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2004年12月の8件の記事

SHIROHキャスト雑感2

いわゆるミュージカルチームの人々。

■高橋由美子さんのこと
寿庵ていろんな面を出さなきゃいけないキャラクターだと思いますけども、可愛いモード・見得切りモード・ボケモードいずれもこなせてしまうあたりこの方は流石だなあと。私的にいちばん「可愛いなー」と思ったのはさんじゅあんの屋敷の肖像画ペリっとやられるシーンで小左衛門にケリ入れるとこでした(後半限定ですが)。
強制的な「自分を見ろオーラ」っていうのとはちょっと違う気がするのですが、この方の表情を見てると本当に引き込まれて目が離せなくなります。何が起こってるかを知覚した瞬間の目の動きや仕草の迫力がハンパじゃない。
ラスト手前、お福が「戦おう最後まで」と歌いだすところで振り返る、その動き。このお話何回リピートしたか分かりませんが何度見ても全身に痺れが走る瞬間です。
四郎に口づけされた後も。うっすらと目覚めるけど何が起こったかまだわかってなくて、それが、背後の四郎が倒れた瞬間にカッと見開く(うわー書いてるだけで泣きそう)。ゆっくりと立ち上がって、光の中を四郎たちが去っていくのとシンクロして表情が徐々に壊れていき、最後は何かを叫ぶかのような泣き顔…そして、語り手の山田寿庵に戻る。背後の二人SHIROH&リオ見たいんだけど!他の人たちも見てたいんだけど!毎度この方の表情にロックオン状態で(^^;)。
しかし、黒い長い髪本当に似合うなー(乾闥婆王みたい)。ナンネールの金髪も好きだけど、結い上げないのもかわいいかも。

■泉見洋平くんのこと
くんづけご容赦。かーわーいーいー。トゥイの時はさん付けでした(笑)。
金髪似合うと評判ですが、爽やかなゼンザの表情と相まってホントに決まってます。ツンツン立ってる様と直線的な前髪が誰かを思い出させる…と思ったらFF7の主人公でした(笑)。舞台化されたらぜひやって欲しい…セフィロスは吉野さんで(あーあー)。
綺麗な歌もガーンとぶつけるロックも行ける方なので、もっともっと歌って欲しかった。闇市のちょっと妖しい感じのソロパートすごい好き。「まるちり」とか「歌え勝利を」とかも、ホントいい表情されてます。特に「まるちり」の、周囲のキリシタンの狂乱に思いっきり引いている表情から、シローの歌を聴きながらだんだんとつりこまれるところ、そして「俺たちも!」と叫ぶところ…の変化がすばらしい。
あと、特に二幕冒頭のさんちゃごのところ、銃の構え方と撃ちかたがすごい様になってて(こう、撃ったときの反動のつき方がさりげに上手い)、ちょっと時間をさかのぼってクールフェラックがまた観てみたいなーなんて思ってしまいました。

■吉野圭吾さんのこと
「器用貧乏」って言葉があるけどこの人は「器用大金持ち」だなあとしみじみ思う。二枚目でもコミックでもいける人って、役や役者自身の印象が薄くなりがちだと思うんだけど(役によってはそれはそれで正しいけど)、ガトをやろうがパーチックをやろうが不動のインパクトを叩きつけて「吉野圭吾ってこういう人!」って思わせてしまうあたりが毎度、「オイシイ」と言われてしまう所以なんだろうか。そして、このただでさえ目立つ人に緑色を着せますか衣装さん…(^^;)。
初日を観て思ったのが、ああ自分の風を吹かせてくれたなあと。「SHIROH」での板倉重昌の役割(大きいととるか小さいととるかは観る人次第)を果たしきるのももちろんだし、郷に従って違和感を出さないことも重要だけど、正統派(ていうか、ゴシックな)ミュージカルの風みたいなものも吹かせてくれたかなと…ああいう曲で身のこなしやらメイクやらの美しさを無駄に撒きちらす(笑)とこが実に面白い「味」になったなって。(贔屓むちゃくちゃ入ってますご容赦)
しかし後半のアドリブ合戦はもう大汗だ。楽屋落ちアリの場であくまで「板倉重昌」として勝負するから(この方の場合、それは大正解だけど)、「どこで踊り習ったの?」なんてQが来た時の緊張感つったら…十兵衛様の「判定」まで毎度、気が抜けません(笑)。

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SHIROHの日替りネタ3

東京千秋楽、さすがいろいろありました…大阪行ったらどうなっちゃうんだろう。

■甚兵衛様絶好調
・四郎をなじるときの台詞「違う!違うんだ!自分は天の御子ではない!ぬほー!」が「ぬへー」に。(当然四郎様「ぬへーは言ってない」返す)
・「『でも』ストップ!」と言って指を四郎の唇にくっつけるとこ、そのままぎゅむっと指を押しつける(鼻まで行ってたかもです…)。
・「わしの名前は益田甚兵衛!この後の出番は一時間後じゃ!See You!」の台詞が「56分後じゃ!」に。直後に四郎がシリアスな歌に入る直前、腕時計をちらっと見る仕草をしたのには大爆笑。

■十兵衛様ご乱心
「ワカメを返せ!」コールの後に名乗りを上げるところで(「エルム街のタラちゃん」をさらにひねろうとしてたっぽいんだけど)、「将軍家指南役」という肝心な台詞がごにょごにょに。
四郎様「『将軍家指南役』!」
十兵衛「それでも驚いてくれたか!」
四郎様「って言いたかったんだよね?」
十兵衛「…これで締めますか!」
四郎様「締めましょう!!」
(…どうもアドリブがらみだと四郎に「様」をつけたくなる…対処があまりにステキなので…)
さらにその後も十兵衛「キリシタンの使い手は相当な使い手だと聞いたが…」とわけのわからないことを言ってしまい(汗)四郎様に「何がしたいんだ!」と切り替えされて「たたっ斬りにだよ!」と見事に戻った(笑)…がその後「噂は嘘じゃねえようだ」の台詞も抜けてたみたいで妙な間が…。
乱入した津屋崎殿(「なんばすっとねあなた!」も新しいな)ににじり寄りながら「君だけが僕を助けてくれる…」と呟いていたのは何かのネタなのか、今日の総括なのか(^^;)。
定番のお蜜への「五郎じゃねえか!」のボケもお休みしておられました。

■しげちゃんかっちゃん
ここ数日続いてた「しげちゃんとかっちゃん・わーーーーーーー」で思いっきり伸ばすところが大変な長さになってました。右近さん吹いちゃってた。この二人のタイミング合わせる目線の動き、妙な緊張感があって好きだ(笑)。

■口之津強襲
シローとゼンザを拘束した津屋崎、荷物を調べつつ「こわっぱが、私の髪型を真似しおって…」と。…二幕では似てるけど、一幕では似てないと思うんだがシローと津屋崎。
あと十字架を見つけて「ふと!これはご禁制の太か十字架!」。
どちらも前楽からですね。シローさんちょっと微笑気味(笑)。

■甚兵衛VS津屋崎
津屋崎だましの「術」ネタは「わしらはもう一度ミュージカルを一から勉強しなおして参ります…」だったですが、三宅殿に蹴っ飛ばされてから津屋崎に「どうですかあなたもご一緒に…」とか言いながら吹いてしまい「ボロボロだなお前…お前は二度と出さん!(ヒドイ(^^;))」とぶっ飛ばされ、殴られつついつまでも笑い続けておられた。
この後の「キリシタンの首領が捕らえられ」ってとこで「はーい」みたいに手を上げてまたぶっ飛ばされるとこ好きでした。あと、三宅殿が歌ってる間の津屋崎殿の華麗な踊りも結構好きです。

■かっつぃーん
寿庵「こちらの人間の器の小さそうな方は」
四郎「こちらは渡辺小左衛門。名は体を現すといいますか。これでも私の姉婿です」
…って実に丁寧にこき下ろされるようになった小左衛門様、「お待ちしていました」で四郎を制してテーブルに向かうところでは、馬にまたがってパカパカ走っておられ(こんなに場面から浮いてなければもっと早く気づいたんだけど、むちゃくちゃ達者だよなこの人のパントマイム…)、退場するところでは「ねえ君、アンソニーって落馬して死んだんだっけ?」って話しかけてた…これがツボに入っちゃって笑いが止まらなくなった…てっきり競馬ネタとかで来るかと思ったのにキャンディキャンディすか。

■にゃーにゃー
数日前から伊豆守の抱いている猫を見て「猫にゃーにゃ!」と決めポーズとるようになった(汗)しげちゃん、最後の数日はもう何を言われるか見当もつかないくらい伊豆守にからまれてましたが、千秋楽も「あんたナルシストだね」とかいろいろ言われた挙句、とうとう「伊豆守様にぜひお願いしたき儀が…『伊豆にゃーにゃ』をやっていただきたい」と反撃に出た。…猫ちゃんの「伊豆にゃーにゃ」はかわいかったです。
最後「よいお年を!」って声かけてたけど、重昌の最期を考えるとめちゃめちゃ気が利いた捨て台詞だなって(笑)。
その後の十兵衛の台詞は「あの男、アリナミンを飲んでるから調子がいいようだな…俺も飲むべきか…」で、なんとなく自戒に満ちておられました(笑)。

■マツ…
難破船の前で四郎を呼びに来るところ、なんと甚兵衛さんと二人で登場し

「甚兵衛さんと一緒に暮らすことにした!遊びにおいで!」

おめでとう おめでとう おめでとう…。
いや、「甚兵衛さんに告られた」以来けっこうこの二人の顛末が気になっていた自分としてはとっても嬉しかったなと…。
(友達が「大阪で離婚しないといいね」って…(^^;))

■小人窮すれば濫す
(楽近くになってやっと長ヶ部刑部=「川原正嗣」さんという方だと把握(^^;)。カーテンコールではさわやかな地毛でいらっしゃるのでなかなかわかりませんでした。長ヶ部さんのかつらつけて欲しいなー)
年末スペシャル、第九とのメロディで「なにとぞおゆるし」を歌いつつ最後に「コンブつゆ」な歌詞をからめておられ。伊豆守にやっぱり「もう一曲」って絡まれて(「もうあれ(コンブつゆネタ?)はやっちゃったからな」と追い詰められつつも)ビートの効いたコンブソングを歌って今年の生涯を終えられました。
この後、伊豆守が三宅・津屋崎に「おいメガネと無精髭」って呼びかけてたけど、少し前の公演で「カマキリとエリマキトカゲ」とか呼んだときは長ヶ部刑部の死体が生き返って笑い出してしまい(笑)、三宅殿と津屋崎殿がしゃがんだままげしげし斬りなおしておられました無残。

■江戸の陣・顛末
「君、ありんこの王様みたいだね。…ありんこちょうだい?」みたいなネタでからむ津屋崎殿に斬りかかる十兵衛、追っかけつつ舞台袖から出てってっちゃって、しばらくして帰ってきて「今日こそ捕まえてやろうと思ったのに…ここであの男を斬っても進行に支障はございませんから!」と鼻息(笑)。「あの人の面白さにいつまでも追いつけない自分を斬りたい…」と一くさり叫んだ後「大阪の陣では負けんぞ!」。期待してます(笑)。
しかし伊豆守「おまえはありんこというよりカブト虫だ」って言うけど、光り気味の御衣装といい髪型のツノっぽさといい一番かぶとむしっぽいのはお殿様だと思います…。
あと、入ってきたお蜜の「何やってんだい」にぽつりと「カブト虫のまねだよお蜜…」とつぶやく十兵衛かわいかった。

■カーテンコール
アッキーが投げキスをして、上川さんがリアクション(ダイビングキャッチした後客席に投げてあげたり、自分で食っちゃったり、右手と左手で一回ずつキャッチして背中でシャッフルして投げ返したり、自分も投げキスしかかるけど絶妙のタイミングで逃げちゃったり)というのに加え、スカート技も(笑)。ジュディ・オングみたいに両手ですらーっとスカートを上まで広げて、その後しげちゃんよろしくばさっと裾をさばいて走っていく様がまた凛々しかったです。

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SHIROHの日替りネタ2

■益田甚兵衛さん
もう面白くて面白くて…津屋崎主水をだまくらかす日替わり手管の秀逸さには目をうばわれます(その後の津屋崎殿のツッコミとあわせて)。いつからか分からないけど、「恐ろしい術を使う」でお福と二人でみょんみょん回ってるのもお素敵だ(笑)。
「今日は年末ジャンボの発売日じゃ」とか「わしらはケンタッキーを手伝いに行ってきます」とかの時事ネタも好きだけど、「岡本さんが待っておりますので…」とかなんとなく普遍的なギャグが妙に気に入ってます(笑)。本当に誰だろう、岡本さんって(笑)。
また、その日その日でネタの一貫性を保つとこがまたすばらしい。全部そうだったかはわからないのですけど、この方、マツの「甚兵衛さんが○○してる!」のネタを受けて、次の曲(自分たちの城を作ろう…てとこ)でいろいろ動いてらっしゃいますよね。「甚兵衛さんに告られた!」の時はマツにすりすり寄って肩を抱こうとして逃げられたり、これは今日(28日)のネタですけど「甚兵衛さんがあちこちにマーキングしてる!」で、あちこちチェックしながらマーキングを…さすがに「手で触る」というアクションで、でしたが(笑)。

■十兵衛その1
(たぶん「その2」も書きたくなるだろう大阪で(^^;)。
登場シーンの四郎への突っ込み、基本形は「これだから九州の田舎者は嫌なのだ!」が無限の広がりを示しておられ…。
●これだから九州の田舎者はリトルダンサーなのだ!お前は兄貴のほうか弟の方か!いいかダンサー!!(未だに意味がわかりません(^^;))
●これだから九州の田舎者は赤いきつね緑のたぬきなのだ!いいかよく聞けたぬき!(四郎いわく「だって俺麺作りだもん」)
●これだから九州の田舎者は有明海をダメにするのだ!わっかめっをかっえせ!わっかめっをかっえせ!いいかこのワカメ!!カツオ兄ちゃんが教えてやる!
(今日は「地獄のカツオ兄ちゃん」改め「エルム街のタラちゃん」になってましたが…)

また、それに返す四郎様のお素敵なこと…ほぅ。

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SHIROHキャスト雑感1

■上川隆也さんのこと
同じ作品で続けて何回も観たのは初めてです。
この人はホントかっこいい。殺陣も素敵だしお芝居もすばらしいけど、とにかく感動したのが本編を綺麗に進行させていく主人公っぷり。甚兵衛さんや十兵衛が何をどういじろうが慌てず壊れず、無理なくさりげなく本筋に戻してゆけちゃうそのゆるぎなさに惚れました…。まさにその太刀筋の如く(笑)、来たものに応じて受け流したり絶妙に返したり(「だって有明海でダメになったの海苔だもん」なんか最高)どの道を通ってもちゃんともとの流れに帰してあげられる技術というか落ち着きというか。…とすっかり感心して友達に話したら「キャラメルでは本筋外れてくアドリブ出す人がいっぱいいるから、そういう経験値は上川さん日本一」みたいなことを言われ、ああキャラメルボックス観てみたいなあとしみじみ思いました。
そして自ら何か出してくる際の圧倒的なチャーム(笑)。芝居を壊さないで「やっと新感線らしくなってきたな」なんて言えてしまう貫禄とか、「見つけたぞ、耕したい男・益田四郎」に「それは言うな!わーわーわーわーきーこーえーまーせーんー」って耳をパタパタするとことか、大好きだー。

■中川晃教くんのこと
曲にもよるけれども、アッキーの歌を聴くと理屈抜きに涙が出てくることがあります。どんな場面だろうが、どんな背景を持とうが、もういいやこの声を聴いてたい…って思わされちゃうというか。おかげさまでお蜜の「あの子の歌を聴いていたいだけなんです」はこの作品いちグッと来た台詞でした。アカペラの使い方もうまいよなあ…。
ヴォルフもシローもキャンディードもそうだけど、アッキーの場合、あてがきであろうがなかろうが、アッキーがやれば役のほうがそれについてくるみたいなところがあって、時々それが釈然としないこともあるけど(苦笑)それがこの人のスゴイとこなのは確かだと思います。
ただこう、力を思いっきり入れて喋る話し方(「あんた江戸から来たのかい?」とか、別に怒ってないのに強調が入る感じ)、思わぬところで入るアドリブとかでけっこうドキドキさせるのは相変わらず(^^;)。でも作品のためにはそういう「振り回す存在」でいて欲しい…って気にさせるからまた不思議だ(笑)。
余談ですけども前半の衣装、たまには上着脱いでほしいなーなんて。ゼンザたちもですが、内側の衣装もかわいいので。

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SHIROHの日替りネタ1

新感線作品は何度か観てきたのですが、リピーターしたことはありません。観にいくたび「ああ、これは日替りネタなんだな」と思いつつ受けてる人を羨ましがったり、DVDの副音声を聞いて「ああ、そんな演出が追加されていたのか…」と後半に観た人を羨ましがったり(笑)。いつか贔屓が出たら通い倒そう、と思っていたので今回は念願叶った感じでございます。

その辺も少しずつまとめてみようかと。

■甚兵衛さんは…
二幕冒頭、天草の浜辺で船の財宝を運び出した後、マツがシローを呼びに来るシーン。
最初の頃は「甚兵衛さんが『舟出す』って怒ってるよ!早くおいで!」だったんですが、いつの間にやら日替わりに。(考えてみると甚兵衛さんが舟を出す(島原側へ戻る)んなら四郎や寿庵を置いてシローだけ呼ぶのも変な話で。それで変えたのかなと思ったり)
●甚兵衛さんが海の水飲み干してる!
目に浮かぶ。
●甚兵衛さんが宇宙と交信してる!
…これも目に浮かぶ
●甚兵衛さんが双子だった!
自分的メガヒット。
●甚兵衛さんに告られた!(照れ笑い)年考えろって言ってやってよ!
ここのネタではかなりの確率でノーリアクション(絶句とも言う(笑))のシローがこの時ばかりは「ええっ?!」と(笑)
●甚兵衛さんはキティラーだよ!見においで!
何を。
●甚兵衛さんには肉球があるよ!さわりに行こう!
「お密さん、行こう」がこれほど笑えてしまったことはない…。

■小左衛門関連
寿庵に「そちらのうっとおしい方は」とか「目の充血した方は」って言われる小左衛門様。「スケールの小さい方は」って言われたときは四郎が「こちらは渡辺小左衛門。名は体を現すといいますか…」と受けてたり。君もひどいね(津屋崎主水)って感じ(笑)。
さんじゅあんの屋敷で毎日テーマを変えてネタをやっておられますが、バレリーナになって踊ったり聖火ランナーになって走っていったり急患の患者をストレッチャーで運び込んだりうさぎ跳びしたり(星くん?)。面白いんですけどいかんせん、場面からは完全に孤立しているため(^^;)その気になって見てないと「今、何ていった?」状態になってしまいほとんど把握できておりません(^^;)。新感線をよく観る友達に聞いたら、河野まさとさんはこの置いてけぼり感がダイゴミなんだそうで。すげえ納得。
あと、原城を修復してるシーンで四郎に呼びかけるとこもよく変えてますね。「四郎!いや四郎様」だったのが「しーちゃん」とか「しろぽん」とか。もっと面白いことも言ってたみたいなんだけど聞き取れず。

■細川藩のおさかべぎょうぶさん
…漢字で書くと「刑部刑部」だろうか?と思ってた(^^;)。戯曲見たら「長ヶ部刑部」ですね。
食料の横流しが発覚して、伊豆守に「なにとぞお許しを…」といいながら歌いだしちゃうところ、実に見事に毎日ネタを変えてきておられます。単にメロディをつけるだけのときもあれば、替歌だったりも。最初は「TONIGHT」とかミュージカルの名曲をやってましたが、クリスマスソングで「よっこっなーがしー(横流し)」歌ってたり。
自分的にいちばん受けたのはヒロシのネタをやったときで(いえ、歌じゃないですけど)…ヒロシのバックに流れるあの曲に合わせて「なにとぞお許しを~」やった後で、「ぎょーぶです。ミュージカルなのに俺には歌がなかとです。ぎょーぶです。ぎょーぶです…」
その直後の、十兵衛が主水にいじられて大騒ぎするとき「そして俺も歌がないのだー!」とセットで素敵(笑)。
関係ないですがこの方、壁画のシローに髪型がそっくりじゃないですか?

このページ後で追加したくなる気がする。おひまな方はまた見にきてくださいまし。

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キリシタンの描かれ方について

新感線作品を観て感動することの一つは、歴史上のヒントからいろんな要素を絡み合わせて、複雑だけど説得力のあるストーリーを作り上げて、なおかつエンターテイメントに仕上げているところで。「SHIROH」もその点、瞠目させられる設定がたくさん。架空の人物である山田寿庵とお蜜が、史実の山田右衛門作(あの旗を描いた絵描きで幕府に寝返った人で、原城のただ一人の生き残り)の役どころを分けあってるとことか、ものすごくうまくできてるなあと。(板倉重昌の元日特攻も(笑))。
逆に、観ていて「あれっ…?」と思ってしまうのが、特にラストの方でよく感じるんですけど、ここまでのストーリーやキャラ設定そっちのけで、単にこの「絵」のために話を無理に持っていっていないか?と感じてしまう点だったりします。「SHIROH」でそれを強く感じたのは、キリシタンそして天草のシローの描かれ方でした。

モニターから流れるイラクの映像は、いい悪いというより、気持ちが本編からそれちゃって悲しかった。いわゆる宗教戦争的なものってことで関連付くんでしょうし、十字軍的な構図に敢えてイラクの映像、ていうところがこだわりなんでしょうけども。「聖戦」と名づけられるものに対する皮肉なのか、「宗教的に結びついた小数派vs圧倒的な権力を持った大勢力」てことでまとめてるのか…「SHIROH」全体的に好きな作品なんですが、この扱いは私にとってはすごく単純というか大雑把に思えてしまいました。この違和感は最後まで残るだろうなと思ってます。

二幕あたまなんて最初に観たときは、「島原とイラクじゃぜんっぜん事情が違うでしょお!」とか本気でむかついて、自分、意外と気難しいキリシタンだったんだなあとか苦笑してしまいました(殉教だまるちりだ、もナンバーとしては好きだけど、導入部の描かれ方には未だに漠然と反感を覚える。お堅いなー)。
島原でも一揆勢は異教徒の村を焼いたりしたそうですが、作品でそういう狂信性を強調してるならともかく(「さんちゃご」という言葉が聖ヤコブ=異教徒討伐のニュアンスを持ってる、てことは別段、伝わってないし)、「なんとなく反戦」という以上の効果を醸してるとは思えない…ていうか、全体にキリシタンをどう描こうとしたのか、その辺がすごい中途半端に感じたんです。甚兵衛とお福なんか特に。キャラは大好きなんですが、最後の台詞が「死に場所を見つけた」じゃあ何をしたかったのかわからない。

せめて天草のシローが神様をなんだと思っていたのか、それがわかればもう少し腑に落ちたかなあと。

島原の四郎はいうなれば現代によくいる普通の真摯なキリスト教徒(神を信じることで心の中にはたくさんの矛盾が生まれるんだけど、それを抱えて生きていくってことに開き直っている)で、これはすごく理解しやすい。この人、心の底では本気で神の存在を信じていて、だけど皆に向かっては「切支丹を捨てれば助かる」って言っちゃえるところに凄く人としてのバランス(信仰と優しさが矛盾したら、優しさをとる)を感じます。史実の益田四郎がこうだったとは思いませんが、この作品ではこういう人として描かれることは納得。
ただリオのことで自分的にどん底に陥っていながら、冒頭で堂々と「キリシタンは罪を知っている!」と語っているのがちょっと違和感あるけど。まあキリシタン目付を向こうにまわしての立ち回りの一部と考えてます。

いっぽうのシローは神について歌うけれども、本人的には友達やみんなとの関係を大事にしてるだけで、切支丹であることについても深く考えてなくて、四郎みたいな悩みを抱くこともない。そのキャラはとても自然だし、よくわかるんですが、お蜜が死んだ瞬間にそのあたりがぶっ壊れてしまったように、私には見えました。
「三万七千の命くれてやる!」と叫び出すのは、純粋な魂を持つ彼がみんなの死に切れちゃったってことなんでしょうけども、初見の時は「なんっ…であなたがそうなるの?!」とぶっ飛んでしまった。神様を信じぬいた人が、救いが得られないことに絶望して暴れるならともかく、急に何もかも神様のせいにするほど、そんな気持ちに転ぶほど彼は神様を信じていなかったと思うし、「海の向こうへ旅立つ」という夢が置いていかれてしまったのも悲しかった。
(まあアッキーが歌い出せばそんな疑問はとりあえず吹っ飛んでしまうんだけど…操られてる操られてる(苦笑))

「最後の審判」に至ってはもう意味不明(^^;)。なんでここで持ち出すんだろう…。
そんなこと考えちゃダメかな。

クライマックスで切れるのが島原の四郎のほうだったら、どうなったかなと考えてみる。お蜜でなく寿庵が死んでしまって、神に絶望した四郎があの最終戦を仕掛ける。天草のシローはそれを止めるために全力で歌って、みんなを海の向こうへ連れて行こうとする…。お互い、その方が一貫性があると思うんだけどなあ…。

最後に。
たぶんホントに素直な気持ちで神様を信じてたのはお蜜だったのかな、と…。
最期の「マリア…もったいないよ」というところ、ここは本当に感動しました。
切支丹でないお蜜だからこそ、純粋な憧れを抱きつづけてきたのかな…。

蛇足。
・自分の魂を「御魂(みたま)」って言うものだろうか(^^;)「我が魂(たま)」とか「主の御魂」は言うけど…それとも「御飯」とか「おやつ」みたく、「御」もまとめて名詞なのかなあ…。

ホントに蛇足だ………。

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SHIROHのこと

この年末年始は、新感線のロックミュージカル「SHIROH」にはまっております。

贔屓の役者さん目当てに通い出したこの作品、感動も疑問もたくさんあって、観るたびにいろんな気持ちが頭をぐるぐる回ってしまい…それを整理したくてブログを立てることにしました。
感想を書き込めるサイトやフォーラムはたくさんあるのですが、自分自身がクリスチャンだったり某役者オタクだったり重度のリピーターだったりするせいか、どうにも場違いな話題ばかり選んでしまいそうなので、この方が便利だなと思った次第。
折角ですから他のお芝居や旅行記、本の話なんかも面白く語っていけたらと思っております。

★基本データ★
ミュージカル
SHIROH
-神の声を持つ少年-

作  中島かずき
演出 いのうえひでのり
音楽 岡崎司
作詞 デーモン小暮閣下 山野英明 いのうえひでのり

キャスト

天草のシロー/中川晃教
益田四郎時貞/上川隆也
松平伊豆守信綱/江守徹
山田寿庵/高橋由美子
お蜜/秋山菜津子
レシーナお福/杏子
津屋崎主水/池田成志
益田甚兵衛/植本潤
お紅/高田聖子
柳生十兵衛/橋本じゅん
三宅蔵人/粟根まこと
リオ/大塚ちひろ
板倉重昌/吉野圭吾
ゼンザ/泉見洋平
松倉勝家/右近健一
渡辺小左衛門/河野まさと
マツ/山本カナコ
ソーイ/中谷さとみ
セン/保坂エマ
川原正嗣
前田 悟

安部誠司 蛯名孝一 奥山 寛 小暮清貴 五大輝一 杉崎政宏 須田英幸 田澤啓明 中山 昇 林 洋平 横田裕市
飯野めぐみ 飯田容子 関根えりか 高谷あゆみ 拓麻早希 玉置千砂子 坪井美奈子 豊福美幸 林 久美子 ももさわゆうこ

2004年12月 帝劇
2005年1月 梅田コマ劇場

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すたーと

本日よりはじめてみます(^^)

楽しんでいただけますよう。

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