カテゴリー「1789」の24件の記事

1789らんだむとーく2018

「1789」つらつら。

★★★ネタバレです★★★

■加藤ロナン
こんなに大きかったっけ!!びっくりしました公演二日目。三浦ロベスピエールが古川君に比べるとちょっと小柄、かつ頭が小さいので、よりロナンが大男の農夫、って感じでインパクト凄い。プチブルジョアの坊ちゃんの前に突然現れた屈強な若者、現場、現実の人。
「革命の兄弟」も初演ではもうちょっとコンプレックスというか気後れ感が出てたと思うけど、全身が誇りに溢れていて、俺は農夫だ馬鹿にするな、が凄い堂々としてる。この力強さ。
彼の力があってみんな「人権宣言」にたどり着けた、でも彼がもう少し生きていられたら、もうちょっと歴史は穏やかに進んだのかもしれない、そういう力強さと悲しさ、両方が伝わってきて本当にもう大好きなんだ(語彙崩壊)。

■ソレーヌ
冒頭、ソロで歌う後ろに1788パリの町が出現して「ヘイ・ハー」のイントロに入るところ。「私もパリへ行くわ!」と決心した顔から舞台奥に向かっていって、そこからバッ!と振り向いて、ぎょっとしたように周りを見回し、俯いて進む雑踏に混ざり込んでいく。
初日、この場面でものすごいドキッとしまして。(初演ではこんなに激しい動きじゃなかったので)
「パリに行った若い娘」が「たちまち街に飲み込まれた」っていう印象がここでバシッと決まって、その後、娼婦として登場するソレーヌに線が綺麗につながったなあと思いました。

■ポリニャック
パーレーーーーーーー。
キャスト変わって今回は「落ち着いた年上の友達」感が増したなと。王妃との別れ際、心を残しつつも現実に向かっていく感じの、さっぱりとしっとりのバランスが好きです。実際はこんな感じの人だったんじゃないかなあ。
初演で好きだったサン・ドニでの駆け引き(王太子が死んであわや王妃が告白してしまうか?という場面の裏でのアルトワとの無言のせめぎ合い)は今回あんまり感じないのですが、この辺もポリニャックの見せ場だと思うのでまたやって欲しいなあ。
しかし相変わらず「王妃様お気をつけて」が悪役の伏線台詞に聞こえて仕方がない。もうこれは脚本のせいだな(^^;)。

■オランプとアルトワの話
ねねオランプは毅然と、さやオランプは勇ましく。どちらもすごい今回キリッとした感じが増したなあと。アルトワやラマールに対して、前はもうちょっとためらいというか、礼儀正しさが優先されてたと思うんですけど、そういう忖度いっさいなくなって、慇懃無礼全開、イヤなものはイヤ。
これがアルトワの心にいい感じに火をつけてるように見えます。くれぐれも恋や愛じゃない、支配欲とかそういったものだと思うけど、今回わりと「老獪」さが全面に出てきたアルトワのキャラだと、頭がよくて機転のきく、使える女であるオランプの価値がより響くんじゃないかなと。「逆らうから欲しくなる」に加えて「この女はいい」っていう、自分の審美眼に合うモノに対するこだわり。
その後、国から国へ旅をしながら暗躍やら帰国やら即位やら逃亡やら…っていう流転していくアルトワの人生の中で、いろんな女性と付き合ったり踏み台にしたりしながら、たまにはオランプのこと思い出して「あの女は惜しかった」って思って欲しい(笑)。そういう度合いが今回増してるのが楽しいです。

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革命はじまった

再演「1789」はじまりました。初日と2日目みてきた。

★★★ネタバレです★★★

再会が嬉しくて、ブラッシュアップが嬉しくて、キャストが新鮮で(新しい人も続投の人も)、新しい発見も「やっぱり好きだなあ!」もたくさん味わって、

あーーーーーー。

正しい「再演」を観た。
(最近なんかあったのか)
(写楽の話じゃないよ)

いやーなんか、普通、こうだよね再演て!いいところはよりよく、悪いところは直ったり直らなかったりして。
本筋がピシッと通って、改めて深堀りしたり別の考察を深めたりできるって!なんて!安心するんだろう!!!!

とか叫びつつ新旧キャストごちゃまぜピックアップ感想。いつもの思いつくまま順不同

小池ロナン。
昨日・今日と観ていちばん初演と変わったなあ!!!と思ったのがこの人。前半の不屈さや力強さにも、後半の「覚悟」が決まってきた、ほとんど儚げに近い爽やかさにも驚きっぱなし。終盤はもうオランプへの恋と革命への情熱を自分の中でしっかり分けて、考えて整理できてるように見える。銃を渡して「じゃあ、これで」って微笑む、革命に生きるって完全に決めて、別れていくんだなぁ、っていう透明な微笑に胸がばくばくばくばく。いやあこれ、今期楽しくなりそうだわこれ…。

アルトワ。
見た目「以外」リセットしてきたな(笑)(笑)。再演もので「全部ぶっこわしてまた新しく」は中の人の口癖ですが、まずクリアーに裏表があって、深読みすれば複雑、っていう見え方になったの嬉しかったです。相手によってさまざまな声色を使う、妖しさも老獪さも使い分ける(役者じゃなくアルトワがって意味です)、姑息で卑怯で、ただ優雅たれ、みたいな(笑)。
「全てを賭けて」のチャラチャラ妖精オーラは例のお花で五割増し。
一幕ラストの尊大なブルボンの怪物オーラがステッキで二倍増し。
いっぽうで某イリュージョンのドヤァ演出は減量(超 G J)しつつ、振付はいやらしさ倍増っていう。
むこう四ヶ月ご馳走ですよ実際。わーい。

凰稀マリー&国王陛下。
マリーに「陛下とともに」って王妃に言われて「そうか」って返して、マリーに歩み寄るんだけど目の前まで来てためらって、ギヨタンの装置に話題を変えてごまかしちゃう。ここ初演でも大好きでしたが再演初日、超やられた…凰稀マリーはこのルイが歩み寄るのに反応して笑顔で受け入れようと一瞬、寄る仕草をするんだけど、この二人の「…っ」っていう「間」がホントに良くて。

ネッケル殿
お芝居のバランス良くて好きだなー。職を辞した後、袖からはけるんじゃなくて、奥のパリの雑踏の中に消えていく…ていう動線めちゃくちゃカッコ良かった。

三浦ロベスピエール。
とても良かったです。見た目ぜんぜん違うのはわかってたけど、中身の印象も初演とは大きく違う。
実力はあるのに現場経験がないから最初は弱っちくて、高い理想や戦略眼は持ってるけどまだいろいろ初心者だからそんなに自信はない、こう、初めての演説で声が裏返る若手議員的な「デムーランを紹介します」(そして紹介されるデムーランがたいそう堂々としている(笑))。坊ちゃん育ちの自覚はあるから、現場代表のお百姓であるロナンに出会って最初は腰が引けてる。…っていうところから、経験を積みいろんなことを知って、仲間も得てあの球戯場にいたって爆発する…いいじゃん、いいじゃん。私見ですよ?
「誰のために踊らされて」はイヤッホウって感じで血が沸く、沸く。初日からこれならガンガン育っていきそう…だが体力大事なのでくれぐれも燃え尽きないように(高見の見物してるひとが実にいい感じににくたらしい(^^;))。
何より嬉しいのが恋人との動線がちゃんと工夫されてることだ…初演では「サ・イラ・モナムールでいきなり登場」てんで物議をかもしたロベスピエールの彼女、演出か役者さんの工夫かわかりませんが、球戯場でも広場でも、随所で視線交わしたりロベスピエールが彼女をかばってたりするのが嬉しい。つぶやきで書いたけどあんまり見えないところで実は手を繋いでるとか!滾る!
いっこだけ改善要望としてはアンヴァリッドがなぜかアンメリットに聞こえる。

タイムアップにつき続きはおいおいに。

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1789らんだむとーく拾遺2

「1789」終演からずいぶん経っちゃいました。
まとめじゃないですけどポメラに残ってた語り残し少々。

■ぷちぷち
・大阪ラストで観た徹平ロナン。大人びたなあ…という感想でした。二幕の「どう行動すべきかもう少し考えたいんだ」っていう顔がとても頼もしい。(そしてこの台詞を受ける(ロナンが意志を固めるきっかけになるような)場面が特にないのが惜しくて仕方がない(^^;))
・セリで登場してセリに消えていくの考えてみると三人組だけだよな。うらやましい。
・しかし殿下がセリ使ってたら毎回ポーズ変えてきそうで怖い。(なつかしい某バスタブ的な)
・「さっそく」「殿下に」「ご注進」「行くぞ」←この「行くぞ」が一番ラマールが男前な瞬間だと思います。
・すばらしく回る迫力女子ズもガンガン走る男子ズも大好きでした。が、ほとんどの人が顔と名前が一致しなかったのがすごい心残り。衣装写真がほしかったなあ…。

■進むということ
「革命の兄弟」の「それこそが我らの革命」っていうフレーズがこの作品で一番美しい台詞だと思います。「いつか時代が変わったら、(身分や立場や職業の違うもの同士)肩を組みパリの街を歩こう夜通し朝まで、それこそが我らの革命」理念をロベスピエールが、実践をダントンが、伝える力をデムーランが受け持っていたこの思いの、最後のカギとして現れたのがロナンだったのかなと。名もなき民の代表、インテリたちとそうでない人たちの架け橋として。
史実を追えばこの先、彼らは行きすぎ、やりすぎ、反目しあい、全員がギロチンに消えてしまう。世の中はカオス、二都でいう「ベストオブザタイム、ワーストオブザタイム」に突入し、いずれは王党派の象徴、アンシャンレジームの怪物であるアルトワすら帰ってきてしまう。やがては王権もついに破れるけれど、その後はブルジョアと労働者の確執がいよいよ本格化してくるわけで。
ロナンが死んでしまったことで、一度は結ばれた絆が失われ、歴史は後退した、とも取れるし、ロナンが生ききったことでとにかく人権宣言までは行き着けた、とも取れる。後退したとしても、その次はもう少し先へ行ける。銀英伝でいえば「とにかくバーラト星系は民主主義の手に残るのね」「そう、たったそれだけ」的な(すいませんわかりにくいね)。
「一つ一つの命の叫び声が響きあい重なって明日の歴史作る」物語。「人はいつかたどり着くだろう」の「いつか」はどうやら、まだ来てはいないんだなあ、っていうのが、このお話の引きだったんだなと思います。ロナンはこの世を去ったし、舞台上の一人一人もやがては消えていったことを我々は知っている、さらに客席の私たちも、彼らが繋いできた歴史の中にいるんだなあという。人権宣言の後だっていろいろあったし、今だって「人を傷つけない限り」の難しさに世界が七転八倒している。けどちょっとずつ、前に進んでいく、彼らはそういう「ちょっと進む」さまを見せてくれたんだなあという。

「1789」語りはこれにて一段落。再演が成ったら嬉しいけど、今年の「1789」は今年限りだろうなあ、と個人的には思います。
なんだろうこの作品て「化学実験」みたいな印象があって(笑)よく言えば万華鏡のごとき可能性、悪く言えば普通にカオス。どっちにも転びうる脚本、プラス「やれるんじゃん!(笑)」という豪華キャスト、プラス凄いアンサンブルをバラバラとそそぎ込んだ、結果、こういう物語が生まれました!みたいな。たとえ全く同じキャストが揃ったとしても、また違う展開になるんじゃないかと思います。
矛盾もツッコミもある、感動も興奮もある、笑いも涙もドラマも進化もガンガン味わった2016春でした。
ホント楽しかった。皆さんにありがとう。

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1789らんだむとーく拾遺

「1789」書き残しネタいくつか。東京大阪ごちゃまぜ。

■革命の兄弟
哲学。…って、なんだ?(小池版)
哲学。…ってなんだよ!(加藤版)
↑だいたいこれで二人のロナンの印象は集約できる(笑)。たぶん加藤ロナンは故郷では頭も腕っ節も一番で、ここへ来てハイスペックな二人組にちょっと気後れに近い感情を抱いてる、だから軽くここでキレるのかなと思ってました。いっぽう裏表のない小池ロナンは「何?」って素直に聞く。
なので、「字も、ハハッ読めるようだし?」でやっとムカッとする徹平ロナンのロベスピエールに対する「バカにしてんのか?」感はまたくっきりしてますね。大阪加藤ロナンのラストではこのロベスピエールの失笑がなかったんだけど、加藤Verでは分かれてきたんだとすると納得。この日だけだったのかもですが。

■毎回こんなこと考えてちゃいけないと分かってる。
3つ目の出口はサントノーレ。
反対側へ8つ行くとモンマルトル。
地下道がまっすぐで出口が等間隔だったとして、印刷所は9区の南のほうってことでしょうか(地図を手に)。
モンマルトルまで3キロぐらい地下道を走って、「そのずーっと先」のサンドニまでさらに10キロ弱……。
がんばったなロナン。

■ぷちぷち
・千秋楽まで解けなかった謎がパン屋襲撃時、ソレーヌが最初に持ってた棒がどうなったか(笑)。確かめて見れば樽の横の袋にスッと放り込んでるわけですが、あまりにも鮮やかで毎回「今日も角材が消えた…」と思ってました。初期なんて角材が綿棒に成長したようにしか見えなかったし(笑)。
・「俺の天使はパレロワイヤルで待ってるの・さっ」の流れで大阪しょっぱなごろ「お前ら女いないだろう!」ってツッコミ入ってたの好きでした。衝撃の事実(笑)。さらに東京中盤ごろ「俺も・さっ」の流れが4人ぐらい続いてたこともあったっけ。
・「またあのおかしな秘密警察に後をつけさせたのですか」も辛辣ですよねマドモワゼル。
・フランス版ではアルトワの出番はほとんどなくて、ラマールがオランプに惚れて追い続け、その末の歌が「私は神だ」だったわけで。さらにしょっぱなの「王妃のスキャンダルを探れ」の理由が、「スキャンダルが外部に漏れないように監視しろ」という至極まっとうな王室理由だとtwitterで拝見しまして。その辺を整理してみたおかげで、牢獄脱出後のオランプの「アルトワ伯が警戒しているの」っていう台詞がやっと腑に落ちた…多いよな!そういう慣れちゃった矛盾点な!(^^;)

■思い出話
東京ラスト数日、ロナンの死の場面の革命メンバーの役割が変わっており。通常だとダントン、デムーラン、ロベスピエールの三人でロナンを運んで寝かせ、真ん中のデムーランがロナンの腕を組ませるっていう動きで。
帝劇最終の数回だけだと思うんですが、ダントンが肩側を、ロベスピエールが足側を持って二人で運び、デムーランはついてこないという動線。カミーユはロナンがこときれた場所にへたりこんだまま嘆いてる。そして安置したロナンの体を整えてあげる課程で、足の側から伸び上がったロベスピエールがロナンの両手を組ませてあげる、という絵。その横顔。
この場面、三人の中でいちばん嘆きを深く表現するのはデムーランで、そこは動線が変わってもブレてない。ロベスピエールはあくまで真摯に、冷静に、でも同胞として悼む気持ちを込めつつ、組ませたロナンの手の上にしばらく自分の手を置いて、ロナンの死に顔をやや下から、じっと見つめる。そうしてゆっくりと立ち上がり、後ろで泣いているデムーランに近づいて、背中から両手で支えるように、労りながら、彼を立ち上がらせる。
覚えておきたいいくつもの絵の中のひとつです。ありがとー。

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1789らんだむとーく大阪4

「1789」前楽・大楽カーテンコールの光景いろいろ。

■前楽カーテンコールこまごま
・ねねちゃんの挨拶で、明日の千秋楽は小池ロナンと神田オランプがラストを飾る…的なことを言っている間、後方の加藤君が微妙に反応し。凰稀さんの名前も言わなくていいのかな?…っていう風情で傍らのマリーをチラッと見る、いいのいいの、というそぶりの王妃様。確かにプリン中の3名を挙げるならマリーも入るものの、ロナンとオランプ楽、というこの状況なら別におかしくはない。そんな伏線(笑)。
・で、ラストを飾る挨拶で加藤君が↑ここは綺麗に納めよう、と判断したのか、「明日は小池徹平君と、神田さやかちゃんと、凰稀かなめさんが千秋楽ということで」
・微妙に走る違和感(そして覚醒する贔屓)
・いや、俺たち全員千秋楽だから…!!とマズリエ級※に目を見開いて突っ込むアルトワほか皆々様。
・今期カテコで加藤ロナンとアルトワの「オランプ越しのアイコン」何度か見てきましたが、これでいい感じに締まりましたごちそうさまでした。
・凰稀さんの男役モードねねちゃんエスコートには場内沸き返ったね。(そして首だけ客席に向けて沈黙するスヌーピー加藤ロナン)

※マズリエさん(あるいはネッケル殿)てダックスビルに似てない?ってみんなに聞いて回ってるんだけどドラクエ世代も今は世の中に散っていてな…。

■ひみつのペイロール様
前楽、普通ならラストとなる3人カテコが終わり、加藤君が「心臓に手」を置いて綺麗に立ち去った…後もまだまだ拍手が鳴り止まなくて。また三人入ってきて、和樹君ぎゅんぎゅん手を振ってほかのキャストも呼び込んだ。おそらく袖にいたんであろう圭吾さんや雄大君たちはすぐ入ってきたんだけど、時間ぱらぱらいろんな人が加わり。後から組はたぶんもう楽屋に戻っちゃってたみたいで、配置がバラバラで面白かったです。中でも岡さんがついにあのコートの「インナー」のみで下手から走り込んで来たのがハイライトで…本人はずかしそうにネッケル殿の後ろに隠れてましたが、いやカッコよかった皆からジャージと呼ばれた中央ジッパー入り黒チョッキ+くっきり白シャツ。カッコよかったジャージ。なんせ背が高いし白黒だから本気で決まってるからジャージ。前々から岡さんなら絵的に日本号いける思ってたら実際は御手杵だった(何言ってんだ)。

■大楽カーテンコールこまごま
・てんとうむしラマールさんが「僕の心の支えはこの二人だけです!」と言及してくれたおかげでトゥルヌマン&ロワゼルが光を浴びる瞬間があってとても嬉しかったです。しかしいろいろ言い過ぎてましたがケンちゃん(笑)、出オチ的反応がなくなってもみんなラマール大好きだから気にしないで…。
・でも言い過ぎだ(笑)。
・「いろいろあった古川君を抱きしめにいくりおくん」「最終カテコで上手側からすっ飛んできて古川君と肩を組む大ちゃん」みんな雄大君を愛してることはよく分かっ…分かってた。
・チェーン手つなぎで出てきた数人組のうち一カ所だけぶんぶん振り回してるペアいるなあと思ったらそれが吉野さんと古川さんです(どっちのせいかは誰でもわかる)。
・上手・下手の制約があってできなかったことをみんながやった感のあったラストカーテンコール。「マリーをエスコートするフェルゼン」には沸き返りましたね。その後さらに現れた「王室ご一家とフェルゼン」はヴァレンヌ逃亡が成功した夢の場面ということで(空しい幻想抱くな)。
・最後こりゃもう「ボンニュイ」で締めようよ!という(おそらくアルトワ伯の仕切り納め(笑))呼びかけに答えて徹平君、でもボンニュイだからここはダントン!と理生くんへ。「オレ?」といいながら流れるようにマダムッシュー!ボンニュイーッと鼻に抜けていたジョルジュ様あれだね、ルージュ・エ・ノワールとかフランス語で歌える口ですね。

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TEAM1789(エピローグ)

「1789」大阪、無事に千秋楽の幕が下りました。
いろんな観想、こつこつ挙げていきたいと思います。

が、カテコのひと幕だけ、先出しで…。

東京千秋楽では(ほとんど只一人の)優等生だった広瀬君が突然
「フェルゼン役のフェルゼンです」
で会場の爆笑をさらい。さらにあのまじめーな顔で
「本当に、本当に、ボンニュイ」
で締めた。これ単体で大盛り上がり…が、続くメンバーにはしる緊張感。

「○○役の○○です」「ボンニュイ」

この二つのお題をどう料理するか。しかも、やりすぎるとつまんなくなるからどこかで切らなければならない。
さあさあさあ(若者たちに迫る理不尽なプレッシャー)

二番目の大ちゃん「デムーラン役のデムーランです」○
三番目のりお君「ファーーーー!!…ダントン役のダントンです」◎
四番目のサカケン「ラマール役のテントウムシです」素晴らしい。

五番目は雄大君。

…こうやって並べるとサカケンさんがちゃんとオチをつけたんだから雄大君がお題を受けなかったところで問題なかったな、とも思うわけですが(^^;)テントウムシさんがわーっと客席沸かせてる間にこりゃ乗るしかないと思った、のかも知れない、雄大君…ではなく、隣の圭吾さんが(^^;)、なんか雄大君と顔を寄せてこしょこしょ喋ってる。かなり長くしゃべってる。
ああ…何て名乗らされんのかな…

「ロベスピエール役の順番飛ばし君です」

1)東京ネタが分からないと意味が通りません。
2)客席かなり曖昧に笑ってます。
3)「じゅんばんとばしくん」ってネーミングに吉野みありすぎです(私見)。
4)真ん中の徹平君が素で戸惑ってます。
5)(聞いた話では後方席では加藤君が爆笑していたらしいです)

「順番飛ばし君」(二回言った)

ノーフォローでいつまでも笑ってるアルトワ伯、最後まで見事な先輩風でした。ひどい。ちゃんと畳んだ雄大君は偉い。

…こんな書き方してますが皆さん、ツカミ以外は素敵な挨拶をちゃんとされてました(^^;)。
「ボンニュイ」のほうはみんながいい感じに引っ張った末に、カテコラストで全員の「ボンニュイ」、という素敵な締めでした(^^)…これも誰かが唆していた気がするがダントンりお君の発音が素晴らしかったのでいい感じに終わった。
お疲れ様でした。楽しかったー。

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1789らんだむとーく大阪3

「1789」大阪。今日はいよいよ大千秋楽です。
前楽の感想を中心にこまごま。ソワレ中心ですがマチネもちょっと。

■ロナン二題
ボース。ホントはちょっと怖いんだけど勇気をかき集めてペイロールに立ち向かうのが徹平ロナン、最初からガーンと突っ込んでくのが加藤ロナン…イメージですけど、徹平ロナンの方がケンカ慣れしてるというか、打たれ強い印象なんですよね。いっぽう加藤君はボース時代は負け知らずというか、「タッパのある人は油断して生きている」というアレで、割と村一番だったから向こう見ずに拍車がかかってんのかなあと…結果、拷問での打ちのめされ度合いが両者まるっきり違う。
なので革命家達への感情も、徹平ロナンだと「怒り」が先に立ってるようで、和樹ロナンは「悲しみ」に見える。
今回はじめてマチソワしたもんでこれかなり印象的でした。

■ソレーヌ二題
両ロナンとの関わり方で思ったところ。
パリでの再会。徹平ロナンはまず娼婦として現れたソレーヌに最初から怒りをぶつけるもんで、再会に浮かんだソレーヌのほほえみが引っ込む。加藤ロナンだと逆で、痛ましそうな驚きを向けられて、これはこれでザックリ来るからソレーヌの方の態度が硬化する。
どっちも強くて頼もしいお兄ちゃんなんだけど、ソレーヌには徹平ロナンの真っ直ぐな強さとか真っ当な正義感、加藤ロナンの細やかさや意外な脆さ、それぞれの性格とつきあってきたんだなあ…という歴史を感じられるのが凄いなと。カフェで加藤ロナンとはなすところ、なんか分かんないけど弱ってる兄に対してそっと背中に手を添えるところとかグッと来た。

■かわいい。
・脱獄「背が低かったそうです」で徹平ロナン&ねねオランプ同時にキュッと背筋を伸ばすのかわいかった。
・トゥルヌマンとロワゼルがオランプと「きゅっ」と敬礼で挨拶するようすがかわいかった。
・マチネ、カーテンコールで幕が四角く開く向こうに登場するシャルロットとルイ・ジョセフが抱き合ってるのがとてつもなく可愛かった。
・「私が王位につく可能性も増」王弟の「アっ」(表記不能)で全身ビクビクって震えるアレは本気で気持ち悪かった(誉めた)。

■アルトワ
こっわあ(二幕の感想)。
球戯場でネッケル入ってきた時の舌打ちがよく響く梅芸(笑)、ますますこの人の揺るぎない高慢さ(笑)が際だつなあ。
特に弾圧命令のところ、ルイに対する支配者モードというか、強制力がもの凄い。「なんと弱気な!!」でビクッと振り返るルイもかわいそうなら、「国王のご決断だ」の瞬間に「アンタがやらせたんでしょ…」が炸裂する(^^;)。
あの場面て大人四人がまったくかみ合わないのがミソだと思ってますが(酷い)、それぞれのベクトルがカチ合った結果で「弾圧」に転がり落ちて、それが歴史を決定づけるっていう流れになるのがいいなと。

■それぞれの送り方
「次の時代を生き抜くんだ」笑って死んでいったロナン。
ロナンが死んだことを認められないデムーラン。ロベスピエールが呼んで肩を掴むけど泣きながら拒む。それを無理矢理引き剥がしたダントンが、ロベスピエールに合図して二人でロナンを運ぶ。デムーラン泣きながら付いてきて、ロナンの手を組み合わせてやって、まだ泣いてるのをダントンがまた引き剥がして立たせて抱き抱えるように遠ざける。
この場面のダントンはソレーヌを慰めながらオランプを見やって、ピュジェ中尉に合図して任せたり、デムーランをケアしたり、全員に気を配ってる。…ロベスピエールは後ずさった場所に佇んで、ロナンが消えていくのをずっと見下ろしている。そうして人権宣言の声が鳴り響く間、父に縋って泣いていたオランプの目に光が点り…。
あーずっと覚えておきたい。

■微笑
ソワレの終幕。
歌声の中、背後の坂を登ってくるロナン。まだライトが当たらない中、頂上に立って、目の前で歌っている登場人物達を端から端まで眺める。そうして「人はいつの日か」と歌い出して、「輝く世界…」で正面、じっと前を見て歌い続けるオランプを愛おしげに見下ろして、やがて正面を向いて歌い出す。最後はとても穏やかに、淡く、でもにっこりと微笑む。暗転。
別作品で、こういう終わりに逢ったことがありました…。
凄いなあ…。

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アルトワについて

「1789」きっかけで読んだ歴史やフィクションから王弟関連ネタを少しまとめてみる。

ベルばら初めて読んだ頃は「プロヴァンス伯とセットで白っぽい人」というイメージしかなかったんですが。先日、読み返してみたらちゃんと感じ悪い演出がなされていた(笑)し、太めのプロヴァンス伯やぽちゃっとしたオルレアン公とは違って長身でハンサム、史実ベースな描かれ方だったんですね。…ちなみにオルレアン公はアニメ版で大化けして立派な荒木調悪役キャラになってましたが(笑)。

以前「アルトワは帝王学あんまり受けてないんじゃないか」的なことを書きましたが、長兄が亡くなったときアルトワは四歳で、そのあたりから王位継承権者としてカウントされるようになったとのことなので、早期教育って意味では兄たちより恵まれてたのかもですね。
かつ、兄弟の中で一番先に嫡子が生まれてるので、ルイ・ジョセフが生まれるまでは精神的に相当優位にあったんじゃないかこの五男坊。反動でよけい歪んだんだなーと想像する(笑)。
でも「1789」ではアルトワはジョセフには優しい、というか敵視してない印象ですよね。もはや自分の障害じゃないと思ってるんだろうかなあ。黒いよなー。

何度かネタにしてますがマリー・アントワネットとは遊び仲間で、実際には「小トリアノンのお仲間」勢にこの人も含まれていたみたい。小トリアノンには可愛らしい劇場がありますが、そこで遊びでお芝居をする王妃の相手役もやってたんだとか。お互いガチガチの保守派だから政治的意見も合って、ホントは平民に歩み寄りたいルイを二人して全力で邪魔してたと(^^;)。
それにつけても「(塔が監獄になる前の)タンプル城でマリーとアルトワがソリ遊び」っていうのは絵的にも最高なネタでしたね(私信)。

ポリニャックとも仲良かった。亡命したときはアルトワ家とポリニャック家は一緒だったみたいで、亡命先でもよくつるんでいたし、後にアルトワが王位についたときにも、お気に入りだったポリニャックの息子を首相にした(もちろん国民にすごく嫌がられた)。
ちなみにオルレアン公とも昔は仲良かったけど、革命時代に入ってくるとリベラルなオル公とはめちゃくちゃ険悪になったらしい。そりゃそうだ。お互い、馬主なので競馬場で勝ちを競って熱くなってたとか…所詮貴族だな(^^;)。さらに共通のガールフレンドとかいる。うわあ面白い。

亡命時代はイギリスで年金もらって優雅ーに暮らしつつ、ロシアやワルシャワでそれなりに苦労してた兄プロヴァンス伯と違って遊び歩いてた印象。愛人も多い…。身内には優しいけど強引、かつ魅力的な人だったみたいで、なんか、もう、いろいろ読めば読むほどイメージかぶるわ(^^;)。
とはいえ次男のベリー公が殺されたり、しんどい事件もいろいろあって、共和制やジャコバンには一歩も歩み寄らないまま帰国に至る…災いなるかな。

帰国後は反革命の最右翼。やがて兄を継いで即位した後も、思いっきりの反動政治をかましたので、王党派以外からの評価はもちろん低い(^^;)。ナポレオン時代を経て、思想的にはすっかり様変わりしていたフランスに「なにも学ばず、なにも忘れず」に帰ってきて、まだちょっとは温厚だったルイ18世(プロヴァンス伯)より旧弊かつ強硬な王様になった。言論も弾圧したし、革命時代の貴族の資産を保障するとかむちゃくちゃやったのですっかり国民に嫌われてしまったと。ちなみにこういった暴挙に真っ向から対立した代表的な政治家が「レ・ミゼラブル」で学生達に慕われていたラマルク将軍…かくして七月革命に至るのであった。(レミのバリケード場面はその2年後)

フランスは「1789」の後、七転八倒の末に共和制が定着しましたが、王党派はまだあきらめてないそうで(^^;)。かつて幽閉中のルイ・シャルルを「ルイ17世」と呼んだように、「ブルボン家の流れを組む正統な王はこの人」という認定を連綿と続けて来てるんだそうですね。ルイ・ジョセフとルイ・シャルルは死んでしまったし、プロヴァンス伯には子どもがなかったので、アルトワの子も孫も正統なブルボンの継承者とみなされ、その系譜が切れた後も親戚筋から続いていってる。現在のフランスでは「ルイ20世」やオルレアン系譜の「アンリ7世」、さらにナポレオン一族に連なる「ナポレオン7世」が「王位請求権」を主張している。皆さんセレブで、何かと人気者だそうです。
「革命が始まる」を思い起こしながら、アルトワが生き残ったことの意味を考えるとドキドキしてきます。王政を倒し「人権宣言」に至った革命家達の戦いも、ブルボン家に代表される王政復古への渇望も、実はまだまだ終わってないのかも知れない。

つらつらこんなこと考えてるとホント「悲しみの報い」が深いよね(どんな歴史ものにも使える最強エンディングだと思う、あれ)

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1789らんだむとーく大阪2

「1789」雑感続き。大阪ネタもそうじゃないのも。

■パレロワイヤル二題
各国語の歌詞サイトで英訳を見ておやっと思ったのが「乾杯だモテないこの俺に、愛を売ってる女達に」のところ。本編では「俺」と「女達」それぞれに乾杯してるのかと思ってたのですが、英語で見ると「乾杯だ、醜いこの俺にすら愛を売ってくれるこの女達に」っていうニュアンス。つまりダントンはモテないわけじゃなくて醜いけどもててる(史実通り)、みんな来てくれてありがとうよ、なんですねえ。
仏版だと曲のラスト「いつか…」が「サ・イ・ラ(きっとうまいくさ)」で終わってるのも感慨深いです。向こうじゃサイラモナムールはデムーランの曲ですから、序盤でダントンそしてシャルロットがみんなにぱーっと振りまいた「サ・イ・ラ」を、決戦の直前にデムーランが自らの恋人にダイレクトに投げかける、っていう対比がいいなあと。

■あるとわいやる
変態は一日にして成らず(←ストップひばりくん古いわ)ここからが本当に楽しいんだけどなあ…!!もうあと終盤まで観に行けないんだよなあ(T_T)(T_T)
ムニュプレジール閉鎖のくだりが素晴らしくロイヤルでおそろしい…たいそう楽しいことになってる「ネッケルどのー」はじめ、足運びとか背中を向けるタイミングとか、ルイに向かうときと背後に回るときの表情の落差とかで、こう、天上の怪物感がすさまじい。(かといって黒幕とかボスとかじゃないんだよね、そんな働き者な立ち位置じゃない。ホント悪い(^^;))。
この場面でいいなあと思うのが、王妃に錠前を作ってあげた兄上に「なんとおなさけぶかい」とか棒読みリアクションしてる間も「いつ切りだそうかなあ」と思っていたんだな、ってあたりで(^^;)。命令書も用意してあったし、ネッケルどのが切り込んできたんでじゃあ行くか(モードチェンジ回転「下級の僧侶達です」)、キッカケ作ってくれて有り難うみたいな。すべてがヒドイ。

■花總マリー
日曜マチネ、終演後に見納めだったと知った(T_T)
「すべてを賭けて」最高でした。花總マリーのナチュラルな高貴さプラス、はちきれそうな奔放さ。この時点ではアルトワとある意味、同類っぽいところがある。ので、曲中のきゃらきゃら対立がお互い、お気に入りのゲームを演じてるみたいにも思えるのがたいそうツボ。
こう「一歩間違えば真っ逆さま」感もこのナンバーの花總さんの好きなどころです。クライマックスでどんどん上がっていき、叫び出すように歌う彼女のテンションと、最後の「すべて賭けて」でスッ…と後ろから一瞬だけスナイパーみたいな視線を向けるアルトワ(&てんとう虫)、っていう絵が心底カッコいい。フィニッシュ後のアイコンも明るい「VS」感がにじみ出ていてホント好き…史実ではアントワネットとアルトワは噂になるくらい仲良かったそうですが、そういう遊び仲間な時期があったとしてもおかしくない、こう、「油断できない、でも身内」っぽさが楽しくて。
終盤、ベルサイユで別れの言葉を交わしていく場面。それぞれの人々と、「この二人はどういう関係だったのか」っていうのが響いてくるのも好きでした。特に好きだったのがルイとのやりとりで。「陛下とともに」ってルイにとびきりの笑顔で笑いかけるマリー、ルイは一歩、二歩、おずおずと近づく、マリーも受け入れるように笑顔で身を乗り出すけれど、ギリギリで陛下が照れたように離れちゃう。あ、こういう関係だったんだなあ、この二人…っていう納得と切なさ。
「苦しまずに死ねる」も本当に深い意味を持つようになったなあ…話題が変わってるようで変わってないもんなあ…。

■三階席さまざま
・最高に楽しいですリピーターには(倒置法)。梅芸の三階は帝劇より近くて高いので、帝劇でいうとB席のいちばん後ろに行かないと見えない、三部会のパペット操作の頭頂部とかよく見える。あと牢獄の場面後の暗転で鉄格子と入れ替わりに入ってくるアルトワもよく見える…いずれも初見の人に勧めたいポイントではないですがおもしろいよ(笑)。
・↑行儀の悪い話はおいといて(笑)、上空席から見下ろす球技場最高です球技場。「ゆがんだ時代に閉じこめられ」…のとこでロベスピエールの周りをザザーッと舞台奥から手前まで広がっていく群衆とかもうすばらしい。一幕「ヘイ・ハー」や二幕のペイロール鎮圧行動も凄くて「うわ、こんなマスゲームみたいな動線だったのか!」と感動することしきり。
・ただし奈落はあきらめよう(終わる)。舞台際の芝居は「国王陛下の名の下に…」は上半身のみ、「球技場に入るぞー!」に至っては生え際が見えるのがやっと(笑)。
・踏まれるロベスピエールを血相変えて助けにいこうとするんだけど阻まれる加藤ロナンいいよね(これ三階関係ない)

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1789らんだむとーく大阪

「1789」大阪公演・初日を観てきました。

雑感。
★★東京リピーターからみた戯言+重箱の隅つつきですのでネタバレしまくり+細かかったりややこしかったりするので、初見や未見の方はあらかじめいろいろすいません(もう謝る)★★

面白かったー!!!来て梅芸!これ面白い!超贅沢!!!

■梅芸こまごま
帝劇→梅田芸術劇場だとまず「視界が広くなる」「舞台が近くなる」のが通常ですが、さらにオケピのない「1789」や、もう、近い!!!私は16列やや下手からの観劇だったのですが、びっくりするほど全体が見やすい。かつ、オペラグラスなしでも表情が取れる…結果「『すべてを賭けて』で花總アントワネットとちゃらちゃら王弟の駆け引きを背景ありきで観たい」とか「球技場の革命組の一部始終を王弟を視界にいれた上で見届けたい」とかそういう贅沢がぜんぶ叶った…(結果ネッケルとミラボーの絆とか失礼ながら射程外の(本当に失礼)動線も今頃把握できた)(特にコメントなし)。
で、客席の使い方。梅芸一階席は13列までが前方ブロック、14列から中央ブロックが始まるのですが、この13と14の間の通路が帝劇でいうR(+中列)とSの間の通路の役割をする。奥行きより横幅の広い梅芸の客席からすると、これかなり前方です。かつ、帝劇だと舞台から客席後方A席の後ろまで走っていくという一直線の動きがよくありましたが、これがすべて「下手端のドア」に統一。つまり冒頭のペイロール、一幕終わりの全員、二幕あたまの球技場入り、オランプちゃんを追っかけるラマール、これ全て14列一桁台の真ん前を通るという(あっちだよおじさん!も下手出口あたりを指すシャルロット)。重ねて、わたし16列の下手サブセンで観てたもんで、ラマールもロナンもロベスピエールも目の前の「十字路」で横切って走ってくのでたいそう楽しかったです。2階からも見えてるといいけど、さすがに厳しいかな。一幕ラストで上手側の客席を走り抜けてきたダントンが下手組に追いついちゃったのがハイライト(笑)。
二幕あたまで革命チームが4組に分かれて通路を舞台までいくところ、ここはブロック数「5」から「3」になった分、
帝劇で

□↑□↑□★□↑□

だったのが梅芸では

↑□↑□★□↑

に変更。
以上、リピーター以外はなにがなんだかの情報でした。
ちなみに★がロベスピエールの位置ね←
(私は吉野ファンです)(リマインド)

■加藤ロナン
「革命の兄弟」でロナンが
「やりたい仕事につく権利がある?」って歌う場面で、印刷の機械を示す仕草がちょっと入り。
細かい話ですけどこれものすごくグッと来た。ロナン的には印刷所に入って「触っていいか?」って聞く時点で、かなりこの場所や「印刷」あるいは「報道」っていう仕事に対する憧れが生まれていたのかなと。で「たとえば俺だって印刷工になれるとでも言ってんのアンタら?」っていうニュアンスを込めて「やりたい仕事」って言ったのかなと…なので、この工場で働けるように「掛け合ってみよう」って言ってくれたデムーランの言葉が、「仕事を得る」よりさらに上の「やりたい仕事につく権利がある」っていうことの証明をみせてくれた、そういうロナンの感動であるように感じられて、なんかもうね(T_T)。
結局、ロナンは印刷所に戻らないまま終わりを迎えてしまったわけだけど、あそこで屍れなかったらロナンならデムーランを、ダントンを、そしてロベスピエールを歴史上の運命から助けることができたのかも知れないなあ…と…すいませんホントこれ今酔っぱらって打ってるので飛躍し続けてるのはご容赦です。

■本性
これだけ近いといろいろよく見えるんじゃないかと期待してましたが、もうなんか凄いねアルトワのラスボス感(^^;)。この人が「逃げた」っていうことが歴史上どれくらいの伏線になってるか、その辺はまた掘り下げたいと思ってますが、とにかく「革命が始まる」の自分的クライマックス度合いが天井知らずで伸びていて、もう嬉しくて仕方がない。
あと以前ワルモノ+小物感で疾走していた「奴らを倒せ」が新段階に入ったのが楽しかったです。いや今もワルモノだけど、なぜかやたら高貴(笑)(笑)こんな台詞が高貴ってだけで笑えますが、かつすごい楽しそうでなあ…そのまま高笑いで世界を狙って欲しい。

■花總マリー&ねねオランプ
天真爛漫で素直で綺麗で危うくて。そんなアントワネットをオランプはある種、放っておけない気持ちで見守ってるのかなあ、と思いました。私見。凰稀マリーだと「慕う」って感じでしたが、花總さんだと「惹かれる」とか「支えたい」みたいな。私見私見。
…なので、「これでいいのよ」のシーンが凰稀Verとはまた違った感動をくれますね。前段とは全く違う「王妃」に生まれ変わったアントワネットが「もう大丈夫」ってオランプを解放するように見える。本当はここからが大丈夫じゃないんだけど、本当に「一人で生きていける強さがある」のはこっちでしたっていう見え方。
しかし今日一番スゴイなと思った瞬間は対フェルゼンの「(間)では、お帰りください」だったなあ…あの「間」は魔法だよホント。

■ラストいろいろ
「次の時代を生き延びるんだ」の表情が16列からでも克明に見えるってな(T_T)…ここの印象も一期一会ですが、加藤ロナンからするとオランプに希望を託したとか幸せを願ったとかいうより、「生き残ってくれ」っていう願い、生きているうちにどうしてもオランプに伝えなくちゃいけない、自分が作った「時代」を繋いでくれっていう思いみたいな切迫感が感じられて、ねねオランプ相手だと「戦友に残す言葉」みたいにも思える。
東京終盤でロナンを運ぶ役がダントンとロベスピエールだけになってましたが、ここにデムーランも加わる動線が復活していましたね。結果、ロナンの両手を組ませてあげるのもデムーランに戻って、ここをロベスピエールが受け持ってたのは東京ラスト数回限定…すいませんこれめっさ好きだったんでそのうち別項で(笑)。

■ぷちぷち
・パレロワイヤルで女たちが斜め一列に並んで踊るところのリュシルの導線が好きだなー。友達に呼ばれてカミーユにちょっと断って列に加わるの。大好き。
・ラマールの「マドモワゼールもう大丈夫でーす(中略)若返りすぎー!」のところ、スカートをつまんでお辞儀するシャルロットが果てしなくかあいい。
・アルトワの「今度わたしをパレロワイヤルに連れて行ってくれ」を断るオランプの表情にノックアウト。凛々しいわ自然だわで…戸籍の紙を握りつぶす王弟に「惚れない?ねえホントは惚れたんじゃない?」とセンサー最強にするたのしさ(でもやっぱ惚れてはないと思う)。
・印刷所のロベスピエール。「その頃おれは飢えていた」「え?」での、空気の変わり目を一瞬で読みとる顔にうぉっとなった。彼的には「パンをかじりながらな」が失言だったことを一瞬で悟ってるんだけど、とりあえずデムーランの行動の成り行きを見ている、こう、情はあるんだけど「計算」もしてるなこの人、っていう政治家臭。あーーー愉しい。

長い長い(^^;)のに終わらない。もうちょっと続きます。

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