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夏祭り始まった

「ダンス・オブ・ヴァンパイア」初日を観て参りました。

★★★ネタバレです★★★

ものすごく楽しかった。全身で緊張して、震えるほど笑ってツッコミ入れて、ストーリーとか結末とかに対して「いいのかそれで」という心の声を「いいから踊っとけ!!」でごまかしきれちゃうフィナーレに大拍手して。

なにしろドイツ語版は「血」と「夜」と「愛」と「こんばんわ」と「二つ持ってるから」しかわかんない状態で観たものですから、「日本語で味わったら、もしかしたら、もうちょっと深い部分もある話なのかも知れないなあ」なんて思ってたんですがストーリーの「考えたら負け!」感はまったくそのまんまですねやっぱりこの作品(笑)。

むこうのCDに慣れ親しんじゃってるとこあるので、もっと訳詩でガクッとなるかと思ったけど、思ったよりそういうことは気にならなくて。「CARPE NOCTEM」のラテン語の部分とかちゃんと賛美歌風に(「裁きの日こそ…」)訳してくれてたのも嬉しいし(逆に後半の「ちーをーすーえーヴァンパイアー」はスゴイと思ったが乗れてしまえばそれでいいのだあの曲は(^^;))。

ダンスではやっぱり二幕の悪夢のシーン(^^)。ザワザワ出てくる吸血鬼たちにゾクゾクしてしまいました。そこのシーンもそうだし、伯爵のバックでソロで踊る新上裕也さんやっぱりスゴかったです。あと名前わからないけど女性ダンサーものすごいカッコイイ。

最大のツッコミ対象は出ました山田テイスト全開!!!て感じの翼つきゴンドラ。二幕の「プロォフェッサァァ!」の登場で使うだけだったら大拍手したと思うけど、一幕なにもない空間からアレに乗って現れてはいけません(^^;)。ましてや風呂場に降りてはいけません(^^;)。「翼がある」っていう設定になったのかな?と納得させようとこっちは必死になって笑いをこらえてるのに「結局乗り物かい!!!」というトドメをさされるというか(^^;)。
そして帰りにもそれに乗って飛び去ってはいけません…(アンリミテッドツッコミワークス)。

いえ、笑っちゃって良いのであれば一流のお笑いシーンですけども、微妙にシリアスにしたいのかな?笑うとこなのかな?という迷いが、特に一幕はずっと流れていた感じで、そこが気になったといえば気になったかと。いっそ笑わせるなら笑わせるで大量のコウモリに運ばれてくるとかどうだ伯爵…。リー君、帝劇の入り口にパタパタしてたな。

コレだけは改善してくれと思ったのが二幕ラスト前の鏡のシーン。「ヴァンパイアは全員鏡に映らないはずなのに、教授たち3人は映ってしまう」という場面なのに、たぶん照明の関係なんだろうけどけっこうな勢いで吸血鬼全員が映っているさ(^^;)。

一流のB級ホラーを目指して、がんばれ。

いや、MY贔屓役者様は「一流のイロモノ」風をびょうびょう吹かしてくれたことだし自分的にはそれだけで通いまくる価値ありありですが(笑)。

…ハンブルク版はあんなカッコウしてなかったですよ…ウィーンは知らないのだけどどうなんだろう…。
…映画版はあんなカッコウしてましたが、飛んだり動いたり透けたりまくれたりはしなかったし…。
…「Mozart!」で吉野さんさして「世界で一番カッコいいシカネーダー」と呼ばわってくれたというあちらのスタッフさん※は今日観てただろうか。ご感想はどうだったのだろうか…。
※これリーヴァイさんだったらしい(^^;)

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ヴァンパイア」カテゴリの記事

コメント

ハイ「一流のイロモノ」でしたね、アレは(笑)

>飛んだり動いたり透けたりまくれたりはしなかったし…。

そうです!!・・・目が・・・点でした私(笑)

脳内に「帝劇で!帝劇で!!この格好!!良いのか?」の声が響いておりました。
でも・・・異様に似合っていたのも、美しかったのも事実です。

で、この人、2月はこのヒロイン役相手に知的で熱い「パーチック」だったのですよね・・・素晴らしい。

投稿: コカちゃん | 2006/07/03 00:41

なんか、最近パーチック観といて良かったなあ……とヘンな感想も抱きました昨日(^^;)。いつものことではありますが、なんか今まで観てきた全ての人物像を粉砕する勢いのキャラを作ってきてくれちゃったなあと(^^;)それもいつもの話ですが(笑)。
つい最近ああいう健全キャラ観たゆえに(いえパーチックはパーチックなりにものすっごい変な人ですが)、さらにさらにこのキャラクターの濃さを楽しめるなあと。
素晴らしいねホント。

投稿: 片帆 | 2006/07/03 23:50

初めまして! 昨日「ヴァンパイア」の3回目を
見てきて、今CDを聞き直しています。
帝劇内のノリがだんだん凄くなってると思うこの頃。
ところで、CDを聞くたびにラテン語コーラスの中身が
気になりますが、歌詞の意味をご存知でしょうか? 
多分、賛美歌風の言葉で正反対のこと言ってるんだと
思うのですが… よければ教えていただければと。

投稿: yukitsuri | 2006/08/13 10:33

yukitsuriさん、はじめまして。

「Carpe Noctem(夜を感じろ)」のラテン語部分ですが、私もパシッとは訳せないのですけども、今の日本語歌詞でかなり正確なんではないかと思います。

"Dies irae"(ディエス・イーレ)っていうのは「怒りの日」、つまり最後の審判のことだから「裁きの日」で意味的にGOODだし、表現として綺麗だし素敵なんじゃないかなと。
レクイエムの中によく出てくるフレーズなんですよね。ドイツ語版の歌詞カードに出てくる表現はだいたいこちらから拾えるようです↓
Wikipedia

たとえば
Dies irae Kyrie,Libera me,Domine

=(来るべき最後の裁きの日である)怒りの日にこそ、主よ、我を救いたまえ…みたいな感じでしょうか。
崇高な祈りの表現をあえておどろおどろしい悪夢にひっかぶせることで嘲笑うというか、賛美歌表現の全体が、アルフレートの持ってる十字架みたいな役割なのかなと思ってます。

ちなみに"Carpe Noctem"もラテン語表現で、"Carpe Dien"(この日(DAY)を捉えよ=現在を楽しむべし)という慣用句をもじって「昼」を「夜」に変えてるのかなあと。だから「夜を信じろ」なんですね。

………間違ってたらすみません(^^;)。

投稿: 片帆 | 2006/08/13 12:02

片帆さん、丁寧なご解説、ありがとうございました!
お陰様で一番繰り返される2行の意味が分かりました。
意外や意外、題が造語な他は、歌詞は聖句そのものなんですね。
それも、仰るように十字架の代わりや嘲笑というならうなずけます。

Exultate Pie Agne Sanctus の4語ほどはヒットしませんが、
一般的な言葉でしょうから(Sanctusは「聖なるかな」??)
質問サイトにもお願いしてみようかと思っています。

私はここ、荘重なラテン語のまま聞きたいなーと実は
思っていたのですが、日本人にはなじみないし、訳が
親切なんでしょうね。しかし「我らはヴァンパイア~」は
ラテン語のウラの意味でもないとするとどこから来たのでしょう(^_^;?

投稿: yukitsuri | 2006/08/13 17:56

こんにちわ。
なんだか気になったので手元の聖歌集と取っ組んでみました…こうなったら訳してしまおう(笑)。

Exultateは「歓呼」とか「喜びの声」とかで、pieは「慈悲深い」Agneは多分「子羊」をあらわすAgnusに近い意味だと思うので、

Exultate Kyrie.Pie Agne Domine!

だと

主に向かって喜び歌え、慈しみ深き神の子羊に!

という感じでしょうか。Sanctusはおっしゃるとおり「聖なるかな」ですね。
Kyrie、Gloria、Sanctus、Agnus deiがカトリックで必ず歌う4つの賛歌なんですけども、そこを押さえるとだいたい把握できるかも。
またWikipediaのお世話になると、この辺が詳しいみたいで↓

ミサ曲

おかげで勉強になりました(笑)。
…ホントに「我らはヴァンパイア」の居場所がなかったですね、元歌…(^^;)

投稿: 片帆 | 2006/08/13 18:41

追加調べ&訳、ありがとうございました! 私の方は、個別の語を
Wikipedia に入れてみたらサーバーが混んでるとかで撥ねられて。
そうか、ミサ曲という手がありましたか。カトリックの典礼は全く
知らないので、必ず歌う歌とか、すごく勉強になりました。
ドイツ人とかには半分常識なのかも?
この辺の結果、私のブログにも紹介させていただいていいですか?

ちなみに、ドイツ語部分の歌詞も読み直して見たのですが、「我らは
ヴァンパイア」 とか 「血を吸うヴァンパイア」 とかは影も形もないです。
大体、クンツェ先生ってそういう直接的な言い方しないような…
いかにもヴァンパイアって感じのきれい/破壊的な詩が気に入ってます。
CDでナイトメアソロを歌って (かつアウアウ叫んでる) マーテーの
声が好きだからかもしれません。後年はウィーンのトート様ですしね。

話は変って、もう書かれてるかもしれませんが、片帆さんは吉野さんの
役としては M! のシカネーダーとヘルベルトとどっちがお好きですか?
私は登場時のシカネーダーかも。今回のもすごい強烈ですけどね(笑)
クンツェ先生がまたまた 「世界一美しい」 とか書かれてましたけど。

投稿: yukitsuri | 2006/08/13 21:58

こちらこそ勉強になりました。ありがとうございます(^^)
私は自分がカトリックなので、聖歌に使われているフレーズなら多少はピンと来るのですが、肝心のドイツ語がからっきしなので「Carpe Noctem」はずっと「わかったようなわかんないような」状況でございました。東宝「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の本編で聴いて「ああ、そっかあ!」と思っていろいろ目から鱗が落ちた気になっていたのですけど、後半は全体かなり日本オリジナルテイスト入ってるのですね。だから途中から妙にアニソンチックになるんだな(笑)。あれはあれで好きになってしまいましたが。

吉野圭吾さんに関してはめっぽうオタクなので、すいません演じられた役の好き嫌いはホント、比べられません…(^^;)。いえ、目の前にヘルベルトが現れたら絶対100m以上離れて遠くから双眼鏡で観察するとか、逆にシカネーダーが現れたらかぶりつきでおひねり投げるだろうなーとかそういう違いはありますが。もうそのキャラが好きなんだか役者のファンなんだか…。

ブログでも取り上げられるとのこと、嬉しいです。海外公演やご旅行についての記事、いつも楽しませていただいております(^^)。

投稿: 片帆 | 2006/08/14 00:00

あ、そうなんですか! 聖書教室に行ったことは一応あって、美しい教会を見るのも大好きな私ですが、カトリックの典礼には参加したことがないんです。きっと荘重でしょうね。日本でもラテン語で歌うんでしょうか?

「夜を感じろ」の他の部分は、日本語にもそれなりに(省略ながらも)訳されてるかな、と思いました。サビが英語なのはアレですし、「血を吸え」とか「サタンの**」とかは無い気がしますけど(^_^;

吉野さんの大ファンでいらっしゃるんですねえ。ヘルベルトとシカネーダーへの対応、思わず笑ってしまいました。た、確かに(^_^;

ブログにラテン語部分のこと書かせていただきました~ ありがとうございました。

投稿: yukitsuri | 2006/08/14 20:41

うちの教会の場合、クリスマス付近とか復活祭とか、比較的お祭りな時期になると、普段日本語で歌ってる賛歌や祈祷文がラテン語になります(^^)。このへんは教会のやりかただったり神父様の好みだったり、いろいろなのじゃないかと思います。ラテン語歌詞は綺麗ですけど、我々歌ってるメンツはプロじゃないですから、そぼくーにカタカナですよ(笑)。

サビの英語はまあ、ノリ的にありかなと(笑)
ポランスキーの映画が英語圏の作品だからなのか、ドイツ語版でもフィナーレで一部英語に("We drink your blood…")なってたのはちょっと感動しましたです。

投稿: 片帆 | 2006/08/15 07:09

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