動きがさりげに日替わりで大好きだったんですが。だいたい何か面白いポーズを「ぴっ」と取って2秒で戻る、それを2、3回入れてくるんだけどそのまま商品化してほしいくらい可愛かった。タイミングが絶妙に芝居の呼吸に合ってるあたりも思えばたいしたもんでした。
千秋楽でやってたのが「わ、は、は、は、」と笑う人形、みたいな動きで始終「わははは(ストップ)」「わははは(ストップ)」これがおかしくておかしくて…コンスタンスの「そちら池です」で場内がドッと沸くまで苦しくてしょーがなかった。

■A BRIGHT EYE
舞踏会で猊下が口上述べてる間の親衛隊長。「本日、1626年9月27日はまことに喜ばしき…」の間、後ろで立って聞いてるわけですが、この間、体は微動だにしないんだけど右目だけめっさ動いてる。さっきまで隊員にあっちこっち指示していたわけだけど、その四方八方を凝視しながら気を配ってる様が大好きでした。
…しかしながらこれも例の下手タケノコ限定、かつ前方もしくはオペラグラス使ってないと…のポイントだったんで観られたのはわずか。
眼帯装備でかつ、下手向き芝居の多かった本作、その下手からたまにだけ「眼」を観察できたときはマジ楽しいけど、「あー!もー!この芝居を知ってればー!!」みたいな歯軋りポイントが多すぎた。眼帯、好きだけど愛してるけど!ホントに何で誰が最初に「こめかみに傷のある男」ロシュフォールを「隻眼キャラ」にして、かつ誰のせいでそれが伝統になっちまったのか、たまには問い質したい…。

ついでに書いちゃうとポルトスは「大男」であって別にデブキャラではないと思うんだ(笑)少なくとも第一部では。

■びとうぃーん3
肉のシーンを思い出すに、あれはロシュフォール的にはお腹がすいてたというより三銃士に対する嫌がらせのために食ってたんじゃないかと思う。想像するに部下がごはんくれたのを「今はいい」っていったん断って三銃士のところへ行こうとして「やっぱりよこせ」って取りに行ったぐらいのイメージ。それくらい「肉?何で肉?」とあの場面では思ってた。
しかしハラシンさんの場合ふつうに肉が似合いそう。バリバリ噛み砕けそう。「おい、食いものやれ」つって自分の大皿から分けてくれそう。初日の頃「ギャートルズの肉を採用しろ」とつっこんでたことを思い出す。ハラシンならなお似合う。絶対。どんどんイメージが先行していく。いいんだろうか。
…それにつけてもこの場面のアトスへの回し蹴りが怪我の後の23日に発生してんのを見たときは心臓がひっくり返ったもんです(^^;)←そーゆーネタはみんな鬼のようにあると思うけども。

■上のネタで思い出しましたが
博多前楽ってルイの誕生日ですか…ということはその一週間前、9月20日が狩の日で。そのちょっと前が酒場~宝石箱の日で。さらにちょっと前が…。
…。
…今くらいが三銃士の決闘とルーブル宮らへんか?
あと、意外と裏拳「今夜は満月(バキッ)」って十五夜とタイミング合ってたという説は?(笑)(笑)

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びとうぃーん2

うだうだ想像が意外と楽しくなってきたので、今日も後ろ向きに前へ進む(よく分からないけど今の自分の心境にピッタリだよ(苦笑))。

親衛隊での立ち位置みたいな話。

初日に笑っちゃって、次の日も笑っちゃって、千秋楽まで笑っちゃってた台詞がひとつありまして。
「俺が合図してからだ。いいな、俺の合図を待て」
俺の合図って二回言う。二回言う。そしてそのたんびにハラシン隊員が深ぁく頷く腰の低さが大変ツボだったんだけど。
この辺の小悪党感が「いちばんでかくて強そうな隊長」だと随分印象変わりそうだなあとか。

終盤の王宮の場面のあたま。フロアをぐるりと回って親衛隊ひとりひとりに声をかけてくところ。
そらもうのしのしと「たぶん隊長一人いれば全員片付けられそうなのにマメだなあ」になってるんだろうなとか。

ハラシン隊長のイメージがこう、とにかく「強そう」なわけですが、何しろ本編を見てないので具体的に想像した結果が「赤木キャプテン」になってるあたり大分わたしもズレて来ている。
ほらスラムダンクの8巻だったと思うけど赤木が三井の横っ面を軽くだけど何度もはりとばすシーンで、本編では三井はしっかり立ってるんだけど、ページをめくるとおまけスペースにゴリさんの「ぺしっ」一発で三井が吹っ飛んじゃう絵がある。この吹っ飛んじゃうほうのイメージがどーにもしっくり来すぎちゃって、脳内では187隊長が敵を素手でばったばったと…(三井はダルですかどうなんですかそれ)。

ところで親衛隊といえば「手下は7人」つってロシュフォールのお面の藤田さんが「びらっ」と両手を開くと7人ずらりとプチ隊員が並ぶ、という流れなんですが。実体ではどの場面も6人しか出てこない。
残りの一人は青山君だったってことで今は完結してます(笑)。

…とか書いてて思い出したけど、
どうにも毎回ひっかかるのが狩場での「やつらが数でまさっていた!」で

宝石箱シーン。
 白組…ダルタニャン、バッキンガム公、ジェームス、コンスタンス+来るの遅いけど三銃士
 黒組…隊長+隊員+途中で出てっちゃうけどミレディー

勝ってない。コンスタンスを勘定に入れる大人気なさを大目にみても勝ってません隊長。
それとも隊員6人そろわなかったんだっけ…さすがにそのあたりはあいまいになってきた(^^;)

なお前述の台詞を打ったら「数」が「カズ」に変換されてよくわからなくなった。アラミスがキーマン?
すいません酔ってます。

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びとうぃーん

なんせ思いっきりよく全ての「ちけっつにサヨナラ」してしまったので(ぜんぜん語呂合わねえ)9月の予定は白紙です。いや仕事はいっぱいあるよ?(笑)
公演の合間の時期とは違う感覚ですね。こういうのは初めてだなあ。

博多の話は、ジャンルによりますけど「気になるけど知りたくない(なぜなら自分の目で確かめたいから)」「でも正直自分がどんな精神状態に陥るかわからん。ごめん。」と混沌。行く人も、行かない人も理解できる。
なんか今回はこう、ダブルキャストを観る感覚とか、再演ものを観る感覚とはまた全然ちがうんだよなあ。

うだうだしてても面白くないのでネタに行きますと。

「いまどうなってるか」想像すると絶句する絵面のひとつ。「身長差」。
ダルタニャンや猊下も気になるけど、特に気になるのがアトス。

東京公演期間中、いや、ぜったいさとしさん183じゃないだろうもっとあるだろう!…と思ってたんですが皆さん衣装はヒールがあったりなかったりだから実際の身長差とまた違うかもね、ていう要素も加えつつ。

とにかくデータによればアトスの人は183センチ。
ハラシン1メートル87。

・「国王陛下だけだ!」
・「さっきは言い過ぎましたー」(or「ごめんねー」)
・ルーブル宮。ダルタニャンに斬りかかるロシュフォールにアトスがガシャン!と止めに入る絵面。

…どんなだ。

アトスかっこいいアトスかっこいいアトス黙ってると最高にカッコイイ(悪気はないんです本当に)と思ってきた、その元になってる印象のひとつはロシュフォールとの関係の見え方だったんですよね。こう、あのけっこう狂犬モード入った眼帯の危なさを承知して油断はしてない、でも実際アトスは誰よりも強いっていうか、少なくとも膂力では親衛隊長を凌駕してるって余裕があるんじゃないかと感じる(口では勝てまいが)。多分そこはロシュフォールも分かってる、まあホントに勝負となったら刺し違えるなり汚い手使うなり何でもやるでしょうから差し引き対等。それがあの上目遣いorアオリ見下ろしから得る印象なんですよね。

この辺がきっとハラシンさんだと全然違ってくる気がするので気になります。

…いや、人様のレポはあるだろうし、トークネタになったという話も聞いてるんですが、変な好奇心とネタバレ警戒心があっていろんな情報の外周を引っかいては逃げてくる生活につき(^^;)

そんな「気になる」と「見たいかも」と「いや、ゴメン客席で座って観てる自分が想像できない」の隙間が「できれば行きたい」っていう表現になるんだった。
…でもみんなには観て欲しい。おいおい。

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ダルタニャン物語

飛行機の中で「ダルタニャン物語」の11巻を読み終えました。
休み休み読んでたんでずいぶん長くかかってしまった本作ですが最後は一気読み。


以下、第二部と第三部それぞれ雑感。
★★激しく原作ネタバレです。★★

第二部「二十年後」
リシュリュー枢機郷の死後、宰相マザランの時代に起きたフロンドの乱。フロンド派のアトス&アラミス、王党派のダルタニャン&ポルトスと敵味方に別れてしまった四人…なんだけどイギリス行ってチャールズ一世とか助けたりしてるうちにいろいろうやむやになって合流・四銃士大活躍ーみたいな。

若い頃もそこそこ腹黒かったダルタニャンは「悪魔かあんたは」と言いたくなるくらいの緻密な頭脳と行動力をもつ油断のならないおっさんに成長。アラミスはアラミスで陰謀家としてダルタニャンと渡り合いはじめる。ポルトスは体格はラオウみたいになってるけど難しいこと考えずにダルタニャンやアラミスにいいように動かされちゃう、でも心の底では全員から尊敬されてる気高さも持つ人。
こんな3人の精神的支柱になってるアトスが実は第二部ほぼ主役。なんかすっかり素晴らしい貴族の鏡、王権神授説死守の人になっちゃって、あらゆる人に信頼され、すべてにおいてカッコよく、何でこんなに作者に愛されてんの、ぶりが第一部より凄い(笑)。でも本人はあくまでダルタニャンを立てるんだった。

宰相マザランは守銭奴かつ油断ならないおっさん、リシュリューには及ぶべくもない人物として描かれるけれど、史実の上ではダルタニャンが主として仕えたのはこの人なんだそうですね。
そのマザランに一貫して敵対するロシュフォール、一部ラストで和解して以来ダルタニャンとはいい友達。出番は少ないんだけどいちいちカッコいい…第二部冒頭で「ひゃっほう!」ラストで「うぉぉぉい!」とか叫んだのは私だけじゃあるまいよ(T_T)。

そして悪役。第一部の感想を一言で言えば「や、もう、ミレディーでしょう(笑)」なんですが二十年後は「はっはっは、モードントでしょう(笑)」ってなるのかな。ミレディーとド・ウィンター伯爵(アトスの後の夫)の間の子供であるモードント、母親の復讐のため四銃士、とりわけアトスをつけねらう…しみじみデュマ作品には後の娯楽王道プロットのすべてがあるよね(笑)。つか「彼女には子供がいたはず」って第二部で初めて飛び出した台詞ですねデュマ先生(舞台「三銃士」で最も原作準拠な台詞は「ツッコミはやめて」だと思う)。にしても一部ラストのミレディーの結末に対して、リルの首切り役人を筆頭に結構全員後悔してるのには「何だよ今更…」と思った(T_T)。

少年王ルイ14世、幼いルイズ・ラ・ヴァリエール、そして一応第三部の主人公であるブラジュロンヌ子爵ラウルもそれぞれ登場。ラウルがアトスの子、なのはすぐ分かるけれど母親がかつてのアラミスの恋人(ハンカチの人ね)シュヴルーズ夫人だったのにはぶっとんだ。この人第一部でも陰で大活躍してて、芝居とかでクローズアップしたら絶対に面白いキャラだと思うんだがなー。

第三部「ブラジュロンヌ子爵」
第二部のさらに10年後、ダルタニャンは50代。チャールズ2世の王位奪還、ルイ14世とルイズ・ラ・ヴァリエールの恋、マザランの死、コルベールの台頭、財務郷フーケの失脚…といった史実に絡めながら、王家の隠された王子フィリップを巡るアラミスの陰謀劇が展開する第三部。一部、二部に比べて史実ネタが多いせいか、若干王家の恋模様で間延びした感あり(サブタイ「三つの恋の物語」っておい)…とはいえ史実が頭に入ってるフランスの人にはその辺のくだりも面白いのかも知れない。

アトスは序盤にイギリスでまた大暴れ(笑)する以外はおおむねラウルを見守る存在として陰棲し、いっぽうアラミスは秘密結社の長の地位を得て大陰謀を企てる。
第二部ではなんだかんだ四銃士また仲間として戦えたけど、第三部後半はアラミスの陰謀とそれに巻き込まれるポルトス、銃士隊長としてそれに敵対せざるを得ない中、どうにかして彼らを助けようとするダルタニャン、という構図。終盤はドキドキしながら一気に読みました。それぞれの結末にはもう泣いた泣いた。

成長したラウルは父に似て素晴らしい軍人になったものの、幼なじみで婚約者のラ・ヴァリエールに裏切られ、失意のうちにアラビア戦線へ赴き…。
タイトルロールをタイトルロールと呼べないのは第一部同様(笑)ラウルいい子なんだけどね(T_T)こいつさえ幸せになればアトスはもちろん四銃士全員報われたのになあと思うと、幸せになってくれなかったことを本人に対して恨みたくなる。

あっちへフラフラこっちへフラフラの連載小説である本作、歴史上の出来事の裏側や実況、フィクションや史実を行ったりきたりで「なんでそうなるかな!」とか「その人そのまま放置ですか!」とか(約二名実に納得いかん(^^;))、「それでいいのかルイ14世!」「ラ・ヴァリエール爆発しろ!」とか実にいろいろありました。
けれどもそんな中、四人の友情だけは見事に一貫してこの大河小説を貫いているあたりがやっぱ凄いし気持ちいい。

再発見だったのがラストのせりふ。昔、第二部で挫折した時に斜め読みしたダルタニャンの死に際の台詞「アトスよ、ポルトスよ、また会おうぜ!…アラミスよ、永遠にさようなら!」というフレーズ。アラミスとは袂を分かってしまったゆえ、この言い方なんだろうとずっと思っていたのだけど。
実際読んでみるとそうではなくて、既にこの世を去っているアトスやポルトスにはこれから会いに行く、まだ生きているアラミスに対しては置いてゆくゆえの「Athos, Porthos,au revoir.Aramis, a jamais, adieu!」だったのかも知れないなあなんて。

貴族の鏡、偉大なる人として描かれるアトス、陰謀家としてリシュリュー顔負けの権謀術策を繰り広げるアラミス、そのアラミスにだまされたりダルタニャンに丸め込まれたりしながらも一貫して真心を貫いた真の巨人であったポルトス。ルイ14世という主君と渡り合い、反発しあいながら、最後まで「国王の銃士」であったダルタニャン。そして彼らのただ一人の相続人として幸福になるべきだったアトスの息子ラウル。
それぞれの輝きを追った華やかで残酷、愛情深くてそっけない物語。素晴しい娯楽小説でありました。

…ミュージカル4,5本作れそうだよね実際。いまのキャストでやらない?(笑)

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ふらっしゅばっく

今朝方帰ってきました。チーズ食べながらねっとさーふ。
漏れ聞く内容ではしっかりと初日の幕が開いたようで嬉しいです博多。

役代わりになった方々の分は他の人がカバーするのかと思ったら、元の役はけっこう続行なんだって?なにがびっくりしたかって青山さんのブログで、元の役はほぼ続投されるとのお言葉で…(香盤おさらい中)…たいへんだなそれ。大ッ変だなそれ!!

原慎さんもアンサンブルで出る部分もあるとのこと。「わが心氷にあらず」のセンターはちょっとハラシンさん抜けたらキツイだろうと思ってたので、あのあたりが元のままだとするといろいろスムーズかもですね…本人大変だと思うけど。冒頭のサカケンさんの杖キャッチはどうなったろう(わりあい気になるのはそういう細かい話(笑))。

松澤船長とダルタニャンのデュエットはどんな感じかな。
パンフは東京パターンのまま、キャスト変更のお知らせが差し込みで入ってるとのこと。
ブロマイドって何、ブロマイドって。
ザ博多座には映ってるのかなあ。どうかなあ。
等々。いろいろ気にしつついまのところ未定ですが、できれば観にいきたいです博多。

旅行中、頭の中でいろんな曲や場面を何度も何度も反芻して、けっこう楽しく懐かしく穏やかにやれてたのでもう平気かなーと思ってたら、家族と別れて飛行機乗って一人になってお酒飲んだら急にドッといろいろ襲って来た(苦笑)。たまたま「ダルタニャン物語」の最終巻を読んでて、ポルトスの結末の部分でほろっとしたんだけど、その後になんか物語と関係なくいろんな追憶が襲ってきて21日以来の大泣き。

贔屓が心配とか、みんなが優しいとか、舞台に感動したこととか、そういうことももちろんあるけれども、根本的に私は「ロシュフォールがもう観られなくなる」ことに対して泣いてたんだなあ。あんだけ観たけれども、もっともっと観ていたくてたまらなかった。カテコの芳雄くんの「吉野圭吾さんのロシュフォールは、この帝劇の千秋楽が、本当に最後だったということで…」というフレーズがぐるぐる回って…飛行機で泣くなみっともない(^^;)。酒はいかんねー。

いろんな思いを残しつつ。
なんとか記憶をカタチに残そうと模索する日々なんだった。

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スイスにきています。

帝劇楽日の次の日からスイスに来ています。ジュネーブに暮らす妹夫婦の家に母を連れてくるのが目的で、あとは甥姪と遊んでちょっとフラフラして母は置いて帰国ー、というおおざっぱな内容。

ジュネーブというのはスイスの西のはじっこにあって、国境がフランス側に半島状に食い込んでいるようなところ。妹んちはフランス側にちょっと入ったところ。
この時期に東側とはいえフランスに行くんなら…ということでTGV使ってパリ→カレー→西海岸まわって「ラ・ロシェルなう」とかやって笑いを取ろうかな、と本気で考えてたんですが(苦笑)、事情が変わり。変なセンチメンタルジャーニーになっちゃうのもくどくてやだな、と断念しました。またほとぼりさめたら行ってみよう。ラ・ロシェルのすぐ近くにはミュージカル映画で有名なロシュフォールという街もあるんだそうで。なんでもいいからロゴ入りグッズを手に入れて笑いを…笑いを取りたいだけなのか自分。

というわけでジュネーブに足を据えて、ちびども連れてったり一人で動いたりしながらローザンヌとかグリュイエールとかレマン湖周辺の近場を回っています。日本人はスイスというと山!ハイキング!トレッキング!アルペン!!!というアクティブな方向に行っちゃう人ばっかりらしく(地球の歩き方も「山に行くんでしょう?」という態度だった)観光地はドイツやフランスの人ばっかり。今どき東欧より穴場かも知れないなあこれ。

スイスの公用語は4種類あるそうですが、この辺はほぼフランス語。チューリッヒとか中央部に行くとドイツ語が主なんだとか。でもUNとかUNHCRとかUがつく組織の本部がどっちゃりあるジュネーブは普段から外国人ばっか(なぜか日本人には全然会わんのですが)、なので英語もイタリア語も中国語もよく聞こえてきます。…姪っこは母親とは日本語、父親とはフランス語でしゃべる…カタコトとはいえどんどん身内がペラペラになっていくのは切ねえ。自分は仏語は4年前も今もほぼ4語で完結してますし。めるしー。

驚いたのが通貨。スイスはイギリス同様、通貨統一に参加してなくて通貨は自国のスイスフランで通してるのですが、成田のレートが1ユーロ116円、1スイスフラン102円だったのに、レマン湖の遊覧船の価格を見たら「35ユーロまたは35スイスフラン」と書いてある(どっちにしろバカ高いですが)。
なんっでユーロとフランが同じなんだよと聞いたら、日本円同様スイスフランもどんどん価値が上がってる(ていうかユーロが下がってる)せいで現状こうなんだと。ガイドブック上、都市部や電車ではたいていユーロが使えるって書いてあって実際そのとおりなんですが、日本人観光客なら絶対フランのほうが得なわけだったりする(^^;)わかんないもんだなー。
…とはいえ噂に違わず物価は本当に高い。ランチ2000円くらいすぐ行っちゃうし食材もフランス側で買った方がぜんぜん安いんだそうで。チーズは地元だから旨くて安いけどなーだいたい成●石井に並んでるのの4分の1ぐらい。好きな人には天国だあ。

景色はすごいです。マジでリアルハイジ(何語だ)。もやしっことしてはアルペンどころかハイキングで遭難する自信があるので、とりあえず列車で近場の山に登ってきましたが、それだけでも高い山・低い山・万年雪・岩肌・緑・牛・山小屋・線路・おもちゃのような駅と家々。こんな土地もあるんだなあ。

観光的には外国では自分たいてい街歩きさえできればいいので(座ってビール飲めたらもう旅の幸福100%(笑))、あとはちびどもと遊んで明後日には帰ります。なんか台風来てるらしいけれども。

博多はどんなかなー。

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