本編の話をしよう
気を取り直して(笑)「AKURO」昨日ソワレの話も。
■むかしむかしのそのむかし
最初で最後の前方下手。御伽草子をご披露しては!のシーンで「鈴鹿御前のくだりから」っていう言葉にイサシコが軽くビクっとしてるのに初めて気付いた…どこに座ってもまーいかにいろんなもんを見逃してるかと思うと。うう。
ところで気のせいかも知れないんですが、「鈴鹿山へと急ォがせたァー!」の後で小さく「ハイっ」って入れてますか高麿(笑)。田村丸様の動きと超合ってて楽しかったです。
■ある意味どセンター
位置的に鉄の谷で捕まった高麿が目の前で、ということは「エミシの戦い」で高麿に詰め寄るエミシ全員集合の正面なわけで。全く意識してなかったんだけど視界後方ど真ん中でエミシたちと同じタイミングでスピンターンした若者がピタッと止まって「ヤマトと同じ、人間だ!」の瞬間に一瞬照明を浴びる、それを中心にして手前にエミシたちと高麿…という絵がおそろしく綺麗でした。あー嬉しいと思ってたら今度はイサシコが入ってきて、高麿が「あーーー!」叫んだ瞬間、半分向こう向いたまま肩を震わせてぐしゅしゅって笑うアレがベスポジで見えて(以下略)。
■ためらい
一幕ラストでドキっとしたのが「見たくねえ物が多すぎたんだろうよ」のやりとりの後、崖っぷちに腰掛けて高麿に背を向けたまま「で、どうするね?」って問いかける手前の小さな間と瞬き三回。どうでもいい風に聞きながら、それなりに実はひとつの「賭け」に張り込むみたいな、わずかーな緊張の見え方が激ツボでした。鉄の谷でベターっと伸脚ポーズでニヤニヤ笑いしながら聞いてた「どうする?」にしてもなかなか底のほうでは高麿の心がどっちへ行くか結構本気でドキドキしてるとこあるんでないかと(だからほりょぎゃくたいにも身が入る(笑)よーしゃなく足でざりざり落としてくもんな近頃(笑)(笑))。
■過去か未来か
最近思うのが(いまさらなのかも知れませんが)御伽草子には二つの見方があるんだろうなあと…「AKURO」の内側の御伽草子と、「AKURO」を包みこむ御伽草子っていうか。この物語の中で、エミシの戦いをヤマトが「鬼退治」に捻じ曲げた物語としての御伽草子もあるんだけど、一幕・二幕の冒頭の御伽草子はこの「AKURO」という物語全体を一つの歴史の可能性とみたときに、ずっと後の世で語られた御伽草子でもあるんだろうなあと。達谷磐で斬られても立ち上がった高麿を見て、恐れて後ずさってたヤマト兵たちが伝えた物語が、あの二幕頭の悪路王の姿になったかもしれないし、「一の家来の高丸」の伝説になったかもしれませんし………そもそも「見事果たした鬼退治、その顛末を聞かしょうぞ」で始まった話なんだから、ホントに当たり前のことかも知れませんけども(^^;)そう思ってみると二幕頭のアカガシラやオオタケマルの動線の、最後の戦いとの重なり方がたいそう泣けるもんで…。
| 固定リンク
「AKURO&TamBiet」カテゴリの記事
- 楽メモが偏っていた件(2008.12.17)
- 千秋楽の(2008.12.16)
- 振り返り2(2008.12.14)
- 振り返り3(2008.12.15)
- 振り返り(2008.12.13)



コメント
過去か未来か の部分、めちゃめちゃ同感です。冒頭の御伽草子はもっと後世のもので、あの時代のものは鈴鹿御前のくだりだけだったのかも…逆賊・高麿が、一の家来・高丸になったんでしょうね。
ところでアテルイの最後は都に行って殺されたんであって、2幕冒頭の御伽草子ラストではなかったはずですよね。とすると、なぜラストのシンクロシーンで田村麻呂様は驚愕というか畏怖するのか…。
私はあれだけさんざん都で殺されたと言われてるのに、御伽草子のように田村麻呂と戦って斃れたと思い込んでいたので、今ちょっと衝撃です(^^;
投稿: miyano | 2008/12/11 21:32
miyanoさん
二幕頭はホントに色んな取り方ができて「あの時代の御伽草子」「後の世の御伽草子」「エミシと関わった高麿が見た夢(御伽草子と現実の交錯)」etc…どれを取ってもたぶん全部の辻褄は合わない、そのほうがいいんだろうなーと先に逃げておく(笑)。田村麻呂にしても、あの御伽草子の方が後の話ととっても、先(ベタですがアテルイを死なせた後ああいう夢を見ていたとか、巷で語られる御伽草子を聞いていたとか)と取っても面白いなあと思います。
投稿: 片帆 | 2008/12/12 09:57