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2006年6月の5件の記事

Shadow of the Giant

トロトロのペースで読んでいたオーソン・スコット・カードの"Shadow of the Giant"をやっと読了。
名作「エンダーのゲーム」に始まるエンダー・シリーズの裏サーガであるビーンの物語の最新作。前作「シャドウ・パペッツ」の邦訳が出るのすごく早かったし、すぐ日本語版が出ちゃうと思うのですけどもやっぱり続きが気になって読んでみた。

★★★ネタバレです★★★

取り戻せずに終わったビーンとペトラの9つの受精卵がどうなったか、脳が肥大し続けて死に至ろうとしているビーンの治療法は見つかるのか、今や各国のリーダーに祭り上げられてしまったかつてのエンダーの仲間たち(jeesh)がどうなっていくのか、ヘゲモンとして世界を統一しようとするピーターのその後は。

いちおう「気になっていた」のは前半の話で、後半については「まあピーターの行く末は既に語られてるし、アーライやヴァーロミはそれぞれがんばってくだろうし」と思ってたら。
…しっちゃかめっちゃかに暴れてくれたのはむしろ後者の皆さんで(^^;)。いやピーターは暴れたというよりは「アンタにそこを持っていかれるとは…!!」と精神的激震をもたらしてくれたというほうがふさわしいですが(^^;)。

キーパーソンは(いやみんなキーパーソンだけどこのシリーズ)インドでレジスタンス活動を続けるヴァーロミ。それから各国でそれぞれ重要人物になっているアーライを始めとしたEnder's jeeshのメンバー。あり余る戦略センスと本能的な野心を抱えた彼らが、守ろうとしていた世界を実は混乱に陥れていっていて、それに対して相変わらず「ザ・自己中」でありながら実際問題、少しずつ世界を正しい方向に進めようとしているピーターがどう対応していくのか。ピーターの成功とEnder's jeeshの幸せを願うグラッフやメイザー・ラッカムが彼らに持ちかける一つの解決策とは。さらに(本筋である(^^;))ビーンとペトラがピーターを助けつつ、世界に散った受精卵から生まれた子供たちを捜し求める過程、ビーンと同じ遺伝的特質を持って生まれてくる子供たちやビーン自身を救うためにはどうしたらいいのか…etcetc、世界をまたにかけた群像劇が展開してゆくさまはもう全編「…どうする気だ!」なカード節(笑)。相変わらず息つく暇もない展開で、ホントに面白かったです。

そして、ある意味完結して、ある意味終わってないラスト。
ビーンの物語が終わらなかった点については、まあ半分「やっぱり…」と思いました。このシリーズ最初っから通していえるのは、ストーリーが「すべての結末」に向かって動いていってて、「これが最終巻!」と思うくらい盛り上がってラストも綺麗に締めるんだけど、何かひとつ引っかかる点が残って、それが後々ドッカーンと展開していく伏線になるっていうことで(^^;)。「エンダーズ・シャドウ」ではアシルの執念がそうだし、「シャドウ・オブ・ヘゲモン」ではアシルが生き残ったこと、「シャドウ・パペッツ」では受精卵が盗まれたことで、そして今回は…さすがにネタバレなんで伏せますがこの伏線を拾わないということはありえないわ、という気になる親子が一組。まだまだ続くんでしょう。ていうか続いてくれ。

かつ、ピーターの物語はここで完結するわけで。
最終章が"Speak for me"、「エンダーのゲーム」の最後に「死者の代弁者」によって「覇者」が書かれたエピソードに繋がっていく、というラストは想像していたんですが、そこで描かれるピーターとエンダーのやりとりには、やっぱりカード一流の精神的どんでん返しが含まれていて。もう震えっぱなし。
ていうか最大の衝撃は最後の最後にピーターといた人物についてなんですけども………いや中盤のヴァーロミの選択にもぶっとんだけど、ラスト数章はもう「えー!」「えー!」えー!!」と口が開きっぱなし。「そうなって欲しかった気持ち」と「そうなって欲しくなかった」気持ちが見事に半分半分で。ビーンの手紙には泣いたけれども。これがシリーズ全体の結末ならまだ納得いったけれども。続いていくビーンの物語からピーターだけでなく、おそらくもう一人退場してしまったことがものすごいショックでした。うう。納得いくし納得いかない(T_T)。

エンダー・シリーズ的なトピックとしては、ちょっと前に出た短編集"First Meetings"(未訳)で語られているエンダーとジェインの出会いに繋がる伏線が描かれてることとか、特に語られてないけどハン・ツーが造るであろう植民地はチンジャオやワンムが生まれるあの星なんだろうな、とか。
あとシリーズ最大の決め台詞(笑)"The enemy's gate is Down"を某キャラが口走ったときには震えが来ました…「エンダーの子供たち」でも似た瞬間がありましたけども。
さらにカードの公式サイトに行ったらなんかボンソー・マドリッドが主人公の短編とかアップされてるし(爆)。まだまだ続くなあコレきっと。愛してるからよいのですが。

それにつけてもLittle Enderとは何て強烈な名前だろう(^^;)。

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ダンサーに期待する

「ダンス・オブ・ヴァンパイア」でヴァンパイア・ダンサーとして出演する新上裕也さんて、「Yellow Angel」とか「decadance」とかに出ていたYOUYAさんだったんだーと先日人に言われて気づいた(^^;)。
うわー楽しみ。デカダンスは初演しか観てないけどホントカッコよかったです。

てことは吉野さんとはイエロー以来だから8年ぶり(すっげーもう8年か…)、2回目の共演なんだな。アレも盛り上がった作品でございました。タイプの違うダンスを踊る男性十人による舞台、一幕の抽象的なダンスも二幕の全員タキシードetcもすげえカッコ良かったです。

女性ダンサー代表っぽい加賀谷香さんもデカダンスに出てた方なのですね。
くー楽しみだ某ダンスナンバー。

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Fateにはまった7

「Fate」アニメ版が終了。

やはり金ピカ登場以降は怒涛のようにセイバールート「王道」一本攻めで仕上げられていった今回のアニメ版。

潔い…。

伏線張るだけ張りまくって、いろんな想像させたままで終わっちゃうところとか。
イリヤの父親は後姿で終わってるとか。
各サーヴァントの真名は世間話レベルで終わってるとか。
アーチャーの正体についても特に説明なしで終わるところとか(そりゃまあ第一話から目を皿のようにして見て推理しまくればある程度は解けるかも知れないが)。

こういう、説明不足上等・「-ついて来れるか-」な態度が実にFateだなあだからはまるんだよなあ(自爆)。

やろうと思えばいろんなご都合設定を詰め込んでグッドエンドにも他ルート制覇もできようものを、「この時間軸でこの選択肢を辿った彼らならばこの結末にしかなり得ない」とばかりに潔く、謎も辛さも可能性も残したまま締める。
…これってセイバールートそのものだなあ。できたアニメだなあ。遠坂と間桐の事情やキャスターの過去が断片映像で現れるとか凛が見送る士郎の「背中」が三段アップになるとか、本編やった人間には怒涛のように泣けるけど、そうじゃない人には「なんだか分からないけど意味深で解けない伏線」「底知れない情報量」、「カケラは見せといてあげるから欲しいやつだけ取りにおいでませゲーム本編へねっ!」てつまり長い長い予告編にも見えてしまう、そーゆーとこが実にまた(以下略)。

そんなこんなな展開にどうやら納得して、いろんな未練を振り切って見たアニメ最終回、実に盛り上がりました…アヴァロンへのもっていきかたとか、最後の士郎の葛藤で文章が入るところとか(ビジュアルノベルのアニメ化として、この効果を最終回までガマンしたことは偉いと思う(笑))、サー・ベディヴィエールが女性声だったこととか、もう拍手拍手。
(士郎の最後の投影がイリヤの毛布だったのにはちょっと微笑)

他ルートのあのシーンも見たい、このシーンも出して欲しい、等々いろんな妄想を抱いた「Fate」でしたが満足。ええ満足。髪を下ろしたセイバーの最後の微笑みを見た以上何を言ってもバチが当たりますええ。
未練なんてきっとない。
 


 
 
 
 
 

 




そして、そんな思いの下の血の叫び。まあ誰でもそうだと思うけれども。
「…UBWを映像化してくれ」
「アニメでロー・アイアスを見せてくれ」
「諏訪部アーチャーの声で『理想を抱いて溺死しろ』を聞かしてくれ」
「諏訪部アーチャーの声で『大丈夫だよ遠』(涙で曇ってこれ以上書けん)

ああぁあの14話を作ってくれたのだからこれ以上贅沢言ったらいけないのだけれども。
なんで終わっちゃったんだよぅFate。
もっと見ていたかったよぅ。

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Vampireブログにヘルベルト登場

いやそりゃ期待してたけど…

笑いすぎて顎関節症がぶり返しました。

http://tdv.toho-stage.com/

リー君ほんとうにありがとう。でも主役の人とこの人はノリが同じようで根本的に何かが違うと思いますオタクからすればですが。

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ミー&マイガール

土曜日に「ミーマイ」を観てきました。
前回って2003年でしたっけか。前に観た時は涼風ジャッキーが面白くて面白くてゲラゲラ笑ってしまったものですが、今回は涼風マリア公爵夫人に完全にやられました…かっけーよ涼風さんホントに。

もとからそういうとこがある話なのかも知れないけれども、ちょっとビルとマリアの恋物語と取れなくもない(サリーとジョン卿も)、この二人の真剣勝負をシンに持ってきた感のある今回、ホントに面白かったです。
一幕ラストでビルと公爵夫人、好敵手同士がぴりりと目線を交し合って、腕を組んで退場していくシーン、今回一番気に入った絵でございました(ティアラと帽子交換するのも可愛いし)。

井上芳雄くん、素敵なビルでした。前回の唐沢さんビルで、板についた大人のヤクザっぽさみたいなイメージが印象に残っていたので、そういう意味でキャラ違いなとこあるかもな、と思いつつ臨んだのですが、どっちかというと素直な不良少年風、ちょっと目を離した間に何やってんだアンタ、といういたずらっぽさがツボでした。
…しかしフォーマルになればなるほど似合っていってしまうのは仕方がないな衣装はははは(スイマセン(^^;))。乞食王子っぽいというかにじみ出ちゃうジェーントルメンらしさというか、「市井で育った貴族」を素直にイメージしたら実はこういうキャラでアリだったのかビル、とちょっと目ウロコ。
…しかしやっぱり謎のコーディネイトだなあ、あの赤チェックは…。

笹本玲奈さんのサリーも良かったです。
登場シーンのはちきれんばかりの「魅力的な平民のお譲ちゃん」っぷりでワクワクしてしまいました。
そして二幕あたまの「スマイル」。こんなに泣けるナンバーだったとは。ある意味「オン・マイ・オウン」を超えるほど切なさでした。
ラストシーンはホントに幸せ泣きさせていただきました。よかったねえ。

余談ですが「銀の燭台」とか「ヘンリー・ヒギンズ」とかの意地悪いミュージカルネタで一部ちゃんと笑いが起きていたのが嬉しかったです今回…いえ、前回観たとき客席がこのネタでノーリアクションだったのがすごく寂しかったもので(^^;)。爆笑を誘っちゃうようじゃミュージカルオタクの内輪ウケ的でどうかと思うけど、気づいた人がニヤリとするくらいの雰囲気はあって欲しいなーと。

…そして幕間に「ダンス・オブ・ヴァンパイア」のプロモーション映像を見た。やっぱり「愛は血を求め 血は愛を求める」で決めているのは問題じゃなかろうか…。このキャッチコピーと教授のおステキなポーズ写真の噛み合わなさが、まあ実にえもいわれぬ違和感を醸し出しており…そういう意味では作品の「おい、いいのかそれで!」みたいなハチャメチャさをちゃんと語ってるのかも知れませんけれども(^^;)。
いやでもクーコルとヘルベルトとマグダの3ショットはイカスなー(笑)。吉野さんと駒田さんが身振りで会話してるみたいなあたりが(笑)。

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